(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019523301
(43)【公表日】20190822
(54)【発明の名称】キメラ抗原受容体とPD−1阻害薬との併用療法
(51)【国際特許分類】
   A61K 39/395 20060101AFI20190726BHJP
   A61K 35/17 20150101ALI20190726BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20190726BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20190726BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20190726BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20190726BHJP
   A61K 38/17 20060101ALN20190726BHJP
   C07K 14/725 20060101ALN20190726BHJP
   C07K 16/46 20060101ALN20190726BHJP
   C07K 16/28 20060101ALN20190726BHJP
   C12N 15/113 20100101ALN20190726BHJP
   C12N 15/13 20060101ALN20190726BHJP
   C12N 15/11 20060101ALN20190726BHJP
   C12N 15/867 20060101ALN20190726BHJP
【FI】
   !A61K39/395 T
   !A61K35/17 Z
   !A61K48/00
   !A61P35/00
   !A61P35/02
   !A61P43/00 111
   !A61P43/00 121
   !A61K38/17
   !C07K14/725ZNA
   !C07K16/46
   !C07K16/28
   !C12N15/113 Z
   !C12N15/13
   !C12N15/11 Z
   !C12N15/867 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】455
(21)【出願番号】2019526201
(86)(22)【出願日】20170728
(85)【翻訳文提出日】20190325
(86)【国際出願番号】US2017044425
(87)【国際公開番号】WO2018023025
(87)【国際公開日】20180201
(31)【優先権主張番号】62/482,846
(32)【優先日】20170407
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/514,542
(32)【優先日】20170602
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/368,100
(32)【優先日】20160728
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/455,547
(32)【優先日】20170206
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】504389991
【氏名又は名称】ノバルティス アーゲー
【住所又は居所】スイス国 バーゼル リヒトシュトラーセ 35
(71)【出願人】
【識別番号】500429103
【氏名又は名称】ザ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ ペンシルバニア
【住所又は居所】アメリカ合衆国 ペンシルバニア 19104−6283, フィラデルフィア, チェスナット ストリート 3160, スイート 200
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100122301
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 憲史
(72)【発明者】
【氏名】ウズレム・アナク
【住所又は居所】スイス4002バーゼル、ノバルティス・ファルマ・アクチェンゲゼルシャフト内
(72)【発明者】
【氏名】サネラ・ビリック
【住所又は居所】アメリカ合衆国50323アイオワ州アーバンデイル、ワンハンドレッドフィフティサード・コート4711番
(72)【発明者】
【氏名】ジェニファー・ブログドン
【住所又は居所】アメリカ合衆国02139マサチューセッツ州ケンブリッジ、マサチューセッツ・アベニュー250番、ノバルティス・インスティテューツ・フォー・バイオメディカル・リサーチ・インコーポレイテッド
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・スコット・キャメロン
【住所又は居所】アメリカ合衆国02139マサチューセッツ州ケンブリッジ、マサチューセッツ・アベニュー250番、ノバルティス・インスティテューツ・フォー・バイオメディカル・リサーチ・インコーポレイテッド
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・チョウ
【住所又は居所】アメリカ合衆国07936ニュージャージー州イースト・ハノーバー、ヘルス・プラザ1番、315−3443、ノバルティス・ファーマシューティカルズ・コーポレイション内
(72)【発明者】
【氏名】ダニー・ローランド・ハワード・ジュニア
【住所又は居所】アメリカ合衆国07882ニュージャージー州ワシントン、ウールストン・ウェイ38番
(72)【発明者】
【氏名】ランディ・アイザックス
【住所又は居所】アメリカ合衆国02139マサチューセッツ州ケンブリッジ、マサチューセッツ・アベニュー250番、ノバルティス・インスティテューツ・フォー・バイオメディカル・リサーチ・インコーポレイテッド
(72)【発明者】
【氏名】カール・エイチ・ジューン
【住所又は居所】アメリカ合衆国19066ペンシルベニア州メリオン・ステーション、ベアード・ロード409番
(72)【発明者】
【氏名】サイモン・レイシー
【住所又は居所】アメリカ合衆国19063ペンシルベニア州メディア、ブランディワイン・ドライブ15番
(72)【発明者】
【氏名】シャノン・モード
【住所又は居所】アメリカ合衆国19104ペンシルベニア州コンショホッケン、ウエスト・エルム・ストリート200番、スウィート1215
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・ジェイ・メレンホースト
【住所又は居所】アメリカ合衆国08003ニュージャージー州チェリー・ヒル、エクストン・サークル11番
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・シャスター
【住所又は居所】アメリカ合衆国19064−1005ペンシルベニア州スプリングフィールド、フォレスト・レイン13番
(72)【発明者】
【氏名】アルフォンソ・キンタス−カルダマ
【住所又は居所】アメリカ合衆国19355ペンシルベニア州マルバーン、ウッドビュー・ウェイ1408番、アパートメント1408
(72)【発明者】
【氏名】ステファン・グルップ
【住所又は居所】アメリカ合衆国19083ペンシルベニア州ヘイバータウン、スランダフ・ロード107番
【テーマコード(参考)】
4C084
4C085
4C087
4H045
【Fターム(参考)】
4C084AA02
4C084AA03
4C084AA13
4C084BA44
4C084DC50
4C084MA13
4C084MA17
4C084MA57
4C084MA66
4C084NA05
4C084ZB26
4C084ZB27
4C084ZC02
4C084ZC75
4C085AA14
4C085EE03
4C085GG01
4C085GG02
4C085GG04
4C085GG05
4C085GG06
4C085GG10
4C087AA01
4C087AA02
4C087AA03
4C087BB37
4C087BB65
4C087CA04
4C087CA12
4C087MA02
4C087MA13
4C087MA16
4C087MA66
4C087NA05
4C087ZB26
4C087ZB27
4C087ZC02
4C087ZC75
4H045AA30
4H045BA10
4H045DA76
4H045EA22
4H045EA28
4H045FA74
(57)【要約】
疾患、例えば癌、例えば抗原、例えばCD19の発現に関連する疾患を治療するための組成物及び方法であって、抗原、例えばCD19に特異的なキメラ抗原受容体(CAR)を発現する細胞をPD−1阻害薬と併用して投与することを含む方法が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
PD−1阻害薬との併用での使用のための、キメラ抗原受容体(CAR)を発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、前記CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含み、前記PD−1阻害薬、例えば抗PD−1抗体分子の用量は、例えば、2週間、3週間、4週間、又は5週間毎に投与される約200mg〜約450mg、例えば約300mg〜約400mgである、CAR療法。
【請求項2】
癌を有する対象を治療する方法であって、
(i)キメラ抗原受容体(CAR)を発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、前記CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、CAR療法、及び
(ii)PD−1阻害薬
を前記対象に投与することを含み、前記PD−1阻害薬、例えば抗PD−1抗体分子の用量は、例えば、2週間、3週間、4週間、又は5週間毎に投与される約200mg〜約450mg、例えば約300mg〜約400mgである、方法。
【請求項3】
PD−1阻害薬との併用での使用のための、キメラ抗原受容体(CAR)を発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、前記CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含み、前記PD−1阻害薬の投与は、前記CAR療法の投与後20日以内に開始される、CAR療法。
【請求項4】
癌を有する対象を治療する方法であって、
(i)キメラ抗原受容体(CAR)を発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、前記CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、CAR療法、及び
(ii)PD−1阻害薬
を前記対象に投与することを含み、前記PD−1阻害薬の投与は、前記CAR療法の投与後20日以内に開始される、方法。
【請求項5】
前記PD−1阻害薬の投与は、前記CAR療法の投与後16日以内、15日以内、14日以内、13日以内、12日以内、11日以内、10日以内、9日以内、8日以内、7日以内、6日以内、5日以内、4日以内、3日以内、又は2日以内に開始される、請求項3又は4に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項6】
PD−1阻害薬との併用での使用のための、キメラ抗原受容体(CAR)を発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、前記CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含み、前記PD−1阻害薬の投与は、前記対象が以下:
(a)前記CAR療法に対する部分奏効又は検出可能な奏効なし、
(b)前記CAR療法後の再発癌、
(c)前記CAR療法に不応性の癌、
(d)前記CAR療法後の進行型の前記癌、又は
(e)前記CAR療法後、例えば3ヵ月未満のB細胞回復
の1つ以上を有するか、又は有すると同定された後に開始される、CAR療法。
【請求項7】
癌を有する対象を治療する方法であって、
(i)キメラ抗原受容体(CAR)を発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、前記CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、CAR療法、及び
(ii)PD−1阻害薬
を前記対象に投与することを含み、前記PD−1阻害薬の投与は、前記対象が以下:
(a)前記CAR療法に対する部分奏効又は検出可能な奏効なし、
(b)前記CAR療法後の再発癌、
(c)前記CAR療法に不応性の癌、又は
(d)前記CAR療法後の進行型の前記癌、又は
(e)前記CAR療法後、例えば3ヵ月未満のB細胞回復
の1つ以上を有するか、又は有すると同定された後に開始される、方法。
【請求項8】
PD−1阻害薬との併用での使用のための、キメラ抗原受容体(CAR)を発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、前記CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含み、前記PD−1阻害薬の投与は、前記CAR療法の投与後に開始され、及び前記対象は、以下:
(a)前記CAR療法に対する部分奏効又は検出可能な奏効なし、
(b)前記CAR療法後の再発癌、
(c)前記CAR療法に不応性の癌、
(d)進行型の前記癌、又は
(e)前記CAR療法後、例えば3ヵ月未満のB細胞回復
の1つ以上を有しないか、又は有すると同定されていない、CAR療法。
【請求項9】
癌を有する対象を治療する方法であって、
(i)キメラ抗原受容体(CAR)を発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、前記CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、CAR療法、及び
(ii)PD−1阻害薬
を前記対象に投与することを含み、前記PD−1阻害薬の投与は、前記CAR療法の投与後に開始され、及び前記対象は、以下:
(a)CAR療法に対する部分奏効又は検出可能な奏効なし、
(b)CAR療法後の再発癌、
(c)CAR療法に不応性の癌、
(d)進行型の前記癌、又は
(e)CAR療法後、例えば3ヵ月未満のB細胞回復
の1つ以上を有しないか、又は有すると同定されていない、方法。
【請求項10】
1用量以上、例えば1、2、3、4若しくは5用量又はそれを超える後続用量の前記PD−1阻害薬を投与することを更に含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項11】
最大6用量の前記PD−1阻害薬は、投与される、請求項10に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項12】
前記方法は、前記対象におけるCRSの存在又は非存在を評価することを更に含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項13】
前記対象は、前記CAR療法後にCRS、例えば重症CRS(例えば、CRSグレード3又はグレード4)を有しないか、又は有しないと同定される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項14】
前記PD−1阻害薬の投与は、前記対象が前記CAR療法後にCRS、例えば重症CRS(例えば、CRSグレード3又はグレード4)を有しないと同定された後に開始される、請求項12又は13に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項15】
前記PD−1阻害薬の投与は、前記CAR療法後のCRSの治療後、例えばCRS消散後に開始される、請求項12〜14のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項16】
前記CAR療法及び前記PD−1阻害薬は、治療インターバルにわたって投与され、前記治療インターバルは、単回用量の前記PD−1阻害薬及び単回用量の前記CAR発現細胞を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項17】
前記治療インターバルは、前記CAR療法の前記用量の投与で開始され、且つ前記PD−1阻害薬の前記用量の投与で完了される、請求項16に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項18】
前記治療インターバルは、1用量以上、例えば1、2、3、4若しくは5用量又はそれを超える後続用量の前記PD−1阻害薬を投与することを更に含む、請求項16又は17に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項19】
最大6用量の前記PD−1阻害薬は、前記治療インターバル中に投与される、請求項18に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項20】
前記CAR療法の前記用量は、PD−1阻害薬の前記用量が投与される少なくとも2日、少なくとも3日、少なくとも4日、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも7日、少なくとも8日、少なくとも9日、少なくとも10日、少なくとも11日、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14日、少なくとも15日、少なくとも16日、少なくとも17日、少なくとも18日、少なくとも19日、又は少なくとも20日前に投与される、請求項1若しくは2又は6〜19のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項21】
前記CAR療法の前記用量は、前記PD−1阻害薬の前記用量が投与される25〜40日前(例えば、約25〜30、30〜35、又は35〜40日、例えば約35日前)に投与される、請求項20に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項22】
前記CAR療法及び前記PD−1阻害薬は、治療インターバルにわたって投与され、前記治療インターバルは、第1及び第2の用量の前記PD−1阻害薬と、ある用量の前記CAR療法とを含み、前記CAR療法の前記用量は、前記PD−1阻害薬の前記第1の用量の投与後であるが、前記PD−1阻害薬の前記第2の用量の投与前に投与される、請求項1若しくは2又は12〜15のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項23】
前記治療インターバルは、前記PD−1阻害薬の前記第1の用量の投与で開始され、且つ前記PD−1阻害薬の前記第2の用量の投与で完了される、請求項22に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項24】
前記PD−1阻害薬の前記第2の用量は、前記PD−1阻害薬の前記第1の用量の投与の少なくとも5日、7日、1週間、2週間、又は3週間後に投与される、請求項22又は23に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項25】
前記CAR療法の前記用量は、前記PD−1阻害薬の前記第1の用量の投与の少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、7日、又は2週間後に投与される、請求項22〜24のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項26】
前記PD−1阻害薬の前記第2の用量は、前記CAR療法の前記用量の投与の少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、7日、又は2週間後に投与される、請求項22〜25のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項27】
前記治療インターバルは、例えば、1回以上、例えば1、2、3、4、又は5回の更なる回数だけ繰り返される、請求項16〜26のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項28】
前記治療インターバル後、1回以上、例えば1、2、3、4、又は5回の後続の治療インターバルが続く、請求項16〜27のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項29】
前記1回以上の後続の治療インターバルは、初回又は前回の治療インターバルと異なる、請求項28に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項30】
前記1回以上の後続の治療インターバルは、前記初回又は前回の治療インターバルの完了から少なくとも1日後、例えば少なくとも1日、少なくとも2日、少なくとも3日、少なくとも4日、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも7日、少なくとも2週間、少なくとも1ヵ月、少なくとも3ヵ月、少なくとも6ヵ月、又は少なくとも1年後に投与される、請求項28又は29に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項31】
1用量以上の後続用量、例えば1、2、3、4若しくは5用量又はそれを超える前記PD−1阻害薬は、1回以上の治療インターバルの完了後に投与される、請求項16〜30のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項32】
ある用量の前記PD−1阻害薬は、1回以上の治療インターバルの完了後、5日、6日、7日、10日、2週間、3週間、又は4週間毎に投与される、請求項16〜31のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項33】
前記治療インターバルは、前記PD〜1阻害薬の前記用量が投与される2〜20日、5〜17日、7〜16日、8〜16日、10〜15日、14〜21日、又は2〜3週間前に投与されるある用量のCAR療法を含み、前記治療インターバルは、0〜52回だけ繰り返され、前記治療インターバルは、前記前回の治療インターバルの完了から少なくとも1日、少なくとも2日、少なくとも3日、少なくとも4日、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも7日、少なくとも2週間、少なくとも1ヵ月、少なくとも3ヵ月、少なくとも6ヵ月、又は少なくとも1年後に開始される、請求項16〜32のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項34】
1用量以上の後続用量の前記PD−1阻害薬は、2回目の治療インターバル後、5日、7日、2週間、3週間、又は4週間毎に投与される、請求項33に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項35】
前記対象は、単回用量のCAR発現細胞及び単回用量のPD−1阻害薬を投与される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項36】
前記CAR発現細胞の前記単回用量は、前記PD−1阻害薬の前記単回用量の投与の少なくとも2日前、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、又は20日前に投与される、請求項35に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項37】
前記CAR療法は、RNA CAR分子、例えばインビトロ転写(IVT)RNAを含み、1用量以上、例えば1、2、3、4、又は5用量の後続用量のCAR療法は、前記CAR療法の初回用量後に前記対象に投与される、請求項35又は36に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項38】
前記CAR発現細胞の前記1用量以上の後続用量は、前記CAR発現細胞の前回用量の少なくとも2日後、例えば2、3、4、5、6、7日、2週間、又は3週間後に投与される、請求項37に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項39】
前記PD−1阻害薬の前記単回用量の投与後に1用量以上、例えば1、2、3、4若しくは5用量又はそれを超える後続用量のPD−1阻害薬は、投与される、請求項27〜38のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項40】
前記PD−1阻害薬の前記1用量以上の後続用量は、PD−1阻害薬の前記前回用量の少なくとも5日、7日、2週間、3週間、又は4週間後に投与される、請求項39に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項41】
前記PD−1阻害薬の前記1用量以上の後続用量は、前記CAR療法の用量、例えば前記CAR療法の前記初回用量の少なくとも1、2、3、4、5、6若しくは7日後又は2週間若しくは3週間後に投与される、請求項39又は40に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項42】
前記CAR発現細胞の前記1用量以上及びPD−1阻害薬の前記1用量以上の投与は、繰り返される、請求項27〜41のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項43】
前記CAR療法は、約10〜約10細胞/kg、例えば約10〜約10細胞/kg、約10〜約10細胞/kg、約10〜約10細胞/kg、約10〜約10細胞/kg、約10〜約10細胞/kg、又は約1〜5×10細胞/kg〜約1〜5×10細胞/kgを含むCAR発現細胞の用量を含む、請求項1〜42のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項44】
CAR発現細胞の前記用量は、約1〜5×10細胞/kgである、請求項43に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項45】
CAR発現細胞の前記用量は、約1〜5×10細胞/kgである、請求項43に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項46】
前記PD−1阻害薬の前記用量は、1〜30mg/kg、例えば約1〜25mg/kg、約2〜20mg/kg、約2〜5mg/kg、又は約2mg/kg、約3mg/kg、約4mg/kg若しくは約5mg/kgである、請求項3〜45のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項47】
前記PD−1阻害薬の前記用量は、例えば、2週間、3週間、4週間、又は5週間毎に投与される約1〜20mg/kg又は約2〜5mg/kgである、請求項46に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項48】
前記PD−1阻害薬、例えば抗PD−1抗体分子の前記用量は、例えば、2週間、3週間、4週間、又は5週間毎に投与される約200mg〜約450mg、例えば約200mg〜約400mgである、請求項1〜45のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項49】
前記PD−1阻害薬の前記用量は、例えば、3週間毎に例えば静脈内注入によって投与される約200mg又は約300mgである、請求項1〜48のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項50】
前記PD−1阻害薬の前記用量は、例えば、4週間毎に例えば静脈内注入によって投与される約400mgである、請求項1〜48のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項51】
前記PD−1阻害薬は、PD−1抗体分子であり、且つ約300mgの用量で2週間、3週間、又は4週間毎に投与され、及び前記CAR療法は、1〜5×10細胞の用量で投与される、請求項1〜48のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項52】
前記PD−1阻害薬は、抗体分子、小分子、ポリペプチド、例えば融合タンパク質、又は阻害性核酸、例えばsiRNA若しくはshRNAを含む、請求項1〜51のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項53】
前記PD−1阻害薬は、以下:
a.PD−1発現、例えばPD−1の転写又は翻訳を阻害するか又は低下させること、
b.PD−1活性を阻害するか又は低下させる、例えばPD−1のそのコグネイトリガンド、例えばPD−L1又はPD−L2への結合を阻害するか又は低下させること、又は
c.PD−1又はそのリガンド、例えばPD−L1又はPD−L2に結合すること
の1つ以上によって特徴付けられる、請求項1〜52のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項54】
前記PD−1阻害薬は、抗体分子である、請求項1〜53のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項55】
前記PD−1阻害薬は、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、PDR001、ピジリズマブ、AMP 514、AMP−224、及び表6に提供される任意の抗PD−1抗体分子からなる群から選択される、請求項1〜54のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項56】
前記PD−1阻害薬は、
a.表6に挙げられる任意のPD−1抗体分子アミノ酸配列の重鎖相補性決定領域1(HC CDR1)、重鎖相補性決定領域2(HC CDR2)、及び重鎖相補性決定領域3(HC CDR3)、及び
b.表6に挙げられる任意のPD−1抗体分子アミノ酸配列の軽鎖相補性決定領域1(LC CDR1)、軽鎖相補性決定領域2(LC CDR2)、及び軽鎖相補性決定領域3(LC CDR3)
を含む抗PD−1抗体分子を含む、請求項1〜55のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項57】
前記その抗PD−1抗体分子は、
a)配列番号137又は140から選択されるHC CDR1アミノ酸配列、配列番号138又は141のHC CDR2アミノ酸配列、及び配列番号139のHC CDR3アミノ酸配列、及び
b)配列番号146又は149のLC CDR1アミノ酸配列、配列番号147又は150のLC CDR2アミノ酸配列、及び配列番号148、151、166、又は167のLC CDR3アミノ酸配列(例えば、配列番号166又は167のLC CDR3アミノ酸配列)
を含む、請求項56に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項58】
前記抗PD−1抗体分子は、
i)表6に挙げられる任意の重鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号142、144、154、158、172、184、216、又は220、
ii)表6に提供される任意の重鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号142、144、154、158、172、184、216、又は220に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列、又は
iii)表6に提供される任意の重鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号142、144、154、158、172、184、216、又は220と95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む重鎖可変領域を含む、請求項56又は57に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項59】
前記抗PD−1抗体分子は、
i)表6に挙げられる任意の重鎖のアミノ酸配列、例えば配列番号156、160、174、186、218、222、225、又は236、
ii)表6に挙げられる任意の重鎖、例えば配列番号156、160、174、186、218、222、225、又は236に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列、又は
iii)表6に挙げられる任意の重鎖のアミノ酸配列、例えば配列番号156、160、174、186、218、222、225、又は236と95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む重鎖を含む、請求項56〜58のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項60】
前記抗PD−1抗体分子は、
i)表6に挙げられる任意の軽鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号152、162、168、176、180、188、192、196、200、204、208、又は212、
ii)表6に提供される任意の軽鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号152、162、168、176、180、188、192、196、200、204、208、又は212に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列、又は
iii)表6に提供される任意の軽鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号152、162、168、176、180、188、192、196、200、204、208、又は212と95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む軽鎖可変領域を含む、請求項56〜59のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項61】
前記抗PD−1抗体分子は、
i)表6に挙げられる任意の軽鎖のアミノ酸配列、例えば配列番号164、170、178、182、190、194、198、202、206、210、又は214、
ii)表6に挙げられる任意の軽鎖、例えば配列番号164、170、178、182、190、194、198、202、206、210、又は214に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列、又は
iii)表6に挙げられる任意の軽鎖に対するアミノ酸配列、例えば配列番号164、170、178、182、190、194、198、202、206、210、又は214と95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む軽鎖を含む、請求項56〜60のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項62】
前記抗PD−1抗体分子は、
i)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
ii)配列番号142又は144のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号152のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
iii)配列番号154又は158のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号162のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
iv)配列番号154又は158のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号168のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
v)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号176のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
vi)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号180のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
vii)配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号180のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
viii)配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号188のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
ix)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号188のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
x)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号192のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xi)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xii)配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号200のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xiii)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号200のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xiv)配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xv)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xvi)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号208のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xvii)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号212のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xviii)配列番号216のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xix)配列番号216のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号200のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xx)配列番号220のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号200のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xxi)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号176のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xxii)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号188のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xxiii)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号200のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、又は
xxiv)配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン
を含む、請求項56〜61のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項63】
前記抗PD−1抗体分子は、
i)配列番号225のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号206のアミノ酸配列を含む軽鎖、
ii)配列番号144のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号152のアミノ酸配列を含む軽鎖、
