(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
プロセッサと、メモリと、通信回路とを備えている装置であって、前記装置は、その通信回路を介して通信ネットワークに接続され、前記装置は、前記装置の前記メモリの中に記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、
a.第1のコンテナの中にアップリンク制御情報を配分することであって、前記第1のコンテナは、時間周波数リソースグリッド内に、ダウンリンクデータと、関連参照信号と、アップリンクACK/NACKとを備えている、ことと、
b.無線リソース制御、媒体アクセス制御要素更新、またはダウンリンク制御情報を通して、前記第1のコンテナの構成を伝送することと
を前記装置に行わせる、装置。
前記後続のコンテナのうちの1つ以上のものは、時間、周波数、または符号分割多重化を通して、複数のユーザ機器のためのアップリンクの多重化を提供する、請求項2に記載の装置。
前記第1のコンテナは、アップリンク制御情報の高品質検出を提供するために、アップリンク制御情報に隣接して汎用参照信号マッピングを含む、請求項1に記載の装置。
前記コンピュータ実行可能命令は、チャネル品質推定に関連付けられたアップリンク制御情報、それらの暗黙的変調、および符号化導出を合同で符号化することを前記装置にさらに行わせる、請求項1に記載の装置。
プロセッサと、メモリと、通信回路とを備えている装置であって、前記装置は、その通信回路を介して通信ネットワークに接続され、前記装置は、前記装置の前記メモリの中に記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、
a.第1のコンテナを受信することであって、前記第1のコンテナは、時間周波数リソースグリッド内に、ダウンリンクデータと、関連参照信号と、アップリンクACK/NACKとを備えている、ことと、
b.アップリンク制御情報のためのリソースマッピングを前記第1のコンテナから暗黙的に導出することと
を前記装置に行わせる、装置。
前記コンピュータ実行可能命令は、ACK/NACKおよび信頼性についてのソフト情報のための変調および符号化を前記第1のコンテナから暗黙的に導出することを前記装置にさらに行わせる、請求項8に記載の装置。
前記コンピュータ実行可能命令は、ACK/NACKおよび信頼性についてのソフト情報を合同で符号化またはバンドルすることを前記装置にさらに行わせる、請求項8に記載の装置。
プロセッサと、メモリと、通信回路とを備えている装置であって、前記装置は、その通信回路を介して通信ネットワークに接続され、前記装置は、前記装置の前記メモリの中に記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、
a.内蔵サブフレーム内の複数の数秘術の各々のための別個の質測定用参照信号を伝送することであって、前記内蔵サブフレームは、時間周波数リソースグリッド内に、ダウンリンクデータと、関連参照信号と、アップリンクACK/NACKとを備えている、ことと、
b.無線リソース制御またはダウンリンク制御情報を通して、各質測定用参照信号のための時間、周波数、および直交リソースを配分することと
を前記装置に行わせる、装置。
前記コンピュータ実行可能命令は、前記無線リソース制御または前記ダウンリンク制御チャネルを通していくつかの伝送される質測定用参照信号シンボルを動的に配分することを前記装置にさらに行わせる、請求項14に記載の装置。
前記コンピュータ実行可能命令は、前記無線リソース制御または前記ダウンリンク制御チャネルを通して前記質測定用参照信号の周波数帯域幅を動的に配分することを前記装置にさらに行わせる、請求項14に記載の装置。
前記コンピュータ実行可能命令は、周期的または非周期的伝送をサポートするように質測定用参照信号シンボルの時間ドメイン場所を適合させることを前記装置にさらに行わせる、請求項14に記載の装置。
前記コンピュータ実行可能命令は、コードブックを使用して前記質測定用参照信号のための重みをプリコーディングすることを前記装置にさらに行わせる、請求項14に記載の装置。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、LTEにおける例示的PRBを図示する。
【図2】図2は、通常のCPを伴うLTEにおける1つのサブフレームまたはTTIのための例示的リソースグリッドを図示する。
【図3】図3は、LTEにおける例示的時間ドメイン構造を図示する。
【図4】図4は、LTEにおけるULリソースの例を図示する。
【図5】図5は、異なるPHYチャネルを搬送するLTEにおけるDL時間周波数グリッドの例を図示する。
【図6】図6は、PUCCH周波数ホッピングの例を図示する。
【図7】図7は、PUSCH上への制御およびデータの多重化のための例示的機構を図示する。
【図8】図8は、PUSCH上に制御およびデータを多重化することの例を図示する。
【図9】図9は、スロットレベル周波数ホッピングの例を図示する。
【図10】図10は、異なる待ち時間をサポートするスケーラブルなsTTI数秘術の概念を図示する。
【図11】図11は、例示的TDD特殊サブフレーム構造を図示する。
【図12】図12は、ネットワークスライシング概念を図示する。
【図13】図13は、TDDにおける例示的内蔵サブフレームを図示する。
【図14】図14は、構築ブロックとしてあるサブフレームを使用する、TDDおよびFDDのための例示的統一設計を図示する。
【図15】図15は、A/Nと比較したSIRを伴う短縮された待ち時間の例を図示する。
【図16】図16は、フレーム内の異なるBIDに対応するビーム参照信号の例を図示する。
【図17】図17は、PDNICHを通してNR−DCIを取得するための例示的UE方法を図示する。
【図18】図18は、例示的LTE TDD UpPTSフレーム構造を図示する。
【図19】図19は、例示的NR内蔵フレーム構造を図示する。
【図20】図20は、5Gにおいて低遅延を要求するいくつかの潜在的アプリケーションを図示する。
【図21】図21は、旧来のシステム要件に対して新しい待ち時間要件を比較する、例示的MTCおよびURLLCシナリオを図示する。
【図22】図22は、待ち時間、信頼性、およびスペクトル効率を比較する例示的MTCおよびURLLCシナリオを図示する。
【図23】図23は、同時に複数のTTI数秘術をサポートする5G伝送機の例示的構成を図示する。
【図24】図24は、時間周波数リソースグリッド内で多重化される複数の数秘術の例を図示する。
【図25】図25は、NRセルの中の例示的数秘術を示す。
【図26】図26は、異なる信号のための領域を伴うTDDにおけるコンテナの例を示す。
【図27】図27は、FDDにおいてセルの中で複数のコンテナをサポートすることの例を示す。
【図28】図28は、TDDにおいて共通数秘術を伴うが異なる構成を伴うコンテナの例を示す。
【図29】図29は、システム情報を通してコンテナを構成するための例示的UE方法のフローチャートである。
【図30】図30は、NR−DCIを通してコンテナを構成するための例示的UE方法のフローチャートである。
【図31】図31は、TDDシステムにおける次のNR−DCIを通した再構成の前に2つのコンテナに適用可能なNR−DCIを通した例示的NR−A/Nリソース配分を図示する。
【図32】図32は、内蔵サブフレーム内の1人以上のユーザへのULリソース配分の例を図示する。
【図33】図33は、内蔵サブフレーム内の1人以上のユーザへのULリソース配分の別の例を図示する。
【図34】図34は、コンテナ内の1人以上のユーザへのULリソース配分の例を図示する。
【図35】図35は、直交カバーリングコードを通してNR−UCIリソースを共有する複数のUEの例を示す。
【図36】図36は、配分されたサブバンド内のUEの例示的UL動作を図示する。
【図37】図37は、待ち時間を最小化するようにUL領域内の先頭シンボルの中に配分されたNR−A/NおよびNR−SIRの例を図示する。
【図38】図38は、合同NR−A/N伝送の例を図示する。
【図39】図39は、数秘術特定のNR−UCIリソースの例を図示する。
【図40】図40は、共通NR−UCIリソースの例を図示する。
【図41】図41は、共通NR−UCI領域中で異なる数秘術を用いたUEの間で時間および周波数リソースを共有することの例を図示する。
【図42】図42は、数秘術特定のNR−UCIリソースを取得するための例示的方法のフローチャートである。
【図43】図43は、異なる数秘術による例示的SRS構成を示す。
【図44】図44は、NR内蔵インターバル内の例示的SRS構成を示す。
【図45】図45は、NR内蔵インターバル内でそのDL制御によってトリガされる例示的SRS伝送を描写する。
【図46】図46は、複数のNR内蔵サブフレーム内でそのDL制御によってトリガされる例示的SRS伝送を描写する。
【図47】図47は、SRS方向ビームを介した例示的チャネル質測定方法を示す。
【図48】図48は、反復ビームトレーニングアプローチを介したチャネル質測定用の例示的構成可能SRSを示す。
【図49】図49は、ビーム掃引アプローチを介したチャネル質測定用の例示的構成可能SRSを示す。
【図50】図50は、プリコーディングまたはビーム形成されたSRS伝送の例示的動的構成を示す。
【図51】図51は、プリコーディングまたはビーム形成されたSRSにおける異なるBW設定の例を示す。
【図52】図52は、NR−UL−DMRSとしての役割を果たすNR−SRSの例を描写する。
【図53】図53は、広帯域用のURLLCスロットタイプの例を示す。
【図54】図54は、狭帯域用のmMTCインターバル/スロットタイプの例を示す。
【図55】図55は、分離されたRSおよびDCIを伴うダウンリンク(DL)データのための制御チャネルおよび参照信号を伴うスロット/ミニスロットの例を示す。
【図56】図56は、インターリーブされたRSおよびDCIを伴うダウンリンク(DL)データのための制御チャネルおよび参照信号を伴うスロット/ミニスロットの例を示す。
【図57】図57は、分離されたRSおよびDCIを伴うULデータのための制御チャネルおよび参照信号を伴うスロット/ミニスロットの例を示す。
【図58】図58は、インターリーブされたRSおよびDCIを伴うULデータのための制御チャネルおよび参照信号を伴うスロット/ミニスロットの例を示す。
【図59】図59は、TBの中のCBに不均等エラー保護を提供することの例を示す。
【図60】図60は、NR−UL許可の要求の例を示す。
【図61】図61は、短いHR−BSR MAC CEの例を示す。
【図62】図62は、NRの長いBSR MAC CEの例を示す。
【図63】図63は、ビーム掃引を伴うNR DL制御検索空間の例を示す。
【図64】図64は、NR DL制御チャネルのためのUE方法の例を示す。
【図65】図65は、許可不要スロットタイプ(広帯域)の例を示す。
【図66】図66は、許可不要インターバル/スロットタイプ(狭帯域)の例を示す。
【図67】図67は、許可不要スロット構成(広帯域)の例を示す。
【図68】図68は、許可不要スロット構成(狭帯域)の例を示す。
【図69】図69は、例示的通信システムを図示する。
【図70】図70は、例えば、無線伝送/受信ユニット(WTRU)等の無線通信のために構成される例示的装置またはデバイスのブロック図である。
【図71】図71は、第1の例示的無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワークの系統図である。
【図72】図72は、第2の例示的無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワークの系統図である。
【図73】図73は、第3の例示的無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワークの系統図である。
【図74】図74は、RAN、コアネットワーク、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)、インターネット、または他のネットワーク内のあるノードもしくは機能エンティティ等の通信ネットワークの1つ以上の装置が具現化され得る、例示的コンピューティングシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
時間周波数ブロック内のフレキシブルに構成可能なDL、UL、および空白リソースから成るコンテナが、NRにおいて複数の数秘術をサポートするために使用され得る。UL制御は、NR、UL制御、DL HARQ、ULデータ、A/N、sTTI、および数秘術特徴、方法、ならびに機能の修正、拡張、または追加を通して、UEおよび3GPPのeNBノード等の種々のノード、端末、および物理、データリンク、ネットワーク層におけるRANシステムによって、コンテナ内のリソースにおいて、または専用リソースにおいて定義され得る。
【0012】
SRSリソースは、NRにおいてサポートされる各数秘術のために動的または半静的のいずれかで構成され得る。広帯域および狭帯域SRSシーケンス長は、各サポートされた数秘術に適応的であり、広帯域SRSの構成は、サポートされた各数秘術のために上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を介してシグナリングされる。SRSシンボルの時間ドメイン場所は、時間インターバルXの最後のシンボル(またはTTI/サブフレームの同等時間単位)に限定されず、非周期的または周期的伝送のいずれかに基づいて適応的であることができる。SRSのための時間、周波数、および直交リソースは、DL制御チャネルまたはRRC構成のいずれかを使用することによって、配分されることができる。内蔵時間構造に対して、伝送されるSRSシンボルおよび配分される周波数帯域幅の数は、DL制御チャネルまたはRRC構成のいずれかを使用することによって、動的もしくは半静的に構成されることができる。内蔵フレーム構造(例えば、時間インターバルX)でのSRSの伝送は、同一または以前の時間インターバルXでDL制御チャネルによってトリガされることができる。
