(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019522955
(43)【公表日】20190815
(54)【発明の名称】ケーブル用壁貫通部およびキット 本発明は、ケーブル用壁貫通部およびケーブル用壁貫通部のキットに関する。
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/22 20060101AFI20190719BHJP
   F16L 5/02 20060101ALI20190719BHJP
   F16L 5/14 20060101ALI20190719BHJP
   H05K 7/00 20060101ALI20190719BHJP
【FI】
   !H02G3/22
   !F16L5/02 N
   !F16L5/14
   !H05K7/00 L
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】32
(21)【出願番号】2018567789
(86)(22)【出願日】20170630
(85)【翻訳文提出日】20190226
(86)【国際出願番号】DE2017100551
(87)【国際公開番号】WO2018001419
(87)【国際公開日】20180104
(31)【優先権主張番号】202016103494.9
(32)【優先日】20160630
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】517384796
【氏名又は名称】コンタ−クリップ フェアビンドゥングステヒニック ゲーエムベーハー
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国,33161 ヘーヴェルホーフ,オット−ハーン−シュトラーセ 7
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ノヴァストフスキー−シュトック,イェルク
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国,32760 デトモルト,ベントヴェーク 24
【テーマコード(参考)】
4E352
5G363
【Fターム(参考)】
4E352BB02
4E352CC12
4E352CC52
4E352CC53
4E352GG20
5G363AA03
5G363AA16
5G363CA01
5G363CA11
5G363CA14
5G363CA20
5G363CB01
(57)【要約】
本発明は、筐体の壁上、壁開口の領域に取り付けられることができる筐体部品(4)であって、ケーブルが当該筐体部品(4)を貫通するための凹部(140)を有する、筐体部品(4)と、前記筐体部品(4)上に一体的に形成されたセパレータ(110)であって、当該セパレータ(110)によって分けられている複数の開口(180)が当該セパレータ(110)によって凹部(140)の中に形成され、前記開口(160)は1つまたは複数の密封素子(10)をそれぞれ収容し、少なくとも1本の前記ケーブル用のケーブル管が当該1つまたは複数の密封素子(10)によって設けられる、セパレータ(110)と、少なくとも1つの前記開口(160)を閉鎖する閉鎖部品(170)であって、1つまたは複数の目標切断点にて前記筐体部品(4)および/または前記セパレータ(110)に配置される、閉鎖部品(170)と、を有する、ケーブル用の壁管に関する。さらに、本発明はケーブル用の壁管のアセンブリに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の壁上、壁開口の領域に取り付けられることができる筐体部品(4)であって、ケーブルが当該筐体部品(4)を貫通するための凹部(140)を有する、筐体部品(4)と、
前記筐体部品(4)上に一体的に形成されたウェブ(110)であって、当該ウェブ(110)によって分けられた複数の開口(160)が当該ウェブ(110)によって凹部(140)の中に形成され、前記開口(160)は1つまたは複数の密封素子(10)をそれぞれ収容し、少なくとも1本の前記ケーブル用のケーブル套管が当該1つまたは複数の密封素子(10)によって設けられる、ウェブ(110)と、
少なくとも1つの前記開口(160)を閉鎖する閉鎖部品(170)であって、1つまたは複数の所定の切断点を介して、前記筐体部品(4)および/または前記ウェブ(110)に配置される、閉鎖部品(170)と、を有する、ケーブル用壁貫通部。
【請求項2】
前記閉鎖部品(170)は、複数の部分的閉鎖部品を有するいくつかの断片から構成されており、当該複数の部分的閉鎖部品は、割り当てられた所定の切断点を介して連結され、且つ、当該複数の部分的閉鎖部品のそれぞれが、前記少なくとも1つの開口(160)のそれぞれの部分的領域を閉鎖する、請求項1に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項3】
前記閉鎖部品(170)は閉鎖プレートとして提供される、請求項1または2に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項4】
前記複数の所定の切断点は前記閉鎖部品(170)の周辺の端部に沿って分布するように配置される、請求項1から3の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項5】
前記筐体部品(4)は、前記凹部(140)の周囲に形成されるフランジプレート(100)を有する、請求項1から4の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項6】
前記ウェブ(110)は、前記凹部(140)を取り囲んで形成される端部ウェブ(120)を有する、請求項1から5の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項7】
前記ウェブ(110)は、前記凹部(140)の中で前記開口(160)を形成するよう配置される中間ウェブ(130)を有する、請求項1から6の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項8】
前記ウェブ(110)の少なくとも一部は、前記筐体部品(4)の筐体取り付け表面から突き出るように形成される、請求項1から7の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項9】
前記ウェブ(110)は取り付け受口(120a、130a)を有し、当該取り付け受口(120a、130a)は、対応する開口(160)内に1つまたは複数の格子部品(8)を収容し、それにより当該対応する開口(160)内に密封素子(10)用の個々の受口を形成するよう構成されている、請求項1から8の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項10】
複数の格子部品(8a、8b)が開口の中に配置され、前記開口の中において、隣接する格子部品の互いに対応する表面部分(190、200)が密封するように重なっている、請求項1から9の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項11】
前記複数の格子部品(8a、8b)において、1つの前記格子部品の一部のウェブの端面は、隣接する格子部品の一部のウェブの端面に対して密封するように配置される、請求項10に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項12】
前記格子部品は交差格子部品(8a)および/または非交差格子部品(8b)を有する、請求項10または11に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項13】
請求項1から12の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部と、
前記ケーブル用壁貫通部の筐体部品(4)の凹部(140)の開口(160)に配置され、それにより、前記対応する開口(160)において密封素子(10)のための個々の受口を形成するよう構成されている、1つまたは複数の格子部品(8)と、
少なくとも1本の前記ケーブルのためのケーブル套管を設けることができる1つまたは複数の密封素子(10)と、を有する、ケーブル用壁貫通部のキット。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ケーブル貫通部とも呼ばれるケーブル用壁貫通部は、ケーブルを壁の一方の側から反対側へと導いて通す。このような壁貫通部は、特に、装置またはキャビネット、たとえば、制御キャビネットの筐体の壁をケーブルが貫通することと関連して用いられる。このような壁貫通部は、たとえば、湿気や汚れの侵入を防止する密封シールを提供することができる。
【0002】
壁貫通部は、射出成形部品として製造されたプラスチック製の筐体を有してもよい。この態様または別の既知の態様では、前記筐体は、壁開口の反対側に位置して前記ケーブルを導いて通す筐体開口を有する。
【0003】
ドイツ国特許出願公開公報第3224977号から、ケーブルまたはケーブルセットが自動車内の壁を密封状態で貫通するための、壁の切り込みによって収容されるケーブル貫通部または套管が知られている。前記ケーブル套管は、貫通孔のある基部を有し、当該基部は一体的に隣接する円錐台状の延伸部を有し、当該延伸部は端部の密封素子が前記ケーブル上に密封するように保持されている。通常、前記基部は四辺形、たとえば正方形である。前記ケーブル套管は外側に狭い表面を有し、当該表面のうち切り込みに対応する領域がさねはぎ継ぎによって保持されている。前記切り込みは、複数のそのようなケーブル套管を収容し、当該ケーブル套管の隣接する狭い表面が同様にさねはぎ継ぎによって互いに係合している。このように、たとえば、互いにほぼ平行する2つの外側境界端部の領域において、また、前記2つの境界端部を連結させ、ほぼ直角である3つ目の境界端部において、前記基部は、それぞれ、当該端部の狭い表面へと凹んだ溝を有する。4つ目の境界端部の領域において、前記基部は外側に突起する隆起を保持し、当該隆起は、隣接するケーブル套管の溝において、互いに連結される複数のケーブル套管を係合させる。
【0004】