iii)配列番号156又は160のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号164のアミノ酸配列を含む軽鎖、
iv)配列番号156又は160のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号170のアミノ酸配列を含む軽鎖、
v)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号178のアミノ酸配列を含む軽鎖、
vi)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号182のアミノ酸配列を含む軽鎖、
vii)配列番号186のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号182のアミノ酸配列を含む軽鎖、
viii)配列番号186のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号190のアミノ酸配列を含む軽鎖、
ix)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号190のアミノ酸配列を含む軽鎖、
x)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号194のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xi)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xii)配列番号186のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xiii)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xiv)配列番号186のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号206のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xv)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号206のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xvi)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号210のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xvii)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号214のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xviii)配列番号218のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号206のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xix)配列番号218のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xx)配列番号222のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xxi)配列番号225のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号178のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xxii)配列番号225のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号190のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xxiii)配列番号225のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖、又は
xxiv)配列番号236のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号206のアミノ酸配列を含む軽鎖
を含む、請求項56〜62のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項64】
前記PD−1阻害薬は、配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインと配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインとを含む抗PD−1抗体分子を含む、請求項56〜63のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項65】
前記抗PD1抗体分子は、
(i)配列番号503のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号504のVHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号505のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変(VH)領域、及び
(ii)配列番号500のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号501のVLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号502のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変(VL)領域、又は
少なくとも85%、90%、95%又はそれを超えて同一のアミノ酸配列
を含む、請求項64に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項66】
前記CD19結合ドメインは、表2又は表3に挙げられる任意のCD19重鎖結合ドメインアミノ酸配列の重鎖相補性決定領域1(HC CDR1)、重鎖相補性決定領域2(HC CDR2)、及び重鎖相補性決定領域3(HC CDR3)、並びに表2又は表3に挙げられる任意のCD19軽鎖結合ドメインアミノ酸配列の軽鎖相補性決定領域1(LC CDR1)、軽鎖相補性決定領域2(LC CDR2)、及び軽鎖相補性決定領域3(LC CDR3)を含む、請求項1〜65のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項67】
前記CD19結合ドメインは、表4のHC CDRアミノ酸配列に係るHC CDR1、HC CDR2、及びHC CDR3、並びに表5のLC CDRアミノ酸配列に係るLC CDR1、LC CDR2、及びLC CDR3を含む、請求項66に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項68】
前記CD19結合ドメインは、
a.表2又は表3に挙げられるCD19結合ドメインの任意の重鎖可変領域のアミノ酸配列、
b.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の重鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列、又は
c.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の重鎖可変領域のアミノ酸配列と少なくとも95%同一である、例えば95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、請求項1〜67のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項69】
前記CD19結合ドメインは、
a.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の重鎖のアミノ酸配列、
b.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の重鎖に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列、又は
c.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の重鎖に対するアミノ酸配列と少なくとも95%同一である、例えば95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、請求項1〜68のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項70】
前記CD19結合ドメインは、
a.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の軽鎖可変領域のアミノ酸配列、
b.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の軽鎖可変領域のアミノ酸配列に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列、又は
c.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の軽鎖可変領域のアミノ酸配列と少なくとも95%同一である、例えば95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、請求項1〜69のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項71】
前記CD19結合ドメインは、
a.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の軽鎖のアミノ酸配列、
b.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の軽鎖に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列、又は
c.表2又は表3に提供されるCD19結合ドメインの任意の軽鎖に対するアミノ酸配列と少なくとも95%同一である、例えば95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、請求項1〜70のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項72】
前記CD19結合ドメインは、表2又は表3に挙げられる任意の重鎖可変領域のアミノ酸配列と、表2又は表3に挙げられる任意の軽鎖可変領域のアミノ酸配列とを含む、請求項1〜71のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項73】
前記CD19結合ドメインは、
a.配列番号109、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号110、配列番号112、又は配列番号115からなる群から選択されるアミノ酸配列、
b.配列番号109、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号110、配列番号112、又は配列番号115のいずれかに対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列、又は
c.配列番号109、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号110、配列番号112、又は配列番号115のいずれかに対するアミノ酸配列と少なくとも95%同一である、例えば95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列
を含む、請求項1〜72のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項74】
前記膜貫通ドメインは、T細胞受容体のα、β又はζ鎖、CD28、CD3ε、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、及びCD154からなる群から選択されるタンパク質からの膜貫通ドメインを含む、請求項1〜73のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項75】
前記膜貫通ドメインは、
(i)配列番号6のアミノ酸配列、
(ii)配列番号6のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を含むアミノ酸配列、又は
(iii)配列番号6のアミノ酸配列と少なくとも95%同一である、例えば95〜99%の同一性を有する配列
を含む、請求項1〜74のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項76】
前記CD19結合ドメインは、ヒンジ領域によって前記膜貫通ドメインに結合される、請求項1〜75のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項77】
前記ヒンジ領域は、配列番号2又はそれと少なくとも95%同一である、例えば95〜99%の同一性を有する配列を含む、請求項1〜76のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項78】
前記細胞内シグナル伝達ドメインは、MHCクラスI分子、TNF受容体タンパク質、免疫グロブリン様タンパク質、サイトカイン受容体、インテグリン、シグナル伝達リンパ球活性化分子(SLAMタンパク質)、活性化NK細胞受容体、BTLA、Tollリガンド受容体、OX40、CD2、CD7、CD27、CD28、CD30、CD40、CDS、ICAM−1、LFA−1(CD11a/CD18)、4−1BB(CD137)、B7−H3、CDS、ICAM−1、ICOS(CD278)、GITR、BAFFR、LIGHT、HVEM(LIGHTR)、KIRDS2、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、NKp44、NKp30、NKp46、CD19、CD4、CD8α、CD8β、IL2Rβ、IL2Rγ、IL7Rα、ITGA4、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA−6、CD49f、ITGAD、CD11d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD11a、LFA−1、ITGAM、CD11b、ITGAX、CD11c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA−1、ITGB7、NKG2D、NKG2C、TNFR2、TRANCE/RANKL、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、CD69、SLAMF6(NTB−A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO−3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、LAT、GADS、SLP−76、PAG/Cbp、CD19a、及びCD83に特異的に結合するリガンドからなる群から選択されるタンパク質から得られる機能性シグナル伝達ドメインを含む共刺激シグナル伝達ドメインを含む、請求項1〜77のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項79】
共刺激ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列、又は配列番号7のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を有するアミノ酸配列、又は配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む、請求項59に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項80】
前記細胞内シグナル伝達ドメインは、4−1BBの機能性シグナル伝達ドメイン及び/又はCD3ζの機能性シグナル伝達ドメインを含む、請求項1〜79のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項81】
前記細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列、或いは配列番号7のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列の少なくとも1つ、2つ、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を有するアミノ酸配列、或いは配列番号7のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列と少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む、請求項1〜80のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項82】
前記細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列及び配列番号9又は配列番号10のアミノ酸配列を含み、前記細胞内シグナル伝達ドメインを含むアミノ酸配列は、同じフレームにおいて且つ単一のポリペプチド鎖として発現される、請求項1〜81のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項83】
前記CARは、配列番号1のアミノ酸配列を含むリーダー配列を更に含む、請求項1〜82のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項84】
前記CARは、
(i)配列番号108、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号111、配列番号114、又は配列番号116のいずれかのアミノ酸配列、
(ii)配列番号108、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号111、配列番号114、又は配列番号116のいずれかに対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列、又は
(iii)配列番号108、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号111、配列番号114、又は配列番号116のいずれかと少なくとも95同一のアミノ酸配列
を含む、請求項1〜83のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項85】
CARを含む前記細胞は、前記CARをコードする核酸を含む、請求項1〜84のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項86】
前記CARをコードする前記核酸は、レンチウイルスベクターである、請求項85に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項87】
前記CARをコードする前記核酸は、レンチウイルス形質導入によって前記細胞に導入される、請求項85又は86に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項88】
前記CARをコードする前記核酸は、RNA、例えばインビトロ転写RNAである、請求項85〜87のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項89】
前記CARをコードする前記核酸は、電気穿孔によって前記細胞に導入される、請求項88に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項90】
前記細胞は、T細胞又はNK細胞である、請求項1〜89のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項91】
前記T細胞は、自己又は同種異系T細胞である、請求項90に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項92】
追加の抗癌剤を投与することを更に含む、請求項1〜91のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項93】
前記癌は、血液癌である、請求項1〜92のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項94】
前記癌は、リンパ腫又は白血病である、請求項1〜93のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項95】
前記癌は、B細胞急性リンパ性白血病(BALL)、T細胞急性リンパ性白血病(TALL)、小リンパ球性白血病(SLL)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄球性白血病(CML)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、B細胞前リンパ球性白血病、芽球性形質細胞様樹状細胞新生物、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、小細胞型又は大細胞型濾胞性リンパ腫、悪性リンパ球増殖病態、MALTリンパ腫、辺縁帯リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄形成異常及び骨髄異形成症候群、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、形質芽球性リンパ腫、形質細胞様樹状細胞新生物、又はワルデンシュトレームマクログロブリン血症の1つ以上から選択される、請求項93に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項96】
前記癌は、急性リンパ性白血病(ALL)、例えば小児B−ALL、又はB細胞リンパ腫、例えば小児B細胞リンパ腫である、請求項93に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項97】
前記癌は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、例えば再発性又は不応性DLBCLである、請求項93に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項98】
前記対象は、哺乳類、例えばヒトである、請求項1〜97のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項99】
前記対象は、PD−1、PD−L1、及び/又はPD−L2を発現する、請求項1〜98のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項100】
前記対象における癌細胞又は癌細胞に近接した細胞は、PD−1、PD−L1、及び/又はPD−L2を発現する、請求項99に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項101】
前記癌細胞は、DLBCL試料からのもの、例えば再発性又は不応性DLBCL試料からのものである、請求項99又は100に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項102】
CARを発現する前記細胞は、PD−1、PD−L1、及び/又はPD−L2を発現する、請求項1〜101のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項103】
前記対象は、基準値、例えば前記CAR療法に対する完全奏効者と比較してより多数又はより高い割合の、PD−1、LAG−3、又はTIM−3の1、2、3つ、又は全てを発現する免疫エフェクター細胞、例えばCD4及び/又はCD8T細胞を有するか、又は有すると同定される、請求項1〜102のいずれか一項に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項104】
前記対象は、多数の、PD−1を発現する免疫エフェクター細胞、例えばCD4及び/若しくはCD8T細胞、PD−1及びLAG−3を発現する免疫エフェクター細胞、例えばCD4及び/若しくはCD8T細胞、PD−1及びTIM−3を発現する免疫エフェクター細胞、例えばCD4及び/若しくはCD8T細胞、又はPD−1、TIM−3及びLAG−3を発現する免疫エフェクター細胞、例えばCD4及び/若しくはCD8T細胞を有するか、又は有すると同定される、請求項103に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項105】
前記免疫エフェクター細胞、例えばCD4及び/又はCD8T細胞は、CAR、例えばCD19 CARを共発現する、請求項103又は104に記載の使用のためのCAR療法又は方法。
【請求項106】
対象の癌の治療における使用のための、
CARを含む細胞、例えば免疫エフェクター細胞の集団であって、前記CARは、抗原結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、細胞、及び
ペンブロリズマブ、ニボルマブ、又は例えば配列番号204及び配列番号172の可変軽鎖及び可変重鎖アミノ酸配列を含む、表6からの抗体分子のいずれかから選択されるPD−1阻害薬
を含む併用。
【請求項107】
CARを含む細胞、例えば免疫エフェクター細胞の集団であって、前記CARは、抗原結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、細胞、及び
例えば、配列番号204及び配列番号172の可変軽鎖及び可変重鎖アミノ酸配列を含む、表6から選択されるPD−1阻害薬
を含む組成物(例えば、1つ以上の組成物又は剤形)。
【請求項108】
前記CD19結合ドメインは、配列番号109のアミノ酸配列であるか、又は前記CARは、配列番号108のアミノ酸配列を含む、請求項1〜107のいずれか一項に記載の方法、併用、又は組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2016年7月28日に出願された米国仮特許出願第62/368100号明細書、2017年2月6日に出願された米国特許出願第62/455,547号明細書、2017年4月7日に出願された米国仮特許出願第62/482846号明細書、及び2017年6月2日に出願された米国仮特許出願第62/514542号明細書に対する優先権を主張し、これらの全ての内容は、全体として参照により本明細書に援用される。
【0002】
配列表
本願は、ASCII形式で電子的に提出された配列表を含み、この配列表は、全体として参照により本明細書に援用される。2017年7月27日に作成された前記ASCII複製物は、N2067−7109WO_SL.txtという名称であり、サイズが907,582バイトである。
【0003】
本発明は、概して、疾患を治療するためのPD−1阻害薬との併用での、抗原、例えばCD19を標的とするキメラ抗原受容体(CAR)を発現するように操作された細胞、例えば免疫エフェクター細胞の使用に関する。
【背景技術】
【0004】
多くのB細胞悪性腫瘍患者は、標準療法では不治である。加えて、従来の治療選択肢は、多くの場合に重篤な副作用を有する。癌免疫療法において試みがなされているものの、幾つかの障害により、これは、臨床効果の実現が極めて困難な目標となっている。何百ものいわゆる腫瘍抗原が同定されているが、それらは、概して自己由来であり、従って免疫原性が低い。更に、腫瘍は、幾つかの機構を用いて自らを免疫攻撃の惹起及び伝播に不適にする。
【0005】
キメラ抗原受容体(CAR)改変自己T細胞(CART)療法を用いた最近の展開は、T細胞をB細胞悪性腫瘍などの癌細胞上の好適な細胞表面分子に仕向け直すことに依存するものであり、免疫系の力を利用したB細胞悪性腫瘍及び他の癌の治療において有望な結果を示している(例えば、非特許文献1を参照されたい)。マウス由来CART19(即ち「CTL019」)の臨床結果は、CLL並びに小児ALLに罹患している患者において完全寛解が得られる見込みを示している(例えば、非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4を参照されたい)。遺伝子改変T細胞上のキメラ抗原受容体が標的細胞を認識して破壊する能力に加えて、治療的T細胞療法の成功には、白血病再発を監視するため、増殖して長期間持続する能力を有することが必要である。アネルギー、抑制、又は枯渇に起因したT細胞品質のばらつきがCAR形質転換T細胞の性能に影響を及ぼし得るが、これに関して現時点で当業者の制御は限られている。有効であるために、CAR形質転換患者T細胞が持続し、且つコグネイト抗原に応答して増殖する能力を維持する必要がある。ALL患者T細胞は、マウスscFvを含むCART19でこれを行い得ることが示されている(例えば、非特許文献5を参照されたい)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Sadelain et al.,Cancer Discovery 3:388−398(2013)
【非特許文献2】Kalos et al.,Sci Transl Med 3:95ra73(2011)
【非特許文献3】Porter et al.,NEJM 365:725−733(2011)
【非特許文献4】Grupp et al.,NEJM 368:1509−1518(2013)
【非特許文献5】Grupp et al.,NEJM 368:1509−1518(2013)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、少なくとも一部には、抗原、例えば本明細書に記載される抗原、例えばCD19に特異的に結合するキメラ抗原受容体(CAR)を発現する細胞、例えば免疫エフェクター細胞(本明細書では「CD19 CAR発現細胞」とも称される)(本明細書では「CAR療法」とも称される)と、プログラム死1の阻害薬(本明細書では「PD−1阻害薬」とも称される)とを含む併用療法を用いることにより、対象の疾患(例えば、癌)、例えば抗原に関連する疾患、例えばCD19の発現に関連する疾患、例えば癌を治療するための方法及び組成物を特徴とする。一部の実施形態において、抗原、例えばCD19に特異的に結合するCARは、例えば、本明細書に記載されるとおりの抗原結合ドメイン、例えばCD19結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む。一部の実施形態において、PD−1阻害薬は、抗体分子、ポリペプチド、小分子、又はポリヌクレオチド、例えば阻害核酸である。一実施形態において、PD−1阻害薬は、抗体分子、例えば本明細書に記載される抗体分子である。理論によって拘束されることを望むものではないが、疾患(例えば、癌)、例えばCD19発現に関連する疾患、例えば本明細書に記載される癌を有する対象を、CAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)とPD−1阻害薬とを含む併用療法で治療すると、例えば、疾患を有する対象をCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)又はPD−1阻害薬のいずれか単独で治療するのと比較して、対象における腫瘍進行の阻害又は低減の向上がもたらされると考えられる。例えば、CAR療法との併用でのPD−1/PD−L1相互作用の阻害は、(i)CAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)の活性化(又は再活性化)、(ii)CAR発現細胞の集団の拡大、(iii)CAR療法に対する長期間の治療応答、(iv)CAR療法の持続性の増加、(v)枯渇エフェクターT細胞機能の低減、(vi)T細胞枯渇の逆転又は軽減、(vii)サイトカイン(例えば、IL−6、又はIL−2)レベルの増加、又は(viii)免疫エフェクター細胞上(例えば、CD4+及び/又はCD8+細胞、例えばCAR発現免疫エフェクター細胞上)のチェックポイント阻害薬(例えば、PD−1、TIM−3、又はLAG−3の1つ以上)の発現低下の1つ以上をもたらすことができ、従って、例えばCAR療法単独又はPD−1阻害薬単独を受ける対象と比較して、併用療法で治療される対象において治療結果の向上がもたらされ得る。
【0008】
従って、一態様において、本開示は、疾患(例えば、癌)、例えば抗原に関連する疾患、例えばCD19の発現に関連する疾患、例えば本明細書に記載されるとおりの癌を有する対象を治療する方法を特徴とする。本方法は、抗原、例えばCD19に特異的に結合するCARを含む、例えば発現する細胞、例えば細胞の集団(本明細書ではCAR療法とも称される)と、PD−1阻害薬とを対象に投与することを含む。一実施形態において、CAR発現細胞とPD−1阻害薬とは、逐次的に投与される。一実施形態において、PD−1阻害薬は、CAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)の投与前に投与される。一実施形態において、PD−1阻害薬は、CAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)の投与後に投与される。一実施形態において、PD−1阻害薬とCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)とは、同時に又は並行して投与される。
【0009】
実施形態において、CAR発現細胞、例えば本明細書に記載されるCD19 CAR発現細胞とPD−1阻害薬とは、逐次的に、例えば任意の順序で投与される。一実施形態において、併用は、治療インターバル中に投与される。一実施形態において、治療インターバルは、単回用量のPD−1阻害薬及び単回用量のCAR発現細胞を(例えば、任意の順序で)含む。別の実施形態において、治療インターバルは、複数回用量(例えば、第1及び第2の用量)のPD−1阻害薬と、ある用量のCAR発現細胞とを(例えば、任意の順序で)含む。
【0010】
関連する態様において、本開示は、癌を有する対象を治療する方法を提供する。本方法は、
(i)CARを含む、例えば発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、CAR療法、及び
(ii)PD−1阻害薬
を対象に投与することを含む。
【0011】
一部の実施形態において、PD−1阻害薬、例えば抗PD−1抗体分子の用量は、例えば、2週間、3週間、4週間、又は5週間毎に投与される約200mg〜約450mg、例えば約300mg〜約400mgである。
【0012】
別の態様において、本開示は、癌を有する対象を治療する方法を提供する。本方法は、
(i)CARを含む、例えば発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、CAR療法、及び
(ii)PD−1阻害薬
を対象に投与することを含む。
【0013】
一部の実施形態において、PD−1阻害薬の投与は、CAR療法の投与後20日以内に開始される。例えば、PD−1阻害薬の投与は、CAR療法の投与後16日以内、15日以内、14日以内、13日以内、12日以内、11日以内、10日以内、9日以内、8日以内、7日以内、6日以内、5日以内、4日以内、3日以内、2日以内に開始される。
【0014】
別の態様において、本開示は、癌を有する対象を治療する方法を提供する。本方法は、
(i)CARを含む、例えば発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、CAR療法、及び
(ii)PD−1阻害薬
を対象に投与することを含む。
【0015】
一部の実施形態において、PD−1阻害薬の投与は、対象が以下:
(a)CAR療法に対する部分奏効又は検出可能な奏効なし、
(b)CAR療法後の再発癌、
(c)CAR療法に不応性の癌、
(d)CAR療法後の進行型の癌、又は
(e)CAR療法後、例えば3ヵ月未満のB細胞回復
の1つ以上を有するか、又は有すると同定された後に開始される。
【0016】
更に別の態様において、本開示は、癌を有する対象を治療する方法を提供する。本方法は、
(i)キメラ抗原受容体(CAR)を含む、例えば発現する免疫エフェクター細胞の集団を含むCAR療法であって、CARは、抗原(例えば、CD19)結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、CAR療法、及び
(ii)PD−1阻害薬
を対象に投与することを含む。
【0017】
一部の実施形態において、PD−1阻害薬の投与は、CAR療法の投与後に開始され、及び対象は、以下:
(a)CAR療法に対する部分奏効又は検出可能な奏効なし、
(b)CAR療法後の再発癌、
(c)CAR療法に不応性の癌、
(d)進行型の癌、又は
(e)CAR療法後、例えば3ヵ月未満のB細胞回復
の1つ以上を有しないか、又は有すると同定されていない。
【0018】
別の態様において、本開示は、本明細書に開示される方法のいずれかにおいてPD−1阻害薬との併用で使用するためのCAR療法を提供する。他の実施形態において、本明細書には、障害、例えば増殖性障害、例えば癌の治療用薬剤の調製におけるPD−1阻害薬と併用したCAR療法の使用が開示される。
【0019】
本明細書に開示される任意の方法、使用、組成物又は併用の更なる特徴又は実施形態は、以下の1つ以上を含む。
【0020】
一部の実施形態において、1用量以上、例えば1、2、3、4若しくは5用量又はそれを超える後続用量のPD−1阻害薬が投与され得る。一実施形態において、最大6用量のPD−1阻害薬が投与される。
【0021】
一部の実施形態において、本方法又は使用は、対象におけるCRSの存在又は非存在を評価することを更に含む。一実施形態において、対象は、CAR療法後にCRS、例えば重症CRS(例えば、CRSグレード3又はグレード4)を有しないか、又は有しないと同定される。
【0022】
他の実施形態において、PD−1阻害薬の投与は、対象がCAR療法後にCRS、例えば重症CRS(例えば、CRSグレード3又はグレード4)を有しないと同定された後に開始される。
【0023】
他の実施形態において、PD−1阻害薬の投与は、CAR療法後のCRSの治療後、例えばCRS消散後に開始される。一実施形態において、CRSは、グレード1まで消散する。ある実施形態において、CRSは、検出不能なレベルまで消散する。
【0024】
治療インターバルが単回用量のPD−1阻害薬及び単回用量のCAR発現細胞を含む場合、特定の実施形態において、PD−1阻害薬の用量とCAR発現細胞の用量とは、同時に又は並行して投与される。例えば、PD−1阻害薬の用量とCAR発現細胞の用量とは、互いから20日、18日、16日、15日、12日、10日、9日、8日、7日、6日、5日、4日、3日、2日、1日、24時間、12時間、6時間、4時間、2時間以内に、又はそれ未満で)投与される。実施形態において、治療インターバルは、初回投与用量の投与で開始され、且つ最終回投与用量の投与で完了される。
【0025】
治療インターバルが単回用量のPD−1阻害薬及び単回用量のCAR発現細胞を含む場合、特定の実施形態において、PD−1阻害薬の用量とCAR発現細胞の用量とは、逐次的に投与される。実施形態において、CAR発現細胞の用量は、PD−1阻害薬の用量前に投与され、及び治療インターバルは、CAR発現細胞の用量の投与で開始され、且つPD−1阻害薬の用量の投与で完了される。他の実施形態において、PD−1阻害薬の用量は、CAR発現細胞の用量前に投与され、及び治療インターバルは、PD−1阻害薬の用量の投与で開始され、且つCAR発現細胞の用量の投与で完了される。一実施形態において、治療インターバルは、1用量以上、例えば1、2、3、4若しくは5用量又はそれを超える後続用量のPD−1阻害薬を更に含む。かかる実施形態において、治療インターバルは、2、3、4、5、6用量又はそれを超えるPD−1阻害薬及び1用量のCAR発現細胞を含む。一実施形態において、CAR発現細胞の用量は、PD−1阻害薬の用量が投与される少なくとも2日、少なくとも3日、少なくとも4日、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも7日、少なくとも8日、少なくとも9日、少なくとも10日、少なくとも8日、少なくとも9日、少なくとも10日、少なくとも11日、少なくとも12日、少なくとも13日、又は少なくとも2週間前又は後に投与される。2用量以上のPD−1阻害薬が投与される実施形態において、CAR発現細胞の用量は、PD−1阻害薬の第1の用量が投与される少なくとも2日、少なくとも3日、少なくとも4日、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも7日、少なくとも8日、少なくとも9日、少なくとも10日、少なくとも8日、少なくとも9日、少なくとも10日、少なくとも11日、少なくとも12日、少なくとも13日、又は少なくとも2週間前若しくは後、又は治療インターバルの開始後に投与される。一実施形態において、PD−1阻害薬の用量は、CAR発現細胞の用量が投与されてから約25〜40日後(例えば、約25〜30、30〜35、又は35〜40日、例えば約35日後)又は約2〜7週間後(例えば、2、3、4、5、6、又は7週間後)に投与される。実施形態において、2用量以上のPD−1阻害薬が投与される場合、第2のPD−1阻害薬用量は、PD−1阻害薬の第1の用量が投与されてから約15〜30日後(例えば、約15〜20、20〜25、又は25〜30日、例えば約20日後)又は約2〜5週間後(例えば、2、3、4、又は5週間後)に投与される。