【0013】
代替として、または加えて、完全なチャネル知識の有無別のチャネル質測定の方法が説明される。SRSは、FDD、TDDシステムにおいて、またはフレキシブルフレーム構造においてプリコーディングされることができる。SRSのためのプリコーディング重みは、コードブックまたは非コードブックベースのアプローチに基づくことができる。プリコーディングされたSRSは、UEアンテナ構成に適応できる。SRSのプリコーディング構成は、RRCまたはDL制御チャネルのいずれかによって行われることができる。プリコーディングされたSRSは、複数の数秘術をサポートするためにeNBによって動的または半静的に構成されることができる。さらに、NR−SRSは、UL復調RS(DM−RS)として使用され得る。
【0014】
表1は、本明細書で使用される頭字語のリストである。別様に規定されない限り、本明細書で使用される頭字語は、表1にリストアップされる、対応する用語を指す。
【0018】
【表1-4】
フレーム構造に関して、LTEは、1ミリ秒であるようにULおよびDL伝送時間インターバル(TTI)を定義する。LTEでは「サブフレーム」とも称され、TTIは、持続時間に対応し、持続時間において、動的サイズの最大2つのトランスポートブロックが物理層に配信され、各成分搬送波に対して無線インターフェースを経由して伝送される。TTI内で伝送されるトランスポートブロックの数は、多重アンテナ伝送方式の構成に依存する。空間多重化がない場合、TTIの中に最大でも単一のトランスポートブロックしかない。空間多重化の場合、並行した複数の層上での伝送があり、TTI内に2つのトランスポートブロックがある。
【0019】
LTEでは、TTIの各0.5ミリ秒は、「スロット」と呼ばれる。「物理リソースブロック」(PRB)は、周波数ドメインで180K、時間において0.5ミリ秒に対応するリソースのブロックとして定義される。PRBは、ULとDLとにおいて、スケジューラによって時間ドメイン内でペアで配分される。したがって、ULまたはDL許可は、少なくとも1つのTTIの長さのそのような方式にある。
【0020】
図1は、LTEにおける1つのPRBのためのリソース構造を示す。各スロットは、構成が拡張CPを使用するか、通常CPを使用するかに応じて、6個または7個のOFDM(DLにおいて)またはSC−FDMA(ULにおいて)シンボルを含む。LTEにおけるフレームは、10個のサブフレームから成り、したがって、長さ10ミリ秒である。
【0021】
図2は、シンボルのための通常のCPを仮定する1つのTTIのためのリソースグリッド構造を示す。10個のサブフレームが、LTEではフレームを構成する。図3は、LTEフレームの時間ドメイン構造を示す。種々の物理チャネルは、TTIのリソース要素に多重化される。
【0022】
ULでは、LTEアップリンクの物理層伝送は、いくつかのPHYチャネルから成り、それらは以下を含む:PRACH(物理ランダムアクセスチャネル);PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)− データと、ピギーバックされた制御情報とを搬送し、制御情報は、DL許可へのAck/Nack応答(A/N)、チャネル状態情報(CSI)、プリコーダ行列インデックス(PMI)、ランクインジケータ(RI)、およびDLチャネルのためのスケジューリング要求(SR)を含む;PUCCH(物理アップリンク制御チャネル)− A/N、CSI、PI、RI、およびSRを搬送する。
【0023】
図4に示されるように、PUCCHリソースは、帯域の外縁において配分され、PUSCHリソースが、中央における残りの部分を占有する。加えて、以下を含む参照信号も、ULで使用される:DM−RS− ULチャネルを推定するための復調参照信号;SRS− ULチャネル品質推定値を取得するための質測定用参照信号。
【0024】
多くの物理チャネルタイプが、LTEのために定義される。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユニキャストデータ伝送だけではなく、ページング情報の伝送にも使用される主要物理チャネルである。物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、ネットワークにアクセスするために端末によって要求されるシステム情報の一部を搬送する。物理マルチキャストチャネル(PMCH)は、MBSFN伝送に使用される。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、ダウンリンク制御情報のために使用され、ダウンリンク制御情報は、主に、PDSCHの受信のために要求される決定をスケジューリングし、PUSCH上で伝送を可能にする許可をスケジューリングする。拡張物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)が、リリース11で導入された。それは、本質的にPDCCHと同一の目的を果たすが、より柔軟な方法で制御情報の伝送を可能にする。中継物理ダウンリンク制御チャネル(R−PDCCH)が、リリース10で導入され、ドナー−eNodeB−中継リンク上でL1/L2制御シグナリングを搬送するために使用される。物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)は、ハイブリッドARQ確認応答を搬送し、トランスポートブロックが再伝送されるべきかどうかを端末に示す。物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)は、PDCCHの組を復号するために必要な情報を端末に提供するチャネルである。成分搬送波あたり1つのPCFICHがある。
【0025】
DL L1/L2制御シグナリングでは、PCFICH、PHICH、およびPDCCHが、制御領域中に(サブフレームの開始に)位置する一方、EPDCCHおよびR−PDCCHは、サブフレームのデータ領域中に位置する。
【0026】
加えて、C−RS、CSI−RS、およびDMRS等の種々の参照信号は、チャネル推定ならびにチャネル品質推定を可能にするようにPRB上に多重化される。
【0027】
図5は、異なるチャネルがLTE DLのフレーム上に多重化される1つの構成を示す。本開示では、アップリンクUL−SCH伝送に応答して単一のハイブリッドARQ確認応答をシグナリングするために使用されるPHICHが、特に着目される。
【0028】
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、UEが必要としているものを理解するためにeNBがUEから要求する、基本的に情報の断片であるアップリンク制御情報(UCI)を搬送し、例えば、UEがダウンリンクで確認しているチャネル品質のような他の情報を搬送する。UCIは、3つの主要なサブ分岐に分割され得る:チャネル状態情報(CSI)、スケジューリング要求(SR)、およびHARQ ACK/NACK。CSIは、CQIレポート、ランクインジケータ(RI)、およびプリコーディングマトリクス(PMI)を含む。CQIは、UEによって観察されているダウンリンクチャネル品質についてeNBに知らせる。CQI値は、0〜15の範囲内であり、15が、優れた無線条件に対応する。RIは、ダウンリンク伝送層の選択に役立つようにUEからeNBに送信される制御情報である。PMIは、LTEでは層と呼ばれる、個々のデータストリームがアンテナにマップされる方法を決定する。UEは、新しい制御プレーンまたはユーザプレーンデータの伝送のためのPUSCH/PUCCHリソースを入手するためのスケジューリング要求(SR)をeNBに送信する。アップリンクでは、HARQ/NACKは、ダウンリンクデータが正しく受信されたかどうかをeNBに知らせるために送信される。受信されたデータがエラーを有する場合、UEは、データをバッファリングし、eNBからの再伝送を要求するであろう。
【0029】
アップリンクL1/L2制御シグナリングは、端末が伝送すべき任意のアップリンクトランスポートチャネルデータを有するかどうかにかかわらず、したがって、端末がUL−SCH伝送のための任意のアップリンクリソースを割り当てられているかどうかにかかわらず、アップリンク上で伝送される必要がある。故に、端末がUL−SCH伝送のためのアップリンクリソースを割り当てられているかどうかに応じたアップリンクL1/L2制御シグナリングの伝送のために、2つの異なる方法が提案される。
【0030】
UL−SCHおよびL1/L2制御の非同時伝送。端末が有効なスケジューリング許可を有していない場合、すなわち、リソースが現在のサブフレームにUL−SCHのために割り当てられていない場合、別個の物理チャネル、PUCCHがアップリンクL1/L2制御シグナリングの伝送に使用される。
【0031】
UL−SCHおよびL1/L2制御の同時伝送。端末が有効なスケジューリング許可を有する場合、すなわち、リソースが現在のサブフレーム内のUL−SCHのために割り当てられている場合、アップリンクL1/L2制御シグナリングは、DFTプリコーディングおよびOFDM変調に先立って、コード化されたUL−SCHと共にPUSCH上に時間多重化される。端末がUL−SCHリソースを割り当てられているので、この場合、スケジューリング要求の伝送をサポートする必要がない。
【0032】
上記の2つの場合を区別する理由は、カバレッジを最小化するために、アップリンク電力増幅器のためのキュービックメトリックを最小化することである。しかしながら、端末で利用可能である十分な電力がある状況では、PUSCHおよびPUCCHの同時伝送が、カバレッジに影響を及ぼすことなく使用されることができる。同時PUSCHおよびPUCCH伝送の可能性が、したがって、リリース10で導入された。
【0033】
3GPPは、表2に示されるように、情報の異なる組み合わせを転送するための異なるPUCCHフォーマットを定義している。主にサポートされたペイロードのサイズによって区別される、3つの異なるPUCCHフォーマットが提供される。
【0034】
【表2】
リソース配分に関して、PUCCHのために使用すべきリソースブロックペアが、PUCCHリソースインデックスから決定される。複数のリソースブロックペアが、セルにおける制御シグナリング容量を増加させるために使用されることができ、1つのリソースブロックペアが満杯であるとき、次のPUCCHリソースインデックスが、順に次のリソースブロックペアにマップされる。
【0035】
PUCCHが伝送されるリソースブロックペアは、一次成分搬送波に配分された帯域幅の縁に位置する。周波数ダイバーシティを提供するために、スロット境界上の周波数ホッピングが、図6に示されるように使用され、すなわち、1つの「周波数リソース」は、サブフレームの第1のスロット内のスペクトルの上部分における12個の副搬送波と、サブフレームの第2のスロット中のスペクトルの下部分における等しいサイズのリソースとから成る(またはその逆も同様である)。
【0036】
全体的な利用可能スペクトルの縁にPUCCHリソースを位置付けるための理由は、二重である。前に説明された周波数ホッピングと一緒に、これは、制御シグナリングによって経験される周波数ダイバーシティを最大化する。スペクトル内の他の位置に、すなわち、縁ではない位置に、PUCCHのためのアップリンクリソースを割り当てることは、アップリンクスペクトルを断片化し、非常に広い伝送帯域幅を単一の端末に割り当て、アップリンク伝送の低キュービックメトリック特性を依然として保つことを不可能にするであろう。
【0037】
PUCCHに配分されるRBの各一対は、異なる循環シフトおよび異なる直交拡散コードを使用することによって、複数のUEによって同時に使用されることができる。
【0038】
UCIに関して、端末がPUSCH上でデータを伝送している場合、すなわち、サブフレームにおいて有効なスケジューリング許可を有する場合、制御シグナリングは、PUCCHを使用する代わりに、PUSCH上のデータと共に時間多重化される(リリース10では、同時PUSCHおよびPUCCHが使用されることができ、大抵の場合に対して、若干劣るキュービックメトリックを犠牲にしてPUSCH上の制御シグナリングの必要を回避する)。ハイブリッドARQ確認応答およびCSIレポートのみが、PUSCH上で伝送される。
【0039】
UCIの符号化および変調は、いくつかの方法で達成され得る。CSIレポートおよびハイブリッドARQ確認応答の時間多重化が、図7ならびに8に図示される。図7は、例示的コンポーネント機能のブロック図である。図8は、図7のMuxからDFTに移動する例示的サブフレームを示す。しかしながら、両方とも時間多重化を使用するが、それらの異なる性質によって動機付けされる2つのタイプのアップリンクL1/L2制御シグナリングに対して、詳細にいくつかの差異がある。
【0040】
ハイブリッドARQ確認応答は、ダウンリンクの適切な動作のために重要である。1つおよび2つの確認応答に対して、データに使用される変調方式にかかわらず、ロバストなQPSK変調が使用される一方、より多数のビットに対して、データのための同一の変調方式が使用される。3つ以上のビットのためのチャネル符号化は、PUCCHと同一の方法で行われ、ビット数が20を上回る場合、バンドリングが適用され、すなわち、同一の成分搬送波上の2つのトランスポートブロックが、独立ビットを有する代わりに単一のビットを共有する。さらに、ハイブリッドARQ確認応答は、チャネル推定値が参照シンボルの近くでより良い品質であるので、参照シンボルの近傍で伝送される。これは、チャネルがスロット中に変動し得る高いドップラ周波数において特に重要である。データ部分と異なり、ハイブリッドARQ確認応答は、これらの変動に対処するために、再伝送および強力なチャネル符号化に依拠することができない。