ドイツ国特許出願公開公報第10225046号は、壁開口を有するケーブル套管を連結させる装置に関する。前記装置は、前記壁開口の全面を囲んでおり、しっかり固定的に前記壁につなげることができる。前記装置は、ケーブル用の少なくとも1つの貫通開口を有し、前記ケーブル套管に取り付け、しっかりつなげることができる。前記ケーブル套管を前記装置に着脱可能につなげるために、少なくとも1つの固定機構を備える。
【0005】
ドイツ国特許出願公開公報第102013201149号には、ケーブル密封シールを設置するためのケーブル套管開口を有する密封担持部を有するケーブル套管装置が開示されている。前記密封担持部および前記ケーブル密封シールは、ケーブル套管方向と平行に延伸している仕切り面を有し、当該仕切り面にはネジ部品を備えて、それを前記密封担持部にねじ込んで、前記ケーブル密封シールを、前記ケーブル套管開口の中に配置されたケーブルに対して取り付けることができる。
【0006】
ドイツ国実用新案登録出願公開公報第202004006065号から、複数の電線、特にケーブル束を保持して蒸気/気密/および/または耐火層を通すための装置が知られている。
【0007】
ケーブル套管が、欧州特許公報第1236256号に開示されている。ドイツ国特許出願公開公報第102007060100号には、ケーブルを導いて通すための別の装置が開示されている。
【0008】
筐体の壁、特に、配線キャビネットやメーターボックスの壁または天井用のケーブル套管が、欧州特許出願公開公報第1363376号に開示されている。
【発明の概要】
【0009】
本発明の目的は、様々な用途状況に柔軟に適応できる、改良されたケーブル用壁貫通部およびキットを提供することである。特に、様々な設置状況に対する適応性が考案される。
【0010】
これを実現するために、独立請求項1に記載のケーブル用壁貫通部を提供する。さらに、独立請求項13に記載のケーブル用壁貫通部のキットを提供する。実施形態は従属請求項の構成である。
【0011】
一態様によれば、筐体部品を有するケーブル用壁貫通部が提供される。前記筐体部品は、筐体の壁上、壁開口の領域に取り付けられることができ、且つ、ケーブルが当該筐体部材を貫通する凹部を有する。前記ケーブル用壁貫通部は、前記筐体部品上に一体的に形成されたウェブを有する。前記ウェブを用いて、当該ウェブによって分けられた複数の開口が当該ウェブによって前記凹部の中に形成され、前記開口は1つまたは複数の密封素子をそれぞれ収容し、少なくとも1本の前記ケーブル用のケーブル套管が当該1つまたは複数の密封素子によって設けられる。前記ケーブル用壁貫通部は、少なくとも1つの前記開口を閉鎖し、且つ、1つまたは複数の所定の切断点を介して前記筐体部品および/または前記ウェブに配置される閉鎖部品を有する。
【0012】
さらなる態様によれば、ケーブル用壁貫通部のキットが提供される。前記キットは、ケーブル用壁貫通部および1つまたは複数の格子部品を含む。前記格子部品は、前記ケーブル用壁貫通部の筐体部品の凹部の開口に配置され、前記対応する開口において密封素子のための個々の受口を形成する。さらに、少なくとも1本の前記ケーブルのためのケーブル套管を設けることができる1つまたは複数の密封素子が提供される。
【0013】
ケーブル用壁貫通部の設置状況に応じて、前記凹部の中に配置された前記開口(少なくともその一部は、最初はそれぞれの閉鎖部品によって覆われている)を、前記それぞれの閉鎖部品を切り離すことによって取り除くことができる。前記それぞれの閉鎖部品の切り離しは、前記1つまたは複数の所定の切断点を切り離すことにより、前記それぞれの閉鎖部品を前記筐体部品および/または前記ウェブから外すことにより行われる。このように、もともと閉鎖された1つまたは複数の開口の覆いを取って、用途別のケーブル貫通部を形成することができ、特に、1つまたは複数の密封素子を当該開口の中に配置することにより、今度は当該1つまたは複数の密封素子が前記筐体の壁を通して1つまたは複数のケーブルを密封することができる。
【0014】
代わりの実施形態において、フランジプレートとして設計されることができる前記閉鎖部品は、この実施形態または別の実施形態において、前記筐体の壁の外側または内側で、前記壁開口の領域に配置されることができる。たとえば、床領域にケーブル用壁貫通部を形成する場合は、閉鎖部品は内側に取り付けることができる。
【0015】
前記閉鎖部品の中にある開口は円形または正方形開口であってもよい。閉鎖部品は、最初は閉じられている少なくとも1つの円形の開口および少なくとも1つの角張った開口の両方を有することができる。
【0016】
前記ウェブによって形成された前記開口は前記密封素子の受口を提供する。前記密封素子は当該受口に挿入され、前記ケーブルを密封するように貫通させる。
【0017】
一実施形態において、前記筐体部品および前記ウェブは外側および内側のフレームとして形成されることができる。
【0018】
前記筐体部品の前記凹部において前記ウェブにより個別に形成された前記開口は、前記開口領域に対して円形または角張った断面を有することができる。同じことが、前記それぞれの開口を覆う前記閉鎖部品にも当てはまる。
【0019】
開口に対応する前記閉鎖部品は、当該開口を液密に密封することができる。その代わりに、前記閉鎖部品の端部と前記開口のそれと向かい合う端部との間に、隙間が少なくとも部分的に存在してもよい。この実施形態または別の実施形態において、割り当てられた所定の切断点は、内側に形成されることができる。つまり、前記閉鎖部品の裏側(前記筐体部品を前記筐体の壁に取り付ける間に前記筐体に面する側)に形成されることができる。
【0020】
一実施形態において、ケーブル用壁貫通部を用いて、複数のケーブル用の壁貫通部を有する配置を提供することができる。当該配置は、複数のケーブルが貫通する壁開口がある壁を有する。前記壁は様々な材料、たとえば、プラスチックまたは金属でできていてよい。一実施形態において、金属シートでできた壁であってもよい。前記壁貫通部は、前記筐体部品を含む。前記筐体部品は、前記筐体の壁の一方の側に配置され、そのため、当該筐体部品の凹部は前記壁開口の反対側に配置される。数本のケーブルがそれぞれ、前記壁開口、前記凹部および対応する密封素子を貫通する。前記それぞれの対応する密封素子は、前記筐体部品の前記凹部の中において、前記それぞれのケーブルを密封するように取り囲んで配置される。前記ケーブル用壁貫通部の前記筐体部品の前記凹部において、1つまたは複数の格子部品を用いて、1つまたは複数の密封素子のための個々の受口が形成される。当該個々の受口の中に、前記ケーブルを収容し密封する密封素子が配置される。前記壁の反対側、たとえば、内側から、前記筐体部品が前記壁上に配置された後、前記格子部品は、前記壁開口を通して、前記筐体部品の前記凹部、さらに、前記筐体開口の領域の中に挿入される。
【0021】
前記ケーブル壁または壁管は、特に前記ケーブルの密封に関して、EN60529に従って、保護クラスIP65に適合することができる。前記標準を満たすか否かにかかわらず、さまざまな実施形態において、前記密封は、少なくとも湿気や汚れを防止するように設計されることができる。
【0022】
前記閉鎖部品は、複数の部分的閉鎖部品を有するいくつかの断片から成ってよい。前記複数の部分的閉鎖部品は、割り当てられた所定の切断点を介して連結され、且つ、当該複数の部分的閉鎖部品のそれぞれが、前記少なくとも1つの開口のそれぞれの部分的領域を閉鎖する。この実施形態において、切り離しにより、1つまたは複数の部分的閉鎖部品を取り除くことにより、閉鎖部品に対応する前記開口は、部分的にのみ、またはひとつずつ、開いた状態にすることができる。
【0023】
前記閉鎖部品は閉鎖プレートとして提供されてもよい。この実施形態または別の実施形態において、前記筐体部品および前記閉鎖部品は、一成分射出成形であるか二成分射出成形であるかを問わず、射出成形部品として設計されてもよい。
【0024】
前記複数の所定の切断点は、前記閉鎖部品の周辺の端部に沿って分布するように配置されることができる。前記複数の所定の切断点は、前記閉鎖部品の前記周辺の端部に沿って等距離で間隔を置いた連結部によって形成されてもよい。前記所定の切断点の隣接する連結部間の選ばれた距離にかかわらず、様々な実施形態において、これらの連結部は射出成形連結部として形成されてもよい。
【0025】
前記筐体部品は、前記凹部の周囲に形成されるフランジプレートを有してもよい。前記フランジプレートは、前記筐体部品を前記筐体の壁に取り付けるときに、留め具を収容するために用いられる穴を有してもよい。
【0026】
前記ウェブは、前記凹部を取り囲んで形成される端部ウェブを有してもよい。前記端部ウェブは、連続的にまたは断続的に取り囲んで形成されてもよい。前記端部ウェブは、前記筐体部品の前記凹部の周辺端部に沿って延伸してもよい。
【0027】
前記ウェブは、前記凹部の中において前記開口を形成するために配置される中間ウェブを有してもよい。ウェブの高さおよび/またはウェブ壁の厚さに関して、前記中間ウェブは前記端部ウェブと同様に形成されてもよい。その代わりに、前記ウェブの高さおよび/または前記ウェブ壁の厚さに関して、前記中間ウェブは前記端部ウェブと異なってもよい。
【0028】
前記ウェブの少なくとも一部は、前記筐体部品の筐体取り付け表面から突き出るように形成されてもよい。取り付けの際、筐体取り付け表面を用いて、前記筐体部品は、前記筐体の壁開口が形成されている前記筐体の外側または内側に重なってもよい。前記端部ウェブは、前記筐体の壁開口の中へ挿入されてもよい。任意で、前記筐体の壁の内側/外側において、前記端部ウェブは、内部/外部へ突き出すまたははみ出してもよい。前記端部ウェブおよび前記中間ウェブは、同じ高さで前記筐体部品の前記筐体取り付け表面から突き出してよい。その代わりに、前記端部ウェブの突起と前記中間ウェブの突起とは高さが異なるように設計してもよい。前記端部ウェブおよび/または前記中間ウェブは、前記筐体部品の反対側、つまり、前記筐体部品のうち前記筐体に背を向ける側において、突き出すまたははみ出さないように設計されてもよい。
【0029】
前記ウェブは、1つまたは複数の格子部品を収容する取り付け受口を有してもよい。当該1つまたは複数の格子部品は、対応する開口に取り付けられて、当該対応する開口において、密封素子のための個々の受口を形成する。前記1つまたは複数の格子部品は、前記取り付け受口によって、着脱可能に前記ウェブに配置されてもよい。