【0026】
治療インターバルが複数回用量(例えば、第1及び第2の並びに任意選択で1用量以上の後続用量)のPD−1阻害薬と、ある用量のCAR発現細胞とを含む場合、特定の実施形態において、CAR発現細胞の用量とPD−1阻害薬の第1の用量とは、同時に又は並行して、例えば互いから2日以内に(例えば、2日、1日、24時間、12時間、6時間、4時間、2時間以内に、又はそれ未満で)投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の第2の用量は、(i)CAR発現細胞の用量又は(ii)PD−1阻害薬の第1の用量のいずれか遅い方の後に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の第2の用量は、(i)又は(ii)の少なくとも2日後(例えば、少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、7日、1週、2週間、3週間、4週間、5週間又はそれを超えて後)に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の後続用量(例えば、第3、第4、又は第5の用量など)は、PD−1阻害薬の第2の用量後に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の後続用量は、PD−1阻害薬の第2の用量の少なくとも2日後(例えば、少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、7日、1週、2週間、3週間、4週間、5週間又はそれを超えて後)に投与される。かかる実施形態において、治療インターバルは、PD−1阻害薬の第1の投与用量の投与で開始され、且つ第2の用量(又は後続用量)の投与で完了される。
【0027】
治療インターバルが複数回用量(例えば、第1及び第2の並びに任意選択で後続用量)のPD−1阻害薬と、ある用量のCAR発現細胞とを含む他の実施形態において、CAR発現細胞の用量とPD−1阻害薬の第1の用量とは、逐次的に投与される。実施形態において、CAR発現細胞の用量は、PD−1阻害薬の第1の用量の投与後であるが、PD−1阻害薬の第2の用量の投与前に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の後続用量(例えば、第3、第4、又は第5の用量など)は、PD−1阻害薬の第2の用量後に投与される。かかる実施形態において、治療インターバルは、PD−1阻害薬の第1の用量の投与で開始され、且つPD−1阻害薬の第2の用量(又は後続用量)の投与で完了される。一実施形態において、PD−1阻害薬の第2の用量は、PD−1阻害薬の第1の用量の投与の少なくとも2日後(例えば、少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、7日、1週、2週間、3週間、4週間、5週間又はそれを超えて後)に投与される。ある実施形態において、PD−1阻害薬が阻害性RNA、例えばsiRNAである場合、第2の用量は、2日毎〜2週間毎に投与される。ある実施形態において、PD−1阻害薬が抗体分子である場合、第2の用量は、2〜3週間毎に投与される。一実施形態において、PD−1阻害薬の後続用量(例えば、第3、第4、又は第5の用量など)は、PD−1阻害薬の第2の用量の少なくとも2日後(例えば、少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、7日、1週、2週間、3週間、4週間、5週間又はそれを超えて後)に投与される。一実施形態において、CAR発現細胞の用量は、PD−1阻害薬の第1の用量の投与の少なくとも2日後(例えば、少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、7日、1週、2週間、3週間、4週間、5週間又はそれを超えて後)に投与される。一実施形態において、PD−1阻害薬の第2の用量は、CAR発現細胞の用量の投与の少なくとも2日後(例えば、少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、7日、1週、2週間、3週間、4週間、5週間又はそれを超えて後)に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬(例えば、抗PD−1抗体分子)は、治療インターバル中に2〜3週間毎(例えば、2週間毎又は3週間毎)に投与される。
【0028】
他の実施形態において、CAR発現細胞の用量は、PD−1阻害薬の第1の用量の投与前に投与される。かかる実施形態において、治療インターバルは、CAR発現細胞の投与で開始され、且つPD−1阻害薬の第1の用量(又は後続用量)の投与で完了される。実施形態において、PD−1阻害薬の第1の用量は、CAR発現細胞の投与の少なくとも2日後(例えば、少なくとも2日、少なくとも3日、少なくとも4日、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも1週間、少なくとも8日、少なくとも9日、少なくとも10日、少なくとも11日、少なくとも12日、少なくとも13日、少なくとも2週間、少なくとも15日、少なくとも16日、少なくとも17日、少なくとも18日、少なくとも19日、少なくとも20日、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも5週間又はそれを超えて後)に投与される。一部の実施形態において、PD−1阻害薬の第1の用量の投与は、CAR発現細胞の投与の約5〜約10日後、例えば約8日後に行われる。他の実施形態において、PD−1阻害薬の第1の用量の投与は、CAR発現細胞の投与の約10〜約20日後、例えば約15又は16日後に行われる。実施形態において、PD−1阻害薬の第2の用量は、PD−1阻害薬の第1の用量の投与の少なくとも2日後(例えば、少なくとも2日、少なくとも3日、少なくとも4日、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも1週間、少なくとも8日、少なくとも9日、少なくとも10日、少なくとも11日、少なくとも12日、少なくとも13日、2週間、少なくとも15日、少なくとも16日、少なくとも17日、少なくとも18日、少なくとも19日、少なくとも20日、3週間、4週間、5週間又はそれを超えて後)に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の第2の用量は、PD−1阻害薬の第1の用量の約2〜4週間後、例えば3週間後に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の後続用量(例えば、第3、第4、又は第5の用量など)は、PD−1阻害薬の第2の用量の少なくとも2日後(例えば、少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、7日、1週、2週間、3週間、4週間、5週間又はそれを超えて後)に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の後続用量(例えば、第3、第4、又は第5の用量など)は、PD−1阻害薬の前回用量の約2〜4週間後、例えば3週間後に投与される。実施形態において、PD1阻害薬の第1の用量は、CAR発現細胞の投与の少なくとも2日後(例えば、少なくとも2日、3日、4日、5日、6日、7日、1週、2週間、3週間、4週間、5週間又はそれを超えて後)に投与される。
【0029】
一部の実施形態において、治療インターバルは、1、2、又は3用量(例えば、第1及び第2の、及び第3の用量)のPD−1阻害薬と、ある用量のCAR発現細胞とを含む。一実施形態において、CAR発現細胞の用量とPD−1阻害薬の第1の用量とは、逐次的に投与される。例えば、対象、例えば患者は、PD−1阻害薬の1、2、又は3用量をCAR発現細胞の投与後、例えばCAR発現細胞の用量の投与の約1週間〜4ヵ月、例えば約14日〜2ヵ月後に開始して投与される。
【0030】
一実施形態において、本明細書に記載される治療インターバルのいずれも、1回以上、例えば1、2、3、4、又は5回の更なる回数だけ繰り返され得る。一実施形態において、治療インターバルは、1回だけ繰り返され、結果として2回の治療インターバルを含む治療レジメンとなる。ある実施形態において、繰り返しの治療インターバルは、初回又は前回の治療インターバルの完了から少なくとも1日後、例えば少なくとも1日、少なくとも2日、少なくとも3日、少なくとも4日、少なくとも5日、少なくとも6日、少なくとも7日、少なくとも2週間、少なくとも1ヵ月、少なくとも3ヵ月、少なくとも6ヵ月、少なくとも1年又はそれを超えて後に投与される。ある実施形態において、繰り返しの治療インターバルは、初回又は前回の治療インターバルの完了から少なくとも3日後に投与される。
【0031】
一実施形態において、本明細書に記載される治療インターバルのいずれも、その後に1回以上、例えば1、2、3、4、又は5回の後続の治療インターバルが続くことができる。1回以上の後続の治療インターバルは、初回又は前回の治療インターバルと異なる。例として、単回用量のPD−1阻害薬と単回用量のCAR発現細胞とからなる第1の治療インターバル後、複数回用量(例えば、2、3、4用量又はそれを超える)のPD−1阻害薬と単回用量のCAR発現細胞とからなる第2の治療インターバルが続く。一実施形態において、1回以上の後続の治療インターバルは、初回又は前回の治療インターバルの完了から少なくとも1日後、例えば1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日、又は2週間後に投与される。
【0032】
本明細書に記載される任意の方法において、1回以上の治療インターバルの完了後、1用量以上の後続用量、例えば1、2、3、4若しくは5用量又はそれを超えるPD−1阻害薬が投与される。治療インターバルが繰り返されるか又は2回以上の治療インターバルが投与される実施形態において、1回の治療インターバルの完了後且つ別の治療インターバルの開始前に1用量以上の後続用量、例えば1、2、3、4若しくは5用量又はそれを超えるPD−1阻害薬が投与される。一実施形態において、PD−1阻害薬の用量は、1回以上の又は各々の治療インターバルの完了後、5日、7日、2週間、3週間、又は4週間毎に投与される。
【0033】
本明細書に記載される任意の方法において、1回以上の治療インターバルの完了後、1用量以上、例えば1、2、3、4若しくは5用量又はそれを超える後続用量のCAR発現細胞が投与される。治療インターバルが繰り返されるか又は2回以上の治療インターバルが投与される実施形態において、1用量以上の後続用量、例えば1、2、3、4若しくは5用量又はそれを超えるCAR発現細胞は、1回の治療インターバルの完了後且つ別の治療インターバルの開始前に投与される。一実施形態において、CAR発現細胞の用量は、1回以上の又は各々の治療インターバルの完了後、2日、3日、4日、5日、7日、2週間、3週間、又は4週間毎に投与される。
【0034】
一実施形態において、治療インターバルは、PD−1阻害薬の第1の用量前に投与される単回用量のCAR発現細胞を含む。この実施形態において、PD−1阻害薬の第1の用量は、CAR発現細胞の投与の約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約25、約30、又は約35日後に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の第1の用量の投与後に第2の用量のPD−1阻害薬が投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の第2の用量は、PD−1阻害薬の第1の用量の投与の約20日後、例えばPD−1阻害薬の第1の用量の約2〜4週間後、例えば3週間後に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬の第2の用量後、例えばPD−1阻害薬の前回の用量後、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、5日、7日、10日、14日、20日、25日、30日、又は35日毎、例えば約2〜4週間毎、例えば3週間毎にPD−1阻害薬の後続用量が投与される。
【0035】
ある実施形態において、本方法は、例えば、CAR発現細胞の投与前に対象にリンパ球枯渇化学療法を投与することを含む。実施形態において、リンパ球枯渇化学療法は、例えば、1〜10用量(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10用量)にわたる、例えば約200〜400mg/m、例えば約300mg/mの用量のシクロホスファミド、例えば多分割シクロホスファミドを含む。実施形態において、本方法は、ある用量のCAR発現細胞と複数回用量のPD−1阻害薬とを含む治療インターバルを投与することを含む。実施形態において、治療インターバルは、PD−1阻害薬の第1の用量前、例えばPD−1阻害薬の第1の用量の少なくとも2週間(例えば、2、3、4、5、6週間又はそれを超えて)前(例えば、PD−1阻害薬の第1の用量の約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16日又はそれを超えて前)に投与される単回用量のCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)を含む。実施形態において、CAR発現細胞の用量は、PD−1阻害薬の第1の用量の約3〜4週間前に投与される。実施形態において、PD−1阻害薬は、治療インターバル中に2〜4週間毎(例えば、2〜3週間又は3〜4週間毎、例えば3週間毎)に投与される)。実施形態において、PD−1阻害薬は、約1〜3mg/kg、例えば約2mg/kgの用量で投与される。実施形態において、CAR発現細胞は、約1〜10×10細胞/kg、例えば約5×10細胞/kg、例えば約5.3×10細胞/kgの用量で投与される。実施形態において、CAR発現細胞は、輸注1回当たり約1〜10×10細胞、例えば輸注1回当たり約5×10細胞の用量で投与される。
【0036】
本明細書に記載される任意の方法において、対象は、単回用量のCAR発現細胞及び単回用量のPD−1阻害薬を投与される。一実施形態において、CAR発現細胞の単回用量は、PD−1阻害薬の単回用量の投与の少なくとも2日前、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、14、15、16、17、18、20、25、30、35、40日若しくは2週間、3週間、4週間又はそれを超えて前に投与される。実施形態において、CAR発現細胞の単回用量は、PD−1阻害薬の投与の約35日前に投与される。
【0037】
一実施形態において、CAR発現細胞の初回用量後に1用量以上、例えば1、2、3、4、又は5用量の後続用量のCAR発現細胞が対象に投与される。一実施形態において、CAR発現細胞の1用量以上の後続用量は、CAR発現細胞の前回用量の少なくとも2日後、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、10、14、20、25、30、35、40日若しくは2週間、3週間、4週間又はそれを超えて後に投与される。一実施形態において、CAR発現細胞の1用量以上の後続用量は、CAR発現細胞の前回用量の少なくとも1ヵ月後、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20ヵ月又はそれを超えて後に投与される。一実施形態において、CAR発現細胞の1用量以上の後続用量は、CAR発現細胞の前回用量の少なくとも5日後に投与される。一実施形態において、対象は、週に3用量のCAR発現細胞又は2日毎に1用量を投与される。
【0038】
一実施形態において、PD−1阻害薬の単回用量の投与後に1用量以上、例えば1、2、3、4、又は5用量の後続用量のPD−1阻害薬が投与される。一実施形態において、PD−1阻害薬の1用量以上の後続用量は、PD−1阻害薬の前回用量の少なくとも5日、7日、10日、14日、20日、25日、30日、2週間、3週間、4週間、又は5週間後、例えば3週間後に投与される。
【0039】
一実施形態において、PD−1阻害薬の1用量以上の後続用量は、CAR発現細胞の用量、例えばCAR発現細胞の初回用量の少なくとも1、2、3、4、5、6、又は7日後に投与される。
【0040】
一実施形態において、CAR発現細胞の第1の用量前に1用量以上、例えば1、2、3、4、又は5用量のPD−1阻害薬が投与される。
【0041】
一実施形態において、CAR発現細胞の第1の用量後、例えばCAR発現細胞の第1の用量の2日、3日、4日、5日、6日、7日、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、又は8週間後に、1用量以上、例えば1、2、3、4、5、又は6用量のPD−1阻害薬が投与される。一実施形態において、PD−1阻害薬の1用量以上、例えば1、2、3、4、又は5用量は、CAR発現細胞の第1の用量後、例えばCAR発現細胞の第1の用量の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、又は20ヵ月後に投与される。
【0042】
一実施形態において、CAR発現細胞の第1の用量後に投与される1用量以上、例えば1、2、3、4、5、又は6用量のPD−1阻害薬は、少なくとも1ヵ月にわたり、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11若しくは12ヵ月又はそれを超えて2〜3週間毎、例えば2、3、4、又は5週間毎に投与される。一実施形態において、PD−1阻害薬の1用量以上は、PD−1阻害薬の前回の用量の例えば約2〜4週間後、例えば3週間後に例えば最大6用量にわたって投与される。
【0043】
一実施形態において、CAR発現細胞の1用量以上及びPD−1阻害薬の1用量以上の投与は、例えば、1、2、3、4、又は5回の更なる回数だけ繰り返される。
【0044】
本明細書に記載される任意の方法では、実施形態において、対象は、化学療法、例えば本明細書に記載される化学療法を更に投与される。実施形態において、化学療法は、CAR発現細胞の投与前に投与される。実施形態において、化学療法は、CAR発現細胞の投与の約1〜10日前(例えば、約1〜4、1〜5、4〜8、4〜10、又は5〜10日前)に投与される。
【0045】
本明細書に開示される治療剤の投薬量及び治療レジメンは、当業者が決定することができる。
【0046】
本明細書に記載される任意の投与レジメン又は治療インターバルでは、一部の実施形態において、CAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)の用量は、約10〜約10細胞/kg、例えば約10〜約10細胞/kg、約10〜約10細胞/kg、約10〜約10細胞/kg、約10〜約10細胞/kg若しくは約10〜約10細胞/kg、又は1×10、1.5×10、2×10、2.5×10、3×10、3.5×10、4×10、5×10、1×10、1.5×10、2×10、2.5×10、3×10、3.5×10、4×10、5×10、1×10、2×10若しくは5×10細胞の少なくとも1つを含む。一部の実施形態において、CAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)の用量は、少なくとも約1〜5×10〜1〜5×10個のCAR発現細胞を含む。一部の実施形態において、対象は、約1〜5×10個のCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)を投与される。他の実施形態において、対象は、約1〜5×10個のCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)を投与される。
【0047】
実施形態において、CAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)は、用量分割、例えば部分用量の1、2、3回、又はそれを超える個別の投与によって対象に投与される細胞の総用量を含む投与レジメンに従って対象に投与される。実施形態において、治療1日目に総用量の第1の割合が投与され、後続の(例えば、2、3、4、5、6若しくは7日目又はそれ以降の)治療日に総用量の第2の割合が投与され、及び任意選択で、更に後続の(例えば、3、4、5、6、7、8、9、10日目又はそれ以降の)治療日に総用量の第3の割合(例えば、残りの割合)が投与される。例えば、治療1日目に総用量の10%の細胞が送達され、2日目に総用量の30%の細胞が送達され、及び3日目に総用量の残り60%の細胞が送達される。例えば、総細胞用量は、1〜5×10又は1〜5×10個のCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)を含む。
【0048】
本明細書に記載される任意の投与レジメンにおいて、PD−1阻害薬、例えば本明細書に記載される抗PD−1抗体分子(例えば、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、PDR001、又は表6に提供される抗PD−1抗体分子)の用量は、約1〜30mg/kg、例えば約1〜20mg/kg、約2〜15mg/kg、約5〜25mg/kg、約10〜20mg/kg、約1〜5mg/kg、約2mg/kg、約3mg/kg、又は約10mg/kgを含む。一実施形態において、用量は、約10〜20mg/kgを含む。一実施形態において、用量は、約1〜5mg/kgを含む。一実施形態において、用量は、5mg/kg未満、4mg/kg未満、3mg/kg未満、2mg/kg未満、又は1mg/kg未満である。一実施形態において、用量は、約2mg/kgである。
【0049】
実施形態において、本明細書に記載される任意の投与レジメンにおいて、PD−1阻害薬の用量は、1〜4週間毎、例えば毎週、2週間毎、3週間毎、又は4週間毎に投与される。
【0050】
特定の実施形態において、抗PD−1抗体分子(例えば、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、PDR001、又は表6に提供される抗PD−1抗体分子)は、約1〜30mg/kg、例えば約1〜20mg/kg、約2〜15mg/kg、約5〜25mg/kg、約10〜20mg/kg、約1〜5mg/kg、約3mg/kg、又は約2mg/kgの用量で注射によって(例えば、皮下又は静脈内に)投与される。投薬スケジュールは、例えば、週1回から2、3、又は4週間に1回まで異なり得る。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、隔週で約10〜20mg/kgの用量で投与される。一実施形態において、用量は、2週間毎、3週間毎、又は4週間毎に約1〜5mg/kgである。一実施形態において、用量は、2週間毎、3週間毎、又は4週間毎に5mg/kg未満、4mg/kg未満、3mg/kg未満、2mg/kg未満、又は1mg/kg未満である。一実施形態において、用量は、2週間毎、3週間毎、又は4週間毎に約2mg/kgである。
【0051】
一部の実施形態において、PD−1阻害薬、例えば抗PD−1抗体分子(例えば、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、PDR001又は表6に提供される抗PD−1抗体分子)の用量は、一定用量である。一部の実施形態において、抗PD−1抗体分子は、約200mg〜500mg、例えば約250mg〜450mg、約300mg〜400mg、約250mg〜350mg、約350mg〜450mg、又は約200mg、約300mg若しくは約400mgの用量(例えば、一定用量)で注射によって(例えば、皮下又は静脈内に)投与される。投薬スケジュール(例えば、一定用量投与スケジュール)は、例えば、週1回から2、3、4、5、又は6週間に1回まで異なり得る。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、約200mgからの用量で3週間に1回又は4週間に1回投与される。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、約300mg〜400mg用量で3週間に1回又は4週間に1回投与される。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、約300mgからの用量で3週間に1回、例えばi.v.注入によって投与される。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、約200mgからの用量で3週間に1回、例えばi.v.注入によって投与される。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、約400mgからの用量で4週間に1回、例えばi.v.注入によって投与される。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、約300mgからの用量で4週間に1回、例えばi.v.注入によって投与される。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、約400mgからの用量で3週間に1回、例えばi.v.注入によって投与される。
【0052】
一実施形態において、PD−1阻害薬は、200mgで3週間毎に最大6用量にわたって投与されるペンブロリズマブである。一部の実施形態において、PD−1阻害薬は、300mgで3週間毎に最大6用量にわたって投与されるペンブロリズマブである。
【0053】
一実施形態において、PD−1阻害薬は、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、ピジリズマブ、PDR001、AMP 514、AMP−224、及び表6に提供される任意の抗PD−1抗体分子からなる群から選択される。
【0054】
一部の実施形態において、本開示は、CD19の発現に関連する疾患、例えば血液癌(例えば、DLBCL(例えば、原発性DLBCL)又はB細胞急性リンパ芽球性白血病(B−ALL))を有する対象を治療する方法を提供する。本方法は、CD19に結合するCAR分子、例えば本明細書に記載されるとおりのCD19 CARを発現する有効な数の細胞の集団(「CD19 CAR療法」)をPD1阻害薬、例えば本明細書に記載されるとおりの抗PD1抗体と併用して対象に投与することを含む。一部の実施形態において、CD19 CAR療法は、PD−1阻害薬の前に、それと同時に、又はその後に投与される。一実施形態において、CD19 CAR療法は、PD−1阻害薬の前に投与される。例えば、1用量以上のPD−1阻害薬がCD19 CAR療法後に(例えば、CD19 CAR療法の5日〜4ヵ月後、例えば10日〜3ヵ月後、例えば14日〜2ヵ月後に開始して)投与され得る。一部の実施形態において、CD19 CAR療法とPD−1阻害薬療法との併用は、繰り返される。
【0055】
CD19 CAR発現細胞とPD1阻害薬とを含む療法の一実施形態において、CD19 CAR療法は、本明細書に記載されるとおりのCD19 CARを発現する細胞による1つ以上の治療を含む。実施形態において、CD19 CAR分子は、例えば、本明細書に記載されるとおりのCD19に特異的に結合する抗原結合ドメインを含む。実施形態において、CD19 CAR及びPD−1阻害薬療法は、本明細書に記載される投薬量で投与される。
【0056】
一部の実施形態において、CD19 CAR(又はそれをコードする核酸)は、表2又は表3のいずれかに示される配列を含む。
【0057】
CD19 CAR発現細胞とPD1阻害薬とを含む療法の実施形態において、CD19 CAR療法は、本明細書に記載されるマウスCAR分子、例えば表3の又は表4及び表5に示されるとおりのCDRを有するマウスCD19 CAR分子を発現する細胞による1つ以上の治療を含む。実施形態において、CD19 CARは、例えば、本明細書に記載されるとおりのCTL019である。
【0058】
CD19 CAR発現細胞とPD1阻害薬とを含む療法の別の実施形態において、CD19 CAR療法は、ヒト化CD19 CAR、例えば表2に係る又は表4及び表5に示されるとおりのCDRを有するヒト化CD19 CAR、例えば表2に係るCAR2、例えばCTL119を発現する細胞による1つ以上の治療を含む。
【0059】
一部の実施形態において、CAR分子は、表4及び表5のマウス又はヒト化CD19 CARの重鎖可変領域からの1、2、及び/若しくは3つのCDR並びに/又は軽鎖可変領域からの1、2、及び/若しくは3つのCDRを含む。
【0060】
CD19 CAR発現細胞とPD1阻害薬とを含む療法の別の実施形態において、PD−1阻害薬は、PD−1に対する抗体である。一部の実施形態において、PD−1阻害薬は、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、PDR001(例えば、表6の抗体分子)、MEDI−0680(AMP−514)、AMP−224、REGN−2810、又はBGB−A317から選択される。
【0061】
CD19 CAR発現細胞とPD1阻害薬とを含む療法の一実施形態において、PD−1阻害薬は、ペンブロリズマブである。一実施形態において、抗体分子は、
(i)配列番号503のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号504のVHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号505のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変(VH)領域、及び
(ii)配列番号500のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号501のVLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号502のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変(VL)領域、又は
少なくとも85%、90%、95%又はそれを超えて同一の高いアミノ酸配列
を含む。
【0062】
CD19 CAR発現細胞とPD1阻害薬とを含む療法の別の実施形態において、PD−1阻害薬、例えば抗PD−1抗体分子は、BAP049−hum01、BAP049−hum02、BAP049−hum03、BAP049−hum04、BAP049−hum05、BAP049−hum06、BAP049−hum07、BAP049−hum08、BAP049−hum09、BAP049−hum10、BAP049−hum11、BAP049−hum12、BAP049−hum13、BAP049−hum14、BAP049−hum15、BAP049−hum16、BAP049−クローン−A、BAP049−クローン−B、BAP049−クローン−C、BAP049−クローン−D、又はBAP049−クローン−Eのいずれかから選択される抗体からの、又は米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に記載されるとおりの、又は表1のヌクレオチド配列によってコードされる、又は本明細書の表6のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖及び軽鎖可変領域からの少なくとも1、2、3、4、5、又は6つのCDR(又はまとめて全てのCDR)、又は前記配列のいずれかと実質的に同一の(例えば、少なくとも80%、85%、90%、92%、95%、97%、98%、99%又はそれを超えて同一の)配列、又は近縁のCDR、例えば同一であるか、若しくは少なくとも1つのアミノ酸変化であるが、2、3、若しくは4つ以下の変化(例えば、置換、欠失若しくは挿入、例えば保存的置換)を有するCDRを含む。
【0063】
CD19 CAR発現細胞とPD1阻害薬とを含む療法の更に別の実施形態において、PD−1阻害薬、例えば抗PD−1抗体分子は、本明細書に記載される抗体、例えばBAP049−hum01、BAP049−hum02、BAP049−hum03、BAP049−hum04、BAP049−hum05、BAP049−hum06、BAP049−hum07、BAP049−hum08、BAP049−hum09、BAP049−hum10、BAP049−hum11、BAP049−hum12、BAP049−hum13、BAP049−hum14、BAP049−hum15、BAP049−hum16、BAP049−クローン−A、BAP049−クローン−B、BAP049−クローン−C、BAP049−クローン−D、又はBAP049−クローン−Eのいずれかから選択される抗体からの、又は米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に記載されるとおりの、又は表1のヌクレオチド配列によってコードされる、又は本明細書の表6のヌクレオチド配列によってコードされる少なくとも1、2、3、又は4つの可変領域、又は前記配列のいずれかと実質的に同一の(例えば、少なくとも80%、85%、90%、92%、95%、97%、98%、99%又はそれを超えて同一の)配列を含む。
【0064】
実施形態において、PD−1阻害薬、例えば抗PD−1抗体分子は、PDR−001であり、これは、表6に記載されるとおりのBAP049−クローン−Eの可変軽鎖及び可変重鎖アミノ酸配列を含む。
【0065】
CD19 CAR発現細胞とPD1阻害薬とを含む療法の一実施形態において、PD−1阻害薬、例えばペンブロリズマブは、CD19 CAR療法後に(例えば、CTL019後又はCTL119療法後、又はCTL019とCTL119との併用療法後5日〜4ヵ月、例えば10日〜3ヵ月、例えば14日〜2ヵ月で開始して)投与される。実施形態において、療法の投与は、B−ALL、例えば再発性又は不応性B−ALLを有する対象に対するものである。
【0066】
CD19 CAR発現細胞とPD1阻害薬とを含む療法の更に別の実施形態において、血液癌は、B−ALL又はDLBCL、例えば再発性又は不応性B−ALL又はDLBCLである。一実施形態において、対象は、血液学的悪性腫瘍、例えばB−ALL又はDLBCLを有し、CAR T療法に応答しないこともあり、又は例えばCAR T細胞持続性の不足に起因して再発することもある。CD19 CAR療法−PD1阻害薬療法の一実施形態において、対象は、治療結果の改善を示し、例えば、対象は、CD19 CAR療法−PD1阻害薬療法、例えば1サイクル以上のCD19 CAR療法−PD1阻害薬療法に応答して、部分寛解、完全寛解、又は長期CAR T細胞持続性の1つ以上を実現する。
【0067】
CD19 CAR発現細胞とPD1阻害薬とを含む療法の一実施形態において、PD−1阻害薬の投与前に、対象は、CD19 CAR療法による前治療、例えばCTL019及びCTL119の一方又は両方による前治療に対して再発性又は不応性B−ALL又はDLBCLを有する。一部の実施形態において、対象は、CAR T細胞持続性の低下又は不足を示す。一部の実施形態において、対象は、CTL019と、その後に続くCTL119とで治療されるか、又は治療されたことがある。
【0068】
一部の実施形態において、対象は、CD19+再発を示す。一部の実施形態において、対象は、再発性又は不応性CD19+ B−ALLを有する。一部の実施形態において、対象は、再発性又は不応性CD19+ DLBCLを有する。一実施形態において、対象は、リンパ節病変を伴う再発性又は不応性B−ALLを有し、例えばリンパ腫様疾患を有する。
【0069】
一部の実施形態において、CD19 CAR療法による前治療に対し、リンパ節病変を伴う再発性又は不応性B−ALLを有する、例えばリンパ腫様疾患を有する対象は、CD19 CAR療法−PD1阻害薬療法に応答して、例えば1サイクル以上のCD19 CAR療法−PD1阻害薬療法に応答して、PET集積病変の低下を示し、例えば病変部の数又は強度の減少を示す。
【0070】
一部の実施形態において、対象、例えばCD19CAR療法後にCD19+再発を示す対象には、PD−1阻害薬、例えばペンブロリズマブと併用した更なるCD19 CAR療法が投与される。実施形態において、併用療法の更なる投与により治療結果の改善がもたらされ、例えば、対象は、部分寛解、完全寛解、又は長期CAR T細胞持続性の1つ以上を実現する。ある実施形態において、併用療法の投与により、CAR T細胞、例えばCD19 CAR発現細胞の長期持続性がもたらされる。ある実施形態において、併用療法の投与により、例えばCD19 CAR療法単独で治療された対象と比較してB細胞回復の時間が長くなり、例えばB細胞形成不全までの時間が長くなる。一部の実施形態において、本明細書に開示される併用による治療後の対象は、例えば、CD19 CAR療法単独で治療される対象と比較して、(i)再発リスクの低下、(ii)再発の発生タイミングの遅延、又は(iii)再発の重症度の低下の1つ以上を有する。ある実施形態において、併用療法の投与により、客観的臨床応答がもたらされる。
【0071】
ある実施形態において、対象、例えばCD19 CAR療法後に再発を示す対象は、CD19 CAR療法の反復投与、例えば第2、第3、又は第4の用量を受けるのに適格である。ある実施形態において、対象は、PD−1阻害薬と共にCD19 CAR療法の反復投与、例えば第2、第3、又は第4の用量を受けるのに適格である。ある実施形態において、CD19 CAR療法の初回投与後にCD19 CAR療法の持続性が低いことを示す対象は、PD−1阻害薬と共にCD19 CAR療法の反復投与、例えば第2、第3、又は第4の用量を受けるのに適格である。
【0072】
任意選択で、対象は、少なくとも5%、6%、7%、8%、9%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、又は90%のCD3+/PD1+である癌細胞、例えばDLBCL細胞を有するか、又は有すると同定される。
【0073】
別の態様において、本開示は、本明細書に記載されるCAR(例えば、CD19 CAR)を発現する細胞と、本明細書に記載されるPD−1阻害薬とを含む組成物(例えば、1つ以上の投薬製剤、併用、又は1つ以上の医薬組成物)を特徴とする。一実施形態において、CAR(例えば、CD19 CAR)は、本明細書に記載されるとおりの抗原結合ドメイン(例えば、CD19抗原結合ドメイン)と、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む。一実施形態において、CD19 CARは、表2又は表3に挙げられるCD19抗原結合ドメインを含む。一実施形態において、PD−1阻害薬は、抗体分子、小分子、ポリペプチド、例えば融合タンパク質、又は阻害性核酸、例えばsiRNA又はshRNAを含む。一実施形態において、PD−1阻害薬は、抗体分子、例えばペンブロリズマブ、ニボルマブ、PDR001、又は表6に挙げられる抗体分子を含む。CAR発現細胞とPD−1阻害薬とは、同じ又は異なる製剤又は医薬組成物中にあり得る。
【0074】
別の態様において、本開示は、疾患(例えば、癌)、例えばCD19の発現に関連する疾患、例えば本明細書に記載される癌を治療する方法における使用のための、本明細書に記載されるCAR(例えば、CD19 CAR)を発現する細胞と、本明細書に記載されるPD−1阻害薬とを含む組成物(例えば、1つ以上の投薬製剤、併用、又は1つ以上の医薬組成物)を特徴とする。一実施形態において、CAR(例えば、CD19 CAR)は、本明細書に記載されるとおりの抗原結合ドメイン(例えば、CD19抗原結合ドメイン)と、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む。一実施形態において、CD19 CARは、表2又は表3に挙げられるCD19抗原結合ドメインを含む。一実施形態において、PD−1阻害薬は、抗体分子、小分子、ポリペプチド、例えば融合タンパク質、又は阻害核酸、例えばsiRNA若しくはshRNAを含む。一実施形態において、PD−1阻害薬は、抗体分子、例えばペンブロリズマブ、ニボルマブ、PDR001、又は表6に挙げられる抗体分子を含む。CAR発現細胞とPD−1阻害薬とは、同じ又は異なる製剤又は医薬組成物中にあり得る。
【0075】
PD−1阻害薬
本明細書では、本明細書に記載される方法又は組成物のいずれかにおける使用のためのPD−1阻害薬が提供される。本明細書に記載される任意の方法又は組成物において、PD−1阻害薬は、抗体分子、小分子、ポリペプチド、例えば融合タンパク質、又は阻害核酸、例えばsiRNA若しくはshRNAを含む。
【0076】
一実施形態において、PD−1阻害薬は、以下:PD−1発現、例えばPD−1の転写又は翻訳を阻害するか又は低下させること、PD−1活性を阻害するか又は低下させる、例えばPD−1のそのリガンド、例えばPD−L1への結合を阻害するか又は低下させること、又はPD−1又はそのリガンド、例えばPD−L1に結合することの1つ以上によって特徴付けられる。
【0077】
一実施形態において、PD−1阻害薬は、抗体分子である。
【0078】