【0041】
原則として、eNodeBは、端末からハイブリッドARQ確認応答を予期すべきときを把握し、したがって、確認応答およびデータ部分の適切な逆多重化を実施することができる。しかしながら、端末がダウンリンク制御チャネル(PDCCHまたはEPDCCH)上でのスケジューリング割り当てに失敗したある確率があり、その場合、eNodeBが、ハイブリッドARQ確認応答を予期するであろう一方、端末は、それを伝送しないであろう。レートマッチングパターンが、確認応答が伝送されるかどうかに依存している場合、データ部分の中で伝送されるコード化されたビットは、失敗した割り当てによる影響を受け得、それは、UL−SCH復号化が失敗することをもたらす可能性が高い。このエラーを回避するために、ハイブリッドARQ確認応答は、したがって、コード化されたUL−SCHビットストリームにパンクチャされる。したがって、パンクチャされていないビットは、ハイブリッドARQ確認応答の存在/不在による影響を受けず、端末およびeNodeBにおけるレートマッチングの間の不一致の問題が回避される。
【0042】
CSIレポートは、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)、およびランクインジケータ(RI)から成る。CQIおよびPMIは、PUSCHからのコード化されたデータビットと共に時間多重化され、データ部分と同一の変調を使用して伝送される。CSIレポートは、主に、無線チャネルが比較的一定である低〜中ドップラ周波数のために有用であり、故に、特別なマッピングの必要性は、あまり強くはない。しかしながら、RIは、CQIおよびPMIと異なるようにマップされ、RIは、ハイブリッドARQ確認応答と類似するマッピングを使用して、参照シンボルの近傍に位置する。RIのよりロバストなマッピングは、RIがCQI/PMIを正しく解釈するために要求されるという事実によって動機付けされる。CQI/PMIは、一方、単純に完全サブフレーム持続時間にわたってマップされる。変調に関して、RIは、QPSKを使用する。
【0043】
LTEアップリンクでは、データおよび制御が同一のサブフレーム内で伝送される必要があるとき、多重化が、SC−FDMAの単一搬送波性質を保つために、変換(DFT)プリコーディングの入力において実施される。加えて、制御およびデータ多重化は、ハイブリッドARQ ACK/NACK情報がサブフレーム内の両方のスロット上に存在し、復調参照信号の周囲のリソースにマップされるように実施される。データ伝送の場合として、ハイブリッドARQ ACK/NACKが、周波数ダイバーシティを集めることが重要であり、それは、図9に図示されるように、スロットレベルホッピングを介して達成されることができる。
【0044】
LTEは、DL HARQを提供する。FDDでは、DL−SCH上のDLデータは、サブフレームnで端末に伝送され、伝播遅延Tp後、サブフレームnで端末によって受信される。端末は、おそらく以前の伝送試行とのソフトな組み合わせ後、受信された信号を復号しようとし、アップリンクサブフレームn+4でハイブリッドARQ確認応答を伝送する。ハイブリッドARQ確認応答の受信時、eNodeBは、必要とされる場合、サブフレームn+8でダウンリンクデータを再伝送することができる。したがって、8つのハイブリッドARQプロセスが使用され、ハイブリッドARQ往復時間は、8ミリ秒である。
【0045】
TDD動作に対して、あるハイブリッドARQプロセスにおけるデータの受信とハイブリッドARQ確認応答の伝送との間の時間関係は、ダウンリンク・アップリンク配分に依存する。アップリンクハイブリッドARQ確認応答は、アップリンクサブフレームのみで伝送され、ダウンリンク確認応答は、ダウンリンクサブフレームのみで伝送されることができる。サブフレームn内のトランスポートブロックの確認応答は、サブフレームn+k内で伝送され、k>=4である。
【0046】
現在達成されることができるものを超える、LTEの将来のリリースにおける待ち時間を短縮することにおける強い関心がある。ユースケースは、遅延に敏感なM2Mアプリケーション、重要低遅延アプリケーション、およびVoLTE、ゲーム、ならびに会議等のよりロバストなリアルタイムアプリケーションを含む。
【0047】
リリース14の一部として、3GPPワーキンググループは、3GPP 36.881 Study on Latency reduction techniques for LTE,V13.0.0の中で、待ち時間短縮技法についての作業項目を承認している。対応する研究項目では、グループは、(最大リリース13まで)LTEと後方互換性がある種々の待ち時間短縮方式の提案および性能を調査した。1つの概念は、短縮されたユーザプレーン待ち時間を提供するための持続時間が1ミリ秒よりもはるかに短いTTI(sTTI)の使用である。研究項目は、異なるTTI数秘術、例えば、2つのシンボルから7つのシンボルの種々のsTTI長を考慮した。
【0048】
sTTIは、シグナリング持続時間が減少し、それに応答して、受信機における処理時間、A/N応答時間、およびHARQ再伝送待ち時間も短縮するので、ユーザプレーン待ち時間を短縮することを可能にする。
【0049】
表3は、3GPP 36.881における提案に基づくsTTIの例示的構成を示す。後方互換性がこれらの設計のための要件であるので、伝統的な構成は、15KHz搬送波間隔を仮定する。ULとDLとの間のシグナリングのための一方向遅延は、sTTI持続時間がスケーリングされるにつれて、ほぼ直線的にスケーリング することが分かる。図10は、直線的にスケーリング されたsTTI数秘術の概念を描写する。図11は、例示的TDD特殊サブフレーム構造を図示する。
【0050】
【表3】
リリース13で導入されたLTE TDD特殊サブフレームは、3つの部分を有する:ダウンリンクパイロット時間スロット(DwPTS)、保護期間(GP)、およびアップリンクパイロットタイムスロット(UpPTS)。DwPTsは、DLデータおよび制御チャネルを搬送する。ダウンリンクからアップリンクに切り替わるとき、GPは、各特殊サブフレーム内のDwPTSフィールドとUpPTSフィールドとの間に挿入される。GPの持続時間は、セルサイズに基づいて、ネットワークによって構成される。特殊サブフレームのUpPTS部分は、ダウンリンクDwPTSよりも著しく短い。UpPTSは、SRSまたはPRACHを搬送する。アップリンクからダウンリンクに切り替わるとき、アップリンク信号がフレーム同期様式でeNodeBに到着するので、保護期間の必要はない。9つのOFDMシンボルDwPTS、3つのGP OFDMシンボル、および2つのOFDMシンボルUpPTSを伴うLTE TDD特殊サブフレーム構造のうちの1つが、以下で描写される。
【0051】
ドローン制御および遠隔手術等の新しい無線/5Gアーキテクチャにおける超信頼性低遅延アプリケーション、ならびにロボット制御および工業自動化等のいくつかのmMTCアプリケーションは、短縮された制御およびユーザプレーン待ち時間から顕著な利益を得るであろうことが予期される。したがって、LTEとの後方互換性を要求することなく、5GのためのULおよびDL数秘術をそのようなユースケースに適応させることに、大幅な関心がある。
【0052】
3GPP TR 38.913は、次世代アクセス技術のためのシナリオおよび要件を定義する。以下は、低遅延設計に関連する3GPP TR 38.913の重要性能インジケータ(KPI)の節の抜粋である。
7.5 ユーザプレーン待ち時間
URLLCに対して、ユーザプレーン待ち時間の標的は、ULのための0.5ミリ秒、DLのための0.5ミリ秒であるべきである。さらに、可能である場合、待ち時間は、次世代アクセスアーキテクチャ内で使用されることができる無線トランスポート技術として、次世代アクセス技術の使用をサポートするためにも十分に低くなるべきである。
注記1:信頼性KPIは、関連付けられる信頼性要件を伴う待ち時間値も提供する。上記の値は、平均値と見なされるべきであり、関連付けられる高信頼性要件を有していない。
eMBBに対して、ユーザプレーン待ち時間の標的は、ULのための4ミリ秒、DLのための4ミリ秒であるべきである。
注記2:eMBB値に対して、評価は、効率的な方法でデータパケットの転送に関連付けられる全ての典型的遅延(例えば、リソースが事前配分されないときの適用可能なプロシージャの遅延、平均HARQ再伝送遅延、ネットワークアーキテクチャの影響)を考慮する必要がある。
【0053】
図12は、ネットワークスライシングの概念の高レベル説明図を提供する。
ネットワークスライスは、特定のユースケースの通信サービス要件をサポートする、論理ネットワーク機能の集合から成る。例えば、サブスクリプションまたはUEタイプに基づいて、オペレータもしくはユーザの必要性を満たす方法で、UEを選択されたスライスにダイレクトすることが可能であるものとする。ネットワークスライシングは、主に、コアネットワークのパーティションを標的にするが、無線アクセスネットワーク(RAN)が、複数のスライスをサポートするための特定の機能性を必要とし得ること、または異なるネットワークスライスのためにリソースを分割することさえも必要とし得ることは除外されない。3GPP TR 38.913 Study on Scenarios and Requirements for Next Generation Access Technologies,Release 14,V0.2.0を参照されたい。
【0054】
潜在的ネットワークスライシングサービス要件が、3GPP TR 22.891で定義される。3GPPシステムは、オペレータが、例えば、複数の企業またはモバイル仮想ネットワークオペレータ(MVNO)等をホストするためのネットワークスライス(例えば、(例えば、潜在的に異なるベンダからの)ネットワーク機能およびパラメータ構成の独立セットである)を構成することを可能にするものとする。オペレータは、ネットワークスライスを動的に作成し、異なる多様な市場シナリオの要求に応じるようにカスタマイズされる完全で自律的な完全動作ネットワークを形成することができるものとする。3GPPシステムは、特定のネットワークスライスに関連付けられるあるUEおよびサブスクライバを識別することができるものとする。3GPPシステムは、例えば、サブスクリプションまたはUEタイプに基づいて、UEが特定のネットワークスライスからサービスを取得することを可能にすることができるものとする。
【0055】
現在、3GPP標準化の努力が、NRフレーム構造を定義するために進行中である。合意が、NRのための「内蔵」サブフレームを有するという趣旨に沿って構築されつつある。広義には、内蔵サブフレームは、サブフレーム内に、許可のための制御情報、データ、およびそのA/N確認応答を含むと理解され、そのリソース内に構成可能UL/DL/サイドリンク配分および参照信号を有することが予期される。TDDにおけるそのような内蔵サブフレームの例が、図13に図示されている。保護期間GPは、DLからUL伝送への切り替えを可能にし、DL許可のためのA/Nは、サブフレームの持続時間内で起こる。
【0056】
TDDおよびFDDのための統一設計理念は、標準化プロセスにおける大幅なサポートも有するであろう。基本構築ブロックが、DLおよびULサブフレームのために定義され得、TDDおよびFDD構成が、これらの構築ブロックから導出される。例えば、ULおよびDL構築ブロックは、図14に示されるように定義され得る。図15は、A/Nと比較したSIRを伴う短縮された待ち時間の例を図示する。
【0057】
低遅延を標的にするURLLデバイスのために、HARQ再伝送は、FECデコーダの待ち時間に起因して、実用的ではないこともある。企業は、デコーダの中間状態からコードワードを正常に復号することの信頼性を示すある形態のソフト情報を使用することを提案している。3GPP R1−165363 On HARQ functionality for 5G,Nokia,May 2016を参照されたい。FECデコーダから中間段階において生成されることができる情報は、SIR(信頼性についてのソフト情報)と称され得る。SIRは、A/Nの信頼性の情報レベルおよび再伝送における冗長性バージョンのための対応する最良適合を伴うソフトA/N(非2進)の形態として解釈されることができる。再伝送がA/Nを用いるよりも少ない待ち時間を伴って、SIRによってトリガされることができる例を示す。
【0058】
例えば、ターボデコーダに対して、SIRは、8回の反復後のみに理想的に終了し得るデコーダの2〜3回の反復後にeNBに送信され得る。SIRは、中間反復の出力における対数尤度比から導出される非2進測定基準であり得、完全復号プロセスの最も可能性が高い成果を示し、失敗の尤度が高い場合、再伝送のための最良冗長性バージョンを示すであろう。中間段階を通した待ち時間が低いので、再伝送は、URLLデバイスのための待ち時間制約内で可能であり得る。
【0059】
RAN1では、多くの企業は、容量およびカバレッジを改良するために、可能な限り多くのPHYチャネルをビーム形成する概念を考慮している。3GPP R1−164014 Discussion on RS for beamformed access,Samsung,May2016を参照されたい。高方向性ビーム形成ベースの通信は、eNBおよびUEが、最大利得を取得するために正しい方向に整列させられる必要があることを要求する。NRのためのeNBは、アナログビーム形成およびデジタルプリコーディングを組み合わせるハイブリッドビーム形成を使用し得、eNBは、ビーム形成重みを変化させることによって作成されるアンテナパターンに従って事前定義されるあるビームを伴う参照信号を送信する。UEは、各方向から参照信号の品質を測定する。UEは、測定された品質を介して最良のビームを選択し、ビームインデックスをeNBにフィードバックすることができる。