【0030】
複数の格子部品は、開口に配置されてもよい。当該開口の中において、隣接する格子部品の互いに対応する表面部分が密封するように互いに重なってもよい。その代わりに、ただ1つの格子部品が開口に配置されて、密封素子のための少なくとも2つの受口を設けてもよい。前記複数の格子部品は前記周囲ウェブと同じ高さで形成されてもよい。取り付け受口は、前記隣接する格子部品の互いに対応する表面部分にあってもよい。当該取り付け受口は、前記ウェブ上にある前記取り付け受口と同様に形成される。このように、前記ウェブと前記格子部品との間の前記密封連結部と同様に、前記隣接する格子部品の前記互いに対応する表面部分間に密封連結部を形成することができる。
【0031】
前記複数の格子部品において、1つの前記格子部品の一部のウェブの端面は、隣接する格子部品の一部のウェブの側面上に、特に、当該一部のウェブの長手側に、密封するように配置されてもよい。たとえば、前記一部のウェブは、水平方向および垂直方向に延伸してもよい。
【0032】
前記格子部品は交差格子部品および/または非交差格子部品を有してもよい。交差格子部品である場合、格子部品ウェブは互いに横方向、たとえば、直角に延伸してもよい。
【0033】
複数のケーブル用の壁貫通部を製造する方法を実行できる。当該方法は以下の工程を有する。壁開口がある壁を提供する工程。前記壁の一方の側に、ケーブル壁貫通部または壁貫通部の筐体または筐体部品を配置し、これにより、前記筐体に形成され凹部を有する筐体開口が前記壁開口の反対側に配置される工程。前記筐体の収容空間(凹部)の中に少なくとも1つの格子部品を配置する工程であって、前記筐体または筐体部品が前記壁に配置された後、前記少なくとも1つの格子部品は、前記壁の反対側から前記壁開口を通して、前記収容空間の中へ、さらに、前記筐体開口の領域の中へ挿入され、1つまたは複数の密封素子のそれぞれのための個々の受口を提供する工程。前記個々の受口の中に複数の密封素子を配置する工程であって、前記壁開口、前記筐体開口および対応する密封素子をそれぞれ貫通する複数のケーブルが提供され、前記対応する密封素子は、前記それぞれのケーブルを密封するように取り囲んで、前記対応する受口の中に配置される、工程。
【0034】
たとえば、1つまたは複数のネジによって、前記壁開口がある前記壁に前記筐体または筐体部品を取り付けることができる。その代わりに、またはそれに加えて、取り付けのために、たとえば、ラッチを設けることができる。
【0035】
前記格子部品または角格子部品は、たとえば、クランプおよび/または切り込みによって、前記筐体または筐体部品の前記収容空間に取り付けられてもよい。
【0036】
前記密封素子は、1つまたは複数のケーブル套管を有してもよい。前記密封素子は、圧力を受けると弾力的に屈する弾性材料(たとえばゴム材料)によって作られてもよい。前記密封素子は1つまたは複数の部分品として設計されてもよい。単一部分品として設計された場合、外側端部からケーブル貫通部へと伸びるスロットまたは切り込みを設けることができ、これにより、前記密封素子の開口が可能になり、たとえば、スロットに沿った側面からケーブルを挿入することができる。前記密封素子、少なくともその一部は、内側および/または外側の空洞を有する中空体として、あるいは、非中空体として形成されてもよい。
【0037】
前記壁貫通部の前記筐体または筐体部品は単一の部分品として、またはいくつかの部分品として設計されてもよい。
【0038】
前記格子部品は、角格子(角格子部品)を有する部品として設計することができ、当該部品はそれぞれの受口を部分的にまたは完全に囲んでいるウェブによって形成される。前記ウェブの一部は、非連続的に形成されてもよい。
【0039】
ちょうど1つの密封素子を、前記個々の受口の少なくとも一部の中に配置してもよい。同様に、開口は、1つの密封素子だけを収容してもよい。前記受口のそれぞれにちょうど1つの密封素子だけを配置してもよい。前記それぞれの密封素子は、1つまたは複数のケーブルを密封するように収容してもよい。一実施形態において、それぞれの受口の中において、ちょうど1つのケーブルを収容する、ちょうど1つの密封素子が配置される。
【0040】
複数の密封素子が、前記開口の中に形成される前記個々の受口の少なくとも一部の中に配置されてもよい。前記複数の密封素子は、それらが一緒に中に配置されている前記受口の内部いっぱいに存在してもよい。
【0041】
前記密封素子は、前記受口に挿入されると、前記ケーブルを自動的にクランプし、取り囲むように密封するように設計されてもよい。この場合、前記密封素子は、そのほぼ全体が対応する受口の中に配置されている組み立て位置に少なくともあるとき、格子部品および/または壁貫通部の筐体によって、加圧されることができる。この実施形態または別の実施形態において、前記ケーブルを取り囲むように密封するのは、前記密封素子上で密封リップを用いて行ってもよい。当該密封リップは、組み立てられた状態では前記ケーブルの外側表面に非連続的または連続的に配置される。いくつかの取り囲む密封リップを設けることができる。ケーブルを貫通させるときに当該ケーブルにかかる摩擦抵抗を、複数の密封リップ、つまり、少なくとも2つの密封リップを用いて、用途に応じて決めてもよい。所望の貫通抵抗を実現するために、たとえば、少なくとも3つまたは少なくとも5つの密封リップを設けてよい。
【0042】
前記自動的なクランプおよび密封の作用は、前記密封素子を前記受口の中に挿入させるにつれて増し得る。前記自動的なクランプおよび密封の作用は、押し込み部分に沿って取り付け位置に向かうにつれて連続的に増すようにし得る。
【0043】
前記密封素子は、前記受口の中に着脱可能に収容されてもよい。前記着脱可能な収容は、たとえば、前記密封素子が対応する受口に押し込まれたり、または挿入されたりするように設計してもよい。前記着脱可能な受口によって、前記密封素子を前記受口の中に取り付けたり、前記受口から取り外したりするのを繰り返し行うことができる。
【0044】
前記密封素子および/または前記受口は円錐状に設計してもよい。たとえば、前記密封素子および/または前記受口は、円錐台形状をしていてもよい。前記格子部品と関連して、前記受口を取り囲むウェブは、断面が円錐状であるように設計されてもよい。円錐の中線に対する前記密封素子の傾斜度と、円錐の中線に対する前記受口の傾斜度とは異なってもよい。
【0045】
前記密封素子の外側表面および/または前記受口の内側表面は表面構造を有してもよい。前記表面構造は、前記密封素子の外側表面と前記受口の内側表面との間の摩擦を増すように設計されてもよい。前記密封素子の取り付け位置において、相互に向き合う前記密封素子の前記外側表面と前記受口の前記内側表面の面部に相補的な表面構造を設けてもよい。
【0046】
前記密封素子は、近位端面および/または遠位端面にある端部密封リップを有してもよい。当該端部密封リップは、前記格子部品の端面に少なくとも部分的に配置される。前記端部密封リップは、前記格子部品の端面と少なくとも部分的に重なる。一実施形態において、前記壁の反対側にカバーが設けられ、当該カバーは、端部密封リップを前記端面に押し付けることができ、それにより、さらなる密封効果が得られる。
【0047】
前記格子部品の前記端面は、少なくとも部分的に露出してもよい。これにより、前記壁貫通部が取り付けられる際、前記格子部品の前記端面は、前記壁開口が形成された前記壁の一方の側または両側から見ることができる。
【0048】
前記格子部品は、前記筐体または筐体部品の中に着脱可能に配置されてもよい。着脱可能な連結は、たとえば、ラッチ連結またはクランプ連結であってもよい。前記着脱可能な連結の代わりに、前記格子部品の連結は、当該格子部品が前記筐体に挿入されたら取り外せない連結であってもよい。特に、関連する前記部品を部分的に破壊しないと再び切り離せない連結であってもよい。
【0049】
前記筐体開口を囲む端部は、端部密封素子の端面に少なくとも部分的に重なってもよい。たとえば、内側へ伸びる、または突き出る前記筐体の端部は、前記壁貫通部の前記筐体の中に配置された、前記端部密封素子の端面に重なってもよい。
【0050】
前記格子部品は、単一の部分品として設計されてもよい。その代わりに、前記格子部品は、いくつかの部分品(たとえば複数の角格子部品)を有してもよい。当該いくつかの部分品は、前記筐体の収容空間に個別に挿入され、たとえば、ラッチ連結またはプラグ連結によって互いに選択的に連結されてよい。その代わりに、前記複数の格子部品は、互いに連結されずに、前記壁貫通部の前記筐体に対する個別の連結によってのみ、収容空間に取り付けられてもよい。これは、特に、複数の格子部品の表面が互いに支え合いまたは互いに重なり合うことを除外するものではない。
【0051】
カバーを前記壁の反対側に配置してもよい。カバー(たとえば、1つまたは複数の部分品として設計されたカバープレート)を用いて、前記密封素子にさらに圧力をかけ、さらに密封作用をもたらすことができる。前記カバー、たとえば、内部に向いている前記壁の側にあるカバーは、前記壁開口を部分的にまたは完全に覆い、前記ケーブルは前記カバープレートの1つまたは複数の開口を貫通する。前記カバープレートは、1つまたは複数のネジによって取り付けられてよい。
【0052】
前記格子部品または角格子部品では、密封部が前記ウェブの遠位隅領域に設けられ、一辺または二辺で前記ウェブと係合する。前記格子部品が前記筐体の前記収容空間の中に取り付けられた時、前記筐体および前記格子部品の間に、前記密封部により密封が形成される。前記密封部は、前記格子部品上に一体的に形成されてもよい。前記密封部は、前記ウェブと比べて柔らかいプラスチック材料で形成されてもよい。前記格子部品は、二成分射出成形によって製造されてもよい。前記格子部品を前記筐体に挿入すると、前記遠位隅領域が先行することができ、前記格子部品または角格子部品がラッチ素子によって前記筐体に取り付けられると、前記密封部が最終的に、密封するように前記筐体の内側に重なることができる。前記ラッチ素子は、ウェブ外側の近位隅領域に隣接して配置されてよい。この場合、前記密封部は、当該密封部の密封部分部の一方または両方が少なくともラッチ位置にある状態で、前記筐体または筐体部品の内側へ押し込まれてもよい。両方の密封部分部は、隅で互いに連結されてもよい。1つまたは複数の密封リップが、前記密封部分部に配置されてもよい。その代わりに、1つだけの密封リップを備えてもよい。さらに、さらなる密封部分部は、1つまたは複数の密封リップを有してもよく、有しなくてもよい。