一実施形態において、PD−1阻害薬は、表6に挙げられる任意のPD−1抗体分子アミノ酸配列の重鎖相補性決定領域1(HC CDR1)、重鎖相補性決定領域2(HC CDR2)、及び重鎖相補性決定領域3(HC CDR3)、及び/又は表6に挙げられる任意のPD−1抗体分子アミノ酸配列の軽鎖相補性決定領域1(LC CDR1)、軽鎖相補性決定領域2(LC CDR2)、及び軽鎖相補性決定領域3(LC CDR3)を含む抗PD−1抗体分子を含む。一実施形態において、抗PD1抗体分子は、配列番号137又は140から選択されるHC CDR1アミノ酸配列、配列番号138又は141のHC CDR2アミノ酸配列、及び配列番号139のHC CDR3アミノ酸配列、及び/又は配列番号146又は149のLC CDR1アミノ酸配列、配列番号147又は150のLC CDR2アミノ酸配列、及び配列番号148、151、166、又は167のLC CDR3アミノ酸配列を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体は、配列番号137又は140から選択されるHC CDR1アミノ酸配列、配列番号138又は141のHC CDR2アミノ酸配列、及び配列番号139のHC CDR3アミノ酸配列、及び/又は配列番号146又は149のLC CDR1アミノ酸配列、配列番号147又は150のLC CDR2アミノ酸配列、及び配列番号166又は167のLC CDR3アミノ酸配列を含む。
【0079】
一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に挙げられる任意の重鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号142、144、154、158、154、158、172、184、216、又は220を含む重鎖可変領域を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に提供される任意の重鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号142、144、154、158、154、158、172、184、216、又は220に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に提供される任意の重鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号142、144、154、158、154、158、172、184、216、又は220と少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)アミノ酸配列を含む重鎖可変領域を含む。
【0080】
一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に挙げられる任意の重鎖のアミノ酸配列、例えば配列番号156、160、174、186、218、222、225、又は236を含む重鎖を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に挙げられる任意の重鎖、例えば配列番号156、160、174、186、218、222、225、又は236に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列を含む重鎖を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に挙げられる任意の重鎖のアミノ酸配列、例えば配列番号156、160、174、186、218、222、225、又は236と95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖を含む。
【0081】
一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に挙げられる任意の軽鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号152、162、168、176、180、188、192、196、200、204、208、又は212を含む軽鎖可変領域を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に提供される任意の軽鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号152、162、168、176、180、188、192、196、200、204、208、又は212に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に提供される任意の軽鎖可変領域のアミノ酸配列、例えば配列番号152、162、168、176、180、188、192、196、200、204、208、又は212と少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
【0082】
一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に挙げられる任意の軽鎖のアミノ酸配列、例えば配列番号164、170、178、182、190、194、198、202、206、210、又は214を含む軽鎖を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に挙げられる任意の軽鎖、例えば配列番号164、170、178、182、190、194、198、202、206、210、又は214に対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、表6に挙げられる任意の軽鎖に対するアミノ酸配列、例えば配列番号164、170、178、182、190、194、198、202、206、210、又は214と少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)アミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
【0083】
一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、
i)配列番号144のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号152のアミノ酸配列を含む軽鎖、
ii)配列番号156又は160のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号164のアミノ酸配列を含む軽鎖、
iii)配列番号156又は160のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号170のアミノ酸配列を含む軽鎖
iv)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号178のアミノ酸配列を含む軽鎖、
v)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号182のアミノ酸配列を含む軽鎖、
vi)配列番号186のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号182のアミノ酸配列を含む軽鎖、
vii)配列番号186のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号190のアミノ酸配列を含む軽鎖、
viii)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号190のアミノ酸配列を含む軽鎖、
ix)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号194のアミノ酸配列を含む軽鎖、
x)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号198のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xi)配列番号186のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xii)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xiii)配列番号186のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号206のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xiv)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号206のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xv)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号210のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xvi)配列番号174のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号214のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xvii)配列番号218のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号206のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xviii)配列番号218のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xix)配列番号222のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xx)配列番号225のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号178のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xxi)配列番号225のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号190のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xxii)配列番号225のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号202のアミノ酸配列を含む軽鎖、
xxiii)配列番号236のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号206のアミノ酸配列を含む軽鎖、又は
xxiv)配列番号225のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号206のアミノ酸配列を含む軽鎖
を含む。
【0084】
一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、
i)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
ii)配列番号142又は144のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号152のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
iii)配列番号154又は158のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号162のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
iv)配列番号154又は158のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号168のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
v)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号176のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
vi)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号180のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
vii)配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号180のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
viii)配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号188のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
ix)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号188のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
x)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号192のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xi)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号196のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xii)配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号200のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xiii)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号200のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xiv)配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xv)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xvi)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号208のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xvii)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号212のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xviii)配列番号216のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xix)配列番号216のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号200のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xx)配列番号220のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号200のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xxi)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号176のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xxii)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号188のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
xxiii)配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号200のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、又は
xxiv)配列番号184のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン
を含む。
【0085】
一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、BAP049−クローン−A、BAP049−クローン−B、BAP049−クローン−C、BAP049−クローン−D、又はBAP049−クローン−Eの、又は米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に記載される、又は表6のヌクレオチド配列によってコードされるとおりのアミノ酸配列、又は前記配列のいずれかと実質的に同一の(例えば、少なくとも80%、85%、90%、92%、95%、97%、98%、99%又はそれを超えて同一の)配列を含む、少なくとも1又は2つの重鎖可変ドメイン(任意選択で定常領域を含む)、少なくとも1又は2つの軽鎖可変ドメイン(任意選択で定常領域を含む)、又は両方を含む。抗PD−1抗体分子は、任意選択で、米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表4に示されるとおりの重鎖、軽鎖、又は両方からのリーダー配列又はそれと実質的に同一の配列を含む。
【0086】
更に別の実施形態において、抗PD−1抗体分子は、本明細書に記載される抗体、例えばBAP049−hum01、BAP049−hum02、BAP049−hum03、BAP049−hum04、BAP049−hum05、BAP049−hum06、BAP049−hum07、BAP049−hum08、BAP049−hum09、BAP049−hum10、BAP049−hum11、BAP049−hum12、BAP049−hum13、BAP049−hum14、BAP049−hum15、BAP049−hum16、BAP049−クローン−A、BAP049−クローン−B、BAP049−クローン−C、BAP049−クローン−D、又はBAP049−クローン−Eのいずれかから選択される抗体の、又は表6に記載される、又は表6のヌクレオチド配列によってコードされるとおりの重鎖可変領域及び/又は軽鎖可変領域からの少なくとも1、2、又は3つの相補性決定領域(CDR)、又は前記配列のいずれかと実質的に同一の(例えば、少なくとも80%、85%、90%、92%、95%、97%、98%、99%又はそれを超えて同一の)配列を含む。
【0087】
更に別の実施形態において、抗PD−1抗体分子は、米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に示される、又は表6に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域からの少なくとも1、2、又は3つのCDR(又はまとめて全てのCDR)を含む。一実施形態において、CDRの1つ以上(又はまとめて全てのCDR)は、表6に示される、又は表6に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列と比べて1、2、3、4、5、6つ又はそれを超える変化、例えばアミノ酸置換又は欠失を有する。
【0088】
更に別の実施形態において、抗PD−1抗体分子は、米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に示される、又は表6に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域からの少なくとも1、2、又は3つのCDR(又はまとめて全てのCDR)を含む。一実施形態において、CDRの1つ以上(又はまとめて全てのCDR)は、表6に示される、又は表6に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列と比べて1、2、3、4、5、6つ又はそれを超える変化、例えばアミノ酸置換又は欠失を有する。特定の実施形態において、抗PD−1抗体分子は、軽鎖CDRに置換を含み、例えば軽鎖のCDR1、CDR2及び/又はCDR3に1つ以上の置換を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、軽鎖可変領域の102位における軽鎖CDR3に置換、例えば表6に係る軽鎖可変領域(例えば、マウス又はキメラ、非改変型について配列番号152又は162、又は改変配列について配列番号168、176、180、188、192、196、200、204、208、又は212のいずれか)の102位におけるシステインからチロシンへの又はシステインからセリン残基への置換を含む。
【0089】
別の実施形態において、抗PD−1抗体分子は、米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に示される、又は表6に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む重鎖及び軽鎖可変領域からの少なくとも1、2、3、4、5又は6つのCDR(又はまとめて全てのCDR)を含む。一実施形態において、CDRの1つ以上(又はまとめて全てのCDR)は、表6に示される、又は表6に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列と比べて1、2、3、4、5、6つ又はそれを超える変化、例えばアミノ酸置換又は欠失を有する。
【0090】
一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、
(a)配列番号140のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号141のVHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号139のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、並びに配列番号149のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号150のVLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号167のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)(それぞれ米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に開示される)、
(b)配列番号137から選択されるVHCDR1アミノ酸配列、配列番号138のVHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号139のVHCDR3アミノ酸配列を含むVH、並びに配列番号146のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号147のVLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号166のVLCDR3アミノ酸配列を含むVL(それぞれ米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に開示される)、
(c)配列番号286のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号141のVHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号139のVHCDR3アミノ酸配列を含むVH、並びに配列番号149のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号150のVLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号167のVLCDR3アミノ酸配列を含むVL(それぞれ米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に開示される)、又は
(d)配列番号286のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号138のVHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号139のVHCDR3アミノ酸配列を含むVH、並びに配列番号146のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号147のVLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号166のVLCDR3アミノ酸配列を含むVL(それぞれ米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に開示される)
を含む。
【0091】
本明細書における以下の併用では、別の実施形態において、抗PD−1抗体分子は、(i)配列番号137、配列番号140、又は配列番号286から選択されるVHCDR1アミノ酸配列、配列番号138又は配列番号141のVHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号139のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)、並びに(ii)配列番号146又は配列番号149のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号147又は配列番号150のVLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号166又は配列番号167のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)(それぞれ米国特許出願公開第2015/0210769号明細書の表1、又は本明細書の表6に開示される)を含む。
【0092】
実施形態において、PD−1阻害薬、例えば抗PD−1抗体分子は、PDR−001であり、これは、表6に記載されるとおりのBAP049−クローン−Eの可変軽鎖及び可変重鎖アミノ酸配列を含む。一実施形態において、抗PD−1抗体分子は、配列番号172のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号204のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含む。
【0093】
一部の実施形態において、PD−1阻害薬は、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、ピジリズマブ、AMP 514、AMP−224、又は米国特許第8,609,089号明細書、米国特許出願公開第2010028330号明細書、及び/又は米国特許出願公開第20120114649号明細書(これらの各々は、全体として参照により本明細書に援用される)に記載される抗PD1抗体から選択される。
【0094】
一実施形態において、PD−1阻害薬は、ペンブロリズマブである。一実施形態において、抗体分子は、
(i)配列番号503のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号504のVHCDR2アミノ酸配列、及び配列番号505のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変(VH)領域、及び
(ii)配列番号500のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号501のVLCDR2アミノ酸配列、及び配列番号502のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変(VL)領域、又は
少なくとも85%、90%、95%又はそれを超えて同一の高いアミノ酸配列
を含む。
【0095】
CAR発現細胞
本明細書には、本明細書に記載される方法又は組成物のいずれかにおける使用のための、抗原(例えば、CD19)を標的とする、例えばそれに特異的に結合するキメラ抗原受容体(CAR)を発現する細胞、例えば免疫エフェクター細胞が提供される。抗原Xに特異的に結合するCARは、本明細書では「X CAR」とも称される。例えば、CD19に特異的に結合するCARは、本明細書では「CD19 CAR」とも称される。本明細書に記載されるCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)によって発現されるCAR(例えば、CD19 CAR)は、抗原結合ドメイン(例えば、CD19結合ドメイン)と、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激ドメイン及び/又は一次シグナル伝達ドメインを含む。
【0096】
実施形態において、CAR分子は、抗原結合ドメインと、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメイン(例えば、共刺激ドメイン及び/又は一次シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメイン)とを含む。
【0097】
一実施形態において、CAR分子は、例えば、以下の1つ以上から選択される、本明細書に記載される抗原、例えば腫瘍抗原への結合能を有する抗原結合ドメインを含む:CD19、CD123、CD22、CD30、CD171、CS−1(CD2サブセット1、CRACC、SLAMF7、CD319、及び19A24とも称される)、C型レクチン様分子−1(CLL−1又はCLECL1)、CD33、上皮成長因子受容体変異体III(EGFRvIII)、ガングリオシドG2(GD2)、ガングリオシドGD3(aNeu5Ac(2−8)aNeu5Ac(2−3)bDGalp(1−4)bDGlcp(1−1)Cer)、TNF受容体ファミリーメンバーB細胞成熟(BCMA)、Tn抗原((Tn Ag)又は(GalNAcα−Ser/Thr))、前立腺特異的膜抗原(PSMA)、受容体チロシンキナーゼ様オーファン受容体1(ROR1)、Fms様チロシンキナーゼ3(FLT3)、腫瘍関連糖タンパク質72(TAG72)、CD38、CD44v6、癌胎児性抗原(CEA)、上皮細胞接着分子(EPCAM)、B7H3(CD276)、KIT(CD117)、インターロイキン−13受容体サブユニットα−2(IL−13Ra2又はCD213A2)、メソテリン、インターロイキン11受容体α(IL−11Ra)、前立腺幹細胞抗原(PSCA)、プロテアーゼセリン21(テスチシン又はPRSS21)、血管内皮成長因子受容体2(VEGFR2)、ルイス(Y)抗原、CD24、血小板由来成長因子受容体β(PDGFR−β)、ステージ特異的胎児抗原−4(SSEA−4)、CD20、葉酸受容体α、受容体チロシン−プロテインキナーゼERBB2(Her2/neu)、ムチン1、細胞表面関連(MUC1)、上皮成長因子受容体(EGFR)、神経細胞接着分子(NCAM)、プロスターゼ、前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)、伸長因子2突然変異型(ELF2M)、エフリンB2、線維芽細胞活性化タンパク質α(FAP)、インスリン様成長因子1受容体(IGF−I受容体)、炭酸脱水酵素IX(CAIX)、プロテアソーム(プロソーム、マクロパイン)サブユニット、ベータ型、9(LMP2)、糖タンパク質100(gp100)、切断点クラスター領域(BCR)及びエーベルソンマウス白血病ウイルス性癌遺伝子ホモログ1(Abl)からなる癌遺伝子融合タンパク質(bcr−abl)、チロシナーゼ、エフリンA型受容体2(EphA2)、フコシルGM1、シアリルルイス接着分子(sLe)、ガングリオシドGM3(aNeu5Ac(2−3)bDGalp(1−4)bDGlcp(1−1)Cer)、トランスグルタミナーゼ5(TGS5)、高分子量メラノーマ関連抗原(HMWMAA)、o−アセチル−GD2ガングリオシド(OAcGD2)、葉酸受容体β、腫瘍内皮マーカー1(TEM1/CD248)、腫瘍内皮マーカー7関連(TEM7R)、クローディン6(CLDN6)、甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHR)、Gタンパク質共役受容体クラスCグループ5、メンバーD(GPRC5D)、X染色体オープンリーディングフレーム61(CXORF61)、CD97、CD179a、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)、ポリシアル酸、胎盤特異的1(PLAC1)、グロボHグリコセラミドの六糖部分(GloboH)、乳腺分化抗原(NY−BR−1)、ウロプラキン2(UPK2)、A型肝炎ウイルス細胞受容体1(HAVCR1)、アドレノセプターβ3(ADRB3)、パネキシン3(PANX3)、Gタンパク質共役受容体20(GPR20)、リンパ球抗原6複合体、遺伝子座K9(LY6K)、嗅覚受容体51E2(OR51E2)、TCRγ代替リーディングフレームタンパク質(TARP)、ウィルムス腫瘍タンパク質(WT1)、癌/精巣抗原1(NY−ESO−1)、癌/精巣抗原2(LAGE−1a)、メラノーマ関連抗原1(MAGE−A1)、ETS転座変異体遺伝子6、染色体12pに位置する(ETV6−AML)、精子タンパク質17(SPA17)、X抗原ファミリー、メンバー1A(XAGE1)、アンギオポエチン結合細胞表面受容体2(Tie 2)、メラノーマ癌精巣抗原−1(MAD−CT−1)、メラノーマ癌精巣抗原−2(MAD−CT−2)、Fos関連抗原1、腫瘍タンパク質p53(p53)、p53突然変異体、プロステイン、サーバイビング、テロメラーゼ、前立腺癌腫瘍抗原−1(PCTA−1又はガレクチン8)、T細胞によって認識されるメラノーマ抗原1(メランA又はMART1)、ラット肉腫(Ras)突然変異体、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)、サルコーマ転座切断点、メラノーマアポトーシス阻害因子(ML−IAP)、ERG(膜貫通型プロテアーゼ、セリン2(TMPRSS2)ETS融合遺伝子)、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼV(NA17)、ペアードボックスタンパク質Pax−3(PAX3)、アンドロゲン受容体、サイクリンB1、v−mycトリ骨髄球腫症ウイルス性癌遺伝子神経芽細胞腫由来ホモログ(MYCN)、RasホモログファミリーメンバーC(RhoC)、チロシナーゼ関連タンパク質2(TRP−2)、シトクロムP450 1B1(CYP1B1)、CCCTC結合因子(ジンクフィンガータンパク質)様(BORIS又は刷り込み部位の調節因子のブラザー(Brother of the Regulator of Imprinted Sites))、T細胞によって認識される扁平上皮癌抗原3(SART3)、ペアードボックスタンパク質Pax−5(PAX5)、プロアクロシン結合タンパク質sp32(OY−TES1)、リンパ球特異的プロテインチロシンキナーゼ(LCK)、Aキナーゼアンカータンパク質4(AKAP−4)、滑膜肉腫、X切断点2(SSX2)、後期糖化最終産物受容体(RAGE−1)、腎臓遍在性1(RU1)、腎臓遍在性2(RU2)、レグマイン、ヒトパピローマウイルスE6(HPV E6)、ヒトパピローマウイルスE7(HPV E7)、腸カルボキシルエステラーゼ、熱ショックタンパク質70−2突然変異型(mut hsp70−2)、CD79a、CD79b、CD72、白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIR1)、IgA受容体のFc断片(FCAR又はCD89)、白血球免疫グロブリン様受容体サブファミリーAメンバー2(LILRA2)、CD300分子様ファミリーメンバーf(CD300LF)、C型レクチンドメインファミリー12メンバーA(CLEC12A)、骨髄間質細胞抗原2(BST2)、EGF様モジュール含有ムチン様ホルモン受容体様2(EMR2)、リンパ球抗原75(LY75)、グリピカン−3(GPC3)、Fc受容体様5(FCRL5)、及び免疫グロブリンλ様ポリペプチド1(IGLL1)。
【0098】
一実施形態において、CARの抗原結合ドメインは、B細胞抗原、例えばCD10、CD19、CD20、CD22、CD34、CD123、FLT−3、ROR1、CD79b、CD179b、及び/又はCD79aに結合する。
【0099】
実施形態において、CARの抗原結合ドメインは、CD123に結合する。
【0100】
実施形態において、CARの抗原結合ドメインは、CD19に結合する。
【0101】
他の実施形態において、CARの抗原結合ドメインは、BCMAに結合する。
【0102】
実施形態において、CARの抗原結合ドメインは、CLLに結合する。
【0103】
CD19抗原結合ドメイン
一実施形態において、CD19結合ドメインは、表2又は表3に挙げられる任意のCD19重鎖結合ドメインアミノ酸配列の重鎖相補性決定領域1(HC CDR1)、重鎖相補性決定領域2(HC CDR2)、及び重鎖相補性決定領域3(HC CDR3)、並びに表2又は表3に挙げられる任意のCD19軽鎖結合ドメインアミノ酸配列の軽鎖相補性決定領域1(LC CDR1)、軽鎖相補性決定領域2(LC CDR2)、及び軽鎖相補性決定領域3(LC CDR3)を含む。一実施形態において、CD19結合ドメインは、表4のHC CDRアミノ酸配列に係るHC CDR1、HC CDR2、及びHC CDR3、並びに表5のLC CDRアミノ酸配列に係るLC CDR1、LC CDR2、及びLC CDR3を含む。
【0104】
一実施形態において、CD19結合ドメインは、配列番号109、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号110、配列番号112、又は配列番号115からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む(例えば、それからなる)。一実施形態において、CD19結合ドメインは、配列番号109、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号110、配列番号112、又は配列番号115のいずれかに対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変(例えば、置換、例えば保存的置換)を有するアミノ酸配列を含む(例えば、それからなる)。一実施形態において、CD19結合ドメインは、配列番号109、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号110、配列番号112、又は配列番号115のいずれかに対するアミノ酸配列と95〜99%の同一性を有するアミノ酸配列を含む(例えば、それからなる)。
【0105】
CAR分子の更なるドメイン
一実施形態において、CAR、例えばCD19 CARは、例えば、T細胞受容体のα、β又はζ鎖、CD28、CD3ε、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、及びCD154からなる群から選択されるタンパク質、例えば本明細書に記載されるタンパク質の膜貫通ドメインを含む膜貫通ドメインを含む。一実施形態において、膜貫通ドメインは、配列番号6の配列を含む。一実施形態において、膜貫通ドメインは、配列番号6のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を含むアミノ酸配列、又は配列番号6のアミノ酸配列と95〜99%の同一性を有する配列を含む。一実施形態において、膜貫通ドメインをコードする核酸配列は、配列番号17のヌクレオチド配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。
【0106】
一実施形態において、抗原結合ドメイン(例えば、CD19結合ドメイン)は、ヒンジ領域、例えば本明細書に記載されるヒンジ領域によって膜貫通ドメインに結合される。一実施形態において、コードされるヒンジ領域は、配列番号2又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。一実施形態において、ヒンジ領域をコードする核酸配列は、配列番号13のヌクレオチド配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。
【0107】
一実施形態において、単離核酸分子は、共刺激ドメイン、例えば本明細書に記載される共刺激ドメインをコードする配列を更に含む。実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激ドメインを含む。実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、一次シグナル伝達ドメインを含む。実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激ドメイン及び一次シグナル伝達ドメインを含む。
【0108】