【0060】
ビーム測定参照信号が、図16に示されるように、周期的にeNBから伝送され得る。ここでは、eNBは、フレーム内で複数のビーム測定参照信号(BRS)を伝送する。シグナリングされる各BRSは、空間ドメイン内の異なるビームに対応する。例えば、BRSは、ビームインデックス(NR−BID)によって参照され得る。UEは、BRSを使用して、各ビームのための信号品質を測定し、1つ以上のNR−BIDおよびそれらの対応するチャネル品質情報を伝送する。
【0061】
UEのための数秘術配分は、PDNICH(物理ダウンリンク数秘術指示チャネル)を通して示され得る。PDNICHが、数秘術を動的に更新し得るので、UEは、TTI毎に本チャネルを監視する。PDNICHは、UEのための許可および電力制御コマンドを搬送するであろうNR−DCIの場所をさらに示し得る。PDNICHを使用するUE方法の例が、図17に示されている。ここでは、PDNICH−Numerology−Configは、数秘術を示し、PDNICHは、それに基づいてネットワーク内で伝送され、それは、MIB等のシステム情報を通して取得され得る。
【0062】
2次元アンテナアレイを伴う基地局がマルチユーザ合同仰角および方位角ビーム形成をサポートするシステムである、全次元(FD)MIMOは、LTEにおいて、研究および標準化の活発な分野である。これは、3GPPリリース12で議論される従来のシステムと比較して、より高いセル容量をもたらし得る。近年の研究は、FD−MIMO技法を用いると、LTEシステムがセル容量ならびにセルエッジスループットの両方で3〜5倍の性能向上を達成し得ることを示している。
【0063】
リリース13研究項目「LTEのための仰角ビーム形成/全次元(FD)MIMOについての研究」が、2015年12月に完成した。リリース13研究項目の主要な目的は、2次元アンテナアレイの形態で設置された最大64個の伝送アンテナ要素をサポートすることにおける主要な問題を識別することであった。この研究項目の技術報告書TR 36.891で提示される、いくつかの特徴が、リリース13で標準化されている。最大16個のアンテナポートをサポートするシステムの標準化は、リリース13のための初期標的であり、16を上回るアンテナポートをサポートするシステムの標準化は、承認されたリリース14研究項目「LTEのためのFD−MIMOの強化」の中で論議中である。
【0064】
LTEでは、スケジューラは、チャネル認識基準に従って、各ユーザのための周波数リソース配分を変更することを決定することができる。チャネル質測定は、無線通信のための無線環境、特に、MIMOシステムを評価する技法である。この技法では、ユーザ機器(UE)は、アップリンク上で質測定用波形を伝送し得、eNBは、より広い帯域幅にわたってアップリンクチャネル品質を推定し得る。eNBは、アップリンク周波数選択的スケジューリングにこの情報を使用し得る。加えて、UL質測定用参照信号(SRS)は、アップリンクチャネル依存性スケジューリングおよびリンク適合をサポートするためのCSI推定のために、基地局によって使用され得る。SRSは、チャネル相互関係の場合、DLのためのCSI推定を取得するためにも、基地局によって使用され得る。
【0065】
LTEで定義される2つのタイプのSRS構成がある:周期的SRS伝送、および非周期的SRS伝送。
【0066】
周期的SRS伝送は、UE特定のSRS構成に基づき得る。周期的SRS伝送は、トリガタイプ0 SRS伝送と呼ばれ、RRCシグナリングによって構成され得る。UE特定のSRS構成を伴うRRC接続再構成メッセージを受信した後、パラメータ持続時間がFALSEに設定された場合、UEは、SRSを1度だけ伝送し得る。これは、単一SRS伝送と呼ばれる。パラメータ持続時間がTRUEに設定されている場合、UEは、無効になるまで、周期的にSRSを無期限に伝送し得る。
【0067】
非周期的SRS伝送は、UE特定のSRS構成に基づき得る。非周期的SRS伝送は、「トリガタイプ1」SRS伝送と呼ばれ、RRCによって構成されるが、DCIによってトリガされる。
【0068】
LTE周期的SRSは、いくつかのパラメータを使用して構成され得る。srs−ConfigIndexは、SRS周期性およびオフセットを定義する。周期性は、2ミリ秒〜320ミリ秒に及び得る。srs−Bandwidthは、サブフレームでSRSを伝送している間、使用される必要がある帯域幅を定義する。srs−HoppingBandwidthは、SRSの周波数ホッピングの目的のために定義される。SRSの周波数ホッピングが有効にされる場合、srs−HoppingBandwidthは、srs−Bandwidthよりも小さい。freqDomainPositionは、周波数ドメインにおけるSRSの開始位置を定義する。1から8まで変動することによって、循環シフトは、互いに直交する最大8つの異なるSRSを生成する。eNodeBは、異なる循環シフトを使用するが、同一のサブフレームおよび周波数リソースで最大8つのUEのためにSRSを構成することができる。cyclicShift多重化信号は、直交性を維持するために同一の帯域幅を有する必要があり得る。transmissionCombは、例えば、SRSが、割り当てられたSRS帯域幅内で1つおきの(偶数ごと、または奇数ごと)副搬送波で伝送され得る場合、使用され得る。transmissionCombは、値0または1をとり、それは、SRSを割り当てられたSRS帯域幅内の偶数ごとのの副搬送波で伝送するか、または奇数ごとの副搬送波で伝送するかを知らせる。これを行うことによって、eNodeBは、同一のcyclicShift、周波数、および時間リソースを有するが、異なるtransmissionComb(0または1)を有する2つのUEを多重化することができる。
【0069】
RRC接続設定およびRRC接続再構成では、SRSは、表4に示されるように、情報要素の中で構成され得る。
【0070】
【表4】
表5は、表4の例で使用される、選択された変数についての注釈を含む。
【0071】
【表5】
質測定用参照信号は、アップリンクサブフレームの最後のシンボルで伝送されるであろう。UE特定のSRS構成に加えて、セル特定のSRS構成は、SRS伝送とセルの中で利用可能なSRS帯域幅の組とを含むことができるサブフレームを定義する。シグナリングメッセージによって設定される構成(例えば、SIB2、RRC接続設定、RRC接続再構成等)に応じて、UEは、最大でも2つのサブフレーム毎および少なくとも32個のフレーム(320個のサブフレーム)毎に伝送することができる(10ビットシグナリングパラメータsrs−ConfigIndexは、SRS伝送の周期性をUEに伝え、周期は、2、5、10、20、40、80、160、または320ミリ秒である)。UEがSRSを全く伝送しないことも可能であり得る。
【0072】
LTE非周期的SRSは、いくつかのパラメータによって構成され得る。例えば、非周期的SRS伝送は、トリガに基づく単一ショットSRS伝送であり得る。非周期的SRSは、RRCによって構成されるが、PDCC HDCIフォーマット0/4/1A(FDDおよびTDDに対して)ならびにTDD単独に対してDCIフォーマット2B/2Cにおける「SRS要求」フラグによってトリガされ得る。DCIフォーマットx(例えば、x=0/4/1A)を使用して、非周期的SRSをトリガする前、パラメータの単一の組srs−ConfigApDCI−Formatxが、RRCによって構成される必要があり得る。DCIフォーマット0/1A/2B/2Cを使用する非周期的SRSトリガに対して、1ビットSRS要求フィールドが使用され得る一方、DCIフォーマット4は、3つの構成されたパラメータのうちのいずれが使用されるように設定されているかを示すためのビットSRS要求フィールドを搬送する。非周期的SRSの周波数ドメイン挙動は、周期的SRSと同一であり得る。
【0073】
LTE SRSは、時間および周波数の両方において物理リソースにマップする。SRSは、アップリンク復調参照信号(DMRS)と同一のシーケンスを使用する。Zadoff−Chuシーケンスの循環シフトバージョンが直交するので、いくつかのUE(最大8つ)は、同一の物理無線リソース上で異なる循環シフトを使用して伝送することができる。実践では、これは、1つの循環シフトが雑音推定のために保留される必要があるので、8つの循環シフトの全てを使用することはできない。
【0074】
2つのタイプのSRS伝送がある:広帯域SRS、および狭帯域SRS。広帯域SRSを使用して、UEは、単一のSRS伝送を使用して、着目帯域幅全体の中で質測定することができる。しかしながら、セルエッジにおけるUEは、広い帯域幅にわたって質測定するために十分な電力を有していないこともある。そのような場合において、eNodeBは、SRSのために周波数ホッピングを使用するようにUEを構成し得る。構成されたsrs−Bandwidthがsrs−HoppingBandwidthパラメータに等しく設定される場合、周波数ホッピング(FH)モードは、有効にされない。狭帯域SRSは、UEが伝送間で周波数ホッピング(FH)を行うことを可能にする。狭帯域SRSは、srs−HoppingBandwidthがsrs−Bandwidthよりも小さいときに有効にされる。
【0075】
SRSは、全システム帯域エリアを用いてULスロットの最後のシンボルにおいて伝送され、あるインターバルごとに伝送され得る。複数のUEが同一のSRS伝送サイクル(インターバル)を有する場合、eNBは、SRS干渉を低減させるために、異なるホッピングスケジュールを用いてホッピングモードでSRSを伝送するようにUEの各々を構成することができる。
【0076】
SRS伝送が広帯域モードで構成されるとき、SRSの単一の伝送が着目帯域幅にわたる。チャネル品質推定値は、単一のSC−FDMAシンボル内で取得される。SRS伝送がFHモード(狭帯域SRS)として構成されるとき、SRS伝送は、着目帯域幅領域全体にわたるであろう一連の狭帯域伝送に分割される。
【0078】
【数1】
によって表される基礎シーケンスを使用して、生成され得る。SRSシーケンスを表すために明示的に使用されるこの基礎シーケンスは、以下の式によって定義される。
【0079】
【数10】
式中、αは、CAZACシーケンスのための循環シフトである。SRSシーケンスは、時間および周波数において小さい出力変動を有し、全ての周波数成分のために高出力増幅器効率および同等のチャネル推定品質をもたらすことが望ましい。Zadoff−Chuシーケンスは、時間および周波数において一定の出力を呈するので、良好な候補である。質測定用参照信号は、基礎シーケンス(r)の循環シフト(α)によって定義され得る。基礎シーケンスrは、以下の方程式で表される。
【0082】
【数20-2】
は、参照信号シーケンスの長さであり、U=0,・・・,29は、基礎シーケンスグループ番号であり、V=0,1は、グループ内の連続番号であり、6つのリソースブロックを上回る長さの参照信号のみに適用される。
【0083】
時間ドメイン内の循環シフト(OFDM変調における事後IFFT)は、周波数ドメインにおける相回転(OFDM変調における事前IFFT)と同等である。基礎シーケンスは、利用可能なシーケンスの総数を増加させるように循環シフトされ得る。直交性は、相互干渉を伴わずに同一の周波数リソースを使用して、同時にSRSを伝送するために活用されることができる。概して、異なる基礎シーケンスから生成されるSRSは、直交しないであろう。しかしながら、それらは、低い相互相関性質を提示するであろう。
【0084】
PUCCHおよびPUSCHのためのアップリンク復調参照信号と同様に、SRSは、時間多重化され得る。しかしながら、それらは、サブフレームの最後のシンボルの中の1つおきの副搬送波にマップされ得、くし様パターンを作成する。
【0085】
LTEでは、UEは、最初に、SIB2の中のsrs−SubframeConfigに基づいてセル特定のSRSサブフレームを導出し得る。これらのサブフレームは、セルの中の全てのUEに共通する。各UEがUE特定のSRSサブフレームを導出することに基づいて、異なるUEが、異なるUE特定のSRS構成で構成され得る。UEは、UE特定のSRSサブフレームがセル特定のSRSサブフレームと一致する場合のみ、SRSを伝送し得る。
【0086】
例えば、srs−SubframeConfig=sc8およびsrs−ConfigIndex=0である場合、TS 36.211の中の表5.5.3.3−1から、サブフレーム2、3、7、および8は、セル特定のサブフレームである。srs−ConfigIndexから、UE特定のサブフレームは、0、2、4、6、および8である。したがって、UEは、サブフレーム2および8でSRSを伝送する。
【0087】
LTEでは、SRSがサブフレームでUEによって伝送されているとき、それは、別のUEによって伝送されているPUSCHと周波数において重複し得る。これが起こるとき、セル内のUEのうちのいずれも、セル特定のSRSサブフレームの最後のOFDMシンボルの中でPUSCHを伝送しない。全てのUEがセル特定のSRS構成を認識しているので、それらは、セル特定のSRSサブフレームの最後のOFDMシンボルの中でPUSCHを伝送しないであろう。いくつかの規則は、LTE SRSがPUCCH伝送と衝突するときに適用される。例えば、UEは、SRSおよびCQI伝送が同一のサブフレーム内で偶然に同時に起こるときはいつでも、SRSを伝送しない。UEは、SIB2の中のパラメータackNackSRS−SimultaneousTransmissionがFALSEに設定されている場合、SRS伝送と、HARQ−ACKおよび/またはスケジューリング要求を搬送するPUCCH伝送とが同一のサブフレーム内で偶然に同時に起こるときはいつでも、SRSを伝送しないものとする。UEは、パラメータackNackSRS−SimultaneousTransmissionがTRUEに設定されている場合、SRS伝送と、短縮PUCCHフォーマットを使用してHARQ−ACKおよび/またはスケジューリング要求を搬送するPUCCH伝送とが同一のサブフレーム内で偶然に同時に起こるときはいつでも、SRSを伝送するものとする。UEは、たとえUEがそのサブフレーム内でSRSを伝送しない場合にも、セル特定のSRSサブフレームにおいて短縮PUCCHフォーマットを使用するものとする。