【0053】
前記密封素子が前記受口に取り付けられると、前記密封リップは、前記密封素子上で、さらなる密封リップと一直線になってもよい。ここで、形状合致連結部を設けてもよい。前記密封リップ、および、前記さらなる密封リップは、同じ高さに設計されてもよい。その代わりに、またはそれに加えて、前記密封リップは、前記さらなる密封リップと同じ断面を有してもよい。前記ウェブの前端面の領域の中に、隅領域において前記密封部間で伸びる連結部を設けてもよく、または設けなくてもよい。前記密封部より狭く設計し得る前記連結部は、少なくとも一部が、前記ウェブの中のくぼみ(溝によって形成される)の中を延びてもよい。その代わりに、またはそれに加えて、このような設計を前記密封部に行ってもよい。前記密封部の側面部分は、嵌め合うように前記密封素子に連結してもよい。前記さらなる密封部分部の表面は、前記密封素子の表面と同一平面上に位置してもよい。つば部分が、前記さらなる密封部分部の一方の側または両側の側面に形成されてもよい。
【0054】
前記壁ダクトの前記キットおよびその製造方法と関連して、上述の実施形態を適宜提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
以下、図面を参照し、さらなる実施形態をより詳細に説明する。
【図1】壁部分および複数のケーブル用の壁貫通部を有する構造の概略図である。
【図2】壁部分および複数のケーブル用の壁貫通部を有するさらなる構造の概略図である。
【図3】図1の構造の断面図である。
【図4】図1の構造の各部品の概略図である。
【図5】前記壁貫通部を有する前記構造の部分的な概略断面図である。
【図6】複数のケーブル用の前記壁貫通部のさらなる部分の概略断面図である。
【図7】筐体、および、該筐体に収容される、壁貫通部用の格子部品の斜視図である。
【図8】密封部が形成された格子部品の概略斜視図である。
【図9】密封素子が受口に配置された、図8の格子部品の概略斜視図である。
【図10】複数のケーブルのためのケーブル用壁貫通部を有する構造の概略図である。
【図11】前から見る、図10の構造の概略図である。
【図12】後から見る、図10の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下、図1〜7を参照して、複数のケーブル2に壁3(壁3として壁部を示す)を密封状態で貫通させる、ケーブル用壁貫通部または壁貫通部1の実施形態を説明する。壁3は、たとえば、装置または制御キャビネットの筐体の壁であってもよい。壁3は、たとえば、金属シート材料で作られてもよい。
【0057】
図1は、ここに示す実施形態において、たとえば、射出成形部品として単一のプラスチック材料から製造された筐体または筐体部品4を有するケーブル用壁貫通部1を有する構造の斜視図を示す。筐体部品4は、たとえば、ネジ6によって壁3の面5に取り付けられる。筐体部品4は、壁3に設置され、その内部に収容空間7を備える(特に、以下の図4および7を参照)。格子部品8が、収容空間7の中に配置される。ここに示す実施形態において、格子部品8は複数の受口9を備え、複数の受口9のそれぞれの中に、複数のケーブル2のうち1本とともに密封素子10が配置される。密封素子10は、前記それぞれのケーブルの周囲を密封し、特に、湿気や汚れの侵入を防止する。
【0058】
図2は、別の実施形態にかかる、ケーブル用壁貫通部1を有するさらなる構造の斜視図を示す。格子部品8は、筐体部品4の収容空間7の中において、受口9の別の仕切りまたは区切りを提供する。
【0059】
図3は、図1の構造の断面図を示す。
【0060】
図4は、図1の実施形態の壁貫通部1を有する構造の分解図を示す。
【0061】
特に、図4に示すように、筐体部品4がネジ6によって壁3の面5に取り付けられた後、格子部品8は、筐体部品4の収容空間7に挿入できる。筐体部品4が取り付けられたため、筐体開口11が壁開口12の反対側に配置され、両方の開口は、平面的に少なくとも部分的に重なる。それから、格子部品8を、壁開口12を通して、収容空間7の中に挿入し、そこで、受口9を提供できる。それから、受口9に、前記それぞれのケーブルとともに密封素子10が挿入される。ここに示す実施形態において、カバー13が壁3の反対側の面14に設けられる。カバー13は、ネジ15によって、やはり壁3に留められる。
【0062】
ケーブル用壁貫通部1において、このように、取り付けの過程で、まず筐体4を壁3の面5に取り付け、それにより、その後、壁開口12および筐体開口11のまだ広い面積の開口を通して、複数のケーブル2の備え付けのケーブル末端を通過させることができる。続いて、格子部品8を、壁開口12を通して収容空間7の中に取り付け、それにより、最後に、密封素子10を受口9に挿入することができる。
【0063】
この実施形態において、示された密封素子10は、挿入されると、受口9で自動的にクランプする。そのために、特に図6に示した受口9は円錐状に設計される。その代わりに、またはそれに加えて、密封素子10は、円錐状の外部形状を有してもよい。図6にさらに示したように、格子部品8の端面17に重なる端部密封リップ16が、密封素子10上に形成される。
【0064】
図5は、ケーブル用壁貫通部1を有する前記構造の部分的な概略断面図を示す。特に、ここに示す実施形態において、挿入フレームとして設計された格子部品8は、ラッチ連結部18によって筐体部品4に取り付けられることが示される。
【0065】
図7は、格子部品8が筐体部品4に挿入された斜視図を示す。筐体部品4の周囲に密封リップ19が設けられる。
【0066】
図8および9は、格子部品8のさらなる実施形態の概略斜視図を示す。図9では、密封素子10は、受口9の中に配置される。
【0067】
密封部22が、格子部品8のウェブ21の遠位隅領域20に形成される。密封部22は、ウェブ21と比べると柔らかいプラスチック材料、たとえば、圧力を受けると弾力的に屈するプラスチック材料によって作られる。格子部品8は、二成分射出成形によって製造されてもよい。
【0068】
前記格子部品を筐体部品4に挿入すると、遠位隅領域20が前方に移動し、密封部22が最終的に、密封するように全体的にまたは部分的に筐体部品4の内側に重なる。そのとき、前記格子または角格子部品8はラッチ素子23によって筐体4の中に、および/または、前記壁開口上に取り付けられる。ラッチ素子23は、ウェブ外側24aの近位隅領域24に隣接して配置されている。ここで、密封部22は、密封部22の密封部分部22a、22bの一方または両方が少なくとも挿入位置にある状態で、筐体部品4へ押し込むことができる。複数の密封リップ25が密封部分部22a上に配置されている。その代わりに、1つだけの密封リップを備えてもよい。前記さらなる密封部分部22b(これは、別の実施形態では省略してもよい)は、1つまたは複数の密封リップ(図示せず)をさらに有してもよく、有しなくてもよい(図8を参照)。
【0069】
図9によれば、密封素子10が受口9の中に設置されると、密封リップ25は、密封素子10上で、さらなる密封リップ26と一直線になってもよい。ここで、形状合致連結部を備えてもよい。密封リップ25および前記さらなる密封リップ26は、同じ高さを有するよう設計されてもよい。その代わりに、またはそれに加えて、密封リップ25および前記さらなる密封リップ26は同じ断面を有してもよい。
【0070】
図8および9に示した例のように、ウェブ21の前端面21aの領域において、遠位隅領域20の密封部22同士の間を連結部27が走っているが、連結部27は省略してもよい。ここに示す実施形態において、連結部27は、ウェブ21のくぼみ28(溝によって形成できる)の中を延びており、連結部27を構成する材料が前端面21aからくぼみ28の中に届くことができる。
【0071】
図9のように、ここに示す実施形態において、密封部22の側面部分29は嵌め合うように密封素子10に連結される。図9のように、さらなる密封部分部22bの表面30は、密封素子10の表面31と同一平面上に位置してもよい。側面つば部分32が、さらなる密封部分部22bに形成される。
【0072】
密封素子10は、たとえば、ケーブルを挿入する時に、密封素子10の開口、拡張または広がりを可能にする切り込み33を有する。
【0073】
図10〜12は、さらなるケーブル用壁貫通部を有する構造の概略図を示す。図10〜12において、同様の特徴には上記の図と同じ参照番号が使用される。図11は、図10の構造を前から、つまり、筐体を取り付けた後、当該筐体に背を向ける側から見たもの示し、図12は、図10の構造を裏から見たものを示す。
【0074】
前記筐体または筐体部品4はフランジプレート100を有するように設計される。ウェブ110は、フランジプレート100の後ろ側に配置される。ウェブ110は端部ウェブ120および中間ウェブ130を含む。端部ウェブ120は凹部140の周囲を延伸している。それにより、収容空間7が形成される。端部ウェブ120は、筐体部品4の筐体取り付け表面150の上へはみ出るように形成される。ここに示す実施形態において、端部ウェブ120は連続的に取り囲むように設計される。
【0075】
複数の開口160が中間ウェブ130を用いて設けられている。複数の開口160の一部は、閉鎖部品170に覆われている。閉鎖部品170は、所定の切断点を介して、中間ウェブ130および筐体部品4に接して配置されており、ケーブル用壁貫通部の組み立て時には取り除いて、対応する開口の覆いを取るようになっている。これにより、格子部品8および密封素子10を上記開口に挿入することができる。
【0076】
ここに示す実施形態において、端部ウェブ120および中間ウェブ130は、同じウェブの高さおよび同じウェブ壁の厚さを有する。
【0077】
フランジプレート100は穴180を有する。当該穴180は、前記筐体の壁に取り付けるときに、留め具(図示せず)、たとえば、ネジまたはリベットを収容するために用いられる。
【0078】
図11によれば、格子部品8は、交差格子部品8aおよび非交差格子部品8bを有する。格子部品8に関して上述した代替的な実施形態の説明は、当該交差格子部品8aおよび非交差格子部品8bに同様に適用できる。上記説明のように、端部ウェブ120および中間ウェブ130上にある受口120a、130aは、前記格子部品上のラッチ素子23と共働する。
【0079】