一実施形態において、共刺激ドメインは、例えば、MHCクラスI分子、TNF受容体タンパク質、免疫グロブリン様タンパク質、サイトカイン受容体、インテグリン、シグナル伝達リンパ球活性化分子(SLAMタンパク質)、活性化NK細胞受容体、BTLA、Tollリガンド受容体、OX40、CD2、CD7、CD27、CD28、CD30、CD40、CDS、ICAM−1、LFA−1(CD11a/CD18)、4−1BB(CD137)、B7−H3、CDS、ICAM−1、ICOS(CD278)、GITR、BAFFR、LIGHT、HVEM(LIGHTR)、KIRDS2、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、NKp44、NKp30、NKp46、CD19、CD4、CD8α、CD8β、IL2Rβ、IL2Rγ、IL7Rα、ITGA4、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA−6、CD49f、ITGAD、CD11d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD11a、LFA−1、ITGAM、CD11b、ITGAX、CD11c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA−1、ITGB7、NKG2D、NKG2C、TNFR2、TRANCE/RANKL、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、CD69、SLAMF6(NTB−A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO−3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、LAT、GADS、SLP−76、PAG/Cbp、CD19a、及びCD83に特異的に結合するリガンドからなる群から選択される、例えば本明細書に記載されるタンパク質からの機能性シグナル伝達ドメインである。
【0109】
一実施形態において、4−1BBの共刺激ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列を含む。一実施形態において、コードされる共刺激ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を有するアミノ酸配列、又は配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。一実施形態において、共刺激ドメインをコードする核酸配列は、配列番号18のヌクレオチド配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。別の実施形態において、CD28の共刺激ドメインは、配列番号36のアミノ酸配列を含む。一実施形態において、共刺激ドメインは、配列番号36のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を有するアミノ酸配列、又は配列番号36のアミノ酸配列と95〜99%の同一性を有する配列を含む。一実施形態において、CD28の共刺激ドメインをコードする核酸配列は、配列番号37のヌクレオチド配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。別の実施形態において、CD27の共刺激ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列を含む。一実施形態において、共刺激ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を有するアミノ酸配列、又は配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。一実施形態において、CD27の共刺激ドメインをコードする核酸配列は、配列番号19のヌクレオチド配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。別の実施形態において、ICOSの共刺激ドメインは、配列番号38のアミノ酸配列を含む。一実施形態において、ICOSの共刺激ドメインは、配列番号38のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を有するアミノ酸配列、又は配列番号38のアミノ酸配列と95〜99%の同一性を有する配列を含む。一実施形態において、ICOSの共刺激ドメインをコードする核酸配列は、配列番号44のヌクレオチド配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。実施形態において、共刺激ドメインは、配列番号43のアミノ酸配列を含むICOS共刺激ドメイン突然変異体(例えば、YからFへの突然変異体)を含む。
【0110】
一部の実施形態において、一次シグナル伝達ドメインは、CD3ζの機能性シグナル伝達ドメインを含む。実施形態において、CD3ζの機能性シグナル伝達ドメインは、配列番号9(突然変異体CD3ζ)若しくは配列番号10(野生型ヒトCD3ζ)のアミノ酸配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。
【0111】
一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、4−1BBの機能性シグナル伝達ドメイン及び/又はCD3ζの機能性シグナル伝達ドメインを含む。一実施形態において、4−1BBの細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号7の配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のCD3ζアミノ酸配列を含む。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を有するアミノ酸配列、又は配列番号7のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列と少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号7の配列及び配列番号9又は配列番号10の配列を含み、ここで、細胞内シグナル伝達ドメインを含む配列は、同じフレームで単一のポリペプチド鎖として発現する。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインをコードする核酸配列は、配列番号18のヌクレオチド配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列、及び/又は配列番号20若しくは配列番号21のCD3ζヌクレオチド配列若しくはそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。
【0112】
一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、CD27の機能性シグナル伝達ドメイン及び/又はCD3ζの機能性シグナル伝達ドメインを含む。一実施形態において、CD27のコードされる細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のCD3ζアミノ酸配列を含む。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を有するアミノ酸配列、又は配列番号8のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列と少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号8の配列及び配列番号9又は配列番号10の配列を含み、ここで、細胞内シグナル伝達ドメインを含む配列は、同じフレームで単一のポリペプチド鎖として発現する。一実施形態において、CD27の細胞内シグナル伝達ドメインをコードする核酸配列は、配列番号19のヌクレオチド配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列、及び/又は配列番号20若しくは配列番号21のCD3ζヌクレオチド配列若しくはそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。
【0113】
一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、CD28の機能性シグナル伝達ドメイン及び/又はCD3ζの機能性シグナル伝達ドメインを含む。一実施形態において、CD28の細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号36のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のCD3ζアミノ酸配列を含む。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号36のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を有するアミノ酸配列、又は配列番号36のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列と少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号36の配列及び配列番号9又は配列番号10の配列を含み、ここで、細胞内シグナル伝達ドメインを含む配列は、同じフレームで単一のポリペプチド鎖として発現する。一実施形態において、CD28の細胞内シグナル伝達ドメインをコードする核酸配列は、配列番号37のヌクレオチド配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列、及び/又は配列番号20若しくは配列番号21のCD3ζヌクレオチド配列若しくはそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。
【0114】
一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、ICOSの機能性シグナル伝達ドメイン及び/又はCD3ζの機能性シグナル伝達ドメインを含む。一実施形態において、ICOSの細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号38のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のCD3ζアミノ酸配列を含む。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号38のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、20、10、又は5つ以下の改変を有するアミノ酸配列、又は配列番号38のアミノ酸配列及び/又は配列番号9若しくは配列番号10のアミノ酸配列と少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、配列番号38の配列及び配列番号9又は配列番号10の配列を含み、ここで、細胞内シグナル伝達ドメインを含む配列は、同じフレームで単一のポリペプチド鎖として発現する。一実施形態において、ICOSの細胞内シグナル伝達ドメインをコードする核酸配列は、配列番号44のヌクレオチド配列又はそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列、及び/又は配列番号20若しくは配列番号21のCD3ζヌクレオチド配列若しくはそれと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)配列を含む。
【0115】
一実施形態において、CAR、例えばCD19 CARは、配列番号1のアミノ酸配列を含むリーダー配列を更に含む。
【0116】
例示的CAR分子
一実施形態において、CD19 CARは、配列番号108、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号111、配列番号114、又は配列番号116のいずれかのアミノ酸配列を含む。一実施形態において、CD19 CARは、配列番号108、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号111、配列番号114、又は配列番号116のいずれかに対して少なくとも1、2、又は3つの改変であるが、30、20、又は10以下の改変を有するアミノ酸配列を含む。一実施形態において、CD19 CARは、配列番号108、配列番号93、配列番号94、配列番号95、配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100、配列番号101、配列番号102、配列番号103、配列番号104、配列番号111、配列番号114、又は配列番号116のいずれかと少なくとも95%同一の(例えば、95〜99%の同一性を有する)アミノ酸配列を含む。
【0117】
ある実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるCD123 CAR、例えば米国特許出願公開第2014/0322212A1号明細書又は米国特許出願公開第2016/0068601A1号明細書(両方とも参照により本明細書に援用される)に記載されるCD123 CARを含む。実施形態において、CD123 CARは、米国特許出願公開第2014/0322212A1号明細書又は米国特許出願公開第2016/0068601A1号明細書(両方とも参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。
【0118】
実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるCD19 CAR分子、例えば米国特許出願公開第2015−0283178−A1号明細書に記載されるCD19 CAR分子、例えばCTL019を含む。実施形態において、CD19 CARは、米国特許出願公開第2015−0283178−A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。
【0119】
一実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるBCMA CAR分子、例えば米国特許出願公開第2016−0046724−A1号明細書に記載されるBCMA CARを含む。実施形態において、BCMA CARは、米国特許出願公開第2016−0046724−A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。
【0120】
ある実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるCLL1 CAR、例えば米国特許出願公開第2016/0051651A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に記載されるCLL1 CARを含む。実施形態において、CLL1 CARは、米国特許出願公開第2016/0051651A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。
【0121】
ある実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるCD33 CAR、例えば米国特許出願公開第2016/0096892A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に記載されるCD33 CARを含む。実施形態において、CD33 CARは、米国特許出願公開第2016/0096892A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。
【0122】
ある実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるEGFRvIII CAR分子、例えば米国特許出願公開第2014/0322275A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に記載されるEGFRvIII CARを含む。実施形態において、EGFRvIII CARは、米国特許出願公開第2014/0322275A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。
【0123】
ある実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるメソテリンCAR、例えば国際公開第2015/090230号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に記載されるメソテリンCARを含む。実施形態において、メソテリンCARは、国際公開第2015/090230号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。
【0124】
本明細書に記載される方法及び組成物のいずれかの実施形態において、CARを含む細胞は、CARをコードする核酸を含む。
【0125】
一実施形態において、CARをコードする核酸は、レンチウイルスベクターである。一実施形態において、CARをコードする核酸は、レンチウイルス形質導入によって細胞に導入される。一実施形態において、CARをコードする核酸は、RNA、例えばインビトロ転写RNAである。一実施形態において、CARをコードする核酸は、電気穿孔によって細胞に導入される。
【0126】
本明細書に記載される方法及び組成物のいずれかの実施形態において、細胞は、T細胞又はNK細胞である。一実施形態において、T細胞は、自己T細胞又は同種異系T細胞である。
【0127】
一実施形態において、本方法は、本明細書に記載される疾患の治療のための追加の療法剤、例えば抗癌療法剤を投与することを更に含む。実施形態において、本方法は、例えば、本明細書に記載されるCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)及び/又はPD−1阻害薬を含む投与の前、それと並行して、又はその後に、例えば本明細書に記載されるリンパ球枯渇剤を投与することを更に含む。実施形態において、リンパ球枯渇剤は、限定されないが、メルファラン、シクロホスファミド、フルダラビン、ベンダムスチン、及びシクロホスファミド−放射線療法を含め、1つ以上の化学療法剤、化学療法剤の併用、放射線療法、又は併用化学療法−放射線療法を含む。
【0128】
本明細書に記載される方法及び組成物のいずれかの実施形態において、疾患(例えば、癌)、例えばCD19発現に関連する疾患は、癌である。一実施形態において、癌は、血液癌である。実施形態において、血液癌は、B細胞急性リンパ性白血病(BALL)、T細胞急性リンパ性白血病(TALL)、小リンパ球性白血病(SLL)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄球性白血病(CML)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、B細胞前リンパ球性白血病、芽球性形質細胞様樹状細胞新生物、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、小細胞型又は大細胞型濾胞性リンパ腫、悪性リンパ球増殖病態、MALTリンパ腫、辺縁帯リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄形成異常及び骨髄異形成症候群、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、形質芽球性リンパ腫、形質細胞様樹状細胞新生物、又はワルデンシュトレームマクログロブリン血症の1つ以上から選択される。実施形態において、血液癌は、白血病、例えば急性白血病又は慢性白血病である。他の実施形態において、血液癌は、リンパ腫、例えば非ホジキンリンパ腫又はホジキンリンパ腫である。実施形態において、非ホジキンリンパ腫は、バーキットリンパ腫、慢性リンパ球性白血病/小リンパ球性白血病(CLL/SLL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、免疫芽球性大細胞型リンパ腫、前駆Bリンパ芽球性リンパ腫、及びマントル細胞リンパ腫、菌状息肉症、未分化大細胞型リンパ腫、又は前駆Tリンパ芽球性リンパ腫である。
【0129】
一実施形態において、癌は、CD19を発現し、例えばCD19を発現する。他の実施形態において、癌は、再発性又は不応性B−ALLである。一実施形態において、癌は、リンパ節病変、例えばリンパ腫様疾患を伴う再発性又は不応性B−ALLである。他の実施形態において、癌は、DLBCL、例えば再発性又は不応性DLBCLである。
【0130】
一部の実施形態において、CAR療法、例えばCD19 CAR療法は、ホジキンリンパ腫(HL)、例えば再発性又は不応性HLを有する対象にPD−1阻害薬、例えば本明細書に記載されるとおりのPD−1阻害薬と併用して投与される。ある実施形態において、CAR療法は、再発性及び/又は不応性HLを有する対象にPD−1阻害薬後に投与される。別の実施形態において、PD−1阻害薬は、再発性及び/又は不応性HLを有する対象に、例えば本明細書に記載されるとおりのCAR療法後に投与される。別の実施形態において、PD−1阻害薬の投与は、例えば、本明細書に記載されるとおりのCAR療法の投与後20日以内に開始される。一部の実施形態において、CD19 CAR発現細胞は、CD19CARをコードするRNAが例えば電気穿孔によって導入された細胞である。実施形態において、対象は、CD19陰性及びCD19陽性癌細胞を含む。実施形態において、対象は、6用量のCAR発現細胞で例えば2週間にわたって治療される。実施形態において、用量は、例えば、<80kgの対象について、1用量当たり1×10〜5×10個又は8×10〜1.5×10個のCD19 CAR発現細胞、又は例えば≧80kgの対象について、1用量当たり1×10個(±50%)又は1×10個(±20%)のCD19 CAR発現細胞を含む。実施形態において、用量は、1用量当たり約1×10〜1.5×10個のCD19 CAR発現細胞を含む。実施形態において、対象は、CRSを経験しないか、又は重症CRSを経験しない。実施形態において、対象は、完全奏効、部分奏効、又は安定疾患を経験する。
【0131】
対象
一実施形態において、対象、例えば免疫細胞を取得する対象及び/又は治療する対象は、ヒト、例えば癌患者である。特定の実施形態において、対象は、18歳以下(例えば、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1歳又はそれ未満(例えば、12ヵ月、6ヵ月、3ヵ月又はそれ未満))である。一実施形態において、対象は、小児癌患者である。
【0132】
他の実施形態において、対象は、成人であり、例えば、対象は、18歳超(例えば、18、19、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80歳超又はそれを超える)である。一実施形態において、対象は、成人癌患者である。
【0133】
特定の実施形態において、対象は、腫瘍関連又は癌関連抗原の発現に関連する疾患、例えば本明細書に記載されるとおりの疾患を有する。一実施形態において、対象は、癌、例えば本明細書に記載されるとおりの癌を有する。
【0134】
一実施形態において、対象は、血液癌、固形腫瘍、又はその転移性病変から選択される癌を有する。例示的癌としては、限定されないが、B細胞急性リンパ球性白血病(B−ALL)、T細胞急性リンパ球性白血病(T−ALL)、急性リンパ球性白血病(ALL)、慢性骨髄球性白血病(CML)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、B細胞前骨髄球性白血病、芽球性形質細胞様樹状細胞新生物、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、小細胞型又は大細胞型濾胞性リンパ腫、悪性リンパ球増殖病態、MALTリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、辺縁帯リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄形成異常及び骨髄異形成症候群、非ホジキンリンパ腫(NHL)、ホジキンリンパ腫(HL)、形質芽球性リンパ腫、形質細胞様樹状細胞新生物、及びワルデンシュトレームマクログロブリン血症が挙げられる。一実施形態において、癌は、ALLである。別の実施形態において、癌は、CLLである。一実施形態において、癌は、DLBCL、例えば再発性又は不応性DLBCLである。
【0135】
実施形態において、対象は、白血病、例えばALL(例えば、B−ALL)を有する。実施形態において、対象は、白血病、例えばALLを有し、及び小児患者であり、例えば18歳以下(例えば、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1歳又はそれ未満(例えば、12ヵ月、6ヵ月、3ヵ月又はそれ未満))である。
【0136】
実施形態において、対象は、リンパ腫、例えばDLBCLを有する。実施形態において、対象は、リンパ腫、例えばDLBCL(例えば、再発性又は不応性DLBCL)を有し、及び成人患者であり、例えば18歳超(例えば、18、19、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80歳超又はそれ未満)である。
【0137】
実施形態において、対象は、本明細書に記載される疾患(例えば、癌)、例えばCD19発現に関連する疾患、例えば本明細書に記載されるCD19発現に関連する癌を有する(例えば、それと診断される)。実施形態において、対象は、再発性及び/又は不応性癌、例えば再発性又は不応性リンパ腫、例えばCD19+リンパ腫を有する。実施形態において、対象は、DLBCL、例えばCD19+DLBCLを有する。実施形態において、対象は、濾胞性リンパ腫から形質転換したDLBCLを有する。実施形態において、対象は、DLBCL及び進行性リンパ腫を有する。実施形態において、対象は、縦隔原発DLBCLを有する。実施形態において、対象は、以前にリンパ腫、例えばDLBCLの治療を受けたことがあり、不応性リンパ腫、例えば不応性DLBCLを有する。
【0138】
実施形態において、対象は、例えば、第1の用量が投与される前に高腫瘍負荷の癌を有する(例えば、それと診断される)。一実施形態において、癌は、ALL又はCLLである。実施形態において、対象は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%、例えば少なくとも5%の骨髄芽球レベルを有する。実施形態において、対象は、ステージI、II、III、又はIVの癌を有する。実施形態において、対象は、例えば、単一の腫瘍又は複数の腫瘍で少なくとも1、2、5、10、20、50、100、200、500、又は1000gの腫瘍量を有する。
【0139】
実施形態において、対象は、本明細書に記載されるCAR発現細胞及び/又はPD−1阻害薬を含む投与前に化学療法、例えば本明細書に記載される化学療法(例えば、リンパ球枯渇化学療法、例えばカルボプラチン及び/又はゲムシタビン)を投与されている。実施形態において、対象は、本明細書に記載されるCAR発現細胞及び/又はPD−1阻害薬を含む投与前に免疫療法、例えば同種骨髄移植を投与されている。
【0140】
本明細書に記載される方法及び組成物のいずれかの実施形態において、対象は、哺乳類、例えばヒトである。一実施形態において、対象は、PD−1を発現する。一実施形態において、対象の癌細胞又は癌細胞に近接している細胞、例えば癌関連細胞は、PD−1又はPL−L1を発現する。ある実施形態において、癌関連細胞は、抗腫瘍免疫細胞、例えば腫瘍浸潤リンパ球(TIL)である。
【0141】
一実施形態において、CARを発現する細胞、例えば本明細書に記載されるCD19 CAR発現細胞は、PD−1を発現する。
【0142】
特に定義しない限り、本明細書で使用される全ての科学技術用語は、本発明が属する技術分野の当業者が一般に理解するのと同じ意味を有する。本発明の実施又は試験では、本明細書に記載されるものと同様の又は均等な方法及び材料を使用し得るが、好適な方法及び材料を以下に記載する。本明細書において言及される刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献の全ては、全体として参照により援用される。加えて、材料、方法、及び例は、例示に過ぎず、限定することを意図するものではない。見出し、副見出し、又は番号若しくは文字が振られた要素、例えば(a)、(b)、(i)等は、単に読み易いように提供される。本明細書で見出し又は番号若しくは文字が振られた要素を使用しても、工程若しくは要素がアルファベット順に実施される必要はなく、又は工程若しくは要素が必ず互いに別個のものである必要はない。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0143】
【図1A】患者のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫細胞におけるPD−L1(CD274)発現の画像である。生検は、CART19細胞注入前に採取した。Cell Signalingからの抗PD−L1抗体(クローンE1J2J、カタログ番号15165BF)による免疫組織化学染色。メイン画像は、40倍の倍率であり、右上隅の差し込み画像は、100倍である。
【図1B】3週間後のペンブロリズマブに対する臨床応答を実証するCTスキャンのパネルである。左の画像は、ペンブロリズマブ注入日(26日目)であり、右の画像は、ペンブロリズマブ注入3週間後(45日目)である。
【図2A-2L】CART19注入及びペンブロリズマブ注入に対するT細胞サブセットの変化を調べる相関研究を示すグラフである。(図2A)末梢血中のCART19+CD3+細胞のパーセンテージ。CART19注入前(前)、CART19注入後3日(3日目)、CART19後7日(7日目)、CART19後10日(10日目)、CART19後14日(14日目)、CART19注入後26日及びペンブロリズマブ注入後1時間(26日目)、CART19注入後27日及びペンブロリズマブ後1日(27日目)、CART19注入後28日及びペンブロリズマブ後2日(28日目)、並びにCART19後45日及びペンブロリズマブ後14日(45日目)のCD3+細胞のパーセンテージCART19+。(図2B)IL−6血清レベルのベースラインからの倍率変化。(図2C)末梢血中のPD1+CD4+細胞及びPD1+CART19+CD4+細胞のパーセンテージ。(図2D)末梢血中のPD1+CD8+細胞及びPD1+CART19+CD8+細胞のパーセンテージ。(図2E)末梢血中のPD1+Eomes+CD4+細胞及びPD1+Eomes+CART19+CD4+細胞のパーセンテージ。(図2F)末梢血中のPD1+Eomes+CD8+細胞及びPD1+Eomes+CART19+CD8+細胞のパーセンテージ。(図2G)末梢血中のグランザイムB+CD4+細胞及びグランザイムB+CART19+CD4+細胞のパーセンテージ。(図2H)末梢血中のグランザイムB+CD8+細胞及びグランザイムB+CART19+CD8+細胞のパーセンテージ。(図2I)末梢血中のPD1+CD4+細胞及びPD1+Eomes+CD4+細胞のパーセンテージ。(図2J)末梢血中のPD1+CD4+CART19+細胞及びPD1+Eomes+CD4+CART19+細胞のパーセンテージ。(図2K)末梢血中のPD1+CD8+細胞及びPD1+Eomes+C8+細胞のパーセンテージ。(図2L)末梢血中のPD1+CD8+CART19+細胞及びPD1+Eomes+CD8+CART19+細胞のパーセンテージ。
【図3】5人のCR患者、1人の未分類患者、及び6人のPD患者からのリンパ節(LN)及び骨髄(BM)試料中のPD−L1、PD1、LAG3、及びTIM3(各組の4本のバーの左から右に)の発現を示す。
【図4A-4D】T細胞上のPD1及びCAR19発現のフローサイトメトリー解析を示す。図4A及び図4Bは、CART療法に対して完全奏効者(CR)又は非奏効者(NR)である対象からのCD4+ T細胞上のPD−1及びCAR19発現の分布を実証する代表的なフローサイトメトリープロファイルである。図4Cは、CART療法に対する応答が異なる対象群からのCD4+ T細胞集団中のPD1細胞のパーセントを示すグラフである。図4Dは、CART療法に対する応答が異なる対象群からのCD8+ T細胞集団中のPD1細胞のパーセントを示すグラフである。
【図5A-5B】CART療法に対する応答が異なる対象群からのCD4及びCAR19発現細胞(図5A)又はCD8及びCAR19発現細胞(図5B)におけるPD1発現の分布を示す。
【図6】CART療法に対して完全奏効者(CR)又は非奏効者(NR)である対象からのT細胞上のPD1、CAR 19、LAG3、及びTIM3発現のフローサイトメトリー解析を示す。
【図7A-7B】CART療法に対する応答が異なる対象群からのPD1及びLAG3発現(図7A)又はPD1及びTIM3発現(図7B)の分布を示す。
【図8】原発性及び二次性ヒトDLBCL患者試料中のCD3+/PD−1+細胞集団間の有意差を示す多重FIHC AQUA解析を示す。
【図9】DLBCL試料の原発及び二次部位におけるCD19(下のパネル)及びPD−L1(上のパネル)の様々なレベルを示すAQUA解析を示す。原発部位25例及び二次部位15例の合計40例のヒトDLBCL患者試料を多重FIHCに供し、続いてAQUA解析によりCD19及びPD−L1タンパク質の発現レベルを同定した。
【図10】CART19細胞を単独で注入した後又はCART19細胞をある用量のペンブロリズマブと共に注入した後の症例3の患者におけるCART19細胞のパーセンテージを示す。
【図11】huCART19のみ又はhuCART19及びペンブロリズマブの投与を受ける患者のhuCART19注入後の月数に対するB細胞回復の確率のグラフを示す。
【図12】CART19単独を注入した(丸)及びペンブロリズマブによる治療後の(四角)症例6の患者におけるCART19のパーセンテージを示す。
【図13】ペンブロリズマブによる治療前及び治療後のPETスキャンデータと統合した、ペンブロリズマブによる治療前及び治療後のCART19による症例6の患者におけるCART19のパーセンテージを示す。
【図14】RNA CART19療法を受けた4人の患者の末梢血中のCART19 RNA発現レベルを描くグラフである。各注入前及び注入後に収集した細胞に関して定量的RT−PCRを実施した(0、2、4、9、11及び14日目)。
【発明を実施するための形態】
【0144】
定義
特に定義されない限り、本明細書で使用される全ての科学技術用語は、本発明が関係する技術分野の当業者が一般に理解するのと同じ意味を有する。
【0145】
用語「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、その冠詞の文法上の指示対象の1つ又は1つより多い(即ち少なくとも1つ)を指す。例として、「要素」は、1つの要素又は1つより多い要素を意味する。
【0146】
用語「約」は、量、時間的な継続期間などの計測可能な値を参照するとき、指定される値から±20%又は一部の例では±10%、又は一部の例では±5%、又は一部の例では±1%、又は一部の例では±0.1%の変動が、かかる変動が本開示の方法の実施に適切であるものとして包含されることを意味する。
【0147】
「併用して」投与するとは、本明細書で使用されるとき、対象の障害への罹患の経過中に対象に2つの(又はそれを超える)異なる治療が送達されること、例えば対象が障害と診断された後、及び障害を治癒若しくは除去し終える前又は治療が他の理由で中止される前に2つ以上の治療が送達されることを意味する。一部の実施形態では、一方の治療の送達は、第2の治療の送達の開始時になおも行われており、従って投与の点で重複がある。これは、ときに、本明細書において「同時」又は「並行送達」と称される。他の実施形態では、一方の治療の送達が他方の治療の送達開始前に終了している。いずれの場合にも、一部の実施形態において、治療は、併用投与に起因して有効性が高くなる。例えば、第2の治療が第1の治療なしに投与された場合に見られたであろうものと比べて、第2の治療は、有効性が高くなり、例えばより少ない第2の治療で均等な効果が見られ、又は第2の治療は、症状をより大きく低減するか、若しくは類似の状況が第1の治療で見られる。一部の実施形態において、送達は、症状又は障害に関連する他のパラメータの低減が、一方の治療を他方なしに送達して観察されるであろうものと比べて大きくなるようなものである。2つの治療の効果は、部分的に相加的なもの、完全に相加的なもの、又は相加的を上回るものであり得る。送達は、送達される第1の治療の効果が第2の治療の送達時になおも検出可能であるようなものである。
【0148】
用語「キメラ抗原受容体」又は代わりに「CAR」は、少なくとも、細胞外抗原結合ドメインと、膜貫通ドメインと、以下に定義するとおりの刺激分子に由来する機能性シグナル伝達ドメインを含む細胞質シグナル伝達ドメイン(本明細書では「細胞内シグナル伝達ドメイン」とも称される)とを含む組換えポリペプチドコンストラクトを指す。一部の実施形態において、CARポリペプチドコンストラクトのドメインは、同じポリペプチド鎖にあり、例えばキメラ融合タンパク質を含む。一部の実施形態において、CARポリペプチドコンストラクトのドメインは、互いに連続しておらず、例えば本明細書に記載されるとおりのRCARに提供されるように、例えば異なるポリペプチド鎖にある。
【0149】
一態様において、刺激分子は、T細胞受容体複合体に関連したζ鎖である。一態様において、細胞質シグナル伝達ドメインは、一次シグナル伝達ドメイン(例えば、CD3−ζの一次シグナル伝達ドメイン)を含む。一態様において、細胞質シグナル伝達ドメインは、以下に定義するとおりの少なくとも1つの共刺激分子に由来する1つ以上の機能性シグナル伝達ドメインを更に含む。一態様において、共刺激分子は、4−1BB(即ちCD137)、CD27、ICOS、及び/又はCD28から選択される。一態様において、CARは、細胞外抗原結合ドメインと、膜貫通ドメインと、刺激分子に由来する機能性シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含むキメラ融合タンパク質を含む。一態様において、CARは、細胞外抗原結合ドメインと、膜貫通ドメインと、共刺激分子に由来する機能性シグナル伝達ドメイン及び刺激分子に由来する機能性シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含むキメラ融合タンパク質を含む。一態様において、CARは、細胞外抗原結合ドメインと、膜貫通ドメインと、1つ以上の共刺激分子に由来する機能性シグナル伝達ドメイン及び刺激分子に由来する2つの機能性シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含むキメラ融合タンパク質を含む。一態様において、CARは、細胞外抗原結合ドメインと、膜貫通ドメインと、1つ以上の共刺激分子に由来する少なくとも2つの機能性シグナル伝達ドメイン及び刺激分子に由来する機能性シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含むキメラ融合タンパク質を含む。一態様において、CARは、CAR融合タンパク質のアミノ末端(N−ter)に任意選択のリーダー配列を含む。一態様において、CARは、細胞外抗原結合ドメインのN末端にリーダー配列を更に含み、リーダー配列は、任意選択により、細胞プロセシング及びCARの細胞膜局在化中に抗原認識ドメイン(例えば、scFv)から切断される。
【0150】
用語「シグナル伝達ドメイン」は、二次メッセンジャーを生成するか又はかかるメッセンジャーに応答してエフェクターとして機能することにより定義されたシグナル伝達経路を介して細胞活性を調節するように細胞内で情報を伝えることにより機能するタンパク質の機能性の一部分を指す。一部の態様において、本明細書に記載されるCARのシグナル伝達ドメインは、本明細書に記載される刺激分子又は共刺激分子に由来するか、又は合成若しくは操作されたシグナル伝達ドメインである。
【0151】
本明細書で使用されるとき、用語「CD19」は、白血病前駆細胞上に検出可能な抗原決定基である分化クラスター19タンパク質を指す。ヒト及びマウスアミノ酸及び核酸配列は、GenBank、UniProt及びSwiss−Protなどの公開データベースに見付けることができる。例えば、ヒトCD19のアミノ酸配列は、UniProt/Swiss−Prot受託番号P15391として見付けることができ、ヒトCD19をコードするヌクレオチド配列は、受託番号NM_001178098で見付けることができる。本明細書で使用されるとき、「CD19」には、完全長野生型CD19の突然変異、例えば点突然変異、断片、挿入、欠失及びスプライス変異を含むタンパク質が含まれる。CD19は、例えば、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病及び非ホジキンリンパ腫を含むほとんどのB細胞系列癌に発現する。CD19を発現する他の細胞は、以下の「CD19の発現に関連する疾患」の定義に提供する。これは、B細胞前駆細胞の初期マーカーでもある。例えば、Nicholson et al.Mol.Immun.34(16−17):1157−1165(1997)を参照されたい。一態様において、CARTの抗原結合部分は、CD19タンパク質の細胞外ドメイン内の抗原を認識し、結合する。一態様において、CD19タンパク質は、癌細胞上に発現する。
【0152】
用語「抗体」又は「抗体分子」は、本明細書で使用されるとき、抗原と特異的に結合する免疫グロブリン分子に由来するタンパク質、又はポリペプチド配列を指す。抗体は、ポリクローナル又はモノクローナル、多重鎖又は単鎖、又はインタクトな免疫グロブリンであり得、及び天然の供給源又は組換え供給源に由来し得る。抗体は、免疫グロブリン分子の四量体であり得る。一実施形態において、抗体又は抗体分子は、抗体断片を含み、例えばそれからなる。