【0088】
TDDでは、SRSは、アップリンクならびに特殊サブフレーム(UpPTS)で伝送されることができる。特殊サブフレーム構成(36.211からの表4.2−1)に基づいて、UpPTS長は、変動する(1つまたは2つのOFDMシンボル)。1つのSC−FDMAシンボルがUpPTSに存在する場合、それは、SRS伝送に使用されることができる。代替として、2つのSC−FDMAシンボルがUpPTSに存在する場合、両方ともSRS伝送に使用されることができ、両方とも同一のUEに割り当てられることができる。UpPTSにおいて、SRS伝送インスタンスがプリアンブルフォーマット4のためのPRACH領域と重複するときはいつでも、UEは、SRSを伝送しないものとする。UpPTSのためのLTE TDD UpPTSフレーム構造が、図18に示される。
【0089】
承認されたリリース14作業項目「LTEのためのFD−MIMOの強化」では、基地局における伝送アンテナの数をさらに増加させるために、議論が行われている。リリース14は、最大32個のアンテナポートをサポートすることを標的にしている。リリース14は、ビーム形成されたCSI−RSおよびプリコーディングされていないCSI−RSの両方もサポートし、2つの方式をさらに改良して、より多くのアンテナポートをサポートするであろう。
【0090】
これに従って、5Gシステムに対して、企業は、基地局において莫大な数のアンテナを有し、10倍の性能向上によってセル容量をさらに増加させることを提案している。eNBは、同時に数百または1,000個超ものアンテナを伴うアンテナアレイを使用し、同一の時間周波数リソースにおける数十個のUEにサービス提供するであろう。マッシブMIMOシステムの背後にある知恵は、伝送アンテナの数が無限に(非常に大きく)なり、2つのランダムチャネルの相互相関実現がゼロになり、同時スケジューリングおよび複数のアクセスに起因するマルチユーザ干渉がないであろうことである。これは、システムスループットを大いに改良し、さらに、それは、エネルギー効率的、セキュア、およびロバストであり、スペクトルを効率的に使用し、それが、マッシブ3D MIMOを5Gセルラーシステムのための主要な成功要因にする。
【0091】
現在、3GPP標準化の努力が、新しい無線(NR)フレーム構造を定義するために進行中である。合意が、NRのための「内蔵」フレームを有するという趣旨に沿って構築されつつある。広義には、内蔵フレーム構造は、フレーム内に、許可のための制御情報、データ、およびそのA/N確認応答を含むと理解され、そのリソース内に構成可能UL/DL/サイドリンク配分および参照信号を有することが予期される。現在、3GPP標準化は、時間インターバルXが、DL伝送部分、保護、およびUL伝送部分のうちの1つ以上のものを含み得ることに合意している。
【0092】
さらに、ダウンリンク制御情報および/またはダウンリンクデータ伝送および/または参照信号を含むための時間インターバルXのDL伝送領域が、サポートされ得る。アップリンク制御情報および/またはアップリンクデータ伝送および/または参照信号を含むための時間インターバルXのUL伝送領域も、サポートされ得る。
【0093】
図19では、NR内蔵フレーム構造の例が描写されている。内蔵フレーム構造の伝送インターバルは、Xとして定義される。内蔵フレーム構造は、3つの主要な部分を有する:DL領域、保護時間、およびUL領域。
【0094】
3GPP TR 38.913は、次世代アクセス技術のためのシナリオおよび要件を定義する。以下は、NR MIMO方法に関連する新しい要件を課す3GPP TR 38.913の重要性能インジケータ(KPI)の節の抜粋である。eMBB、URLLC、およびmMTCデバイスのための重要性能インジケータ(KPI)は、表6に要約される。
【0095】
【表6】
3GPP TR 22.863は、ユースケースを識別し、eMBBシナリオのための以下の群を統合する:より高いデータレート、より高い密度、展開およびカバレッジ、ならびにより高いユーザモビリティのための要件。
【0096】
現在、3GPP標準化の努力が、ビーム形成式アクセスのためのフレームワークを設計するために進行中である。より高い周波数における無線チャネルの特性は、LTEが現在展開されているサブ6GHzチャネルと有意に異なる。より高い周波数のための新しい無線アクセス技術(RAT)を設計することの主要な課題は、このより大きいパスロスを克服することであろう。このより大きいパスロスに加えて、より高い周波数は、不良な回折によって引き起こされる妨害に起因する好ましくない散乱環境を受ける。したがって、MIMO/ビーム形成は、受信機端において十分な信号レベルを保証することにおいて不可欠である。
【0097】
より高い周波数における追加のパスロスを保証するためにデジタルプリコーディングのみに依拠することは、6GHzを下回るものと同様のカバレッジを提供するために十分ではないと考えられる。したがって、追加の利得を達成するためのアナログビーム形成の使用は、デジタルプリコーディングと併せた代替物であることができる。十分に狭いビームが、多くのアンテナ要素を用いて形成されるべきであり、それは、LTE評価のために仮定されるものと極めて異なる可能性が高い。大きいビーム形成利得のために、ビーム幅は、それに対応して、縮小される傾向があり、故に、大きい指向性アンテナ利得を伴うカバレッジビームは、特に3セクタ構成において、水平セクタエリア全体にわたることができない。
【0098】
これらの観察に基づいて、異なるサービングエリアにわたるように操向される狭いカバレッジビームを用いた時間ドメインにおける複数の伝送が、必要であり得る。本質的に、サブアレイのアナログビームは、各OFDMシンボル上で単一の方向に向かって操向されることができ、故に、サブアレイの数は、ビーム方向の数、および各OFDMシンボルにおける対応するカバレッジを決定する。ある文献では、この目的のための複数の狭いカバレッジビームのプロビジョンは、「ビーム掃引」と呼ばれる。アナログおよびハイブリッドビーム形成のために、ビーム掃引は、NRにおいて基本的カバレッジを提供するために不可欠と考えられる。さらに、マッシブMIMOを用いたアナログおよびハイブリッドビーム形成に対して、異なるサービングエリアにわたるように操向される狭いカバレッジビームを用いた時間ドメインにおける複数の伝送が、NRにおいてサービングセル内のカバレッジエリア全体にわたるために不可欠と考えられる。
【0099】
前述を背景として、NRシステムによって直面されるであろう2つの問題のソリューションが、以降で説明される。
【0100】
5Gは、より低い待ち時間のための需要に対処するために新しいソリューションを要求するスマート乗り物制御、ドローン制御、ロボット制御、および工業自動化のようなMTCアプリケーション等のURLLCアプリケーションをサポートするであろうことが予測される。図20は、5Gネットワーク内のULおよびDLで低遅延を要求する予測されるアプリケーションを捕捉する。
【0101】
図21および22は、5Gにおける異なる展開密度および待ち時間要件を伴う種々のアプリケーションの予測を示す。
【0102】
LTEにおけるソリューションは、現在、5Gが対処することを求める低遅延要件のシナリオに対処するためには不十分である。同時に異なる数秘術を用いてアプリケーションをシームレスに多重化するソリューションも欠けている。
【0103】
NRは、TTIの複数の数秘術をサポートすること、例えば、CP長、副搬送波間隔(または同等にシンボル持続時間)、およびTTIにおけるシンボルの数をサポートすることを期待される。複数の数秘術が、同一の時間周波数リソースグリッド上に多重化され得る。異なる数秘術を多重化するNR伝送機の例示的構成が、図23で描写されている。数秘術は、表7に説明される。
【0104】
【表7】
図24は、ケース1、ケース2、およびケース3の数秘術に属する、5Gのための多重化された数秘術の例示的構成を示す。
【0105】
LTEでは、PUCCHが、利用可能な帯域幅の外側帯域内でUCIを搬送する一方、PUSCHは、ピギーバックされたUCIを搬送する。しかし、NRに対して、現在、NR−UCIリソースの数秘術および場所を定義するためのソリューションは存在していない。したがって、NR−UCIリソースが割り当てられることができる方法および場所の問題が、対処される必要がある。
【0106】
低遅延アプリケーションのためのUCIは、NRのためにLTEがサポートすることができるよりもはるかに低遅延で伝送および受信されることを要求される。LTEは、伝送とそのA/Nに応答したその再伝送との間に8ミリ秒の待ち時間を有する。しかしながら、NRにおけるURLLアプリケーションは、1ミリ秒のユーザプレーン待ち時間を必要とする。同様に、高ドップラシナリオにおけるもの等のより速いCQI更新を要求するアプリケーションも、より速い応答時間を要求する。
【0107】
さらに、UEは、PAPR制約を有する。特に、それらが電力を限定されるセルエッジにおいて、ULシグナリングの最良の形態は、LTEにおけるSC−FDMA等の単一の搬送波である。加えて、電力を限定されたUEは、電力を限定されていないものよりも時間内に多くのリソースを要求する。したがって、それは、短いシグナリング持続時間を伴う十分なULカバレッジを有していないこともあり、非常に短いTTIを伴うNRの設計が、ULカバレッジの観点から新しい課題を提起することを含意するので、NRは、十分なULカバレッジを提供するために時間内に十分な数のリソースを割り当てる融通性を提供するべきである。したがって、NR−UCIのためのソリューションは、電力制約およびULカバレッジをそれらの設計の考慮に入れるべきである。
【0108】
これらおよび他の必要性に対処するために、UL制御情報リソースは、「コンテナ」内に半静的または動的に割り当てられ得る。異なるUEのための異なるタイプのUL制御情報は、コンテナ内で多重化され得る。UL制御情報リソースの周波数ホッピングは、周波数ダイバーシティに対処するために使用され得る。UL参照信号は、コンテナ内で使用され得る。
【0109】
同様に、リソースは、全てのサポートされた数秘術のためのUL制御情報を搬送することに専念し得る。専用リソースは、数秘術特定であり得るか、または全ての数秘術にわたって共通し得る。
【0110】
4G LTE/LTE−Aシステムでは、SRSは、単一の数秘術のみをサポートする。NRシステムでは、それら自身の数秘術、異なる展開シナリオ、およびフレキシブルなインターバル構造を用いた複数のユースケースが、サポートされるであろう。故に、NRシステムにおけるSRSの設計は、スケーラブルな副搬送波間隔、フレキシブルなフレーム/サブフレーム構造、および/または異なる展開シナリオを伴う複数の数秘術をサポートする必要がある。図24は、NRセル内で伝送される3つの異なる数秘術の例を描写する。
【0111】
この問題に対処するために、いくつかのソリューションが本明細書で提案される。例えば、SRSリソースは、独立して、サポートされた各数秘術のために動的または半静的のいずれかで構成されることができる。広帯域および狭帯域SRSシーケンス長は、各サポートされた数秘術に適応し、広帯域SRSの構成は、サポートされた各数秘術のために上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を介してシグナリングされる。SRSシンボルの時間ドメイン場所は、時間インターバルX(またはTTI/サブフレームの同等の時間単位)の最後のシンボルに限定されず、非周期的または周期的伝送のいずれかに基づいて適応し得る。SRSのための時間、周波数、および直交リソースは、DL制御チャネルまたはRRC構成のいずれかを使用することによって、配分されることができる。
【0112】
代替として、または加えて、内蔵フレーム構造に対して、伝送されるSRSシンボルの数および配分された周波数帯域幅は、DL制御チャネルもしくはRRC構成のいずれかを使用することによって、動的または半静的に構成されることができる。内蔵フレーム構造(例えば、時間インターバルX)内のSRSの伝送は、同一または前の時間インターバルX内のDL制御チャネルによってトリガされることができる。
【0113】
現在の3GPP LTEシステムでは、SRSは、ビーム形成を用いてプリコーディングまたは適用されない。NRシステムに対して、少なくともより高い周波数(mmW帯域)において、ビーム形成が、十分なセルカバレッジを提供するために使用されるであろう。ビーム形成は、コヒーレントな時間およびコヒーレントな帯域幅に影響を及ぼすであろう。故に、効果的なチャネル質測定方法が、ビーム形成ベースのNRシステムにおいてコヒーレントな帯域幅および時間の両方を探索するために所望される。
【0114】
この問題に対処するために、いくつかのソリューションが、本明細書で提案される。例えば、全チャネル情報知識の有無別のチャネル質測定をサポートする一般化された方法が使用され得る。SRSは、FDD、TDDシステムにおいて、またはフレキシブル/内蔵フレーム構造においてプリコーディングされ得る。SRSのためのプリコーディング重みは、コードブックおよび/または非コードブックアプローチに基づくことができる。プリコーディングされたSRSは、UEアンテナ/ポート構成に適応し得る。UEアンテナ/ポート情報は、gNB/NR−ノードによって構成されることができる。SRSのプリコーディング構成は、RRCまたはDL制御チャネルのいずれかによって行われ得る。プリコーディングされたSRSは、複数の数秘術をサポートするようにgNB/NRノードによって動的または半静的に構成され得る。