取り付けの過程で、交差格子部品8aおよび非交差格子部品8bの互いに対応する表面190、200は、密封するように互いに隣接する。これによって、筐体部品4および格子部品8間の密封連結と同様の密封が形成される。
【0080】
以上、明細書、請求項、および、図面で開示された各特徴は、さまざまな実施形態の実施のために、それぞれ個別に、また、任意の組合せで重要である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【手続補正書】
【提出日】20180411
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の壁上、壁開口の領域に取り付けられることができる筐体部品(4)であって、ケーブルが当該筐体部品(4)を貫通するための凹部(140)を有する、筐体部品(4)と、
前記筐体部品(4)上に一体的に形成されたウェブ(110)であって、当該ウェブ(110)によって分けられた複数の開口(160)が当該ウェブ(110)によって凹部(140)の中に形成され、前記開口(160)は1つまたは複数の密封素子(10)をそれぞれ収容し、少なくとも1本の前記ケーブル用のケーブル套管が当該1つまたは複数の密封素子(10)によって設けられる、ウェブ(110)と、
少なくとも1つの前記開口(160)を閉鎖する閉鎖部品(170)であって、1つまたは複数の所定の切断点を介して、前記筐体部品(4)および/または前記ウェブ(110)に配置される、閉鎖部品(170)と、を有し、
上記少なくとも1つの開口(160)の覆いを外すために、前記1つまたは複数の所定の切断点を切り離すことによって、前記閉鎖部品(170)は、前記筐体部品(4)および/または前記ウェブ(110)から取り外し可能である、ケーブル用壁貫通部。
【請求項2】
前記閉鎖部品(170)は、複数の部分的閉鎖部品を有するいくつかの断片から構成されており、当該複数の部分的閉鎖部品は、割り当てられた所定の切断点を介して連結され、且つ、当該複数の部分的閉鎖部品のそれぞれが、前記少なくとも1つの開口(160)のそれぞれの部分的領域を閉鎖する、請求項1に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項3】
前記閉鎖部品(170)は閉鎖プレートとして提供される、請求項1または2に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項4】
前記複数の所定の切断点は前記閉鎖部品(170)の周辺の端部に沿って分布するように配置される、請求項1から3の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項5】
前記筐体部品(4)は、前記凹部(140)の周囲に形成されるフランジプレート(100)を有する、請求項1から4の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項6】
前記ウェブ(110)は、前記凹部(140)を取り囲んで形成される端部ウェブ(120)を有する、請求項1から5の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項7】
前記ウェブ(110)は、前記凹部(140)の中で前記開口(160)を形成するよう配置される中間ウェブ(130)を有する、請求項1から6の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項8】
前記ウェブ(110)の少なくとも一部は、前記筐体部品(4)の筐体取り付け表面から突き出るように形成される、請求項1から7の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項9】
前記ウェブ(110)は取り付け受口(120a、130a)を有し、当該取り付け受口(120a、130a)は、対応する開口(160)内に1つまたは複数の格子部品(8)を収容し、それにより当該対応する開口(160)内に密封素子(10)用の個々の受口を形成するよう構成されている、請求項1から8の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項10】
複数の格子部品(8a、8b)が開口の中に配置され、前記開口の中において、隣接する格子部品の互いに対応する表面部分(190、200)が密封するように重なっている、請求項1から9の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項11】
前記複数の格子部品(8a、8b)において、1つの前記格子部品の一部のウェブの端面は、隣接する格子部品の一部のウェブの端面に対して密封するように配置される、請求項10に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項12】
前記格子部品は交差格子部品(8a)および/または非交差格子部品(8b)を有する、請求項10または11に記載のケーブル用壁貫通部。
【請求項13】
請求項1から12の少なくとも一項に記載のケーブル用壁貫通部と、
前記ケーブル用壁貫通部の筐体部品(4)の凹部(140)の開口(160)に配置され、それにより、前記対応する開口(160)において密封素子(10)のための個々の受口を形成するよう構成されている、1つまたは複数の格子部品(8)と、
少なくとも1本の前記ケーブルのためのケーブル套管を設けることができる1つまたは複数の密封素子(10)と、を有する、ケーブル用壁貫通部のキット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ケーブル貫通部とも呼ばれるケーブル用壁貫通部は、ケーブルを壁の一方の側から反対側へと導いて通す。このような壁貫通部は、特に、装置またはキャビネット、たとえば、制御キャビネットの筐体の壁をケーブルが貫通することと関連して用いられる。このような壁貫通部は、たとえば、湿気や汚れの侵入を防止する密封シールを提供することができる。
【0002】
壁貫通部は、射出成形部品として製造されたプラスチック製の筐体を有してもよい。この態様または別の既知の態様では、前記筐体は、壁開口の反対側に位置して前記ケーブルを導いて通す筐体開口を有する。
【0003】
ドイツ国特許出願公開公報第3224977号から、ケーブルまたはケーブルセットが自動車内の壁を密封状態で貫通するための、壁の切り込みによって収容されるケーブル貫通部または套管が知られている。前記ケーブル套管は、貫通孔のある基部を有し、当該基部は一体的に隣接する円錐台状の延伸部を有し、当該延伸部は端部の密封素子が前記ケーブル上に密封するように保持されている。通常、前記基部は四辺形、たとえば正方形である。前記ケーブル套管は外側に狭い表面を有し、当該表面のうち切り込みに対応する領域がさねはぎ継ぎによって保持されている。前記切り込みは、複数のそのようなケーブル套管を収容し、当該ケーブル套管の隣接する狭い表面が同様にさねはぎ継ぎによって互いに係合している。このように、たとえば、互いにほぼ平行する2つの外側境界端部の領域において、また、前記2つの境界端部を連結させ、ほぼ直角である3つ目の境界端部において、前記基部は、それぞれ、当該端部の狭い表面へと凹んだ溝を有する。4つ目の境界端部の領域において、前記基部は外側に突起する隆起を保持し、当該隆起は、隣接するケーブル套管の溝において、互いに連結される複数のケーブル套管を係合させる。
【0004】
ドイツ国特許出願公開公報第10225046号は、壁開口を有するケーブル套管を連結させる装置に関する。前記装置は、前記壁開口の全面を囲んでおり、しっかり固定的に前記壁につなげることができる。前記装置は、ケーブル用の少なくとも1つの貫通開口を有し、前記ケーブル套管に取り付け、しっかりつなげることができる。前記ケーブル套管を前記装置に着脱可能につなげるために、少なくとも1つの固定機構を備える。
【0005】
ドイツ国特許出願公開公報第102013201149号には、ケーブル密封シールを設置するためのケーブル套管開口を有する密封担持部を有するケーブル套管装置が開示されている。前記密封担持部および前記ケーブル密封シールは、ケーブル套管方向と平行に延伸している仕切り面を有し、当該仕切り面にはネジ部品を備えて、それを前記密封担持部にねじ込んで、前記ケーブル密封シールを、前記ケーブル套管開口の中に配置されたケーブルに対して取り付けることができる。
【0006】
ドイツ国実用新案登録出願公開公報第202004006065号から、複数の電線、特にケーブル束を保持して蒸気/気密/および/または耐火層を通すための装置が知られている。
【0007】
ケーブル套管が、欧州特許公報第1236256号に開示されている。ドイツ国特許出願公開公報第102007060100号には、ケーブルを導いて通すための別の装置が開示されている。
【0008】
筐体の壁、特に、配線キャビネットやメーターボックスの壁または天井用のケーブル套管が、欧州特許出願公開公報第1363376号に開示されている。
【0009】
欧州特許出願公開公報第2106006号から、筐体の壁のケーブル貫通部が知られている。当該ケーブル貫通部は、絶縁材料、好ましくはプラスチックによって作られ、所定の切断点として設けられた印付の領域を少なくとも1つ有する平らな支持プレートであり、必要な時にケーブル通路として機能し、外側の縁に末端密封フランジを有する。当該ケーブル貫通部は、配線キャビネット、配線ボックスまたはメーター取り付けボードなどの壁または中間壁、頂部、または底部に設けられる凹部に位置し固定し得る。ゆがみ除去のために、それぞれの印付けられた領域には装置が割り当てられる。
【0010】
ドイツ国実用新案登録出願公開公報第202015102280号は、複数のケーブル用の壁導出部の配置およびキットを開示している。前記配置は、壁貫通部を有する壁と、壁導出部の筐体であって、当該筐体に形成される筐体貫通部が前記壁貫通部の反対側に位置するように、前記壁の一方の側に配置される、壁導出部の筐体と、複数のケーブルであって、各ケーブルが、前記壁貫通部、前記筐体貫通部、および、前記筐体の保持空間の中において前記それぞれのケーブルの周囲に密封するように配置される割り当てられた密封部品を貫通する、複数のケーブルと、を含み、前記筐体を前記壁に配置した後、前記筐体の前記保持空間の中において、挿入された少なくとも1つの格子部材を用いて、前記壁の反対側から前記壁貫通部を通して前記保持空間の中へ、さらに、前記筐体貫通部の領域の中へと、1つまたは複数の密封素子それぞれのための、個々の収容手段が設けられ、当該個々の収容手段の中に、前記密封素子が配置される。