【0153】
用語「抗体断片」は、インタクトな抗体又はその組換え変異体の少なくとも一部分を指し、及び抗原などの標的に対する抗体断片の認識及び特異的結合をもたらすのに十分である、インタクトな抗体の抗原結合ドメイン、例えば抗原決定可変領域を指す。抗体断片の例としては、限定されないが、Fab、Fab’、F(ab’)、及びFv断片、scFv抗体断片、線状抗体、sdAbなどのシングルドメイン抗体(VL又はVHのいずれか)、ラクダ科動物VHHドメイン、及びヒンジ領域でジスルフィド架橋によって連結された2つのFab断片を含む二価断片などの抗体断片で形成された多重特異性抗体、及び抗体の単離されたCDR又は他のエピトープ結合断片が挙げられる。抗原結合断片は、シングルドメイン抗体、マキシボディ、ミニボディ、ナノボディ、イントラボディ、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、v−NAR及びビス−scFvにも取り込まれ得る(例えば、Hollinger and Hudson,Nature Biotechnology 23:1126−1136,2005を参照されたい)。抗原結合断片は、フィブロネクチンIII型(Fn3)などのポリペプチドをベースとする足場にもグラフトされ得る(フィブロネクチンポリペプチドミニボディについて記載している米国特許第6,703,199号明細書を参照されたい)。
【0154】
用語「scFv」は、軽鎖の可変領域を含む少なくとも1つの抗体断片と、重鎖の可変領域を含む少なくとも1つの抗体断片とを含む融合タンパク質を指し、軽鎖及び重鎖可変領域は、短い可動性ポリペプチドリンカーによって近接して連結されており、単鎖ポリペプチドとして発現することが可能であり、及びscFvは、その由来であるインタクトな抗体の特異性を保持している。指定されない限り、本明細書で使用されるとき、scFvは、VL及びVH可変領域を例えばポリペプチドのN端側及びC端側末端に対していずれの順序でも有し得、scFvは、VL−リンカー−VHを含み得るか又はVH−リンカー−VLを含み得る。
【0155】
用語「相補性決定領域」又は「CDR」は、本明細書で使用されるとき、抗原特異性及び結合親和性を付与する抗体可変領域内にあるアミノ酸の配列を指す。例えば、一般に、各重鎖可変領域に3つのCDR(例えば、HCDR1、HCDR2、及びHCDR3)及び各軽鎖可変領域に3つのCDR(LCDR1、LCDR2、及びLCDR3)がある。所与のCDRの正確なアミノ酸配列境界は、Kabat et al.(1991),“Sequences of Proteins of Immunological Interest,”5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(「Kabat」付番スキーム)、Al−Lazikani et al.,(1997)JMB 273,927−948(「Chothia」付番スキーム)、又はこれらの組み合わせを含め、幾つもの周知のスキームのいずれかを用いて決定することができる。Kabat付番スキームに基づき、一部の実施形態において、重鎖可変ドメイン(VH)のCDRアミノ酸残基は、31〜35(HCDR1)、50〜65(HCDR2)、及び95〜102(HCDR3)と付番され、及び軽鎖可変ドメイン(VL)のCDRアミノ酸残基は、24〜34(LCDR1)、50〜56(LCDR2)、及び89〜97(LCDR3)と付番される。Chothia付番スキームに基づき、一部の実施形態において、VHのCDRアミノ酸は、26〜32(HCDR1)、52〜56(HCDR2)、及び95〜102(HCDR3)と付番され、及びVLのCDRアミノ酸残基は、26〜32(LCDR1)、50〜52(LCDR2)、及び91〜96(LCDR3)と付番される。Kabat及びChothia付番スキームの組み合わせでは、一部の実施形態において、CDRは、Kabat CDR、Chothia CDR、又は両方の一部であるアミノ酸残基に対応する。例えば、一部の実施形態において、CDRは、VH、例えば哺乳類VH、例えばヒトVHのアミノ酸残基26〜35(HCDR1)、50〜65(HCDR2)、及び95〜102(HCDR3)、及びVL、例えば哺乳類VL、例えばヒトVLのアミノ酸残基24〜34(LCDR1)、50〜56(LCDR2)、及び89〜97(LCDR3)に対応する。
【0156】
抗体又はその抗体断片を含む本発明のCARの一部分は、種々の形態で存在することができ、ここで、抗原結合ドメインは、例えば、scFv抗体断片、線状抗体、sdAbなどのシングルドメイン抗体(VL又はVHのいずれか)、ラクダ科動物VHHドメイン、ヒト化抗体、二重特異性抗体、抗体コンジュゲートを含め、連続ポリペプチド鎖の一部として発現する(Harlow et al.,1999,In:Using Antibodies: A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,NY;Harlow et al.,1989,In:Antibodies: A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor,New York;Houston et al.,1988,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:5879−5883;Bird et al.,1988,Science 242:423−426)。一態様において、本発明のCARの抗原結合ドメインは、抗体断片を含む。更なる態様において、CARは、scFvを含む抗体断片を含む。
【0157】
本明細書で使用されるとき、用語「抗体分子」は、少なくとも1つの免疫グロブリン可変ドメイン配列を含むタンパク質、例えば免疫グロブリン鎖又はその断片を指す。用語の抗体分子は、抗体及び抗体断片を包含する。一実施形態において、抗体分子は、「結合ドメイン」(本明細書では「抗標的(例えば、CD19)結合ドメイン」又は「標的(例えば、CD19)結合ドメイン」とも称される)を包含する。ある実施形態において、抗体分子は、多重特異性抗体分子であり、例えば、これは、複数個の免疫グロブリン可変ドメイン配列を含み、ここで、複数個のうちの第1の免疫グロブリン可変ドメイン配列が第1のエピトープに対する結合特異性を有し、複数個のうちの第2の免疫グロブリン可変ドメイン配列が第2のエピトープに対する結合特異性を有する。ある実施形態において、多重特異性抗体分子は、二重特異性抗体分子である。二重特異性抗体は、2つ以下の抗原に対して特異性を有する。二重特異性抗体分子は、第1のエピトープに対して結合特異性を有する第1の免疫グロブリン可変ドメイン配列及び第2のエピトープに対して結合特異性を有する第2の免疫グロブリン可変ドメイン配列によって特徴付けられる。
【0158】
用語「抗体重鎖」は、その天然に存在するコンホメーションをとる抗体分子に存在する2種類のポリペプチド鎖の大きい方を指し、通常、これが抗体の属するクラスを決定する。
【0159】
用語「抗体軽鎖」は、その天然に存在するコンホメーションをとる抗体分子に存在する2種類のポリペプチド鎖の小さい方を指す。カッパ(κ)及びラムダ(λ)軽鎖が2つの主要な抗体軽鎖アイソタイプを指す。
【0160】
用語「組換え抗体」は、例えば、バクテリオファージ又は酵母発現システムによって発現される抗体など、組換えDNA技術を用いて作成される抗体を指す。この用語は、抗体をコードするDNA分子であって、抗体タンパク質を発現するDNA分子、又はその抗体を指定するアミノ酸配列の合成によって作成された抗体を意味するとも解釈されるべきであり、DNA又はアミノ酸配列は、当技術分野において利用可能な周知の組換えDNA又はアミノ酸配列技術を用いて得られたものである。
【0161】
用語「抗原」又は「Ag」は、免疫応答を引き起こす分子を指す。この免疫応答には、抗体産生、又は特異的免疫適格細胞の活性化のいずれか又は両方が含まれ得る。当業者は、任意の巨大分子が、事実上あらゆるタンパク質又はペプチドを含め、抗原となり得ることを理解するであろう。更に、抗原は、組換えDNA又はゲノムDNAに由来し得る。当業者は、従って、免疫応答を生じさせるタンパク質をコードするヌクレオチド配列又は部分的ヌクレオチド配列を含む任意のDNAが、その用語が本明細書において使用されるとおりの「抗原」をコードすることを理解するであろう。更に、当業者は、抗原がある遺伝子の完全長ヌクレオチド配列によってのみコードされる必要はないことを理解するであろう。本発明には、限定されないが、2つ以上の遺伝子の部分的ヌクレオチド配列の使用が含まれること、及びそれらのヌクレオチド配列が所望の免疫応答を生じさせるポリペプチドをコードするように様々な組み合わせで配列されることが容易に明らかである。更に、当業者は、抗原が「遺伝子」によってコードされる必要は全くないことを理解するであろう。抗原は、合成して作成され得、又は生体試料から得られ得、又はポリペプチド以外の巨大分子である可能性もあることが容易に明らかである。かかる生体試料には、限定されないが、組織試料、腫瘍試料、細胞又は体液が他の生物学的成分と共に含まれ得る。
【0162】
用語「抗癌効果」は、限定されないが、例えば腫瘍容積の減少、癌細胞数の減少、転移数の減少、平均余命の増加、癌細胞増殖の減少、癌細胞生存の減少、又は癌性病態に関連する様々な生理学的症状の改善を含め、様々な手段によって明らかになり得る生物学的効果を指す。「抗癌効果」は、そもそも癌の発生を防ぐことにおけるペプチド、ポリヌクレオチド、細胞及び抗体の能力によっても明らかになり得る。用語「抗腫瘍効果」は、限定されないが、例えば腫瘍容積の低下、腫瘍細胞数の低下、腫瘍細胞増殖の低下、又は腫瘍細胞生存の低下を含め、様々な手段によって明らかになり得る生物学的効果を指す。
【0163】
用語「自己」は、同じ個体に由来する任意の材料であって、後にその個体に再導入されることになる材料を指す。
【0164】
用語「同種異系」は、材料が導入される個体と同じ種の異なる動物に由来する任意の材料を指す。2つ以上の個体は、1つ以上の遺伝子座の遺伝子が同一でないとき、互いに同種異系であると言われる。一部の態様において、同じ種の個体からの同種異系材料は、抗原的に相互作用するのに十分に遺伝的に異なり得る。
【0165】
用語「異種」は、異なる種の動物に由来する移植片を指す。
【0166】
用語「癌」は、異常細胞の無制御の成長によって特徴付けられる疾患を指す。癌細胞は、局所的に又は血流及びリンパ系を通じて体の他の部位に広がり得る。様々な癌の例が本明細書に記載され、限定されないが、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、子宮頸癌、皮膚癌、膵癌、結腸直腸癌、腎癌、肝癌、脳癌、リンパ腫、白血病、肺癌などが挙げられる。用語「腫瘍」及び「癌」は、本明細書では同義的に使用され、例えば、両方の用語とも固形及び液性、例えばびまん性又は循環性腫瘍を包含する。本明細書で使用されるとき、用語「癌」又は「腫瘍」は、前癌性、並びに悪性の癌及び腫瘍を含む。
【0167】
用語「癌関連抗原」、又は「腫瘍抗原」、又は「増殖性障害抗原」、又は「増殖性障害に関連する抗原」は、正常細胞と比較して、完全に又は断片として(例えば、MHC/ペプチド)のいずれかで癌細胞の表面上に優先的に発現し、且つ癌細胞への薬理学的薬剤の優先的なターゲティングに有用な分子(典型的には、タンパク質、炭水化物又は脂質)を同義的に指す。一部の実施形態において、腫瘍抗原は、正常細胞及び癌細胞の両方が発現するマーカー、例えば系列マーカー、例えばB細胞上のCD19である。特定の態様において、本発明の腫瘍抗原は、限定されないが、原発性又は転移性黒色腫、胸腺腫、リンパ腫、肉腫、肺癌、肝癌、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、白血病、子宮癌、子宮頸癌、膀胱癌、腎癌及び腺癌、例えば乳癌、前立腺癌、卵巣癌、膵癌などを含めた癌に由来する。一部の実施形態において、腫瘍抗原は、特定の増殖性障害に共通する抗原である。一部の実施形態において、癌関連抗原は、正常細胞と比較して、例えば正常細胞と比較して1倍過剰発現、2倍過剰発現、3倍過剰発現又はそれを超えて癌細胞で過剰発現する細胞表面分子である。一部の実施形態において、癌関連抗原は、癌細胞で不適切に合成される細胞表面分子、例えば正常細胞上に発現する分子と比較して欠失、付加、又は突然変異を含む分子である。一部の実施形態において、癌関連抗原は、癌細胞の細胞表面上にのみ、完全に又は断片として(例えば、MHC/ペプチド)発現することになり、正常細胞の表面上に合成されないか又は発現しない。一部の実施形態において、本発明のCARは、MHC提示ペプチドに結合する抗原結合ドメイン(例えば、抗体又は抗体断片)を含むCARを含む。通常、内因性タンパク質に由来するペプチドは、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスI分子のポケットに嵌まり、CD8+Tリンパ球上のT細胞受容体(TCR)によって認識される。MHCクラスI複合体は、あらゆる有核細胞が構成的に発現する。癌では、ウイルス特異的及び/又は腫瘍特異的ペプチド/MHC複合体は、免疫療法のためのユニークな細胞表面標的クラスに相当する。ヒト白血球抗原(HLA)−A1又はHLA−A2に関連して、ウイルス又は腫瘍抗原に由来するペプチドを標的とするTCR様抗体が記載されている(例えば、Sastry et al.,J Virol.2011 85(5):1935−1942;Sergeeva et al.,Bood,2011 117(16):4262−4272;Verma et al.,J Immunol 2010 184(4):2156−2165;Willemsen et al.,Gene Ther 2001 8(21):1601−1608;Dao et al.,Sci Transl Med 2013 5(176):176ra33;Tassev et al.,Cancer Gene Ther 2012 19(2):84−100を参照されたい)。例えば、TCR様抗体は、ヒトscFvファージディスプレイライブラリなどのライブラリのスクリーニングから同定することができる。
【0168】
語句「CD19の発現に関連する疾患」には、限定されないが、例えば癌若しくは悪性腫瘍などの増殖性疾患又は骨髄形成異常、骨髄異形成症候群若しくは前白血病などの前癌病態を含め、CD19(例えば、野生型又は突然変異体CD19)の発現に関連する疾患又はCD19(例えば、野生型又は突然変異体CD19)を発現するか、若しくはいずれかの時点で発現した細胞に関連する病態、又はCD19を発現する細胞に関連する非癌関連徴候が含まれる。誤解を避けるため、CD19の発現に関連する疾患には、例えばCD19を標的とする分子、例えばCD19 CARによる治療によって例えばCD19発現が下方制御されているため、現在ではCD19を発現しないが、かつてはCD19を発現した細胞に関連する病態が含まれ得る。一態様において、CD19の発現に関連する癌は、血液癌である。一態様において、血液癌は、白血病又はリンパ腫である。一態様において、CD19の発現に関連する癌には、限定されないが、例えばB細胞急性リンパ性白血病(BALL)、T細胞急性リンパ性白血病(TALL)、急性リンパ性白血病(ALL)を例えば含むがそれに限定されない1つ以上の急性白血病、慢性骨髄球性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)を例えば含むがそれに限定されない1つ以上の慢性白血病を含めた癌及び悪性腫瘍が含まれる。CD19の発現に関連する更なる癌又は血液学的病態は、限定されないが、例えばB細胞前リンパ球性白血病、芽球性形質細胞様樹状細胞新生物、バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、ヘアリー細胞白血病、小細胞型又は大細胞型濾胞性リンパ腫、悪性リンパ球増殖性病態、MALTリンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、辺縁帯リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄形成異常及び骨髄異形成症候群、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、形質芽球性リンパ腫、形質細胞様樹状細胞新生物、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、及び骨髄性血球細胞の無効な産生(又は異形成)によってまとめられる様々な血液学的病態の群である「前白血病」などを含む。更に、CD19発現の発現に関連する疾患には、限定されないが、例えばCD19の発現に関連する非定型の及び/又は非古典的な癌、悪性腫瘍、前癌病態又は増殖性疾患が含まれる。CD19の発現に関連する非癌関連徴候には、限定されないが、例えば自己免疫疾患(例えば、ループス)、炎症性障害(アレルギー及び喘息)及び移植が含まれる。一部の実施形態において、CD19発現細胞は、CD19 mRNAを発現するか、又はいずれかの時点で発現した。ある実施形態において、CD19発現細胞は、CD19タンパク質(例えば、野生型又は突然変異体)を産生し、CD19タンパク質は、正常レベル又は低下したレベルで存在し得る。ある実施形態において、CD19発現細胞は、一時的に検出可能なレベルのCD19タンパク質を産生したが、続いて検出可能なCD19タンパク質を実質的に産生しなくなった。
【0169】
本明細書で使用されるとき、用語「プログラム死1」又は「PD−1」には、アイソフォーム、哺乳類、例えばヒトPD−1、ヒトPD−1の種ホモログ、及びPD−1との少なくとも1つの共通のエピトープを含む類似体が含まれる。PD−1、例えばヒトPD−1のアミノ酸配列は、当技術分野において公知である。例えば、Shinohara T et al.(1994)Genomics 23(3):704−6;Finger LR,et al.Gene(1997)197(1−2):177−87。
【0170】
用語「保存的配列改変」は、そのアミノ酸配列を含む抗体又は抗体断片の結合特性が大きい影響又は変化を被ることのないアミノ酸改変を指す。かかる保存的改変には、アミノ酸置換、付加及び欠失が含まれる。改変は、部位特異的突然変異誘発及びPCR媒介性突然変異誘発など、当技術分野において公知の標準技法によって本発明の抗体又は抗体断片に導入することができる。保存的アミノ酸置換は、アミノ酸残基が同様の側鎖を有するアミノ酸残基に置き換えられるものである。同様の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当技術分野において定義されている。これらのファミリーには、塩基性側鎖(例えば、リジン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン、トリプトファン)、非極性側鎖(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン)、β分枝側鎖(例えば、スレオニン、バリン、イソロイシン)及び芳香族側鎖(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を有するアミノ酸が含まれる。従って、本発明のCAR内の1つ以上のアミノ酸残基は、同じ側鎖ファミリーからの他のアミノ酸残基に置き換えることができ、この変化したCARは、例えば、CD19に結合する能力に関して本明細書に記載される機能アッセイを用いて試験することができる。
【0171】
用語「刺激」は、刺激分子(例えば、TCR/CD3複合体又はCAR)がそのコグネイトリガンド(又はCARの場合には腫瘍抗原)に結合して、それにより、限定されないが、TCR/CD3複合体を介したシグナル伝達又は適切なNK受容体若しくはCARのシグナル伝達ドメインを介したシグナル伝達など、シグナル伝達イベントが媒介されることによって誘導される一次応答を指す。刺激は、TGF−βの下方制御、及び/又は細胞骨格構造の再構築など、特定の分子の発現変化を媒介することができる。
【0172】
用語「刺激分子」は、免疫エフェクター細胞シグナル伝達経路、例えばT細胞シグナル伝達経路の少なくとも一部の側面に関して刺激的な方法で免疫エフェクター細胞の活性化を調節する、1つ又は複数の細胞質シグナル伝達配列を提供する免疫エフェクター細胞(例えば、T細胞、NK細胞、B細胞)によって発現される分子を指す。一態様において、シグナルは、例えば、TCR/CD3複合体とペプチドが負荷されたMHC分子との結合によって惹起され、これは、限定されないが、増殖、活性化、分化などを含めたT細胞応答の媒介につながる一次シグナルである。刺激的方法で機能する一次細胞質シグナル伝達配列(「一次シグナル伝達ドメイン」とも称される)は、免疫受容活性化チロシンモチーフ又はITAMとして知られるシグナル伝達モチーフを含み得る。本発明において特に有用なITAM含有一次細胞質シグナル伝達配列の例には、限定されないが、CD3ζ、共通FcRγ(FCER1G)、FcγRIIa、FcRβ(FcεR1b)、CD3γ、CD3δ、CD3ε、CD5、CD22、CD79a、CD79b、CD278(「ICOS」としても知られる)、FcεRI、DAP10、DAP12、及びCD66dに由来するものが含まれる。本発明の具体的なCARにおいて、本発明の任意の1つ以上のCARの細胞内シグナル伝達ドメインは、細胞内シグナル伝達配列、例えばCD3−ζの一次シグナル伝達配列を含む。本発明の具体的なCARにおいて、CD3−ζの一次シグナル伝達配列は、配列番号9として提供されるアミノ酸配列、又は非ヒト種、例えばマウス、げっ歯類、サル、類人猿などからの均等な残基である。本発明の具体的なCARにおいて、CD3−ζの一次シグナル伝達配列は、配列番号10に提供されるとおりのアミノ酸配列、又は非ヒト種、例えばマウス、げっ歯類、サル、類人猿などからの均等な残基である。
【0173】
用語「抗原提示細胞」又は「APC」は、その表面上に主要組織適合遺伝子複合体(MHC)と複合体化した外来抗原を提示するアクセサリー細胞などの免疫系細胞(例えば、B細胞、樹状細胞など)を指す。T細胞は、そのT細胞受容体(TCR)を用いてこうした複合体を認識し得る。APCは、抗原をプロセシングしてそれをT細胞に提示する。
【0174】
「細胞内シグナル伝達ドメイン」は、この用語が本明細書で使用されるとき、分子の細胞内部分を指す。細胞内シグナル伝達ドメインは、CAR発現細胞、例えばCART細胞又はCAR発現NK細胞の免疫エフェクター機能を促進するシグナルを生成する。例えば、CART細胞又はCAR発現NK細胞における免疫エフェクター機能の例としては、細胞溶解活性及びサイトカインの分泌を含めたヘルパー活性が挙げられる。細胞内シグナル伝達ドメイン全体が用いられ得るが、多くの場合、鎖全体を使用する必要はない。細胞内シグナル伝達ドメインのトランケートされた一部分が使用される範囲で、かかるトランケートされた一部分がエフェクター機能シグナルを伝達する限り、それがインタクトな鎖の代わりに使用され得る。従って、用語の細胞内シグナル伝達ドメインは、エフェクター機能シグナルを伝達するのに十分な細胞内シグナル伝達ドメインの任意のトランケートされた一部分を含むことが意図される。
【0175】
ある実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、一次細胞内シグナル伝達ドメインを含み得る。例示的一次細胞内シグナル伝達ドメインには、一次刺激、又は抗原依存性刺激に関与する分子に由来するものが含まれる。ある実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激細胞内ドメインを含み得る。例示的共刺激細胞内シグナル伝達ドメインには、共刺激シグナル、又は抗原非依存性刺激に関与する分子に由来するものが含まれる。ある実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、合成又は操作される。例えば、CAR発現免疫エフェクター細胞、例えばCART細胞又はCAR発現NK細胞の場合、一次細胞内シグナル伝達ドメインは、T細胞受容体の細胞質配列を含むことができ、一次細胞内シグナル伝達ドメインは、T細胞受容体の細胞質配列を含むことができ、及び共刺激細胞内シグナル伝達ドメインは、共受容体又は共刺激分子からの細胞質配列を含むことができる。
【0176】
一次細胞内シグナル伝達ドメインは、免疫受容活性化チロシンモチーフ又はITAMとして知られるシグナル伝達モチーフを含み得る。ITAM含有一次細胞質シグナル伝達配列の例としては、限定されないが、CD3ζ、共通FcRγ(FCER1G)、FcγRIIa、FcRβ、CD3γ、CD3δ、CD3ε、CD5、CD22、CD79a、CD79b、CD278(「ICOS」)、FcεRI CD66d、DAP10及びDAP12に由来するものが挙げられる。
【0177】
用語「ζ」若しくは代わりに「ζ鎖」、「CD3−ζ」又は「TCR−ζ」は、GenBan受託番号BAG36664.1として提供されるタンパク質、又は非ヒト種、例えばマウス、げっ歯類、サル、類人猿などからの均等な残基として定義され、「ζ刺激ドメイン」若しくは代わりに「CD3−ζ刺激ドメイン」又は「TCR−ζ刺激ドメイン」は、T細胞活性化に必要な初期シグナルを機能的に伝達するのに十分なζ鎖の細胞質ドメインからのアミノ酸残基として定義される。一態様において、ζの細胞質ドメインは、GenBank受託番号BAG36664.1の残基52〜164又はその機能性オルソログである非ヒト種、例えばマウス、げっ歯類、サル、類人猿などからの均等な残基を含む。一態様において、「ζ刺激ドメイン」又は「CD3−ζ刺激ドメイン」は、配列番号10として提供される配列である。一態様において、「ζ刺激ドメイン」又は「CD3−ζ刺激ドメイン」は、配列番号9として提供される配列である。また、本明細書には、本明細書に記載されるアミノ酸配列、例えば配列番号9に対して1つ以上の突然変異を含むCD3ζドメインも包含される。
【0178】
用語「共刺激分子」は、共刺激リガンドに特異的に結合して、それにより、限定されないが増殖など、T細胞による共刺激応答を媒介するT細胞上のコグネイト結合パートナーを指す。共刺激分子は、効率的な免疫応答に必要である、抗原受容体又はそのリガンド以外の細胞表面分子である。共刺激分子には、限定されないが、MHCクラスI分子、TNF受容体タンパク質、免疫グロブリン様タンパク質、サイトカイン受容体、インテグリン、シグナル伝達リンパ球活性化分子(SLAMタンパク質)、活性化NK細胞受容体、BTLA、Tollリガンド受容体、OX40、CD2、CD7、CD27、CD28、CD30、CD40、CDS、ICAM−1、LFA−1(CD11a/CD18)、4−1BB(CD137)、B7−H3、CDS、ICAM−1、ICOS(CD278)、GITR、BAFFR、LIGHT、HVEM(LIGHTR)、KIRDS2、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、NKp44、NKp30、NKp46、CD19、CD4、CD8α、CD8β、IL2Rβ、IL2Rγ、IL7Rα、ITGA4、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA−6、CD49f、ITGAD、CD11d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD11a、LFA−1、ITGAM、CD11b、ITGAX、CD11c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA−1、ITGB7、NKG2D、NKG2C、TNFR2、TRANCE/RANKL、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、CD69、SLAMF6(NTB−A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO−3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、LAT、GADS、SLP−76、PAG/Cbp、CD19a、及びCD83に特異的に結合するリガンドが含まれる。
【0179】
共刺激細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激分子の細胞内部分であり得る。細胞内シグナル伝達ドメインは、その由来である分子の細胞内部分全体、又は天然の細胞内シグナル伝達ドメイン全体、又はその機能性断片を含み得る。
【0180】
用語「4−1BB」は、GenBank受託番号AAA62478.2として提供されるアミノ酸配列、又は非ヒト種、例えばマウス、げっ歯類、サル、類人猿などからの均等な残基を有するTNFRスーパーファミリーのメンバーを指し、及び「4−1BB共刺激ドメイン」は、GenBank受託番号AAA62478.2のアミノ酸残基214〜255、又は非ヒト種、例えばマウス、げっ歯類、サル、類人猿などからの均等な残基として定義される。一態様において、「4−1BB共刺激ドメイン」は、配列番号7として提供される配列又は非ヒト種、例えばマウス、げっ歯類、サル、類人猿などからの均等な残基である。
【0181】
「免疫エフェクター細胞」は、この用語が本明細書で使用されるとき、免疫応答、例えば免疫エフェクター応答の促進に関与する細胞を指す。免疫エフェクター細胞の例としては、T細胞、例えばα/β T細胞及びγ/δ T細胞、B細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、ナチュラルキラーT(NKT)細胞、肥満細胞、及び骨髄由来食細胞が挙げられる。
【0182】
「免疫エフェクター機能又は免疫エフェクター応答」は、この用語が本明細書で使用されるとき、標的細胞の免疫攻撃を亢進させる又は促進する例えば免疫エフェクター細胞の機能又は応答を指す。例えば、免疫エフェクター機能又は応答は、標的細胞の死滅又は成長若しくは増殖阻害を促進するT細胞又はNK細胞の特性を指す。T細胞の場合、一次刺激及び共刺激が免疫エフェクター機能又は応答の例である。
【0183】
用語「エフェクター機能」は、細胞の特化した機能を指す。例えば、T細胞のエフェクター機能は、細胞溶解活性又はサイトカインの分泌を含めたヘルパー活性であり得る。
【0184】
用語「コードする」は、定義付けられたヌクレオチド配列(即ちrRNA、tRNA及びmRNA)又は定義付けられたアミノ酸配列のいずれかを有する生物学的過程における他のポリマー及び巨大分子の合成の鋳型としての役割を果たす、遺伝子、cDNA、又はmRNAなど、ポリヌクレオチド内の特異的ヌクレオチド配列の固有の特性及びそれによってもたらされる生物学的特性を指す。従って、遺伝子、cDNA、又はRNAは、その遺伝子に対応するmRNAの転写及び翻訳によって細胞又は他の生体系のタンパク質が産生される場合にタンパク質をコードする。そのヌクレオチド配列がmRNA配列と同一の且つ通常配列表に提供されるものであるコード鎖、及び遺伝子又はcDNAの転写鋳型として使用される非コード鎖の両方は、その遺伝子のcDNAのタンパク質又は他の産物をコードすると称することができる。
【0185】
特記されない限り、「アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列」は、互いの縮重バージョンであり、同じアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列の全てを含む。タンパク質又はRNAをコードするヌクレオチド配列という語句には、そのタンパク質をコードするヌクレオチド配列が何らかのバージョンで1つ又は複数のイントロンを含み得る限りにおいて、イントロンも含まれ得る。
【0186】
用語「有効量」又は「治療有効量」は、本明細書では同義的に使用され、本明細書に記載されるとおりの化合物、製剤、材料、又は組成物が特定の生物学的結果を達成するのに有効な量を指す。
【0187】
用語「内因性」は、生物、細胞、組織又は系由来の、又はその内部で産生される任意の材料を指す。
【0188】
用語「外因性」は、生物、細胞、組織又は系の外側から導入されるか又はその外側で産生される任意の材料を指す。
【0189】
用語「発現」は、そのプロモーターによってドライブされる特定のヌクレオチド配列の転写及び/又は翻訳を指す。
【0190】
用語「トランスファーベクター」は、単離核酸を含む組成物であって、細胞内部への単離核酸の送達に使用し得る組成物を指す。当技術分野では、限定されないが、線状ポリヌクレオチド、イオン性又は両親媒性化合物に関連するポリヌクレオチド、プラスミド、及びウイルスを含め、多くのベクターが公知である。従って、用語「トランスファーベクター」には自己複製プラスミド又はウイルスが含まれる。この用語は、例えば、ポリリジン化合物、リポソームなど、細胞への核酸のトランスファーを促進する非プラスミド及び非ウイルス化合物も更に含むものと解釈されなければならない。ウイルストランスファーベクターの例としては、限定されないが、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクターなどが挙げられる。
【0191】
用語「発現ベクター」は、発現させるヌクレオチド配列に作動可能に連結した発現制御配列を含む組換えポリヌクレオチドを含むベクターを指す。発現ベクターは、発現に十分なシス作用エレメントを含み、他の発現用エレメントは、宿主細胞によって供給されるか、又はインビトロ発現系に供給され得る。発現ベクターには、組換えポリヌクレオチドを組み込むコスミド、プラスミド(例えば、ネイキッド又はリポソームに含まれる)及びウイルス(例えば、レンチウイルス、レトロウイルス、アデノウイルス、及びアデノ随伴ウイルス)を含め、当技術分野において公知のもの全てが含まれる。
【0192】
用語「レンチウイルス」は、レトロウイルス科(Retroviridae)の属を指す。レンチウイルスは、非分裂細胞を感染させることができる点でレトロウイルスの中でユニークであり、レンチウイルスは、宿主細胞のDNAに多量の遺伝情報を送達することができ、そのため、遺伝子デリバリーベクターの最も効率的な方法の1つである。HIV、SIV、及びFIVは、全てレンチウイルスの例である。
【0193】
用語「レンチウイルスベクター」は、特に、Milone et al.,Mol.Ther.17(8):1453−1464(2009)に提供されるとおりの自己不活性化レンチウイルスベクターを含め、レンチウイルスゲノムの少なくとも一部分に由来するベクターを指す。臨床で使用し得るレンチウイルスベクターの他の例としては、限定されないが、例えばOxford BioMedicaからのLENTIVECTOR(登録商標)遺伝子デリバリー技術、LentigenからのLENTIMAX(商標)ベクターシステムなどが挙げられる。非臨床タイプのレンチウイルスベクターも利用可能であり、当業者に公知であろう。
【0194】
用語「相同」又は「同一性」は、2つのポリマー分子間、例えば2つのDNA分子又は2つのRNA分子など、2つの核酸分子間又は2つのポリペプチド分子間におけるサブユニット配列同一性を指す。2つの分子の両方におけるサブユニット位置が同じ単量体サブユニットによって占有されるとき、例えば2つのDNA分子の各々の位置がアデニンによって占有される場合、それらは、その位置で相同又は同一である。2つの配列間の相同性は、一致する位置又は相同な位置の数の直接の関数である。例えば、2つの配列における位置の半分(例えば、10サブユニット長のポリマーにおける5個の位置)が相同である場合、それらの2つの配列は、50%相同である。位置の90%(例えば、10個中9個)が一致するか又は相同である場合、それらの2つの配列は、90%相同である。
【0195】
用語「ヒト化」は、非ヒト免疫グロブリンに由来する最小配列を含むキメラ免疫グロブリン、免疫グロブリン鎖又はその断片(抗体のFv、Fab、Fab’、F(ab’)2又は他の抗原結合部分配列など)である非ヒト(例えば、マウス)抗体の形態を指す。ほとんどの場合、ヒト化抗体及びその抗体断片は、ヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体又は抗体断片)においてレシピエントの相補決定領域(CDR)からの残基が所望の特異性、親和性、及び能力を有するマウス、ラット又はウサギなどの非ヒト種(ドナー抗体)のCDRからの残基に置き換えられているものである。一部の例では、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワーク領域(FR)残基が対応する非ヒト残基に置き換えられる。更に、ヒト化抗体/抗体断片は、レシピエント抗体にも、移入されるCDR又はフレームワーク配列にも見られない残基を含むことができる。これらの改変は抗体又は抗体断片の性能を更に精緻化及び最適化し得る。一般に、ヒト化抗体又はその抗体断片は、少なくとも1つ、及び典型的には2つの可変ドメインの大部分を含むことになり、CDR領域の全て又は実質的に全てが非ヒト免疫グロブリンのものに対応し、及びFR領域の全て又は実質的に全てがヒト免疫グロブリン配列のものである。ヒト化抗体又は抗体断片は、免疫グロブリン定常領域(Fc)、典型的にはヒト免疫グロブリンのFcの少なくとも一部分も含むことができる。更なる詳細については、Jones et al.,Nature,321:522−525,1986;Reichmann et al.,Nature,332:323−329,1988;Presta,Curr.Op.Struct.Biol.,2:593−596,1992を参照されたい。
【0196】
用語「完全にヒト」は、分子全体がヒト起源であるか、又はヒト形態の抗体又は免疫グロブリンと同一のアミノ酸配列からなる抗体又は抗体断片などの免疫グロブリンを指す。
【0197】
用語「単離されている」は、自然状態から改変されているか又は取り出されていることを意味する。例えば、生きている動物に天然に存在する核酸又はペプチドは、「単離されている」のではないが、その自然状態の共存する材料から部分的又は完全に分離された同じ核酸又はペプチドは、「単離されている」。単離核酸又はタンパク質は、実質的に精製された形態で存在することができ、又は例えば宿主細胞など、非天然環境中に存在することができる。
【0198】
本発明との関連において、一般的に存在する核酸塩基に関して以下の略称が使用される。「A」は、アデノシンを指し、「C」は、シトシンを指し、「G」は、グアノシンを指し、「T」は、チミジンを指し、及び「U」は、ウリジンを指す。
【0199】
用語「作動可能に連結された」又は「転写制御」は、調節配列と異種核酸配列との間における後者の発現をもたらす機能的な連結を指す。例えば、第1の核酸配列が第2の核酸配列と機能的に関係した状態に置かれているとき、第1の核酸配列は、第2の核酸配列と作動可能に連結されている。例えば、プロモーターがコード配列の転写又は発現に影響を及ぼす場合、プロモーターは、コード配列に作動可能に連結されている。作動可能に連結されるDNA配列は、互いに連続し得、2つのタンパク質コード領域をつなぎ合わせる必要がある場合、同じリーディングフレーム内にある。
【0200】
免疫原性組成物の「非経口」投与という用語は、例えば、皮下(s.c.)、静脈内(i.v.)、筋肉内(i.m.)、又は胸骨内注射、腫瘍内、又は輸注技法を含む。
【0201】
用語「核酸」又は「ポリヌクレオチド」は、一本鎖又は二本鎖のいずれかの形態のデオキシリボ核酸(DNA)又はリボ核酸(RNA)及びこれらのポリマーを指す。具体的に限定しない限り、この用語には、参照核酸と同様の結合特性を有し、且つ天然に存在するヌクレオチドと同じように代謝される、天然ヌクレオチドの既知の類似体を含む核酸が包含される。特に指示されない限り、ある詳細な核酸配列は、黙示的に、その保存的に改変された変異体(例えば、縮重コドン置換)、アレル、オルソログ、SNP、及び相補配列並びに明示的に指示される配列も包含する。具体的には、縮重コドン置換は、1つ以上の選択の(又は全ての)コドンの3番目の位置が混合塩基及び/又はデオキシイノシン残基で置換されている配列を作成することによって達成し得る(Batzer et al.,Nucleic Acid Res.19:5081(1991);Ohtsuka et al.,J.Biol.Chem.260:2605−2608(1985);及びRossolini et al.,Mol.Cell.Probes 8:91−98(1994))。
【0202】
用語「ペプチド」、「ポリペプチド」、及び「タンパク質」は、同義的に使用され、ペプチド結合によって共有結合的に連結したアミノ酸残基で構成される化合物を指す。タンパク質又はペプチドは、少なくとも2つのアミノ酸を含有しなければならず、タンパク質の配列又はペプチドの配列を含むことのできるアミノ酸の最大数に制限はない。ポリペプチドは、互いにペプチド結合によってつなぎ合わされた2つ以上のアミノ酸を含む任意のペプチド又はタンパク質を含む。本明細書で使用されるとき、この用語は、当技術分野では一般に例えばペプチド、オリゴペプチド及びオリゴマーとも称される短鎖と、当技術分野では概してタンパク質と称される、多数の種類があるより長い鎖との両方を指す。「ポリペプチド」には、例えば、生物学的に活性な断片、実質的に相同なポリペプチド、オリゴペプチド、ホモ二量体、ヘテロ二量体、ポリペプチドの変異体、修飾ポリペプチド、誘導体、類似体、融合タンパク質が特に含まれる。ポリペプチドには、天然ペプチド、組換えペプチド、組換えペプチド、又はこれらの組み合わせが含まれる。
【0203】
用語「プロモーター」は、ポリヌクレオチド配列の特異的転写を開始させるのに必要である、細胞の合成機構又は導入された合成機構によって認識されるDNA配列を指す。
【0204】