【0115】
代替として、または加えて、NR−SRSは、UL復調RS(DM−RS)として使用され得る。換言すると、NR−SRSは、ビーム質測定および復調目的の両方を果たし、UL NR−DMRSのオーバーヘッドを低減させることができる。
【0116】
本明細書では、プレフィックスNR−は、新しい無線設計で有用なPHYチャネルを示すために使用される。例が、表8に挙げられる。
【0117】
【表8】
用語「可変TTI(vTTI)」は、異なる持続時間のTTIを表すために本明細書で使用される。例えば、vTTI
1が、1ミリ秒の持続時間であり得る一方、vTTI
2は、0.25ミリ秒の持続時間であり得る。vTTI持続時間は、伝送ブロックが伝送され得るインターバルである。NR−UCIは、以下のうちの1つ以上のもの、または以下のうちの1つ以上のものをeNBに効果的に伝える他のパラメータをシグナリングし得る。
【0118】
【表9】
複数の数秘術が搬送波によって同時にサポートされるときのNR−UCIシグナリングの側面は、例えば、コンテナの中のNR−UCI、専用リソースの中のNR−UCI、またはそれらの組み合わせを通して対処され得る。
【0119】
NRは、サブフレームの概念を考慮しており、DLデータ、関連参照信号、およびULA/Nが、ある期間内に含まれ、このサブフレーム構造は、大まかに内蔵サブフレームと称されている。LTEでは、用語「サブフレーム」は、LTEにおける具体的持続時間(1ミリ秒)および意味として含意される。本明細書では、用語「サブフレーム」は、多くの場合、より一般的に使用される。
【0120】
本明細書では、用語「コンテナ」は、多くの場合、DL伝送、UL伝送、またはDLおよびUL伝送の両方が起こり、データ、制御、参照信号、および空白vTTIのうちの1つ以上のものを搬送する、時間周波数リソース構成を表すために使用される。図25は、TDDにおけるコンテナの例を示し、先頭シンボルの中のNR−DCI、その後に続くNR−DD、2つのシンボルの空白vTTI、ガードバンド、およびNR−UD、NR−UCI、ならびにNR−URSを伴う。
【0121】
コンテナは、ULの中にDL許可およびその対応するNR−A/Nを含むように構成され得る。
【0122】
表10は、例示的属性をリストアップし、それらは、NRのための規格仕様(静的割り当て)で規定され得るか、またはコンテナを定義するために半静的もしくは動的のいずれかで構成可能であり得る。
【0123】
【表10】
コンテナの構造が定義されると、それは、搬送波内のいずれかの場所で割り当てられ得る。
【0124】
本明細書では、1つ以上のコンテナを構成する上記のリストからのパラメータの組は、それぞれ、半静的および動的ケースに対して、configContainerSemiStaticおよびconfigContainerDynamicと称され得る。
【0125】
DLデータ伝送とULにおけるそのNR−A/Nとの間の待ち時間は、半静的または動的に構成可能となるべきことが、3GPP RAN1(#85)で合意されているが、詳細は議論されていない。
【0126】
セルは、同時に複数のコンテナをサポートし得る。このソリューションが有用である1つのシナリオは、複数のネットワークスライスが異なる数秘術および待ち時間要件を伴ってサポートされる必要があるときである。例えば、FDDシステムのための図26に示されるように、URLLが、低遅延を有効にするために、短いシンボル持続時間、より短いvTTI、および大きい副搬送波間隔を伴う1つのコンテナを使用し得る一方、mMTCは、より低いサンプリングレートで動作し、増加したカバレッジを有するために、より長いシンボル持続時間、より長いvTTI、およびより小さい副搬送波間隔で構成される別のコンテナを使用し得る。この例では、コンテナは、複数のvTTIから成る。
【0127】
このソリューションが有用である別のシナリオは、異なるUEが異なるチャネル条件を有するときである。例えば、各UEのコンテナは、チャネル品質およびSNRに応じて、参照信号のためにより多いまたは少ないリソースを有するように構成されることができる。それらは、伝送される制御データの量およびタイプに応じて、UL制御シグナリングのために異なる数のリソースを有するように構成されることもできる。図27は、2つのコンテナが同一の数秘術を有するが、異なる量のULおよびDLリソース、異なる数のNR−URSリソースならびに異なる数のNR−UCIリソース、ならびにULおよびDLにおける異なるvTTI持続時間を有する例を示す。
【0128】
コンテナの半静的構成に対して、RRCおよび後続のMAC CE更新は、UE毎の基準で、またはネットワークスライスのためにconfigContainerSemiStaticを設定するために使用され得る。コンテナの動的構成に対して、NR−DCIは、configContainerDynamicを搬送し得る。RRC/MAC CE更新またはNR−DCIは、どちらがコンテナのリソースを構成するために使用されても、シグナリングオーバーヘッドを最小化するために、可能なコンテナ構成の所定のテーブルの中へのインデックスとしてリソースを示し得る。
【0129】
半静的コンテナ構成は、RRCを介して取得されるLTEにおけるSIB−2等のシステム情報を通して達成され得る。ネットワークは、各ネットワークスライスのために別個のコンテナを構成する。システム情報を使用し、UEのためのコンテナを構成するための対応するUE方法が、図28に示される。セルは、適切な方法を実行し、UEがコンテナ構成を把握する前にシステム情報を取得することを可能にすると仮定される。例えば、これは、システム情報が、両方ともUEに先験的に既知である所定の構成および具体的時間で、コンテナの中で伝送される設計によって達成され得る。configContainerDynamicを伴うシステム情報が受信されると、UEは、そのネットワークスライスに対応するパラメータを用いて受信および伝送するようにそれ自体を構成する。
【0130】
動的コンテナ構成のためのUE方法が、図29に示される。おそらく、configContainerDynamicを規定するNR−DCIの少なくとも一部は、コンテナ構成の知識を伴わずに復号されることができる。これは、NR−DCIがPDNICH等のPHYチャネルを含む場合に可能であり得る。ここで、PDNICHは、可能なリソースの有限セットから盲目的に復号されるか、またはUEに先験的に公知であるリソースの中に位置すると仮定される。configContainerDynamicがPDNICHから取得されると、UEは、そのネットワークスライスに割り当てられたコンテナ構成に従って受信および伝送するようにそれ自体を構成する。
【0131】
NR−DCIは、UE毎の基準またはネットワークスライスに基づいてコンテナを構成し得、持続時間Xのための構成を示すために一度シグナリングし、持続時間Xは、それに従う複数のコンテナを含み得る。図30に示される例では、第1のコンテナの中のNR−DCIは、動的にNR−ULのための構成を設定し、同一の構成が、コンテナ2のために有効である。コンテナ3は、そのNR−DCIを通してNR−ULのための新しい構成を有する。
【0132】
ULシグナリングは、コンテナ内で達成され得る。具体的には、コンテナは、コンテナ内の1つ以上の(時間もしくは周波数における)非隣接領域において、ULのための制御、データ、および参照信号のうちの1つ以上のものを搬送し得る。UL配分は、構成に応じて、コンテナ全体を占有し得る。さらに、コンテナ内のULリソースは、時間分割多重化または周波数分割多重化もしくは符号分割多重化を通して、複数のUEの間で多重化される。この概念は、2人のユーザがコンテナ内のULリソースを共有するFDDおよびTDDにおける異なるコンテナに対して図31ならびに32に示される。
【0133】
NR−UCIは、1つ以上のシンボル内のいくつかもしくは全ての周波数リソースの中で配分され得るか、または図33で例示されるように、コンテナのUL部分内のリソースにおいてNR−UDと共に多重化され得る。さらに、NR−UCIのリソース配分は、例えば、隣接シンボルの組の中に限局され得るか、もしくは、例えば、時間および/または周波数ドメイン内の非隣接リソースにわたって分配され得る。ここで示される分散型配分のタイプは、周波数ダイバーシティを提供し得る。
【0134】
複数のUEのNR−UCIは、同一の時間周波数リソースにマップされるが、周波数ドメインにおいて時間ドメイン拡散コード/シーケンスおよび/または直交もしくは低相互相関拡散コード/シーケンスを使用して、伝送され得る。このようにして、eNBは、異なるNR−UCIを異なるUEと区別することができる。図34は、同一の時間周波数リソースにおけるそれらの伝送を区別するために直交カバーリングコードを使用する2つのUEを示す。このソリューションは、LTEと異なり、NR−UCIリソースが、搬送波の帯域幅内のいずれかの場所に割り当てられることができ、ビーム形成されることができるので、PUCCH領域は、搬送波の外側帯域内のリソースに制限され、基地局にビーム形成しない。
【0135】
時間または周波数分割リソースおよびカバーリングコードもしくは直交シーケンスは、NR−UCIに先行するNR−DCIを通して明示的に割り当てられ得る。代替として、時間または周波数分割リソースおよびカバーリングコードもしくは直交シーケンスは、以下のうちの1つ以上のものから暗黙的に導出され得る:特に、NR−A/Nを伝送するときのDL許可の第1のRB等のDL許可の場所;DL許可のvTTI持続時間;コンテナの中のUL伝送のvTTI持続時間;NR−UCI、例えば、A/Nの(時間および周波数ドメイン内の)場所、例えば、データまたはDL NR−URSもしくはDCIに対するNR−UCIの場所;DCIの(時間および周波数ドメイン内の)場所;および、DL NR−URSの(時間および周波数ドメイン内の)場所。
【0136】
コンテナ内でUEに配分されるシンボルは、周波数ホッピングをサポートし、それによって、開ループ動作において周波数ダイバーシティを提供するように構成され得る。ホッピングは、RRCまたはMAC CEを通して有効にされ得る。例えば、LTEにおけるSIB−2等のシステム情報は、ホッピングを有効または無効にするフラグを搬送し得る。代替として、または加えて、ホッピングパターンは、以下のうちの1つ以上のものの所定の関数であり得る:セルID、ビームID、数秘術タイプ、その応答の中でUCIが伝送されるDL許可のvTTI、および、UL NR−PDSCHのvTTI。
【0137】
図35は、3つのシンボルとLp副搬送波との基本単位のホッピングパターンを伴う例示的構成を示し、ホッピングパターンの各セグメント内の2つのシンボルが、NR−UCIおよび/またはNR−UDを伝送するように構成され、1つが、NR−URSを搬送するために構成される。
【0138】
異なるタイプのNR−UCI(NR−A/N、NR−SIR、NR−SR、NR−CSI、NR−BID、および関連参照シグナリング等)に特定である種々の方法が採用され得る。
【0139】
NR−A/NおよびNR−SIRをシグナリングするシンボルは、規格仕様によって規定されるように、DL許可のための最大許容待ち時間と対応するvTTIとに基づいて暗黙的に導出され得る。代替として、NR−A/NおよびNR−SIRをシグナリングするシンボルは、NR−DCIによって明示的に許可され得る。
【0140】
図36は、NR−A/NおよびNR−SIRが待ち時間を最小化するために先頭シンボルの中のリソースに配分される例を示す。図36の例では、リソースの数ならびにNR−A/NおよびNR−SIRのための変調ならびに符号化は、以下のリストの中の1つ以上のものに基づいて暗黙的に導出される。このソリューションは、リソースの数ならびにチャネル品質(サポートされることができる符号化および変調を示す)、空間多重化が使用される場合の層の数、伝送されるNR−A/NおよびNR−SIRビットの数、数秘術タイプ、ならびにULビーム形成で使用されるビーム幅(プリコーダに基づき得る)をUEに明示的にシグナリングする必要性を回避する。このソリューションは、NR−UD上にNR−UCIをピギーバックする形態であり、NR−UDとNR−UCIとを多重化するためのリソースを識別する。
【0141】
異なる待ち時間要件を伴うHARQプロセスのためのA/Nは、インターバル「L」内でシグナリングされるようにスケジュールされる場合、合同で符号化またはバンドルされ得る。このケースは、異なるHARQプロセスが異なるvTTI持続時間および/または異なる数秘術に対応するときに生じる。持続時間Lは、規格仕様によって事前定義され得るか、またはRRCおよびMA CEを通して構成され得る。例えば、図37は、A/Nが合同符号化またはバンドリングを通して、同時にHARQプロセス0および2のために伝送される場合を示す。
【0142】
NR−A/Nは、複数の空間層のために合同で符号化またはバンドルされ得る。一次および二次搬送波のためのNR−A/Nは、搬送波集約を使用するとき、バンドルまたは合同で符号化され得る。NR−SIRは、複数の空間層のために合同で符号化またはバンドルされ得る。一次および二次搬送波のためのNR−SIRは、搬送波集約を使用するとき、バンドルまたは合同で符号化され得る。
【0143】
スケジューリング要求NR−SRを伝送するために、コンテナのUL領域内でNR−SRをシグナリングするためのシンボルおよびリソースは、規格仕様では所定の場所を通して割り当てられる。例えば、NSR周波数リソースは、NR−SRのために保留され得、コンテナのUL部分の第1のシンボルの中の最低周波数リソースから始まる。代替として、専用RRCまたはMAC CEおよびSR機会の周期性は、システム情報を通してシグナリングされる。さらに、NR−SRは、NR−A/Nと共に合同で符号化される。
【0144】
NR−BID、NR−CQI、NR−PMI、およびNR−RIのためのリソース、またはチャネル品質測定基準を提供する他の同等チャネルパラメータが、RRCまたはMAC CEを通して構成される周期に従って、周期的伝送のために構成される。