【0011】
欧州特許出願公開公報第1744425号は、筐体の壁、特に、メーターおよび/または配線キャビネットの壁用のケーブル貫通部を開示している。当該ケーブル貫通部は、前記筐体の壁の水平面における垂線に直交する部分を通る貫通開口が形成された前記筐体の壁から分離できる。前記部分のための環状領域の中に前記突出の材料がある。当該材料は、少なくとも、外部から前記環状領域に隣接する材料より柔らかい。好ましくは、前記突出は、材料の柔らかい複数の環状領域を含む。当該複数の環状領域は、任意で、複数の貫通開口の形成の際に異なった区分けをするのに用いることができる。
【0012】
ドイツ国特許出願公開公報第4340343号には、天井および壁を通すケーブル套管の製造方法が開示されている。当該ケーブル套管は、圧縮岩綿から作られるモジュールによって閉鎖される中空体から成る。通して引かれるケーブルは、前記モジュール間に配置される。
【発明の概要】
【0013】
本発明の目的は、様々な用途状況に柔軟に適応できる、改良されたケーブル用壁貫通部およびキットを提供することである。特に、様々な設置状況に対する適応性が考案される。
【0014】
これを実現するために、独立請求項1に記載のケーブル用壁貫通部を提供する。さらに、独立請求項13に記載のケーブル用壁貫通部のキットを提供する。実施形態は従属請求項の構成である。
【0015】
一態様によれば、筐体部品を有するケーブル用壁貫通部が提供される。前記筐体部品は、筐体の壁上、壁開口の領域に取り付けられることができ、且つ、ケーブルが当該筐体部材を貫通する凹部を有する。前記ケーブル用壁貫通部は、前記筐体部品上に一体的に形成されたウェブを有する。前記ウェブを用いて、当該ウェブによって分けられた複数の開口が当該ウェブによって前記凹部の中に形成され、前記開口は1つまたは複数の密封素子をそれぞれ収容し、少なくとも1本の前記ケーブル用のケーブル套管が当該1つまたは複数の密封素子によって設けられる。前記ケーブル用壁貫通部は、少なくとも1つの前記開口を閉鎖し、且つ、1つまたは複数の所定の切断点を介して前記筐体部品および/または前記ウェブに配置される閉鎖部品を有する。
【0016】
さらなる態様によれば、ケーブル用壁貫通部のキットが提供される。前記キットは、ケーブル用壁貫通部および1つまたは複数の格子部品を含む。前記格子部品は、前記ケーブル用壁貫通部の筐体部品の凹部の開口に配置され、前記対応する開口において密封素子のための個々の受口を形成する。さらに、少なくとも1本の前記ケーブルのためのケーブル套管を設けることができる1つまたは複数の密封素子が提供される。
【0017】
ケーブル用壁貫通部の設置状況に応じて、前記凹部の中に配置された前記開口(少なくともその一部は、最初はそれぞれの閉鎖部品によって覆われている)を、前記それぞれの閉鎖部品を切り離すことによって取り除くことができる。前記それぞれの閉鎖部品の切り離しは、前記1つまたは複数の所定の切断点を切り離すことにより、前記それぞれの閉鎖部品を前記筐体部品および/または前記ウェブから外すことにより行われる。このように、もともと閉鎖された1つまたは複数の開口の覆いを取って、用途別のケーブル貫通部を形成することができ、特に、1つまたは複数の密封素子を当該開口の中に配置することにより、今度は当該1つまたは複数の密封素子が前記筐体の壁を通して1つまたは複数のケーブルを密封することができる。
【0018】
代わりの実施形態において、フランジプレートとして設計されることができる前記閉鎖部品は、この実施形態または別の実施形態において、前記筐体の壁の外側または内側で、前記壁開口の領域に配置されることができる。たとえば、床領域にケーブル用壁貫通部を形成する場合は、閉鎖部品は内側に取り付けることができる。
【0019】
前記閉鎖部品の中にある開口は円形または正方形開口であってもよい。閉鎖部品は、最初は閉じられている少なくとも1つの円形の開口および少なくとも1つの角張った開口の両方を有することができる。
【0020】
前記ウェブによって形成された前記開口は前記密封素子の受口を提供する。前記密封素子は当該受口に挿入され、前記ケーブルを密封するように貫通させる。
【0021】
一実施形態において、前記筐体部品および前記ウェブは外側および内側のフレームとして形成されることができる。
【0022】
前記筐体部品の前記凹部において前記ウェブにより個別に形成された前記開口は、前記開口領域に対して円形または角張った断面を有することができる。同じことが、前記それぞれの開口を覆う前記閉鎖部品にも当てはまる。
【0023】
開口に対応する前記閉鎖部品は、当該開口を液密に密封することができる。その代わりに、前記閉鎖部品の端部と前記開口のそれと向かい合う端部との間に、隙間が少なくとも部分的に存在してもよい。この実施形態または別の実施形態において、割り当てられた所定の切断点は、内側に形成されることができる。つまり、前記閉鎖部品の裏側(前記筐体部品を前記筐体の壁に取り付ける間に前記筐体に面する側)に形成されることができる。
【0024】
一実施形態において、ケーブル用壁貫通部を用いて、複数のケーブル用の壁貫通部を有する配置を提供することができる。当該配置は、複数のケーブルが貫通する壁開口がある壁を有する。前記壁は様々な材料、たとえば、プラスチックまたは金属でできていてよい。一実施形態において、金属シートでできた壁であってもよい。前記壁貫通部は、前記筐体部品を含む。前記筐体部品は、前記筐体の壁の一方の側に配置され、そのため、当該筐体部品の凹部は前記壁開口の反対側に配置される。数本のケーブルがそれぞれ、前記壁開口、前記凹部および対応する密封素子を貫通する。前記それぞれの対応する密封素子は、前記筐体部品の前記凹部の中において、前記それぞれのケーブルを密封するように取り囲んで配置される。前記ケーブル用壁貫通部の前記筐体部品の前記凹部において、1つまたは複数の格子部品を用いて、1つまたは複数の密封素子のための個々の受口が形成される。当該個々の受口の中に、前記ケーブルを収容し密封する密封素子が配置される。前記壁の反対側、たとえば、内側から、前記筐体部品が前記壁上に配置された後、前記格子部品は、前記壁開口を通して、前記筐体部品の前記凹部、さらに、前記筐体開口の領域の中に挿入される。
【0025】
前記ケーブル壁または壁管は、特に前記ケーブルの密封に関して、EN60529に従って、保護クラスIP65に適合することができる。前記標準を満たすか否かにかかわらず、さまざまな実施形態において、前記密封は、少なくとも湿気や汚れを防止するように設計されることができる。
【0026】
前記閉鎖部品は、複数の部分的閉鎖部品を有するいくつかの断片から成ってよい。前記複数の部分的閉鎖部品は、割り当てられた所定の切断点を介して連結され、且つ、当該複数の部分的閉鎖部品のそれぞれが、前記少なくとも1つの開口のそれぞれの部分的領域を閉鎖する。この実施形態において、切り離しにより、1つまたは複数の部分的閉鎖部品を取り除くことにより、閉鎖部品に対応する前記開口は、部分的にのみ、またはひとつずつ、開いた状態にすることができる。
【0027】
前記閉鎖部品は閉鎖プレートとして提供されてもよい。この実施形態または別の実施形態において、前記筐体部品および前記閉鎖部品は、一成分射出成形であるか二成分射出成形であるかを問わず、射出成形部品として設計されてもよい。
【0028】
前記複数の所定の切断点は、前記閉鎖部品の周辺の端部に沿って分布するように配置されることができる。前記複数の所定の切断点は、前記閉鎖部品の前記周辺の端部に沿って等距離で間隔を置いた連結部によって形成されてもよい。前記所定の切断点の隣接する連結部間の選ばれた距離にかかわらず、様々な実施形態において、これらの連結部は射出成形連結部として形成されてもよい。
【0029】
前記筐体部品は、前記凹部の周囲に形成されるフランジプレートを有してもよい。前記フランジプレートは、前記筐体部品を前記筐体の壁に取り付けるときに、留め具を収容するために用いられる穴を有してもよい。
【0030】
前記ウェブは、前記凹部を取り囲んで形成される端部ウェブを有してもよい。前記端部ウェブは、連続的にまたは断続的に取り囲んで形成されてもよい。前記端部ウェブは、前記筐体部品の前記凹部の周辺端部に沿って延伸してもよい。
【0031】
前記ウェブは、前記凹部の中において前記開口を形成するために配置される中間ウェブを有してもよい。ウェブの高さおよび/またはウェブ壁の厚さに関して、前記中間ウェブは前記端部ウェブと同様に形成されてもよい。その代わりに、前記ウェブの高さおよび/または前記ウェブ壁の厚さに関して、前記中間ウェブは前記端部ウェブと異なってもよい。
【0032】
前記ウェブの少なくとも一部は、前記筐体部品の筐体取り付け表面から突き出るように形成されてもよい。取り付けの際、筐体取り付け表面を用いて、前記筐体部品は、前記筐体の壁開口が形成されている前記筐体の外側または内側に重なってもよい。前記端部ウェブは、前記筐体の壁開口の中へ挿入されてもよい。任意で、前記筐体の壁の内側/外側において、前記端部ウェブは、内部/外部へ突き出すまたははみ出してもよい。前記端部ウェブおよび前記中間ウェブは、同じ高さで前記筐体部品の前記筐体取り付け表面から突き出してよい。その代わりに、前記端部ウェブの突起と前記中間ウェブの突起とは高さが異なるように設計してもよい。前記端部ウェブおよび/または前記中間ウェブは、前記筐体部品の反対側、つまり、前記筐体部品のうち前記筐体に背を向ける側において、突き出すまたははみ出さないように設計されてもよい。
【0033】
前記ウェブは、1つまたは複数の格子部品を収容する取り付け受口を有してもよい。当該1つまたは複数の格子部品は、対応する開口に取り付けられて、当該対応する開口において、密封素子のための個々の受口を形成する。前記1つまたは複数の格子部品は、前記取り付け受口によって、着脱可能に前記ウェブに配置されてもよい。
【0034】
複数の格子部品は、開口に配置されてもよい。当該開口の中において、隣接する格子部品の互いに対応する表面部分が密封するように互いに重なってもよい。その代わりに、ただ1つの格子部品が開口に配置されて、密封素子のための少なくとも2つの受口を設けてもよい。前記複数の格子部品は前記周囲ウェブと同じ高さで形成されてもよい。取り付け受口は、前記隣接する格子部品の互いに対応する表面部分にあってもよい。当該取り付け受口は、前記ウェブ上にある前記取り付け受口と同様に形成される。このように、前記ウェブと前記格子部品との間の前記密封連結部と同様に、前記隣接する格子部品の前記互いに対応する表面部分間に密封連結部を形成することができる。