用語「プロモーター/調節配列」は、そのプロモーター/調節配列に作動可能に連結された遺伝子産物の発現に必要な核酸配列を指す。一部の例では、この配列は、コアプロモーター配列であり得、他の例では、この配列は、エンハンサー配列及び遺伝子産物の発現に必要な他の調節エレメントも含み得る。プロモーター/調節配列は、例えば、遺伝子産物を組織特異的に発現するものであり得る。
【0205】
用語「構成的」プロモーターは、遺伝子産物をコードするか又はそれを指定するポリヌクレオチドと作動可能に連結されているとき、細胞のほとんど又は全ての生理条件下で細胞において遺伝子産物の産生を生じさせるヌクレオチド配列を指す。
【0206】
用語「誘導性」プロモーターは、遺伝子産物をコードするか又はそれを指定するポリヌクレオチドと作動可能に連結されているとき、実質的にプロモーターに対応する誘発物質が細胞に存在する場合に限り細胞において遺伝子産物の産生を生じさせるヌクレオチド配列を指す。
【0207】
用語「組織特異的」プロモーターは、遺伝子をコードするか又はそれによって指定されるポリヌクレオチドと作動可能に連結されているとき、実質的に細胞がプロモーターに対応する組織型の細胞である場合に限り細胞において遺伝子産物の産生を生じさせるヌクレオチド配列を指す。
【0208】
用語「可動性ポリペプチドリンカー」又は「リンカー」は、scFvとの関連で使用されるとき、可変重鎖領域と可変軽鎖領域とを共に連結するために単独又は組み合わせで使用されるグリシン及び/又はセリン残基などのアミノ酸からなるペプチドリンカーを指す。一実施形態において、可動性ポリペプチドリンカーは、Gly/Serリンカーであり、アミノ酸配列(Gly−Gly−Gly−Ser)n(式中、nは、1以上の正の整数(配列番号40)、例えばn=1、n=2、n=3、n=4、n=5及びn=6、n=7、n=8、n=9及びn=10である(配列番号41))を含む。一実施形態において、可動性ポリペプチドリンカーには、限定されないが、(Gly4 Ser)4(配列番号27)又は(Gly4 Ser)3(配列番号28)が含まれる。別の実施形態において、リンカーは、(Gly2Ser)、(GlySer)又は(Gly3Ser)(配列番号29)の複数の繰り返しを含む。また、国際公開第2012/138475号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に記載されるリンカーも本発明の範囲内に含まれる。
【0209】
本明細書で使用されるとき、5’キャップ(RNAキャップ、RNA7−メチルグアノシンキャップ又はRNA mGキャップとも称される)は、転写開始直後に真核生物メッセンジャーRNAの「前」又は5’末端に付加された修飾グアニンヌクレオチドである。5’キャップは、1番目の転写ヌクレオチドに連結される末端基からなる。その存在は、リボソームによる認識及びRNアーゼからの保護に重要である。キャップ付加は転写と結び付いており、それぞれが他方に影響を与えるようにして同時転写的に起こる。転写開始直後、合成されているmRNAの5’末端に、RNAポリメラーゼに関連するキャップ合成複合体が結合する。この酵素複合体は、mRNAキャッピングに必要な化学反応を触媒する。合成は、多段階生化学反応として進行する。キャッピング部分は、mRNAのその安定性又は翻訳効率などの機能を調整するために改変することができる。
【0210】
本明細書で使用されるとき、「インビトロ転写RNA」は、インビトロ合成されたRNA、好ましくはmRNAを指す。概して、インビトロ転写RNAは、インビトロ転写ベクターから作成される。インビトロ転写ベクターは、インビトロ転写RNAの作成に使用される鋳型を含む。
【0211】
本明細書で使用されるとき、「ポリ(A)」は、ポリアデニル化によってmRNAに付加される一連のアデノシンである。一過性発現用のコンストラクトの好ましい実施形態において、ポリAは、50〜5000(配列番号30)、好ましくは64より多く、より好ましくは100より多く、最も好ましくは300又は400より多い。ポリ(A)配列は、局在性、安定性又は翻訳効率などのmRNA機能を調整するために化学的又は酵素的に改変することができる。
【0212】
本明細書で使用されるとき、「ポリアデニル化」は、メッセンジャーRNA分子へのポリアデニリル部分、又はその改変変異体の共有結合を指す。真核生物では、ほとんどのメッセンジャーRNA(mRNA)分子が3’末端でポリアデニル化される。3’ポリ(A)テールは、酵素、ポリアデニル酸ポリメラーゼの作用によってmRNA前駆体に付加されるアデニンヌクレオチドの長い配列(多くの場合に数百個)である。高等真核生物では、ポリ(A)テールは、特異的配列、ポリアデニル化シグナルを含む転写物に付加される。ポリ(A)テール及びそれに結合したタンパク質は、mRNAをエキソヌクレアーゼによる分解から保護するのに役立つ。ポリアデニル化は、転写終結、mRNAの核外移行、及び翻訳にも重要である。ポリアデニル化は、DNAからRNAへの転写直後に核内で起こるが、更に後に細胞質でも起こり得る。転写が終結した後、RNAポリメラーゼに関連するエンドヌクレアーゼ複合体の作用によってmRNA鎖が切断される。切断部位は、通常、切断部位近傍の塩基配列AAUAAAの存在によって特徴付けられる。mRNAが切断された後、切断部位の遊離3’末端にアデノシン残基が付加される。
【0213】
本明細書で使用されるとき、「一過性」は、数時間、数日間又は数週間の期間にわたる組み込まれないトランス遺伝子の発現を指し、この発現期間は、宿主細胞においてゲノムに組み込まれた場合又は安定プラスミドレプリコン中に含まれている場合の遺伝子の発現期間よりも短い。
【0214】
本明細書で使用されるとき、用語「治療する」、「治療」及び「治療している」は、1つ以上の療法(例えば、本発明のCARなどの1つ以上の療法剤)の投与によってもたらされる増殖性障害の進行、重症度及び/又は持続期間の低減又は改善、又は増殖性障害の1つ以上の症状(好ましくは1つ以上の認識し得る症状)の改善を指す。具体的な実施形態において、用語「治療する」、「治療」及び「治療している」は、患者には必ずしも認識できない、腫瘍の成長などの増殖性障害の少なくとも1つの計測可能な理学的パラメータの改善を指す。他の実施形態において用語「治療する」、「治療」及び「治療している」は、増殖性障害の進行の物理的な、例えば認識し得る症状の安定化による阻害、生理学的な、例えば理学的パラメータの安定化による阻害のいずれか又は両方を指す。他の実施形態において用語「治療する」、「治療」及び「治療している」は、腫瘍サイズ又は癌性細胞数の低減又は安定化を指す。
【0215】
投薬量レジメン、例えば治療投薬量レジメンは、1回以上の治療インターバルを含み得る。投薬量レジメンは、検出可能であるか又は検出不能であるかに関わらず、限定されないが、症状の軽減、疾患の程度の低減、疾患の状態の安定化(即ち悪化させないこと)、疾患の進行の遅延又は減速、疾患状態の改善又は緩和を含めた少なくとも1つの有益な又は所望の臨床結果をもたらすことができる。
【0216】
本明細書で使用されるとき、「治療インターバル」は、例えば、定期的スケジュールで繰り返され得る治療サイクル、例えば治療剤の投与コースを指す。実施形態において、投薬量レジメンは、治療インターバルにわたって治療剤を投与しない期間を1つ以上有し得る。例えば、治療インターバルは、第2の治療剤、例えば阻害薬(例えば、本明細書に記載されるとおりのキナーゼ阻害薬)の投与と併用して(その前に、それと並行して、又はその後に)投与される1用量のCAR分子を含み得る。
【0217】
用語「シグナル伝達経路」は、細胞のある部分から細胞の別の部分へのシグナルの伝達において役割を果たす種々のシグナル伝達分子間の生化学的関係を指す。語句「細胞表面受容体」は、シグナルを受け取り、且つ細胞の膜を越えてシグナルを伝える能力を有する分子及び分子複合体を含む。
【0218】
用語「対象」は、免疫応答を生じさせることのできる生きている生物(例えば、哺乳類、ヒト)を含むことが意図される。ある実施形態において、対象は、哺乳類である。ある実施形態において、対象は、ヒトである。ある実施形態において、対象は、患者である。一実施形態において、対象は、小児対象である。他の実施形態において、対象は、成人である。
【0219】
用語の「実質的に精製された」細胞は、他の細胞型を本質的に含まない細胞を指す。実質的に精製された細胞とは、その天然に存在する状態でそれが通常結び付いている他の細胞型と分離されている細胞も指す。一部の例では、実質的に精製された細胞集団とは、均質な細胞集団を指す。他の例では、この用語は、単に、その自然状態でそれが天然に結び付いている細胞から分離されている細胞を指す。一部の態様において、これらの細胞は、インビトロで培養される。他の態様において、これら細胞は、インビトロで培養されない。
【0220】
用語「療法的」とは、本明細書で使用されるとき、治療を意味する。療法的効果は疾患状態の低減、抑制、寛解、又は根絶によって達成される。
【0221】
用語「予防」は、本明細書で使用されるとき、疾患又は疾患状態の防止又は防御的治療を意味する。
【0222】
用語「トランスフェクトされた」、又は「形質転換された」、又は「形質導入された」は、外因性核酸を宿主細胞に移入させるか又は導入するプロセスを指す。「トランスフェクトされた」、又は「形質転換された」、又は「形質導入された」細胞は、外因性核酸をトランスフェクト、形質転換又は形質導入されたものである。細胞には初代対象細胞及びその子孫が含まれる。
【0223】
用語「特異的に結合する」は、試料中に存在する結合パートナー(例えば、腫瘍抗原)タンパク質を認識し、それと結合する抗体、又はリガンドであって、しかし、試料中の他の分子は、実質的に認識又は結合しない、抗体又はリガンドを指す。
【0224】
本明細書で使用されるとおりの「調節可能なキメラ抗原受容体(RCAR)」は、免疫エフェクター細胞内にあるとき、標的細胞、典型的には癌細胞に対する特異性、及び調節可能な細胞内シグナル生成を細胞に付与するポリペプチドの組、最も単純な実施形態では典型的には2つのポリペプチドを指す。一部の実施形態において、RCARは、少なくとも、細胞外抗原結合ドメインと、膜貫通ドメインと、CAR分子に関連して本明細書に定義されるとおりの刺激分子及び/又は共刺激分子に由来する機能性シグナル伝達ドメインを含む細胞質シグナル伝達ドメイン(本明細書では「細胞内シグナル伝達ドメイン」とも称される)とを含む。一部の実施形態において、RCARのポリペプチドの組は、互いに連続しておらず、例えば異なるポリペプチド鎖にある。一部の実施形態において、RCARは、二量化スイッチを含み、このスイッチは、二量化分子の存在を受けてポリペプチドを互いにカップリングすることができ、例えば抗原結合ドメインを細胞内シグナル伝達ドメインにカップリングすることができる。一部の実施形態において、RCARは、本明細書に記載されるとおりの細胞(例えば、免疫エフェクター細胞)、例えばRCAR発現細胞(本明細書では「RCARX細胞」とも称される)に発現する。ある実施形態において、RCARX細胞は、T細胞であり、RCART細胞と称される。ある実施形態において、RCARX細胞は、NK細胞であり、RCARN細胞と称される。RCARは、RCAR発現細胞に標的細胞、典型的には癌細胞に対する特異性、及び調節可能な細胞内シグナル生成又は増殖を付与することができ、これがRCAR発現細胞の免疫エフェクター特性を最適化し得る。実施形態において、RCAR細胞は、抗原結合ドメインによって結合される抗原を含む標的細胞に対する特異性を付与するために、少なくとも一部には抗原結合ドメインに依存する。
【0225】
「膜アンカー」又は「膜繋留ドメイン」は、この用語が本明細書で使用されるとき、細胞外又は細胞内ドメインを細胞膜にアンカリングするのに十分なポリペプチド又は部分、例えばミリストイル基を指す。
【0226】
「スイッチドメイン」は、この用語が本明細書で例えばRCARに言及する場合に使用されるとき、二量化分子の存在下で別のスイッチドメインと会合する実体、典型的にはポリペプチドベースの実体を指す。この会合の結果、第1のスイッチドメインに連結、例えば融合した第1の実体と、第2のスイッチドメインに連結、例えば融合した第2の実体との機能的カップリングが生じる。第1及び第2のスイッチドメインは、まとめて二量化スイッチと称される。実施形態において、第1及び第2のスイッチドメインは、互いに同じであり、例えば、これらは、同じ一次アミノ酸配列を有するポリペプチドであり、まとめてホモ二量化スイッチと称される。実施形態において、第1及び第2のスイッチドメインは、互いに異なり、例えば、これらは、異なる一次アミノ酸配列を有するポリペプチドであり、まとめてヘテロ二量化スイッチと称される。実施形態において、スイッチは、細胞内である。実施形態において、スイッチは、細胞外である。実施形態において、スイッチドメインは、ポリペプチドベースの実体、例えばFKBP又はFRBベースであり、二量化分子は、小分子、例えばラパログである。実施形態において、スイッチドメインは、ポリペプチドベースの実体、例えばmycペプチドに結合するscFvであり、二量化分子は、ポリペプチド、その断片、又はポリペプチドの多量体、例えば1つ以上のmyc scFvに結合するmycリガンド又はmycリガンドの多量体である。実施形態において、スイッチドメインは、ポリペプチドベースの実体、例えばmyc受容体であり、二量化分子は、抗体又はその断片、例えばmyc抗体である。
【0227】
「二量化分子」は、この用語が本明細書で例えばRCARに言及する場合に使用されるとき、第1のスイッチドメインと第2のスイッチドメインとの会合を促進する分子を指す。実施形態において、二量化分子は、対象に天然に存在しないか、又は有意な二量化をもたらし得る濃度で存在しない。実施形態において、二量化分子は、小分子、例えばラパマイシン又はラパログ、例えばRAD001である。
【0228】
用語「生物学的に均等」は、参照用量又は参照量の参照化合物(例えば、RAD001)によって生じる効果と均等な効果を生じさせるのに必要な量の参照化合物(例えば、RAD001)以外の薬剤を指す。ある実施形態において、効果は、例えば、P70 S6キナーゼ阻害によって測定したときの、例えばインビボ又はインビトロアッセイで評価したときの、例えば本明細書に記載されるアッセイ、例えばブーレイ(Boulay)アッセイ、又はウェスタンブロットによるリン酸化S6レベルの測定によって測定したときのmTOR阻害レベルである。ある実施形態において、効果は、細胞選別によって測定したときのPD−1陽性/PD−1陰性T細胞の比の変化である。ある実施形態において、mTOR阻害薬の生物学的に均等な量又は用量は、参照用量又は参照量の参照化合物と同じレベルのP70 S6キナーゼ阻害を達成する量又は用量である。ある実施形態において、mTOR阻害薬の生物学的に均等な量又は用量は、参照用量又は参照量の参照化合物と同じレベルのPD−1陽性/PD−1陰性T細胞の比の変化を達成する量又は用量である。
【0229】
用語「低免疫増強用量」は、mTOR阻害薬、例えばアロステリックmTOR阻害薬、例えばRAD001又はラパマイシン、又は触媒mTOR阻害薬と併せて使用されるとき、例えばP70 S6キナーゼ活性の阻害によって測定したときのmTOR活性を、完全ではないが、部分的に阻害するmTOR阻害薬の用量を指す。mTOR活性の、例えばP70 S6キナーゼの阻害による評価方法は、本明細書で考察される。用量は、完全な免疫抑制をもたらすには不十分であるが、免疫応答を増強するには十分である。ある実施形態において、mTOR阻害薬の低免疫増強用量は、PD−1陽性T細胞の数の減少、及び/又はPD−1陰性T細胞の数の増加、又はPD−1陰性T細胞/PD−1陽性T細胞の比の増加をもたらす。ある実施形態において、mTOR阻害薬の低免疫増強用量は、ナイーブT細胞の数の増加をもたらす。ある実施形態において、mTOR阻害薬の低免疫増強用量は、以下の1つ以上をもたらす:
例えば、メモリーT細胞上、例えばメモリーT細胞前駆体上の、以下のマーカー:CD62Lhigh、CD127high、CD27、及びBCL2の1つ以上の発現の増加、
例えば、メモリーT細胞上、例えばメモリーT細胞前駆体上の、KLRG1の発現の減少、及び
メモリーT細胞前駆体、例えば以下の特性:CD62Lhighの増加、CD127highの増加、CD27の増加、KLRG1の減少、及びBCL2の増加のいずれか1つ又は組み合わせを有する細胞の数の増加。
ここで、上記に記載される変化のいずれも、例えば未治療対象と比較したとき、例えば少なくとも一過性に起こる。
【0230】
「進行性」は、本明細書で使用されるとき、進行又は悪化している疾患、例えば癌を指す。固形腫瘍、例えば肺癌では、進行性疾患は、典型的には、治療開始以降の少なくとも20%の腫瘍のサイズの成長又は腫瘍の広がりを示す。
【0231】
「不応性」は、本明細書で使用されるとき、治療に応答しない疾患、例えば癌を指す。実施形態において、不応性癌は、治療の開始前又は開始時点で治療に抵抗性であり得る。他の実施形態において、不応性癌は、治療中に抵抗性になり得る。不応性癌は、抵抗性癌とも称される。
【0232】
「再発した」又は「再発する」は、本明細書で使用されるとき、改善又は奏効期間後、例えば療法、例えば癌療法の前治療後における疾患(例えば、癌)又は癌などの疾患の徴候及び症状の再来又は再出現を指す。初期奏効期間は、特定の閾値を下回る、例えば20%、1%、10%、5%、4%、3%、2%、又は1%を下回るレベルの癌細胞を伴い得る。再出現は、特定の閾値を上回る、例えば20%、1%、10%、5%、4%、3%、2%、又は1%を上回るレベルの癌細胞を含み得る。例えば、例としてB−ALLのコンテクストにおいて、再出現は、例えば、完全奏効後の血液、骨髄(>5%)、又は任意の髄外部位における芽球の再出現を含み得る。これに関連して、完全奏効は、<5%BM芽球を含み得る。より一般的には、ある実施形態において、奏効(例えば、完全奏効又は部分奏効)は、検出可能なMRD(微小残存病変)が存在しないことを含み得る。ある実施形態において、初期奏効期間は、少なくとも1、2、3、4、5、又は6日、少なくとも1、2、3、又は4週間、少なくとも1、2、3、4、6、8、10、又は12ヵ月、又は少なくとも1、2、3、4、又は5年続く。
【0233】
「完全奏効」又は「CR」は、治療に対して疾患、例えば癌の検出可能なエビデンスがないこと、例えば完全寛解を指す。完全奏効は、例えば、本明細書に記載されるとおり、NCCNガイドライン(登録商標)、又はCheson et al,J Clin Oncol 17:1244(1999)及びCheson et al.,“Revised Response Criteria for Malignant Lymphoma”,J Clin Oncol 25:579−586(2007)(これらの両方は、全体として参照により本明細書に援用される)を用いて同定され得る。例えば、B−ALLに関連して、完全奏効は、<5%BM芽球を伴い得る。
【0234】
「完全奏効者」は、本明細書で使用されるとき、疾患、例えば癌を有する対象であって、治療に対して完全奏効、例えば完全寛解を呈する対象を指す。
【0235】
「部分奏効」又は「PR」は、例えば、なおも検出可能な疾患が存在するものの、疾患、例えば癌の低下を指す。
【0236】
「部分奏効者」は、本明細書で使用されるとき、疾患、例えば癌を有する対象であって、治療に対して部分奏効、例えば部分寛解を呈する対象を指す。部分奏効は、例えば、本明細書に記載されるとおりのNCCNガイドライン(登録商標)、又はCheson基準を用いて同定され得る。
【0237】
「非奏効者」は、本明細書で使用されるとき、疾患、例えば癌を有する対象であって、治療に対する応答を呈しない対象を指し、例えば、この患者は、治療、例えば本明細書に記載される治療の投与後に安定疾患又は進行性疾患を有する。非奏効者は、例えば、NCCNガイドライン(登録商標)、又は本明細書に記載されるとおりのCheson基準を用いて同定され得る。
【0238】
患者が治療に応答するかどうかは、例えば、腫瘍学のNCCN臨床実践ガイドライン(NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology)(NCCNガイドライン(登録商標))によって提供される基準を含め、幾つかの方法を用いて決定することができる。例えば、B−ALLに関連して、完全奏効又は完全奏効者は、<5%BM芽球、>1000好中球/ANC(/μL)、循環芽球又は髄外疾患を伴わない(リンパ節症、脾腫、皮膚/歯肉浸潤/精巣腫瘤/CNS病変を伴わない)>100,000血小板(/μL)、三血球系造血、及び4週間無再発の1つ以上を伴い得る。部分奏効者は、BM芽球の≧50%減少、>1000好中球/ANC(/μL)、>100,000血小板(/μL)の1つ以上を伴い得る。非奏効者は、疾患の進行、例えば>25%のBM芽球を示し得る。
【0239】
範囲:本開示全体を通じて、本発明の様々な態様が範囲の形式で提示され得る。範囲の形式での記載は、単に便宜上及び簡潔にするためのものであり、本発明の範囲に対する確固たる限定と解釈されてはならないことが理解されるべきである。従って、範囲の記載は、具体的に開示される全ての可能な部分範囲並びにその範囲内にある個々の数値を有すると考えられなければならない。例えば、1〜6などの範囲の記載は、1〜3、1〜4、1〜5、2〜4、2〜6、3〜6などの具体的に開示される部分範囲並びにその範囲内にある個々の数値、例えば1、2、2.7、3、4、5、5.3、及び6を有すると考えられなければならない。別の例として、95〜99%の同一性などの範囲は、95%、96%、97%、98%又は99%の同一性を有するものを含み、及び96〜99%、96〜98%、96〜97%、97〜99%、97〜98%及び98〜99%の同一性などの部分範囲を含む。これは、範囲の幅に関わらず適用される。
【0240】
説明
本明細書には、PD−1阻害薬と併用して、抗原、例えば本明細書に記載される抗原、例えばCD19を標的とするキメラ抗原受容体、例えばCD19 CARを含む細胞を投与することにより、癌などの疾患を治療するための組成物及び方法が提供される。CAR分子、例えばCD19 CAR及びCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)を作成するための例示的構成要素は、本明細書に開示される。例示的PD−1阻害薬も本明細書に記載される。
【0241】
実施形態において、本明細書に記載されるCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)と、本明細書に記載されるPD−1阻害薬との併用療法は、以下の1つ以上をもたらす:CAR発現細胞の抗腫瘍活性の向上又は増加、CAR発現細胞の増殖又は持続性の増加、CAR発現細胞の浸潤の向上又は増加、腫瘍進行の阻害の向上、腫瘍進行の遅延、癌細胞増殖の阻害又は低下、及び/又は腫瘍負荷、例えば腫瘍容積、又はサイズの低下。ある実施形態において、CD19 CAR発現細胞、例えば複数のCD19 CAR発現細胞と、本明細書に記載されるPD−1阻害薬との併用療法は、CD19 CAR発現細胞の持続性の増加又は向上、例えば複数のCD19 CAR発現細胞の持続性の増加又は向上をもたらす。
【0242】
一部の実施形態において、CAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)の投与前又は投与後にPD−1阻害薬を投与すると、例えばPD−1阻害薬又はCAR発現細胞単独の投与と比較したとき、一部の癌において治療有効性の増加、例えば腫瘍進行及び/又は腫瘍成長の阻害の増加がもたらされる。
【0243】
PD−1は、免疫応答、例えば抗腫瘍免疫応答を下方制御することが知られている。PD−1及び/又はPD−L1は、癌細胞又は癌関連細胞、例えば腫瘍浸潤リンパ球(TIL)によっても発現され得る。理論によって拘束されることを望むものではないが、一部の実施形態において、本明細書に記載される併用療法、例えばCAR発現細胞(例えば、CD19 CAR発現細胞)とPD−1阻害薬とを投与される対象は、対象が以下の1つ以上:PD−1及び/又はPD−L1を発現する、例えば高度に発現する癌、抗腫瘍免疫細胞、例えば腫瘍浸潤リンパ球(TIL)が浸潤する癌、及び/又はPD−1及び/又はPD−L1を発現する、例えば高度に発現する癌関連細胞を有する場合、併用療法を投与されない対象又はCAR発現細胞若しくはPD−1阻害薬を単独で投与される対象と比較して増加した抗腫瘍活性を有する可能性が高い。例えば、理論によって拘束されることを望むものではないが、PD−1阻害薬による治療により、抗腫瘍免疫応答の下方制御、例えば抗腫瘍免疫細胞、例えばTILの枯渇が防止されるか又は低下し、それによりCAR発現細胞の抗腫瘍有効性が増加する。理論によって拘束されることを望むものではないが、併用療法、例えばCAR発現細胞、例えばCD19 CAR発現細胞と、免疫チェックポイント阻害薬、例えばPD−1阻害薬との投与により、T細胞の枯渇を低下させることができ、CAR発現細胞の持続性の向上、例えば長期化につながる。ある実施形態において、CD19 CAR発現細胞とPD−1阻害薬との併用の投与により、CD19 CAR発現細胞の持続性の向上、例えば長期化がもたらされ得る。
【0244】
キメラ抗原受容体(CAR)
本開示は、抗原、例えば本明細書に記載される抗原、例えばCD19を標的とする、例えばそれに特異的に結合するCAR分子(CAR、例えばCD19 CAR)を含む免疫エフェクター細胞(例えば、T細胞又はNK細胞)を包含する。一実施形態において、免疫エフェクター細胞は、CAR、例えばCD19 CARを発現するように操作される。一実施形態において、免疫エフェクター細胞は、CAR、例えばCD19 CARをコードする核酸配列を含む組換え核酸コンストラクトを含む。
【0245】
実施形態において、CAR、例えばCD19 CARは、抗原、例えばCD19に特異的に結合する抗原結合ドメイン、例えば抗原結合ドメイン(例えば、CD19結合ドメイン)と、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインとを含む。一実施形態において、抗原結合ドメインの配列は、細胞内シグナル伝達ドメインをコードする核酸配列と連続しており、同じリーディングフレームにある。細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激シグナル伝達ドメイン及び/又は一次シグナル伝達ドメイン、例えばζ鎖を含み得る。共刺激シグナル伝達ドメインとは、共刺激分子の細胞内ドメインの少なくとも一部分を含むCARの一部分を指す。
【0246】
本明細書に記載されるCAR分子(例えば、CD19 CAR分子)の一部となり得る様々な構成要素の非限定的な例の配列が表1に挙げられ、ここで、「aa」は、アミノ酸を表し、「na」は、対応するペプチドをコードする核酸を表す。
【0247】
本明細書に記載される任意の方法又は組成物において、実施形態では、CAR分子は、本明細書に記載されるCD123 CAR、例えば米国特許出願公開第2014/0322212A1号明細書又は米国特許出願公開第2016/0068601A1号明細書(両方とも参照により本明細書に援用される)に記載されるCD123 CARを含む。実施形態において、CD123 CARは、米国特許出願公開第2014/0322212A1号明細書又は米国特許出願公開第2016/0068601A1号明細書(両方とも参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。他の実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるCD19 CAR分子、例えば米国特許出願公開第2015−0283178−A1号明細書に記載されるCD19 CAR分子、例えばCTL019を含む。実施形態において、CD19 CARは、米国特許出願公開第2015−0283178−A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。一実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるBCMA CAR分子、例えば米国特許出願公開第2016−0046724−A1号明細書に記載されるBCMA CARを含む。実施形態において、BCMA CARは、米国特許出願公開第2016−0046724−A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。ある実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるCLL1 CAR、例えば米国特許出願公開第2016/0051651A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に記載されるCLL1 CARを含む。実施形態において、CLL1 CARは、米国特許出願公開第2016/0051651A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。ある実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるCD33 CAR、例えば米国特許出願公開第2016/0096892A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に記載されるCD33 CARを含む。実施形態において、CD33 CARは、米国特許出願公開第2016/0096892A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。ある実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるEGFRvIII CAR分子、例えば米国特許出願公開第2014/0322275A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に記載されるEGFRvIII CARを含む。実施形態において、EGFRvIII CARは、米国特許出願公開第2014/0322275A1号明細書(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。ある実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載されるメソテリンCAR、例えば国際公開第2015/090230号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に記載されるメソテリンCARを含む。実施形態において、メソテリンCARは、国際公開第2015/090230号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に示されるアミノ酸を含むか又はヌクレオチド配列を有する。
【0248】
【表1】
【0249】
【表2】
【0250】
【表3】
【0251】
【表4】
【0252】
【表5】
【0253】
【表6】
【0254】
一態様において、例示的CARコンストラクトは、任意選択のリーダー配列(例えば、本明細書に記載されるリーダー配列)、細胞外抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載される抗原結合ドメイン)、ヒンジ(例えば、本明細書に記載されるヒンジ領域)、膜貫通ドメイン(例えば、本明細書に記載される膜貫通ドメイン)、及び細胞内刺激ドメイン(例えば、本明細書に記載される細胞内刺激ドメイン)を含む。一態様において、例示的CARコンストラクトは、任意選択のリーダー配列(例えば、本明細書に記載されるリーダー配列)、細胞外抗原結合ドメイン(例えば、本明細書に記載される抗原結合ドメイン)、ヒンジ(例えば、本明細書に記載されるヒンジ領域)、膜貫通ドメイン(例えば、本明細書に記載される膜貫通ドメイン)、細胞内共刺激シグナル伝達ドメイン(例えば、本明細書に記載される共刺激シグナル伝達ドメイン)及び/又は細胞内一次シグナル伝達ドメイン(例えば、本明細書に記載される一次シグナル伝達ドメイン)を含む。
【0255】
一態様において、本発明のCAR(例えば、CD19 CAR)は、CD137(4−1BB)シグナル伝達ドメイン、CD28シグナル伝達ドメイン、CD27シグナル伝達ドメイン、ICOSシグナル伝達ドメイン、CD3ζシグナルドメイン、及びこれらの任意の組み合わせの群から選択される少なくとも1つの細胞内シグナル伝達ドメインを含む。一態様において、本発明のCARは、少なくとも1つの細胞内シグナル伝達ドメインを含み、CD137(4−1BB)、CD28、CD27、又はICOSから選択される1つ以上の共刺激分子からのものである。
【0256】
例示的CD19 CARは、本明細書に記載される、例えば本明細書に記載される1つ以上の表中にあるCD19 CAR、又はXu et al.Blood 123.24(2014):3750−9;Kochenderfer et al.Blood 122.25(2013):4129−39、Cruz et al.Blood 122.17(2013):2965−73、NCT00586391、NCT01087294、NCT02456350、NCT00840853、NCT02659943、NCT02650999、NCT02640209、NCT01747486、NCT02546739、NCT02656147、NCT02772198、NCT00709033、NCT02081937、NCT00924326、NCT02735083、NCT02794246、NCT02746952、NCT01593696、NCT02134262、NCT01853631、NCT02443831、NCT02277522、NCT02348216、NCT02614066、NCT02030834、NCT02624258、NCT02625480、NCT02030847、NCT02644655、NCT02349698、NCT02813837、NCT02050347、NCT01683279、NCT02529813、NCT02537977、NCT02799550、NCT02672501、NCT02819583、NCT02028455、NCT01840566、NCT01318317、NCT01864889、NCT02706405、NCT01475058、NCT01430390、NCT02146924、NCT02051257、NCT02431988、NCT01815749、NCT02153580、NCT01865617、NCT02208362、NCT02685670、NCT02535364、NCT02631044、NCT02728882、NCT02735291、NCT01860937、NCT02822326、NCT02737085、NCT02465983、NCT02132624、NCT02782351、NCT01493453、NCT02652910、NCT02247609、NCT01029366、NCT01626495、NCT02721407、NCT01044069、NCT00422383、NCT01680991、NCT02794961、若しくはNCT02456207(これらの各々は、全体として参照により本明細書に援用される)に記載される抗CD19 CARを含む。
【0257】
抗原結合ドメイン
一態様において、本開示のCARは、別様には抗原結合ドメインと称される標的特異的結合エレメントを含む。一実施形態において、CARのうちの抗原結合ドメインを含む部分は、抗原、例えば本明細書に記載される抗原、例えばCD19を標的とする、例えばそれに特異的に結合する抗原結合ドメインを含む。一実施形態において、抗原結合ドメインは、ヒトCD19を標的とし、例えばそれに特異的に結合する。
【0258】
抗原結合ドメインは、限定されないが、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、組換え抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、及びその機能性断片、例えば、限定されないが、重鎖可変ドメイン(VH)、軽鎖可変ドメイン(VL)及びラクダ科動物由来ナノボディの可変ドメイン(VHH)などのシングルドメイン抗体、及び組換えフィブロネクチンドメインなど、抗原結合ドメインとして機能することが当技術分野において公知の代替的足場を含め、抗原に結合する任意のドメインであり得る。一部の例では、抗原結合ドメインは、CARが最終的に使用されることになる同じ種に由来することが有益である。例えば、ヒトでの使用には、CARの抗原結合ドメインが抗体又は抗体断片の抗原結合ドメインにヒト又はヒト化残基を含むことが有益であり得る。従って、一態様において、抗原結合ドメインは、ヒト抗体又は抗体断片を含む。
【0259】
一実施形態において、抗原結合ドメインは、本明細書に記載される抗体(例えば、国際公開第2015/142675号パンフレット、米国特許出願公開第2015−0283178−A1号明細書、米国特許出願公開第2016−0046724−A1号明細書、米国特許出願公開第2014/0322212A1号明細書、米国特許出願公開第2016/0068601A1号明細書、米国特許出願公開第2016/0051651A1号明細書、米国特許出願公開第2016/0096892A1号明細書、米国特許出願公開第2014/0322275A1号明細書、又は国際公開第2015/090230号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に記載される抗体)からの1つ、2つ、3つの(例えば、3つ全ての)重鎖CDR、HC CDR1、HC CDR2及びHC CDR3、及び/又は本明細書に記載される抗体(例えば、国際公開第2015/142675号パンフレット、米国特許出願公開第2015−0283178−A1号明細書、米国特許出願公開第2016−0046724−A1号明細書、米国特許出願公開第2014/0322212A1号明細書、米国特許出願公開第2016/0068601A1号明細書、米国特許出願公開第2016/0051651A1号明細書、米国特許出願公開第2016/0096892A1号明細書、米国特許出願公開第2014/0322275A1号明細書、又は国際公開第2015/090230号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に記載される抗体)からの1つ、2つ、3つの(例えば、3つ全ての)軽鎖CDR、LC CDR1、LC CDR2、及びLC CDR3を含む。一実施形態において、抗原結合ドメインは、上記に挙げた抗体の重鎖可変領域及び/又は可変軽鎖領域を含む。
【0260】
実施形態において、抗原結合ドメインは、国際公開第2015/142675号パンフレット、米国特許出願公開第2015−0283178−A1号明細書、米国特許出願公開第2016−0046724−A1号明細書、米国特許出願公開第2014/0322212A1号明細書、米国特許出願公開第2016/0068601A1号明細書、米国特許出願公開第2016/0051651A1号明細書、米国特許出願公開第2016/0096892A1号明細書、米国特許出願公開第2014/0322275A1号明細書、又は国際公開第2015/090230号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に記載される抗原結合ドメインである。
【0261】
実施形態において、抗原結合ドメインは、BCMAを標的とし、米国特許出願公開第2016−0046724−A1号明細書に記載される。
【0262】
実施形態において、抗原結合ドメインは、CD19を標的とし、米国特許出願公開第2015−0283178−A1号明細書に記載される。
【0263】
実施形態において、抗原結合ドメインは、CD123を標的とし、米国特許出願公開第2014/0322212A1号明細書、米国特許出願公開第2016/0068601A1号明細書に記載される。
【0264】
実施形態において、抗原結合ドメインは、CLLを標的とし、米国特許出願公開第2016/0051651A1号明細書に記載される。
【0265】
実施形態において、抗原結合ドメインは、CD33を標的とし、米国特許出願公開第2016/0096892A1号明細書に記載される。
【0266】
CAR発現細胞を使用して標的化することのできる例示的標的抗原には、例えば、国際公開第2014/153270号パンフレット、国際公開第2014/130635号パンフレット、国際公開第2016/028896号パンフレット、国際公開第2014/130657号パンフレット、国際公開第2016/014576号パンフレット、国際公開第2015/090230号パンフレット、国際公開第2016/014565号パンフレット、国際公開第2016/014535号パンフレット、及び国際公開第2016/025880号パンフレット(これらの各々は、全体として参照により本明細書に援用される)に記載されるとおり、限定されないが、特にCD19、CD123、EGFRvIII、CD33、メソテリン、BCMA、及びGFR ALPHA−4が含まれる。
【0267】
他の実施形態において、CAR発現細胞は、ヒト化CD19に特異的に結合することができ、例えば国際公開第2014/153270号パンフレット(参照により本明細書に援用される)の表3に係るCAR分子、又は抗原結合ドメイン(例えば、ヒト化抗原結合ドメイン)を含み得る。CD19 CAR分子及び抗原結合ドメイン(例えば、Kabat又はChothiaによる1つ、2つ、3つのVH CDR、及び1つ、2つ、3つのVL CDRを含む)をコードするアミノ酸及びヌクレオチド配列は、国際公開第2014/153270号パンフレットに指定される。
【0268】
他の実施形態において、CAR発現細胞は、CD123に特異的に結合することができ、例えば国際公開第2014/130635号パンフレット(参照により本明細書に援用される)の表1〜表2に係るCAR分子(例えば、CAR1〜CAR8のいずれか)、又は抗原結合ドメインを含み得る。CD123 CAR分子及び抗原結合ドメイン(例えば、Kabat又はChothiaによる1つ、2つ、3つのVH CDR、及び1つ、2つ、3つのVL CDRを含む)をコードするアミノ酸及びヌクレオチド配列は、国際公開第2014/130635号パンフレットに指定される。