【0145】
リソースは、NR−DCIを通して非周期的伝送のために構成される。典型的には、大量のリソースが動的に要求されるので、周期的ではなく、コンテナベースの伝送が、非周期的NR−CSIを搬送するために適している。
【0146】
リソースの変調および符号化は、以下のうちの1つ以上のものに基づいて構成され得る:符号化されている情報ビットの数、チャネル品質、および、空間多重化が使用される場合の層の数。一次および二次搬送波のためのこれらのタイプのNR−UCIは、合同で符号化され、ダウンリンク制御情報によってシグナリングされる搬送波上で伝送される。UEが複数の成分搬送波によってサービス提供されるとき、UEは、これらの搬送波の全てに対するチャネル品質および最良ビームインデックスを監視し、それを報告する。例えば、全ての搬送波のためのNR−CQIレポートは、合同で符号化され、一次搬送波のNR−UCI上で伝送され得る。
【0147】
参照信号を配分するためのソリューションは、コンテナの中のNR−URSを使用して達成され得る。例えば、UEのためのNR−URSリソースは、UEによって搬送されるULトラフィックのタイプに従って、動的に配分され得る。UEは、NR−A/NまたはNR−SIR等の他の信号のリソースの場所から暗黙的にリソースを取得し得る。例えば、NR−URSは、NR−A/Nの直後のシンボルの中に位置し得る。UEはまた、NR−DCIの単一の伝送が、いくつかの後続のサブフレームのためのNR−URSリソースを構成し得るように、または仕様の中で事前定義される固定された場所に基づいて、NR−DCIを通して明示的にシグナリングされるリソースを取得し得る。さらに、NR−URS場所は、最良の復調/復号性能を提供するように、時間においてNR−A/NおよびNR−SIRの場所に隣接し得る。
【0148】
周波数ホッピングが構成されるとき、NR−URSは、NR−UCIが存在する帯域幅の各セグメントの中に割り当てられ得る。
【0149】
NR−URSシーケンスは、ULにおけるPAPRを許容限界内に保つために、(ZCシーケンスのような)単一搬送波性質を有するように設計され得る。
【0150】
図37の例示的構成は、3シンボルとL
p副搬送波とのホッピングの基本単位から成り、UL信号を含む帯域幅の各セグメントは、チャネル推定を有効にするためのNR−URSから成る。さらに、NR−URSは、NR−UCIのための低いBER/BLERを提供するように、NR−UCIに隣接して設置される。
【0151】
NR−UCI伝送は、NR−UDを搬送しない専用リソースで使用され得る。これは、LTEにおけるPUCCHリソースの概念に類似する。LTEでは、リソースは、帯域の外縁の中のPUCCH専用であり、複数のUEは、時間分割または周波数分割もしくは符号分割様式で多重化される。そのようなソリューションは、セルエッジにおいて動作するとき、UEが電力を限定されるときに有益である。ここで、それらは、許容NR−UCI BERレートを達成するために有意な周波数ダイバーシティを要求し得る。したがって、十分に遠く離れた(帯域の外縁等)周波数リソースを有することは、特に、小さい帯域幅のために、良好なダイバーシティを提供するであろう。そのようなソリューションは、A/N情報が小さい、またはSRが送信する必要があるとき、いくつかのUEが最小限のオーバーヘッドを伴ってPUCCH様リソースの中で効果的に多重化されることができる等、伝送されるNR−UCIの量が最小限であるときに有用である。
【0152】
しかしながら、NRのためのソリューションは、NRが複数の数秘術および複数のvTTI持続時間を取り扱わなければならないので、LTEにおけるものと異なる。提案が、以下に説明される。
【0153】
eNBによってサポートされる各数秘術またはネットワークスライスのために、専用リソースが、LTEにおけるSIB−2等のシステム情報を通して半静的に割り当てられ得る。本明細書では、これらのリソースの場所を定義するパラメータは、configNumerologyResourcesUCIと称され得、それは、以下のうちの1つ以上のものを含む:搬送波内の周波数におけるリソース、リソース間の周波数ホッピングパターン、およびリソースの数秘術。
【0154】
例えば、ネットワークは、リソースの異なる数秘術特定のプールを各ネットワークスライスに割り当て得、URLLデバイスが、待ち時間を最小化するためにより広い副搬送波間隔ベースのリソースを割り当てられ得る一方、mMTCデバイスは、デバイスの低いサンプリングレートおよび電力制約に留意して、より長いシンボル持続時間ベースの数秘術を割り当てられ得る。
【0155】
configNumerologyResourceUCIによって定義されるリソース内で、UEは、図54および55に関連して本明細書に説明されるものに類似する方法を通して、そのNR−UCIリソースを識別し得る。
【0156】
configNumerologyResourceUCIによって定義されるリソース内で、UEは、時間分割または周波数分割もしくは符号分割様式で多重化され得、そのリソースは、1つ以上のシンボルのグループにわたる周波数ホッピングを可能にする。
【0157】
図38は、専用領域(configNumerologyResourceUCIによって構成される)が、異なる数秘術のためのNR−UCIのために定義される例示的構成を示す。ここでは、UEは、それらがNR−UDを伝送する数秘術においてNR−UCIを伝送するように構成される。したがって、広い副搬送波ベースの数秘術を用いてNR−UDを伝送するUEは、広い副搬送波間隔を伴う専用NR−UCI領域中で対応するNR−UCIを伝送するであろう。vTTI内の伝送は、割り当てられた数秘術特定のリソースプールの上部セクションと底部セクションとの間でホップするセグメントから成り得る。
【0158】
別の例示的構成は、PUCCH様フォーマットが、UEに割り当てられるそれぞれの数秘術で展開されることを可能にするであろう。
【0159】
全てのサポートされた数秘術からのUEは、NR−UCIのための共通の専用リソースの組内で時間分割または周波数分割もしくは符号分割様式で多重化され得る。このソリューションは、それらが全ての数秘術によって共有されるので、リソースのより良好な利用を提供する。
【0160】
NR−UCIのための共通リソースは、LTEにおいてSIB−2等のシステム情報を通して半静的に割り当てられ得る。本明細書では、これらのリソースの場所を定義するパラメータは、configCommonResourcesUCIと称され得る。configCommonResourcesUCIは、例えば、搬送波内の周波数におけるリソースと、例えば、周波数ホッピングパターンとを含み得る。
【0161】
configCommonResourcesUCIによって定義されるリソース内で、UEは、図54および55に関連して本明細書に説明されるものに類似する方法を通して、そのNR−UCIリソースを識別する。
【0162】
図39は、異なる数秘術を伴って伝送する全てのUEからのNR−UCIを搬送するために割り当てられるconfigCommonResourcesUCIによって定義される専用領域を示す。UEは、共通リソース内で、時間および周波数において、符号分割を通して多重化される。異なる数秘術を伴う複数のUEは、時間または周波数リソースにおいて完全には重複しないので、図40に示されるように、いくつかの共通時間および周波数リソース上でそれらのNR−UCIを伝送することができる。このようにして多重化されるNR−UCIは、セルが全てのユーザを明確に識別することができるように、低い相互相関を有するシーケンスを伴って構築され得る。
【0163】
UEは、それぞれ、対応する専用領域configNumerologyResourcesUCIおよびconfigCommonResourcesUCI内から、そのUE特定のリソースを識別し得る。UE特定のリソースは、以下の1つもしくはいくつかのパラメータから導出される:NR−UDの数秘術;NR−UCIのvTTI;対応するダウンリンク許可のvTTIならびに数秘術(例えば、NR−A/NおよびNR−SIRのための);システム情報またはRRC(例えば、NR−SRリソースは、システム情報の中で定義されるある周期性として起こるように設定され得る);および、NR−UCIに使用される数秘術等。
【0164】
本明細書では、UR特定のリソースを定義する選択されたパラメータのグループは、configUESpecificUCIと称され得る。
【0165】
数秘術特定の構成からそのNR−UCIリソースを取得するUE方法の例が、図41に示される。ここでは、UEは、最初に、configNumerologyResourceUCIから、そのネットワークスライスのためのそのリソースの知識を取得し、次いで、示された領域内で、それ自身のリソースconfigUESpecificUCIを識別し、次いで、そのNR−UCIを伝送する。
【0166】
数秘術特定の構成からそのNR−UCIリソースを取得するUE方法の例が、図41に示される。ここでは、UEは、最初に、configNumerologyResourceUCIから、そのネットワークスライスのためのそのリソースの知識を取得し、次いで、示された領域内で、それ自身のリソースconfigUESpecificUCIを識別し、次いで、そのNR−UCIを伝送する。
【0167】
NR−A/Nは、複数の数秘術にわたって多重化され得る。図42は、UEが、複数のDLデータ伝送に対応するNR−A/Nを同時に異なる数秘術において伝送する必要があり得る状況を示す。そのような場合において、NR−A/Nは、合同で符号化または一緒にバンドルされ、数秘術のうちの1つ(好ましくは、最小の待ち時間を提供するもの)に対応するリソース上で伝送され得る。
【0168】
例えば、SRS場所設計、構成、方法を含む効率的なSRS設計は、NRシステムにおける複数の数秘術およびビーム形成動作のサポートを備え得る。
【0169】
NRシステムでは、複数の数秘術がサポートされ得る。異なる数秘術は、副搬送波間隔,巡回プレフィックス持続時間(長さ)およびフレキシブルインターバル長X等の異なるパラメータを有し得る。図43の例では、2つの異なる数秘術がNRノードの中でサポートされており、数秘術のうちの1つは、他のものよりも短いインターバルX持続時間を伴う、より広い副搬送波間隔を有する。図43に示されるように、サポートされた数秘術のためのNR−SRSは、数秘術帯域幅、循環シフト、コームタイプおよび周期的または非周期的伝送インターバル等の直交リソースに従って、独立して構成されることができる。加えて、広帯域SRSおよび周波数ホッピング(FH)SRS動作は、各サポートされた数秘術によって独立して構成されることができる。
【0170】
図43の例では、数秘術1におけるNR−SRSは、FHを使用して構成され、数秘術2におけるNR−SRSは、その動作帯域幅全体にわたるように構成されることができる。実践では、mMTCアプリケーション等の狭帯域(NB)サービスに対して、動作帯域幅は、非常に狭くあり得、SRS FHを実施することを困難にする。故に、mMTCアプリケーションでは、1つの可能なソリューションは、srs−HoppingBandwidthに等しいsrs−Bandwidthを設定することによって、SRS FHを無効にすることである。
【0171】
NR−SRSリソースおよび設定は、サポートされた各数秘術のために独立して動的または半静的のいずれかで構成されることができる。各数秘術のために、NR−SRSリソース(例えば、時間、周波数、および直交シーケンス)ならびに設定(例えば、伝送期間、ビーム形成パターン等)は、DL制御チャネルまたはRRCシグナリングのいずれかを使用することによって、構成もしくは配分されることができる。
【0172】
例えば、SRSの時間ドメイン場所は、時間インターバルXの最後のシンボル(またはTTI/サブフレームの同等時間単位)に限定されず、非周期的もしくは周期的伝送のいずれかのために異なるように構成されることができるか、またはダウンリンク制御チャネルによって動的にシグナリングされることができる。構成において、NR−SRSの1つまたはいくつかの固定された時間場所が、配分され得る。代替として、非周期的NR−SRSの許容時間場所の組が、上位層によって構成され得る。そして、DL制御チャネルによって動的にトリガされる各非周期的NR−SRS伝送のために、DL制御チャネルをトリガすることは、上位層によって構成される許容時間場所の組外のNR−SRS時間場所のインデックスを動的に示し得る。各数秘術のNR−SRSの構成された伝送帯域幅は、対応する数秘術の帯域幅よりも小さくまたはそれと等しくあり得る。広帯域および狭帯域NR−SRSシーケンス長ならびに許容循環シフトは、各サポートされた数秘術に適応し得る。NR−SRS伝送周期性、ビーム形成パターン等の設定は、数秘術および対応するユースケース(eMBB、UR/LL、mMTC等)の特性、UEモビリティ等のUEの状況、NR−SRSオーバーヘッド対伝送されるべきデータの比率等に従って、構成され得る。
【0173】
さらに、同一の数秘術/ユースケースに属する全てのUEに共通する構成パラメータ(セル特定)は、上位層の共通数秘術またはネットワークスライス構成の中のNR−SRS構成の情報要素に含まれ得る。セル特定の構成は、RRCベースである。UE特定である構成パラメータ(NR−SRS Tx周期、割り当てられたSRSシーケンス循環シフト等)は、各UEのためにNR−SRSのRRC構成に含まれ得、DCIを通して構成されることができる。セル特定のNR−SRSリソースは、保留されないこともある。UE特定のNR−SRSのみが、狭帯域NR−SRSを使用して構成され得る。広帯域または周波数ホッピング(FH)SRSは、サポートされた各数秘術のために独立して構成されることができる。SRS電力制御は、各サポートされた数秘術によって独立して構成されることができる。電力オフセットは、RRCまたはDL DCIのいずれかによって構成されることができる。循環シフトコードの数は、各サポート数秘術とともに変動させられることができる。これは、各サポート数秘術が異なる帯域幅および巡回プレフィックス(CP)長を有し得るという事実に起因する。一般に、循環シフトコードの数は、