【0035】
前記複数の格子部品において、1つの前記格子部品の一部のウェブの端面は、隣接する格子部品の一部のウェブの側面上に、特に、当該一部のウェブの長手側に、密封するように配置されてもよい。たとえば、前記一部のウェブは、水平方向および垂直方向に延伸してもよい。
【0036】
前記格子部品は交差格子部品および/または非交差格子部品を有してもよい。交差格子部品である場合、格子部品ウェブは互いに横方向、たとえば、直角に延伸してもよい。
【0037】
複数のケーブル用の壁貫通部を製造する方法を実行できる。当該方法は以下の工程を有する。壁開口がある壁を提供する工程。前記壁の一方の側に、ケーブル壁貫通部または壁貫通部の筐体または筐体部品を配置し、これにより、前記筐体に形成され凹部を有する筐体開口が前記壁開口の反対側に配置される工程。前記筐体の収容空間(凹部)の中に少なくとも1つの格子部品を配置する工程であって、前記筐体または筐体部品が前記壁に配置された後、前記少なくとも1つの格子部品は、前記壁の反対側から前記壁開口を通して、前記収容空間の中へ、さらに、前記筐体開口の領域の中へ挿入され、1つまたは複数の密封素子のそれぞれのための個々の受口を提供する工程。前記個々の受口の中に複数の密封素子を配置する工程であって、前記壁開口、前記筐体開口および対応する密封素子をそれぞれ貫通する複数のケーブルが提供され、前記対応する密封素子は、前記それぞれのケーブルを密封するように取り囲んで、前記対応する受口の中に配置される、工程。
【0038】
たとえば、1つまたは複数のネジによって、前記壁開口がある前記壁に前記筐体または筐体部品を取り付けることができる。その代わりに、またはそれに加えて、取り付けのために、たとえば、ラッチを設けることができる。
【0039】
前記格子部品または角格子部品は、たとえば、クランプおよび/または切り込みによって、前記筐体または筐体部品の前記収容空間に取り付けられてもよい。
【0040】
前記密封素子は、1つまたは複数のケーブル套管を有してもよい。前記密封素子は、圧力を受けると弾力的に屈する弾性材料(たとえばゴム材料)によって作られてもよい。前記密封素子は1つまたは複数の部分品として設計されてもよい。単一部分品として設計された場合、外側端部からケーブル貫通部へと伸びるスロットまたは切り込みを設けることができ、これにより、前記密封素子の開口が可能になり、たとえば、スロットに沿った側面からケーブルを挿入することができる。前記密封素子、少なくともその一部は、内側および/または外側の空洞を有する中空体として、あるいは、非中空体として形成されてもよい。
【0041】
前記壁貫通部の前記筐体または筐体部品は単一の部分品として、またはいくつかの部分品として設計されてもよい。
【0042】
前記格子部品は、角格子(角格子部品)を有する部品として設計することができ、当該部品はそれぞれの受口を部分的にまたは完全に囲んでいるウェブによって形成される。前記ウェブの一部は、非連続的に形成されてもよい。
【0043】
ちょうど1つの密封素子を、前記個々の受口の少なくとも一部の中に配置してもよい。同様に、開口は、1つの密封素子だけを収容してもよい。前記受口のそれぞれにちょうど1つの密封素子だけを配置してもよい。前記それぞれの密封素子は、1つまたは複数のケーブルを密封するように収容してもよい。一実施形態において、それぞれの受口の中において、ちょうど1つのケーブルを収容する、ちょうど1つの密封素子が配置される。
【0044】
複数の密封素子が、前記開口の中に形成される前記個々の受口の少なくとも一部の中に配置されてもよい。前記複数の密封素子は、それらが一緒に中に配置されている前記受口の内部いっぱいに存在してもよい。
【0045】
前記密封素子は、前記受口に挿入されると、前記ケーブルを自動的にクランプし、取り囲むように密封するように設計されてもよい。この場合、前記密封素子は、そのほぼ全体が対応する受口の中に配置されている組み立て位置に少なくともあるとき、格子部品および/または壁貫通部の筐体によって、加圧されることができる。この実施形態または別の実施形態において、前記ケーブルを取り囲むように密封するのは、前記密封素子上で密封リップを用いて行ってもよい。当該密封リップは、組み立てられた状態では前記ケーブルの外側表面に非連続的または連続的に配置される。いくつかの取り囲む密封リップを設けることができる。ケーブルを貫通させるときに当該ケーブルにかかる摩擦抵抗を、複数の密封リップ、つまり、少なくとも2つの密封リップを用いて、用途に応じて決めてもよい。所望の貫通抵抗を実現するために、たとえば、少なくとも3つまたは少なくとも5つの密封リップを設けてよい。
【0046】
前記自動的なクランプおよび密封の作用は、前記密封素子を前記受口の中に挿入させるにつれて増し得る。前記自動的なクランプおよび密封の作用は、押し込み部分に沿って取り付け位置に向かうにつれて連続的に増すようにし得る。
【0047】
前記密封素子は、前記受口の中に着脱可能に収容されてもよい。前記着脱可能な収容は、たとえば、前記密封素子が対応する受口に押し込まれたり、または挿入されたりするように設計してもよい。前記着脱可能な受口によって、前記密封素子を前記受口の中に取り付けたり、前記受口から取り外したりするのを繰り返し行うことができる。
【0048】
前記密封素子および/または前記受口は円錐状に設計してもよい。たとえば、前記密封素子および/または前記受口は、円錐台形状をしていてもよい。前記格子部品と関連して、前記受口を取り囲むウェブは、断面が円錐状であるように設計されてもよい。円錐の中線に対する前記密封素子の傾斜度と、円錐の中線に対する前記受口の傾斜度とは異なってもよい。
【0049】
前記密封素子の外側表面および/または前記受口の内側表面は表面構造を有してもよい。前記表面構造は、前記密封素子の外側表面と前記受口の内側表面との間の摩擦を増すように設計されてもよい。前記密封素子の取り付け位置において、相互に向き合う前記密封素子の前記外側表面と前記受口の前記内側表面の面部に相補的な表面構造を設けてもよい。
【0050】
前記密封素子は、近位端面および/または遠位端面にある端部密封リップを有してもよい。当該端部密封リップは、前記格子部品の端面に少なくとも部分的に配置される。前記端部密封リップは、前記格子部品の端面と少なくとも部分的に重なる。一実施形態において、前記壁の反対側にカバーが設けられ、当該カバーは、端部密封リップを前記端面に押し付けることができ、それにより、さらなる密封効果が得られる。
【0051】
前記格子部品の前記端面は、少なくとも部分的に露出してもよい。これにより、前記壁貫通部が取り付けられる際、前記格子部品の前記端面は、前記壁開口が形成された前記壁の一方の側または両側から見ることができる。
【0052】
前記格子部品は、前記筐体または筐体部品の中に着脱可能に配置されてもよい。着脱可能な連結は、たとえば、ラッチ連結またはクランプ連結であってもよい。前記着脱可能な連結の代わりに、前記格子部品の連結は、当該格子部品が前記筐体に挿入されたら取り外せない連結であってもよい。特に、関連する前記部品を部分的に破壊しないと再び切り離せない連結であってもよい。
【0053】
前記筐体開口を囲む端部は、端部密封素子の端面に少なくとも部分的に重なってもよい。たとえば、内側へ伸びる、または突き出る前記筐体の端部は、前記壁貫通部の前記筐体の中に配置された、前記端部密封素子の端面に重なってもよい。
【0054】
前記格子部品は、単一の部分品として設計されてもよい。その代わりに、前記格子部品は、いくつかの部分品(たとえば複数の角格子部品)を有してもよい。当該いくつかの部分品は、前記筐体の収容空間に個別に挿入され、たとえば、ラッチ連結またはプラグ連結によって互いに選択的に連結されてよい。その代わりに、前記複数の格子部品は、互いに連結されずに、前記壁貫通部の前記筐体に対する個別の連結によってのみ、収容空間に取り付けられてもよい。これは、特に、複数の格子部品の表面が互いに支え合いまたは互いに重なり合うことを除外するものではない。
【0055】
カバーを前記壁の反対側に配置してもよい。カバー(たとえば、1つまたは複数の部分品として設計されたカバープレート)を用いて、前記密封素子にさらに圧力をかけ、さらに密封作用をもたらすことができる。前記カバー、たとえば、内部に向いている前記壁の側にあるカバーは、前記壁開口を部分的にまたは完全に覆い、前記ケーブルは前記カバープレートの1つまたは複数の開口を貫通する。前記カバープレートは、1つまたは複数のネジによって取り付けられてよい。
【0056】
前記格子部品または角格子部品では、密封部が前記ウェブの遠位隅領域に設けられ、一辺または二辺で前記ウェブと係合する。前記格子部品が前記筐体の前記収容空間の中に取り付けられた時、前記筐体および前記格子部品の間に、前記密封部により密封が形成される。前記密封部は、前記格子部品上に一体的に形成されてもよい。前記密封部は、前記ウェブと比べて柔らかいプラスチック材料で形成されてもよい。前記格子部品は、二成分射出成形によって製造されてもよい。前記格子部品を前記筐体に挿入すると、前記遠位隅領域が先行することができ、前記格子部品または角格子部品がラッチ素子によって前記筐体に取り付けられると、前記密封部が最終的に、密封するように前記筐体の内側に重なることができる。前記ラッチ素子は、ウェブ外側の近位隅領域に隣接して配置されてよい。この場合、前記密封部は、当該密封部の密封部分部の一方または両方が少なくともラッチ位置にある状態で、前記筐体または筐体部品の内側へ押し込まれてもよい。両方の密封部分部は、隅で互いに連結されてもよい。1つまたは複数の密封リップが、前記密封部分部に配置されてもよい。その代わりに、1つだけの密封リップを備えてもよい。さらに、さらなる密封部分部は、1つまたは複数の密封リップを有してもよく、有しなくてもよい。
【0057】