【0269】
他の実施形態において、CAR発現細胞は、CD123に特異的に結合することができ、例えば国際公開第2016/028896号パンフレット(参照により本明細書に援用される)の表2、表6、及び表9に係るCAR分子(例えば、CAR123−1〜CAR123−4及びhzCAR123−1〜hzCAR123−32のいずれか)、又は抗原結合ドメインを含み得る。CD123 CAR分子及び抗原結合ドメイン(例えば、Kabat又はChothiaによる1つ、2つ、3つのVH CDR、及び1つ、2つ、3つのVL CDRを含む)をコードするアミノ酸及びヌクレオチド配列は、国際公開第2016/028896号パンフレットに指定される。
【0270】
他の実施形態において、CAR発現細胞は、EGFRvIIIに特異的に結合することができ、例えば国際公開第2014/130657号パンフレット(参照により本明細書に援用される)の表2又は配列番号11に係るCAR分子、又は抗原結合ドメインを含み得る。EGFRvIII CAR分子及び抗原結合ドメイン(例えば、Kabat又はChothiaによる1つ、2つ、3つのVH CDR、及び1つ、2つ、3つのVL CDRを含む)をコードするアミノ酸及びヌクレオチド配列は、国際公開第2014/130657号パンフレットに指定される。
【0271】
他の実施形態において、CAR発現細胞は、CD33に特異的に結合することができ、例えば国際公開第2016/014576号パンフレット(参照により本明細書に援用される)の表2又は表9に係るCAR分子(例えば、CAR33−1〜CAR−33−9のいずれか)、又は抗原結合ドメインを含み得る。CD33 CAR分子及び抗原結合ドメイン(例えば、Kabat又はChothiaによる1つ、2つ、3つのVH CDR、及び1つ、2つ、3つのVL CDRを含む)をコードするアミノ酸及びヌクレオチド配列は、国際公開第2016/014576号パンフレットに指定される。
【0272】
他の実施形態において、CAR発現細胞は、メソテリンに特異的に結合することができ、例えば国際公開第2015/090230号パンフレット(参照により本明細書に援用される)の表2〜表3に係るCAR分子、又は抗原結合ドメインを含み得る。メソテリンCAR分子及び抗原結合ドメイン(例えば、Kabat又はChothiaによる1つ、2つ、3つのVH CDR、及び1つ、2つ、3つのVL CDRを含む)をコードするアミノ酸及びヌクレオチド配列は、国際公開第2015/090230号パンフレットに指定される。
【0273】
他の実施形態において、CAR発現細胞は、BCMAに特異的に結合することができ、例えば国際公開第2016/014565号パンフレット(参照により本明細書に援用される)の表1又は表16、配列番号271又は配列番号273に係るCAR分子、又は抗原結合ドメインを含み得る。BCMA CAR分子及び抗原結合ドメイン(例えば、Kabat又はChothiaによる1つ、2つ、3つのVH CDR、及び1つ、2つ、3つのVL CDRを含む)をコードするアミノ酸及びヌクレオチド配列は、国際公開第2016/014565号パンフレットに指定される。
【0274】
他の実施形態において、CAR発現細胞は、CLL−1に特異的に結合することができ、例えば国際公開第2016/014535号パンフレット(参照により本明細書に援用される)の表2に係るCAR分子、又は抗原結合ドメインを含み得る。CLL−1 CAR分子及び抗原結合ドメイン(例えば、Kabat又はChothiaによる1つ、2つ、3つのVH CDR、及び1つ、2つ、3つのVL CDRを含む)をコードするアミノ酸及びヌクレオチド配列は、国際公開第2016/014535号パンフレットに指定される。
【0275】
他の実施形態において、CAR発現細胞は、GFR ALPHA−4に特異的に結合することができ、例えば国際公開第2016/025880号パンフレット(参照により本明細書に援用される)の表2に係るCAR分子、又は抗原結合ドメインを含み得る。GFR ALPHA−4 CAR分子及び抗原結合ドメイン(例えば、Kabat又はChothiaによる1つ、2つ、3つのVH CDR、及び1つ、2つ、3つのVL CDRを含む)をコードするアミノ酸及びヌクレオチド配列は、国際公開第2016/025880号パンフレットに指定される。
【0276】
一実施形態において、本明細書に記載されるCAR分子のいずれか(例えば、CD19、CD123、EGFRvIII、CD33、メソテリン、BCMA、及びGFR ALPHA−4のいずれか)の抗原結合ドメインは、上記に挙げた抗体からの1つ、2つ、3つの(例えば、3つ全ての)重鎖CDR、HC CDR1、HC CDR2及びHC CDR3、及び/又は上記に挙げた抗原結合ドメインからの1つ、2つ、3つの(例えば、3つ全ての)軽鎖CDR、LC CDR1、LC CDR2、及びLC CDR3を含む。一実施形態において、抗原結合ドメインは、上記に挙げた又は記載した抗体の重鎖可変領域及び/又は可変軽鎖領域を含む。
【0277】
一実施形態において、CD19結合ドメインは、配列番号45〜56、69〜80、106、109、110、112、又は115から選択されるCD19結合ドメインの1つ以上の(例えば、3つ全ての)軽鎖相補性決定領域1(LC CDR1)、軽鎖相補性決定領域2(LC CDR2)、及び軽鎖相補性決定領域3(LC CDR3)、並びに配列番号45〜56、69〜80、106、109、110、112、又は115から選択されるCD19結合ドメインの1つ以上の(例えば、3つ全ての)重鎖相補性決定領域1(HC CDR1)、重鎖相補性決定領域2(HC CDR2)、及び重鎖相補性決定領域3(HC CDR3)を含む。一実施形態において、CD19結合ドメインは、本明細書に記載される(例えば、表2又は表3にある)軽鎖可変領域及び/又は本明細書に記載される(例えば、表2又は表3にある)重鎖可変領域を含む。一実施形態において、CD19結合ドメインは、表2又は表3のアミノ酸配列の軽鎖可変領域及び重鎖可変領域を含むscFvである。ある実施形態において、CD19結合ドメイン(例えば、scFV)は、表2又は表3に提供される軽鎖可変領域のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変(例えば、置換)であるが、30、20、又は10以下の改変(例えば、置換)を有するアミノ酸配列、又は表2又は表3のアミノ酸配列と95〜99%の同一性を有する配列を含む軽鎖可変領域、及び/又は表2又は表3に提供される重鎖可変領域のアミノ酸配列の少なくとも1、2、又は3つの改変(例えば、置換)であるが、30、20、又は10以下の改変(例えば、置換)を有するアミノ酸配列、又は表2又は表3のアミノ酸配列と95〜99%の同一性を有する配列を含む重鎖可変領域を含む。
【0278】
一実施形態において、CD19結合ドメインは、本明細書に記載される、例えば表2又は表3にあるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含み、本明細書に記載される、例えば表2又は表3にあるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域にリンカー、例えば本明細書に記載されるリンカーを介して付加される。一実施形態において、ヒト化抗CD19結合ドメインは、(Gly4−Ser)nリンカー(配列番号26)を含み、ここで、nは、1、2、3、4、5、又は6、好ましくは3又は4である。scFvの軽鎖可変領域及び重鎖可変領域は、例えば、以下の向き:軽鎖可変領域−リンカー−重鎖可変領域又は重鎖可変領域−リンカー−軽鎖可変領域のいずれでもあり得る。
【0279】
別の実施形態において、CD19結合ドメインは、CD19に結合する当技術分野において公知の任意の抗体又はその抗体断片を含む。
【0280】
一態様において、本発明の抗体は、例えば、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv断片、scFv抗体断片、ジスルフィド結合Fv(sdFv)、VH及びCH1ドメインからなるFd断片、線状抗体、sdAbなどのシングルドメイン抗体(VL又はVHのいずれか)、ラクダ科動物VHHドメイン、ヒンジ領域でジスルフィド架橋によって連結された2つのFab断片を含む二価断片などの抗体断片で形成される多重特異性抗体、及び抗体の単離CDR又は他のエピトープ結合断片を含め、種々の他の形態で存在し得る。一態様において、本明細書に提供される抗体断片は、scFvである。一部の例では、ヒトscFvは、酵母ディスプレイライブラリにも由来し得る。
【0281】
ヒト化抗体は、CDR移植(例えば、それぞれその全体が参照により本明細書に援用される欧州特許第239,400号明細書;国際公開第91/09967号パンフレット;及び米国特許第5,225,539号明細書、同第5,530,101号明細書及び同第5,585,089号明細書を参照されたい)、ベニアリング又はリサーフェシング(例えば、それぞれその全体が参照により本明細書に援用される欧州特許第592,106号明細書及び同第519,596号明細書;Padlan,1991,Molecular Immunology,28(4/5):489−498;Studnicka et al.,1994,Protein Engineering,7(6):805−814;及びRoguska et al.,1994,PNAS,91:969−973を参照されたい)、鎖シャッフリング(例えば、その全体が参照により本明細書に援用される米国特許第5,565,332号明細書を参照されたい)、並びに例えばそれぞれ参照によりその全体が本明細書に援用される米国特許出願公開第2005/0042664号明細書、米国特許出願公開第2005/0048617号明細書、米国特許第6,407,213号明細書、米国特許第5,766,886号明細書、国際公開第9317105号パンフレット、Tan et al.,J.Immunol.,169:1119−25(2002),Caldas et al.,Protein Eng.,13(5):353−60(2000),Morea et al.,Methods,20(3):267−79(2000),Baca et al.,J.Biol.Chem.,272(16):10678−84(1997),Roguska et al.,Protein Eng.,9(10):895−904(1996),Couto et al.,Cancer Res.,55(23 Supp):5973s−5977s(1995),Couto et al.,Cancer Res.,55(8):1717−22(1995),Sandhu J S,Gene,150(2):409−10(1994)及びPedersen et al.,J.Mol.Biol.,235(3):959−73(1994)に記載の技術を含むが、これらに限定されない、当技術分野で知られる多様な方法を使用して産生できる。フレームワーク領域及びヒト化抗体に関する更なる情報は、2016年4月8日に出願された国際公開第2016/164731号パンフレット(その全体が参照により援用される)の169〜170頁に記載されている。
【0282】
ヒト化抗体を製造するために使用する軽及び重の両方のヒト可変ドメインの選択は、抗原性を減少するためである。いわゆる「ベストフィット」法により、齧歯類抗体の可変ドメインの配列を既知ヒト可変ドメイン配列のライブラリ全体に対してスクリーニングする。齧歯類に最も近いヒト配列を、その後、ヒト化抗体のためのヒトフレームワーク(FR)として受け入れる(その内容全体が参照により本明細書に援用されるSims et al.,J.Immunol.,151:2296(1993);Chothia et al.,J.Mol.Biol.,196:901(1987)を参照されたい)。別の方法は、特定のサブグループの軽鎖又は重鎖の全抗体のコンセンサス配列由来の特定のフレームワークを使用する。同じフレームワークは、数種の異なるヒト化抗体のために使用され得る(例えば、その内容全体が参照により本明細書に援用されるNicholson et al.Mol.Immun.34(16−17):1157−1165(1997);Carter et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:4285(1992);Presta et al.,J.Immunol.,151:2623(1993)を参照されたい)。一実施形態において、重鎖可変領域のフレームワーク領域、例えば全部で4つのフレームワーク領域は、VH4_4−59生殖細胞系配列由来である。一実施形態において、フレームワーク領域は、例えば、(例えば、配列番号109の)対応するマウス配列のアミノ酸からの1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの改変、例えば置換を含み得る。一実施形態において、軽鎖可変領域のフレームワーク領域、例えば全部で4つのフレームワーク領域は、VK3_1.25生殖細胞系配列由来である。一実施形態において、フレームワーク領域は、例えば、(例えば、配列番号109の)対応するマウス配列のアミノ酸からの1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの改変、例えば置換を含み得る。三次元コンホメーション構造に基づくヒト化抗体又は抗体断片の設計は、2016年4月8日に出願された国際公開第2016/164731号パンフレット(その全体が参照により援用される)の171頁に詳細に記載されている。
【0283】
ヒト化抗体又は抗体断片は、元の抗体と同様の抗原特異性、例えば本開示ではヒトCD19結合能力を保持し得る。一部の実施形態において、ヒト化抗体又は抗体断片は、ヒトCD19への結合の向上した親和性及び/又は特異性を有し得る。
【0284】
一態様において、結合ドメイン(例えば、CD19に結合する抗原結合ドメイン)は、断片、例えば単鎖可変断片(scFv)である。一態様において、結合ドメインは、Fv、Fab、(Fab’)2、又は二機能性(例えば、二重特異性)ハイブリッド抗体である(例えば、Lanzavecchia et al.,Eur.J.Immunol.17,105(1987))。一態様において、本発明の抗体及びその断片は、野生型の又は増進した親和性でCD19タンパク質と結合する。
【0285】
ある例において、scFvは、当技術分野で知られる方法により製造できる(例えば、Bird et al.,(1988)Science 242:423−426及びHuston et al.,(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:5879−5883を参照されたい)。ScFv分子は、可動性ポリペプチドリンカーを使用して、VH領域とVL領域とを一緒に連結することにより産生できる。scFv分子は、最適長及び/又はアミノ酸組成を有するリンカー(例えば、Ser−Glyリンカー)を含む。リンカー長は、scFvの可変領域がどのように折りたたまれ、相互作用するかに大きく影響し得る。実際、短ポリペプチドリンカーを用いる場合、(例えば、5〜10のアミノ酸)、鎖内折りたたみが阻止される。鎖内折りたたみは、2つの可変領域が一体となって機能的エピトープ結合部位を形成させるためにも必要である。リンカー方向及びサイズの例については、例えば、参照により本明細書に援用されるHollinger et al.1993 Proc Natl Acad.Sci.U.S.A.90:6444−6448、米国特許出願公開第2005/0100543号明細書、同第2005/0175606号明細書、同第2007/0014794号明細書及び国際公開第2006/020258号パンフレット及び国際公開第2007/024715号パンフレットを参照されたい。
【0286】
scFvは、そのVL領域とVH領域との間に少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、45、50又はそれを超えるアミノ酸残基のリンカーを含み得る。リンカー配列は、あらゆる天然に存在するアミノ酸を含み得る。一実施形態において、リンカー配列は、アミノ酸グリシン及びセリンを含む。別の実施形態において、リンカー配列は、(GlySer)n(式中、nは、1以上の正の整数である)などの一連のグリシン及びセリン反復を含む(配列番号25)。一実施形態において、リンカーは、(GlySer)(配列番号27)又は(GlySer)(配列番号28)であり得る。リンカー長の変動は、活性を維持又は増強し、活性試験において優れた有効性を生じ得る。
【0287】
一部の実施形態において、抗原結合ドメイン(例えば、CD19に結合する抗原結合ドメイン)若しくは他の部分又はCAR全体のアミノ酸配列は、改変することができ、例えば、本明細書に記載されるアミノ酸配列は、例えば、保存的置換によって改変することができる。同様の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当技術分野において定義されており、塩基性側鎖(例えば、リジン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β分枝側鎖(例えば、スレオニン、バリン、イソロイシン)及び芳香族側鎖(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が含まれる。
【0288】
2つ以上の核酸又はポリペプチド配列に関連してパーセント同一性とは、同じである2つ以上の配列を指す。2つの配列は、比較ウィンドウ又は指示される領域にわたって最大限の一致となるように比較及びアラインメントしたとき、以下の配列比較アルゴリズムの1つを用いて計測されるか、又は手動でのアラインメント及び目視検査によって計測されるとおりの同じであるアミノ酸残基又はヌクレオチドが指定の割合だけ2つの配列にある場合(例えば、指定の領域にわたって又は指定されない場合には配列全体にわたって60%の同一性、任意選択で70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%の同一性)、「実質的に同一」である。任意選択で、同一性は、少なくとも約50ヌクレオチド長(又は10アミノ酸長)の領域にわたって又は100〜500又は1000又はそれを超えるヌクレオチド長(又は20、50、200又はそれを超えるアミノ酸長)の領域にわたって存在する。
【0289】
配列比較には、典型的には一方の配列が参照配列としての役割を果たし、それと試験配列が比較される。配列比較アルゴリズムを用いる場合、試験配列及び参照配列がコンピュータに入力され、必要に応じて部分配列の座標が指定され、配列アルゴリズムプログラムパラメータが指定される。デフォルトプログラムパラメータを使用することができ、又は別のパラメータを指定し得る。次に、配列比較アルゴリズムは、プログラムパラメータに基づき、参照配列と比べた試験配列のパーセント配列同一性を計算する。比較のための配列のアラインメント方法は、当技術分野において周知である。比較のための配列の最適アラインメントは、例えば、Smith and Waterman,(1970)Adv.Appl.Math.2:482cの局所的相同性アルゴリズムによるか、Needleman and Wunsch,(1970)J.Mol.Biol.48:443の相同性アラインメントアルゴリズムによるか、Pearson and Lipman,(1988)Proc.Nat’l.Acad.Sci.USA 85:2444の類似性検索方法によるか、これらのアルゴリズムのコンピュータ実装によるか(Wisconsin Genetics Software Package、Genetics Computer Group、575 Science Dr.,Madison,WIのGAP、BESTFIT、FASTA、及びTFASTA)、又は手動でのアラインメント及び目視検査によって行うことができる(例えば、Brent et al.,(2003)Current Protocols in Molecular Biologyを参照されたい)。
【0290】
パーセント配列同一性及び配列類似性の決定に好適なアルゴリズムの2つの例は、BLAST及びBLAST2.0アルゴリズムであり、これらについては、それぞれAltschul et al.,(1977)Nuc.Acids Res.25:3389−3402及びAltschul et al.,(1990)J.Mol.Biol.215:403−410に記載されている。BLAST解析を実施するためのソフトウェアは、国立バイオテクノロジー情報センター(National Center for Biotechnology Information)を通じて公的に利用可能である。
【0291】
2つのアミノ酸配列間のパーセント同一性はまた、PAM120重み付け残基表、12のギャップ長ペナルティ及び4のギャップペナルティーを使用した、ALIGNプログラム(バージョン2.0)に組み込まれているE.Meyers and W.Miller,(1988)Comput.Appl.Biosci.4:11−17)のアルゴリズムを用いて決定することもできる。加えて、2つのアミノ酸配列間のパーセント同一性は、Blossom 62行列又はPAM250行列のいずれか、及び16、14、12、10、8、6、又は4のギャップ重み付け及び1、2、3、4、5、又は6の長さ重み付けを使用した、GCGソフトウェアパッケージ(www.gcg.comにおいて利用可能)のGAPプログラムに組み込まれているNeedleman and Wunsch(1970)J.Mol.Biol.48:444−453)のアルゴリズムを用いて決定することができる。
【0292】
一態様において、本開示は、機能上均等な分子を生じさせる出発抗体又は断片(例えば、scFv)アミノ酸配列の改変を企図する。例えば、CARに含まれる結合ドメイン(例えば、CD19に結合する抗原結合ドメイン)、例えばscFvのVH又はVLは、抗CD19結合ドメイン、例えばscFvの出発VH又はVLフレームワーク領域の少なくとも約70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%の同一性を保持するように改変することができる。本発明は、機能上均等な分子を生じさせるためのCARコンストラクト全体の改変、例えばCARコンストラクトの様々なドメインの1つ以上のアミノ酸配列の改変を企図する。CARコンストラクトは、出発CARコンストラクトの少なくとも約70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%の同一性を保持するように改変することができる。
【0293】
一部の例では、scFvは、当技術分野において公知の方法により調製することができる(例えば、Bird et al.,(1988)Science 242:423−426及びHuston et al.,(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:5879−5883を参照されたい)。ScFv分子は、VH及びVL領域を例えば可動性ポリペプチドリンカーを使用して共に連結することにより作製され得る。scFv分子は、最適化された長さ及び/又はアミノ酸組成のリンカー(例えば、Ser−Glyリンカー)を含み得る。リンカー長さは、scFvの可変領域がどのように折り畳まれて相互作用するかに大きい影響を与え得る。実際に、短いポリペプチドリンカー(例えば、5〜10アミノ酸)が利用される場合、鎖内での折り畳みが妨げられる。2つの可変領域が一体となって機能性エピトープ結合部位を形成するには、鎖間の折り畳みも必要である。リンカーの向き及びサイズの例については、例えば、Hollinger et al.1993 Proc Natl Acad.Sci.U.S.A.90:6444−6448、米国特許出願公開第2005/0100543号明細書、同第2005/0175606号明細書、同第2007/0014794号明細書、及び国際公開第2006/020258号パンフレット及び同第2007/024715号パンフレットを参照されたく、参照により本明細書に援用される。
【0294】
例示的CD19抗原結合ドメイン及びCARコンストラクト
本明細書に開示される例示的CD19 CARコンストラクトは、任意選択で任意選択のリーダー配列(例えば、それぞれ例示的リーダーアミノ酸及びヌクレオチド配列について配列番号1及び配列番号12)が先行する、本明細書の表2又は表3に開示されるとおりのscFv(例えば、ヒトscFv)を含む。scFv断片の配列(配列番号45〜56、69〜80、106、109、110、112、又は115のアミノ酸配列)は、本明細書の表2又は表3に提供される。CD19 CAR構築物は、任意選択によるヒンジドメイン、例えばCD8ヒンジドメイン(例えば、配列番号2又は配列番号13の核酸配列によりコードされたアミノ酸配列を含む);膜貫通ドメイン、例えばCD8膜貫通ドメイン(例えば、配列番号6又は配列番号17のヌクレオチド配列によりコードされたアミノ酸配列を含む);細胞内ドメイン、例えば4−1BB細胞内ドメイン(例えば、配列番号7又は配列番号18のヌクレオチド配列によりコードされたアミノ酸配列を含み、及び機能的シグナル伝達ドメイン、例えばCD3ζドメイン(例えば、配列番号9若しくは10又は配列番号20若しくは21のヌクレオチド配列によりコードされたアミノ酸配列を含む)を更に含む。一実施形態において、ドメインは、単一融合タンパク質を形成するように同じリーディングフレームに隣接するか又はその中にある。他の実施形態において、ドメインは、例えば、本明細書に記載のようなRCAR分子におけるような別々のポリペプチドにある。
【0295】
一実施形態において、全長CD19 CAR分子は、表2若しくは3に提供するCAR1〜CAR12、CTL019、mCAR1〜mCAR3若しくはSSJ25−C1、又はこれらの配列のいずれかと実質的に同一(例えば、95〜99%同一であるか、又は最大20、15、10、8つ、6つ、5つ、4つ、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸変化)である配列のアミノ酸配列を含むか、又はこれらのヌクレオチド配列によりコードされる。
【0296】
一実施形態において、CD19 CAR分子又はCD19抗原結合ドメインは、表2若しくは3に提供するCAR1〜CAR12、CTL019、mCAR1〜mCAR3若しくはSSJ25−C1、又はこれらの配列のいずれかと実質的に同一(例えば、95〜99%同一であるか、又は最大20、15、10、8つ、6つ、5つ、4つ、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸変化)である配列のscFvアミノ酸配列を含むか、又はこれらのヌクレオチド配列によりコードされる。
【0297】
一実施形態において、CD19 CAR分子又はCD19抗原結合ドメインは、表2若しくは3に提供するCAR1〜CAR12、CTL019、mCAR1〜mCAR3若しくはSSJ25−C1、又はこれらの配列のいずれかと実質的に同一(例えば、95〜99%同一であるか、又は最大20、15、10、8つ、6つ、5つ、4つ、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸変化)である配列の重鎖可変領域及び/又は軽鎖可変領域を含む。
【0298】
一実施形態において、CD19 CAR分子又はCD19抗原結合ドメインは、表2若しくは3に提供するCAR1〜CAR12、CTL019、mCAR1−mCAR3若しくはSSJ25−C1の重鎖可変領域からの1つ、2つ若しくは3つのCDR(例えば、HCDR1、HCDR2、及び/若しくはHCDR3)、及び/又は表2若しくは3に提供するCAR1〜CAR12、CTL019、mCAR1−mCAR3若しくはSSJ25−C1の軽鎖可変領域の1つ、2つ若しくは3つのCDR(例えば、LCDR1、LCDR2、及び/若しくはLCDR3)、又は前記配列のいずれかと実質的に同一(例えば、95〜99%同一であるか、又は最大5つ、4つ、3つ、2つ若しくは1つのアミノ酸変化)である配列を含む。
【0299】
scFvドメインのCDR配列の配列を重鎖可変ドメインについて表4及び軽鎖可変ドメインについて表5に示す。
【0300】
CD19 scFvドメイン及びCD19 CAR分子のアミノ酸及び核酸配列を表2及び3に提供する。一実施形態において、CD19 CAR分子は、例えば、表2及び3に提供される配列において下線を引いた本明細書に記載のリーダー配列を含む。一実施形態において、CD19 CAR分子は、リーダー配列を含まない。
【0301】
実施形態において、CAR分子は、CD19に特異的に結合する抗原結合ドメイン(CD19 CAR)を含む。一実施形態において、抗原結合ドメインは、ヒトCD19を標的とする。一実施形態において、CARの抗原結合ドメインは、Nicholson et al.Mol.Immun.34(16−17):1157−1165(1997)に記載のFMC63 scFvフラグメントと同一又は類似の結合特異性を有する。一実施形態において、CARの抗原結合ドメインは、Nicholson et al.Mol.Immun.34(16−17):1157−1165(1997)に記載のscFvフラグメントを含む。CD19抗体分子は、例えば、その全体が参照により本明細書に援用される国際公開第2014/153270号パンフレットに記載の抗体分子(例えば、ヒト化抗CD19抗体分子)であり得る。国際公開第2014/153270号パンフレットは、様々なCAR構築物の結合及び有効性をアッセイする方法も記載している。
【0302】
一態様において、親マウスscFv配列は、国際公開第2012/079000号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に提供され、本明細書に配列番号108として提供されるCAR19構築物である。一実施形態において、抗CD19結合ドメインは、国際公開第2012/079000号パンフレットに記載され、本明細書に配列番号109で提供されるscFvである。
【0303】
一実施形態において、CAR分子は、国際公開第2012/079000号パンフレットに配列番号12として提供され、本明細書に配列番号108として提供されるポリペプチド配列を含み、ここで、scFvドメインは、配列番号93〜104から選択される1つ以上の配列によって置換される。一実施形態において、配列番号93〜104のscFvドメインは、ヒトCD19に特異的に結合するマウス由来のscFvフラグメントである配列番号109のscFvドメインのヒト化変異体である。このマウスscFvのヒト化は、CART19処置、例えばCAR19構築物が形質導入されたT細胞での処置を受けている患者において、マウス特異的な残基がヒト抗マウス抗原(HAMA)応答を誘導することが可能な臨床条件にとって望ましい場合がある。
【0304】
一実施形態において、CD19 CARは、国際公開第2012/079000号パンフレットで配列番号12として提供されるアミノ酸配列を含む。実施形態において、アミノ酸配列は、
【化1】
又はそれと実質的に相同な配列である。
【0305】
一実施形態において、アミノ酸配列は、
【化2】
又はそれと実質的に相同な配列である。
【0306】
一実施形態において、CD19 CARは、USAN名TISAGENLECLEUCEL−Tを有する。実施形態では、CTL019は、T細胞の遺伝子改変によって作製され、この改変は、EF−1αプロモーターの制御下のCTL019導入遺伝子を含有する自己不活性化、複製欠損レンチウイルス(LV)ベクターでの形質導入による安定的挿入によって媒介される。CTL019は、パーセント導入遺伝子陽性T細胞に基づいて対象に送達される導入遺伝子陽性T細胞と導入遺伝子陰性T細胞の混合物であり得る。
【0307】
他の実施形態において、CD19 CARは、参照により本明細書に援用される国際公開第2014/153270号パンフレットの表3に記載の抗原結合ドメイン(例えば、ヒト化抗原結合ドメイン)を含む。
【0308】
実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載のCD19CAR分子、例えば本明細書に記載のヒト化CAR分子、例えば表2のヒト化CD19CAR分子であるか、又は表4及び5に記載のCDRを有する。
【0309】
実施形態において、CAR分子は、本明細書に記載のCD19CAR分子、例えば本明細書に記載のマウスCAR分子、例えば表3のマウスCD19CAR分子であるか、又は表4及び5に記載のCDRを有する。
【0310】
いくつかの実施形態において、CAR分子は、表4及び5のマウス又はヒト化CD19 CARの重鎖可変領域からの1つ、2つ、及び/若しくは3つのCDR、並びに/又は軽鎖可変領域からの1つ、2つ、及び/若しくは3つのCDRを含む。
【0311】
一実施形態において、抗原結合ドメインは、本明細書に列挙した抗体からの1つ、2つ、3つ(例えば、3つ全て)の重鎖CDR、HC CDR1、HC CDR2、及びHC CDR3、並びに/又は本明細書に列挙した抗体からの1つ、2つ、3つ(例えば、3つ全て)の軽鎖CDR、LC CDR1、LC CDR2、及びLC CDR3を含む。一実施形態において、抗原結合ドメインは、本明細書に列挙した抗体の重鎖可変領域及び/又は軽鎖可変領域を含む。
【0312】
マウス抗CD19抗体のヒト化
マウスCD19抗体のヒト化は、CART19処置、即ちCAR19構築物が形質導入されたT細胞での処置を受けている患者において、マウス特異的な残基がヒト抗マウス抗原(HAMA)応答を誘導することが可能な臨床条件にとって望ましい。ヒト化CD19 CAR配列の産生、特徴付け及び効能は、実施例1〜5(115〜159頁)、例えば表3、4及び5(125〜147頁)を含めて、その全体が参照により本明細書に組み入れられる国際公開第2014/153270号パンフレットにおいて説明されている。
【0313】
CAR構築物、例えばCD19 CAR構築物
国際公開第2014/153270号パンフレットに記載のCD19 CAR構築物の特定の配列を本明細書において再現する。
【0314】
ヒト化scFv断片の配列(配列番号45〜56)を以下の表2に提供する。完全CARコンストラクトは、配列番号45〜56を例えば表1からの以下に示す追加の配列と共に使用して作成して、配列番号93〜104の完全CARコンストラクトを作成した。
【0315】
これらのクローンの全ては、4−1BBに由来する共刺激ドメインのシグナルドメインにQ/K残基変化を含んだ。
【0316】
【表7】
【0317】
【表8】
【0318】
【表9】
【0319】
【表10】
【0320】
【表11】
【0321】
【表12】
【0322】
【表13】
【0323】
【表14】
【0324】
【表15】
【0325】
【表16】
【0326】
【表17】
【0327】
【表18】
【0328】
【表19】
【0329】
【表20】
【0330】
【表21】
【0331】
【表22】
【0332】
【表23】
【0333】
【表24】
【0334】
【表25】
【0335】
【表26】
【0336】
【表27】
【0337】
【表28】
【0338】
【表29】
【0339】
【表30】
【0340】
【表31】
【0341】
【表32】
【0342】
【表33】
【0343】
【表34】
【0344】
【表35】
【0345】
【表36】
【0346】
いくつかの実施形態において、抗原結合ドメインは、表2又は3に列挙する重鎖結合ドメインアミノ酸配列のいずれかのHC CDR1、HC CDR2、及びHC CDR3を含む。実施形態において、抗原結合ドメインは、LC CDR1、LC CDR2、及びLC CDR3を更に含む。実施形態において、抗原結合ドメインは、表2又は3に列挙する軽鎖結合ドメインアミノ酸配列のいずれかのLC CDR1、LC CDR2、及びLC CDR3を含む。
【0347】
いくつかの実施形態において、抗原結合ドメインは、表2又は3に記載する軽鎖結合ドメインアミノ酸配列のいずれかのLC CDR1、LC CDR2、及びLC CDR3の1つ、2つ、又は全て、並びに表2又は3に記載する重鎖結合ドメインアミノ酸配列のいずれかのHC CDR1、HC CDR2、及びHC CDR3の1つ、2つ、又は全てを含む。
【0348】
いくつかの実施形態において、CDRは、Kabat番号付けスキーム、Chothia番号付けスキーム、又はそれらの組み合わせに従って定義される。
【0349】
scFvドメインのヒト化CDR配列の配列を重鎖可変ドメインについて表4及び軽鎖可変ドメインについて表5に示す。「ID」は、各CDRの各配列番号を意味する。
【0350】
【表37】
【0351】
【表38】
【0352】
次にCAR scFv断片をレンチウイルスベクターにクローニングして、単一のコードフレームに、発現にEF1αプロモーター(配列番号11)を使用した完全長CARコンストラクトを作成した。
【0353】
一部の実施形態において、CD19 CARは、抗CD19抗体(例えば、抗CD19単一特異性又は二重特異性抗体)又はその断片若しくはコンジュゲートに由来する(例えば、そのアミノ酸配列を含む)抗原結合ドメインを含む。一実施形態において、抗CD19抗体は、国際公開第2014/153270号パンフレット(例えば、国際公開第2014/153270号パンフレットの表3)(参照により本明細書に援用される)に記載されるとおりのヒト化抗原結合ドメイン、又はそのコンジュゲートである。他の例示的抗CD19抗体又はその断片若しくはコンジュゲートとしては、限定されないが、CD19を標的とする二重特異性T細胞エンゲイジャー(engager)(例えば、ブリナツモマブ)、SAR3419(Sanofi)、MEDI−551(MedImmune LLC)、コンボトックス(Combotox)、DT2219ARL(Masonic Cancer Center)、MOR−208(XmAb−5574とも称される;MorphoSys)、XmAb−5871(Xencor)、MDX−1342(Bristol−Myers Squibb)、SGN−CD19A(Seattle Genetics)、及びAFM11(Affimed Therapeutics)が挙げられる。例えば、Hammer.MAbs.4.5(2012):571−77を参照されたい。ブリナツモマブは、1つがCD19に結合し、1つがCD3に結合する、2つのscFvで構成される二重特異性抗体である。ブリナツモマブは、T細胞が癌細胞を攻撃するように仕向ける。例えば、Hammer et al.;臨床試験識別番号NCT00274742及びNCT01209286を参照されたい。MEDI−551は、Fcが増強された抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を有するように操作されているヒト化抗CD19抗体である。例えば、Hammer et al.;及び臨床試験識別番号NCT01957579を参照されたい。コンボトックスは、CD19及びCD22に結合する免疫毒素の混合物である。免疫毒素は、脱グリコシル化リシンA鎖に融合したscFv抗体断片で構成される。例えば、Hammer et al.;and Herrera et al.J.Pediatr.Hematol.Oncol.31.12(2009):936−41;Schindler et al.Br.J.Haematol.154.4(2011):471−6を参照されたい。DT2219ARLは、2つのscFv及びトランケート型ジフテリア毒素を含む、CD19及びCD22を標的とする二重特異性免疫毒素である。例えば、Hammer et al.;及び臨床試験識別番号NCT00889408を参照されたい。SGN−CD19Aは、合成細胞傷害性細胞死滅剤のモノメチルアウリスタチンF(MMAF)に連結した抗CD19ヒト化モノクローナル抗体を含む抗体−薬物コンジュゲート(ADC)である。例えば、Hammer et al.;及び臨床試験識別番号NCT01786096及びNCT01786135を参照されたい。SAR3419は、切断可能なリンカーを介してメイタンシン誘導体にコンジュゲートした抗CD19ヒト化モノクローナル抗体を含む抗CD19抗体−薬物コンジュゲート(ADC)である。例えば、Younes et al.J.Clin.Oncol.30.2(2012):2776−82;Hammer et al.;臨床試験識別番号NCT00549185;及びBlanc et al.Clin Cancer Res.2011;17:6448−58を参照されたい。XmAb−5871は、Fc操作ヒト化抗CD19抗体である。例えば、Hammer et al.を参照されたい。MDX−1342は、増強されたADCCを有するヒトFc操作抗CD19抗体である。例えば、Hammer et al.を参照されたい。実施形態において、抗体分子は、二重特異性抗CD19及び抗CD3分子である。例えば、AFM11は、CD19及びCD3を標的とする二重特異性抗体である。例えば、Hammer et al.;及び臨床試験識別番号NCT02106091を参照されたい。一部の実施形態において、本明細書に記載される抗CD19抗体は、療法剤、例えば化学療法剤、ペプチドワクチン(Izumoto et al.2008 J Neurosurg 108:963−971に記載されるものなど)、免疫抑制剤、又は免疫除去剤、例えばシクロスポリン、アザチオプリン、メトトレキサート、ミコフェノール酸塩、FK506、CAMPATH、抗CD3抗体、サイトキシン、フルダラビン、ラパマイシン、ミコフェノール酸、ステロイド、FR901228、又はサイトカインにコンジュゲートされるか、又は他の方法で結合する。
【0354】
一実施形態において、CD19に対する抗原結合ドメインは、本明細書の表に記載される抗原結合ドメインの抗原結合部分、例えばCDRである。一実施形態において、CD19抗原結合ドメインは、任意のCD19 CAR、例えばLG−740からのものであり得る;米国特許第8,399,645号明細書;米国特許第7,446,190号明細書;Xu et al.,Leuk Lymphoma.2013 54(2):25A