前記密封素子が前記受口に取り付けられると、前記密封リップは、前記密封素子上で、さらなる密封リップと一直線になってもよい。ここで、形状合致連結部を設けてもよい。前記密封リップ、および、前記さらなる密封リップは、同じ高さに設計されてもよい。その代わりに、またはそれに加えて、前記密封リップは、前記さらなる密封リップと同じ断面を有してもよい。前記ウェブの前端面の領域の中に、隅領域において前記密封部間で伸びる連結部を設けてもよく、または設けなくてもよい。前記密封部より狭く設計し得る前記連結部は、少なくとも一部が、前記ウェブの中のくぼみ(溝によって形成される)の中を延びてもよい。その代わりに、またはそれに加えて、このような設計を前記密封部に行ってもよい。前記密封部の側面部分は、嵌め合うように前記密封素子に連結してもよい。前記さらなる密封部分部の表面は、前記密封素子の表面と同一平面上に位置してもよい。つば部分が、前記さらなる密封部分部の一方の側または両側の側面に形成されてもよい。
【0058】
前記壁ダクトの前記キットおよびその製造方法と関連して、上述の実施形態を適宜提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
以下、図面を参照し、さらなる実施形態をより詳細に説明する。
【図1】壁部分および複数のケーブル用の壁貫通部を有する構造の概略図である。
【図2】壁部分および複数のケーブル用の壁貫通部を有するさらなる構造の概略図である。
【図3】図1の構造の断面図である。
【図4】図1の構造の各部品の概略図である。
【図5】前記壁貫通部を有する前記構造の部分的な概略断面図である。
【図6】複数のケーブル用の前記壁貫通部のさらなる部分の概略断面図である。
【図7】筐体、および、該筐体に収容される、壁貫通部用の格子部品の斜視図である。
【図8】密封部が形成された格子部品の概略斜視図である。
【図9】密封素子が受口に配置された、図8の格子部品の概略斜視図である。
【図10】複数のケーブルのためのケーブル用壁貫通部を有する構造の概略図である。
【図11】前から見る、図10の構造の概略図である。
【図12】後から見る、図10の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
以下、図1〜7を参照して、複数のケーブル2に壁3(壁3として壁部を示す)を密封状態で貫通させる、ケーブル用壁貫通部または壁貫通部1の実施形態を説明する。壁3は、たとえば、装置または制御キャビネットの筐体の壁であってもよい。壁3は、たとえば、金属シート材料で作られてもよい。
【0061】
図1は、ここに示す実施形態において、たとえば、射出成形部品として単一のプラスチック材料から製造された筐体または筐体部品4を有するケーブル用壁貫通部1を有する構造の斜視図を示す。筐体部品4は、たとえば、ネジ6によって壁3の面5に取り付けられる。筐体部品4は、壁3に設置され、その内部に収容空間7を備える(特に、以下の図4および7を参照)。格子部品8が、収容空間7の中に配置される。ここに示す実施形態において、格子部品8は複数の受口9を備え、複数の受口9のそれぞれの中に、複数のケーブル2のうち1本とともに密封素子10が配置される。密封素子10は、前記それぞれのケーブルの周囲を密封し、特に、湿気や汚れの侵入を防止する。
【0062】
図2は、別の実施形態にかかる、ケーブル用壁貫通部1を有するさらなる構造の斜視図を示す。格子部品8は、筐体部品4の収容空間7の中において、受口9の別の仕切りまたは区切りを提供する。
【0063】
図3は、図1の構造の断面図を示す。
【0064】
図4は、図1の実施形態の壁貫通部1を有する構造の分解図を示す。
【0065】
特に、図4に示すように、筐体部品4がネジ6によって壁3の面5に取り付けられた後、格子部品8は、筐体部品4の収容空間7に挿入できる。筐体部品4が取り付けられたため、筐体開口11が壁開口12の反対側に配置され、両方の開口は、平面的に少なくとも部分的に重なる。それから、格子部品8を、壁開口12を通して、収容空間7の中に挿入し、そこで、受口9を提供できる。それから、受口9に、前記それぞれのケーブルとともに密封素子10が挿入される。ここに示す実施形態において、カバー13が壁3の反対側の面14に設けられる。カバー13は、ネジ15によって、やはり壁3に留められる。
【0066】
ケーブル用壁貫通部1において、このように、取り付けの過程で、まず筐体4を壁3の面5に取り付け、それにより、その後、壁開口12および筐体開口11のまだ広い面積の開口を通して、複数のケーブル2の備え付けのケーブル末端を通過させることができる。続いて、格子部品8を、壁開口12を通して収容空間7の中に取り付け、それにより、最後に、密封素子10を受口9に挿入することができる。
【0067】
この実施形態において、示された密封素子10は、挿入されると、受口9で自動的にクランプする。そのために、特に図6に示した受口9は円錐状に設計される。その代わりに、またはそれに加えて、密封素子10は、円錐状の外部形状を有してもよい。図6にさらに示したように、格子部品8の端面17に重なる端部密封リップ16が、密封素子10上に形成される。
【0068】
図5は、ケーブル用壁貫通部1を有する前記構造の部分的な概略断面図を示す。特に、ここに示す実施形態において、挿入フレームとして設計された格子部品8は、ラッチ連結部18によって筐体部品4に取り付けられることが示される。
【0069】
図7は、格子部品8が筐体部品4に挿入された斜視図を示す。筐体部品4の周囲に密封リップ19が設けられる。
【0070】
図8および9は、格子部品8のさらなる実施形態の概略斜視図を示す。図9では、密封素子10は、受口9の中に配置される。
【0071】
密封部22が、格子部品8のウェブ21の遠位隅領域20に形成される。密封部22は、ウェブ21と比べると柔らかいプラスチック材料、たとえば、圧力を受けると弾力的に屈するプラスチック材料によって作られる。格子部品8は、二成分射出成形によって製造されてもよい。
【0072】
前記格子部品を筐体部品4に挿入すると、遠位隅領域20が前方に移動し、密封部22が最終的に、密封するように全体的にまたは部分的に筐体部品4の内側に重なる。そのとき、前記格子または角格子部品8はラッチ素子23によって筐体4の中に、および/または、前記壁開口上に取り付けられる。ラッチ素子23は、ウェブ外側24aの近位隅領域24に隣接して配置されている。ここで、密封部22は、密封部22の密封部分部22a、22bの一方または両方が少なくとも挿入位置にある状態で、筐体部品4へ押し込むことができる。複数の密封リップ25が密封部分部22a上に配置されている。その代わりに、1つだけの密封リップを備えてもよい。前記さらなる密封部分部22b(これは、別の実施形態では省略してもよい)は、1つまたは複数の密封リップ(図示せず)をさらに有してもよく、有しなくてもよい(図8を参照)。
【0073】
図9によれば、密封素子10が受口9の中に設置されると、密封リップ25は、密封素子10上で、さらなる密封リップ26と一直線になってもよい。ここで、形状合致連結部を備えてもよい。密封リップ25および前記さらなる密封リップ26は、同じ高さを有するよう設計されてもよい。その代わりに、またはそれに加えて、密封リップ25および前記さらなる密封リップ26は同じ断面を有してもよい。
【0074】
図8および9に示した例のように、ウェブ21の前端面21aの領域において、遠位隅領域20の密封部22同士の間を連結部27が走っているが、連結部27は省略してもよい。ここに示す実施形態において、連結部27は、ウェブ21のくぼみ28(溝によって形成できる)の中を延びており、連結部27を構成する材料が前端面21aからくぼみ28の中に届くことができる。
【0075】
図9のように、ここに示す実施形態において、密封部22の側面部分29は嵌め合うように密封素子10に連結される。図9のように、さらなる密封部分部22bの表面30は、密封素子10の表面31と同一平面上に位置してもよい。側面つば部分32が、さらなる密封部分部22bに形成される。
【0076】
密封素子10は、たとえば、ケーブルを挿入する時に、密封素子10の開口、拡張または広がりを可能にする切り込み33を有する。
【0077】
図10〜12は、さらなるケーブル用壁貫通部を有する構造の概略図を示す。図10〜12において、同様の特徴には上記の図と同じ参照番号が使用される。図11は、図10の構造を前から、つまり、筐体を取り付けた後、当該筐体に背を向ける側から見たもの示し、図12は、図10の構造を裏から見たものを示す。
【0078】
前記筐体または筐体部品4はフランジプレート100を有するように設計される。ウェブ110は、フランジプレート100の後ろ側に配置される。ウェブ110は端部ウェブ120および中間ウェブ130を含む。端部ウェブ120は凹部140の周囲を延伸している。それにより、収容空間7が形成される。端部ウェブ120は、筐体部品4の筐体取り付け表面150の上へはみ出るように形成される。ここに示す実施形態において、端部ウェブ120は連続的に取り囲むように設計される。
【0079】
複数の開口160が中間ウェブ130を用いて設けられている。複数の開口160の一部は、閉鎖部品170に覆われている。閉鎖部品170は、所定の切断点を介して、中間ウェブ130および筐体部品4に接して配置されており、ケーブル用壁貫通部の組み立て時には取り除いて、対応する開口の覆いを取るようになっている。これにより、格子部品8および密封素子10を上記開口に挿入することができる。
【0080】
ここに示す実施形態において、端部ウェブ120および中間ウェブ130は、同じウェブの高さおよび同じウェブ壁の厚さを有する。
【0081】
フランジプレート100は穴180を有する。当該穴180は、前記筐体の壁に取り付けるときに、留め具(図示せず)、たとえば、ネジまたはリベットを収容するために用いられる。
【0082】
図11によれば、格子部品8は、交差格子部品8aおよび非交差格子部品8bを有する。格子部品8に関して上述した代替的な実施形態の説明は、当該交差格子部品8aおよび非交差格子部品8bに同様に適用できる。上記説明のように、端部ウェブ120および中間ウェブ130上にある受口120a、130aは、前記格子部品上のラッチ素子23と共働する。
【0083】
取り付けの過程で、交差格子部品8aおよび非交差格子部品8bの互いに対応する表面190、200は、密封するように互いに隣接する。これによって、筐体部品4および格子部品8間の密封連結と同様の密封が形成される。
【0084】
以上、明細書、請求項、および、図面で開示された各特徴は、さまざまな実施形態の実施のために、それぞれ個別に、また、任意の組合せで重要である。
【国際調査報告】