【0174】
【数30】
に比例し、NFFTは、FFTサイズであり、CPは、サンプル中の巡回プレフィックス長である。SRSグループ化は、SRS周波数ホッピングが実施されるときに各サポート数秘術のために独立して構成されることができる。これは、合計S個のCAZACシーケンスグループが異なる数秘術から変動させられ得るからである。例えば、数秘術1は、S
1=30個のシーケンスグループを有することができるが、数秘術2は、S
2=60個のシーケンスグループを有することができる。
【0175】
NR−SRS構成パラメータの一例が、表11に示される。
【0176】
【表11】
代替として、または加えて、UEは、全ての数秘術への共通SRS構成で構成され得る。共通SRSの構成は、以下の差異を伴って、ユースケース数秘術特定のSRS、サービス特定のSRS、またはネットワークスライス特定のSRSの構成に類似するであろう。NRノードは、複数のタイプのSRSを管理することとは対照的に、1つのタイプのSRSのみを構成、スケジュール、および管理し得る。SRSは、共通SRS専用である数秘術(例えば、副搬送波間隔、フレームおよびサブフレーム構造等)で構成され得る。SRS専用数秘術は、ユースケースまたはサービス特定の(例えば、eMBB、URLL、mMTC等)数秘術と異なり得、利用可能なシステム周波数帯域のいかなる特定のサブバンドにも限定されないこともある。これは、周波数ホッピングを伴って、または周波数ホッピングを伴わずに、いずれかで、周波数帯域全体に跨架し得る。共通数秘術SRSは、専用数秘術を有するという差異を伴って、旧来のLTE SRSに類似し得る。
【0177】
共通数秘術は、サービス特定の数秘術、ケース特定の数秘術、またはネットワーク特定の数秘術とは対照的に、利用可能な時間/周波数リソースグリッドの任意の部分でリソースを使用し得るので、セル間干渉は、例えば、セル間eMBB対eMBBまたはセル間URLL対URLLに対して、セル間サービス特定の干渉もしくはセル間ユースケース特定の干渉である可能性が低い。共通数秘術SRS測定値は、したがって、異なるユースケース、サービス、またはネットワークスライスに関連付けられる数秘術のための周波数時間リソース再構成を決定するために、eNBによって容易に使用され得る。これは、SRSが周波数ドメイン内またはさらに時間ドメイン内の特定の領域に限定され得るので、ユースケース特定、サービス特定、もしくはネットワーク特定の数秘術ベースのSRSの場合、必ずしも容易に達成可能ではないこともある。
【0178】
SRSは、内蔵フレーム構造で管理され得る。時間インターバルX等の内蔵フレーム構造は、以下のうちの1つ以上のものを含む:DL伝送部分、保護時間、およびUL伝送部分。時間インターバルX内にUL伝送部分がない場合、保護期間またはNR−SRS伝送がない。時間インターバルX内にUL伝送部分がある場合、時間インターバルは、構成に応じて、SRS伝送を含むことも、含まないこともある。時間インターバルX内のNR−SRS伝送のトリガおよびSRS伝送のいくつかの動的設定は、同一または前のインターバルX内のDL制御チャネルによってシグナリングされることができる。周波数帯域幅またはシンボル等のSRSリソースは、DL制御もしくはRRC構成によって動的または半静的に構成されることができる。RRCシグナリングは、いくつかの可能なパラメータセット(例えば、時間、周波数場所、シーケンス等の組み合わせ)を規定することができ、動的DL制御チャネルは、より動的な基準で(例えば、各インターバルXにわたって、またはいくつかのインターバルXにわたって)UEが使用すべき組み合わせを示すことができる。
【0179】
内蔵フレーム構造インターバルX内のNR−SRS伝送の例が、図44に図示されている。
【0180】
図45の例では、単一の内蔵インターバルXは、DL受信、保護時間、およびUL伝送で構成される。SRS伝送は、DL制御チャネルにおけるDCI情報によってトリガされることができる。配分されたSRS帯域幅および時間における開始シンボル等のSRS伝送リソースも、DL制御チャネルによって動的に構成されること、またはRRCシグナリングによって半静的に構成されることができる。
【0181】
図46の例に示されるような、2つ以上の内蔵インターバルXが構成されているとき、SRS伝送のトリガは、現在のインターバル
【0182】
【数30-1】
内のDL制御チャネルによって、または前の内蔵インターバルXj(1≦j<i)内のDL制御チャネルによって、いずれかで動的に構成されることができる。内蔵インターバルXにおいて、SRS帯域幅および開始シンボル等のSRS伝送リソースの構成は、DL制御チャネルによって動的に構成されること、またはRRCによって半静的に構成されることができる。
【0183】
例えば、伝送帯域幅、伝送シンボルの数、および直交機構等のNR SRS伝送リソースは、RRCを介して半静的に構成されることができ、内蔵インターバルX内のSRS伝送タイミングは、NR内蔵DL制御DCIによってトリガされることができる。
【0184】
代替として、または加えて、無線チャネルを探索するチャネル質測定のための方法は、ビーム形成技法を使用して実施され得る。チャネル質測定のためのビーム形成方法は、完全なチャネル状態情報(CSI)がチャネル質測定用信号から取得されることができないとき、特に好ましい。より高い周波数帯域(>6GHz等)では、伝送信号は、反射に起因して劇的に減衰させられる。受信信号品質は、より高い周波数帯域内に見通し線(LOS)パスがない場合、劣化を受け得る。したがって、より高い周波数帯域では、LOSまたは非LOSを探索するためにビーム形成を使用することが、無線チャネルを探索する効果的な方法になる。
【0185】
NR SRSは、FDD、TDD、およびフレキシブルな内蔵フレーム構造のためにプリコーディングされることができる。例えば、srs−preCodedEnableフラグが有効に設定されている場合、SRSは、伝送上にあるときにプリコーディングされることができる(表2参照){TC TABLE7}。NR SRSのためのプリコーディング重みは、コードブックまたは非コードブックアプローチに基づくことができる。
【0186】
SRSをプリコーディングするための複数のコードブックを伴うgNBからの規定されたコードブックがある場合、SRSは、SRSをプリコーディングしている間に、指し示された/割り当てられたコードブックを使用することができる。加えて、プリコーディングされたNR SRSは、UEアンテナ構成に適応し得る。srs−TxAntennaPortsは、SRSプリコーディングに使用されるアンテナポートを示すように構成されることができる。プリコーディング重みは、DL制御チャネルまたはRRC構成を介して、いずれかでシグナリングされることができる。例えば、NRシステムでサポートされる4つのコードブックがある場合、各コードブック(プリコーディングマトリクス)は、C
i(i=1、2、3および4)として表される。各C
iは、異なるアンテナ構成を有し得る。例えば、C
1は、2×2プリコーディングマトリクス、C
2は、4×4プリコーディングマトリクス、C
3は、8×8プリコーディングマトリクス、C
4は、16×16プリコーディングマトリクスであり得る。srs−codeBookIndexが3に設定される場合、C
3コードブックが、SRSプリコーディングのために選定される。プリコーディング重み(コードブックマトリクス列ベクトル)および層(ランク)は、DL制御を介して、またはRRC構成を介して、シグナリングされることができる。例えば、DL制御チャネルがコードブックC
iからプリコーディングマトリクス列インデックス{1,3}を示す場合、プリコーディングマトリクスは、列ベクトルを取り出すことによってコードブックC
iから構築されることができる。
【0187】
【数40】
式中、C
i,1およびC
i,3は、コードブックC
iマトリクスの第1および第3の列ベクトルである。
【0188】
加えて、または代替として、NR−SRSプリコーディングマトリクスは、所定のコードブック(規格で規定される)から構築され得る。このアプローチでは、プリコーディングマトリクスを選定するためのシグナリングオーバーヘッドは、SRSをプリコーディングするために低減させられることができる。例えば、SRSプリコーディングマトリクスは、離散フーリエ変換(DFT)コードブックから構築されることができる。DFTコードブックは、以下のように表されることができる。
【0190】
【数60】
であり、Nは、(ビーム分解能)を表し、N
tは、伝送アンテナの数を表す。N
tおよびNの値がUEアンテナ構成に適応するように動的に構成されることができるので、これは、複数のコードブックを使用する必要性を回避することができ、故に、シグナリングオーバーヘッドを低減させることができる。
【0191】
SRSのための特殊プリコーディングケースは、プリコーディングマトリクスが識別マトリクスを使用しているときのアンテナ選択と同等である。srs−preCodedEnableが「無効」に設定された場合、プリコーディングマトリクスは、SRSプリコーディングのための単位マトリクスとして設定されることができる。
【0192】
【数70】
このように、NR−SRSは、常にプリコーディングされているものとして扱われることができる。
【0193】
SRSプリコーディングは、非コードブックアプローチに基づき得る。そのような場合において、SRSは、指向性ビーム形成の場合と見なされることができる。例えば、NR 3D指向性ビームを構築するために、構成は、ビーム方向または水平角φおよび垂直角θならびにビーム幅ΔBを用いて規定されることができる。
【0194】
ビーム方向の数およびビーム幅は、UE能力ならびにカテゴリに適応し得る。UEが多数の伝送アンテナを具備している場合、原則として、より良好なビーム分解能を実施し、より上質のビーム形成品質を構築することができる。図47の例では、8方向ビームが、SRS方向ビーム形成設定のために構成される。この2D例では、各方向2Dビーム幅は、ビーム方向毎に45度に設定される。この例では、TXビーム1および2は、UEのためのLOSおよびNLOSパスを探索することができる。故に、SRS方向ビームは、チャネル質測定を達成することができる。そのような方法は、3Dに一般化され得る。
【0195】
各方向ビームは、一意のビームIDに関連付けられることができる。このビームIDは、質測定方法の構成に使用されることができる(ビームID使用法の詳細については、「エラー参照元がみつかりません」を参照されたい)。各方向ビームは、ビームトレーニングシーケンスに関連付けられることができる。ビームトレーニングシーケンスは、CAZACシーケンスまたは低PAPRシーケンスを使用することができる。例えば、SRSのためのビームトレーニングシーケンスは、以下のように表されることができる。
【0196】
【数80】
式中、Qは、シーケンス長であり、CAZACシーケンスのルートuは、ビームIDの関数として設定されることができ、αは、循環シフトである。
【0197】
質測定方法は、ビームIDフィードバック方法またはビーム掃引方法を介して分類され得る。
【0198】
ビームIDフィードバック方法では、各ビームIDは、一意の指向性ビームに関連付けられることができる。表2{TC TABLE7}で規定されるsrs−beamIDsは、これらのビームID構成を搬送するために使用されることができる。加えて、このフィールド(srs−beamIDs)は、所望のビームを構築するように、非コードブックベースのアプローチのためのsrs−beamPropertyまたはコードブックベースのアプローチのためのsrs−codeBookIndexに関連付けられることができる。このように、UEは、規定された方向ビームを生成するために、これらの前述の構成を使用することができる。例えば、UEは、方向ビームを形成するように、3つのビームおよび非コードブックベースのアプローチで構成され得る。この例では、表2{TC TABLE7}の中のsrs−beamIDsおよび各対応するsrs−beamPropertyは、それぞれ、={1,2,3}および{{φ
1,θ
1},{φ
2,θ
2},{φ
3,θ
3}}として表されることができる。水平角φおよび垂直角θの表現は、明示的角度またはradを使用する代わりに、量子化されることができる。例えば、水平角の範囲は、0〜180である。水平角の範囲は、この例に対して、0〜9(=180)に正規化されることができる。この例では、水平角φ=60である場合、量子化表現は、φ=3に等しくあり得る。ビーム構成情報によって、UEは、3つの仕様方向ビームを実施することができる。手短に言えば、NRノードがチャネル質測定のためのビームIDフィードバック方法を使用するUEを構成するとき、UEは、構成されたビームID情報に適用され、対応する/規定ビーム形成SRSを生成し、これらのビームをNRノードに伝送することができる。このように、NRノードは、これらの構成されたビームを検出することを予期している。故に、NRノードは、ビーム品質測定を実施し、より良い品質を有するビームを決定することができる。方法は、NRノードのためのチャネル質測定を精緻化するために有用である。別様に、NRノードは、ビームIDフィードバックを使用する代わりに、ビーム掃引を実施するようにUEを構成することができる。NRノードがチャネル質測定のためのビーム掃引方法でUEを構成するとき、UEは、SRS伝送インターバル内で事前設定または構成された掃引ビームを伝送するであろう。例えば、UEが8つのビームで構成される場合、UEは、SRS伝送インターバル中に8つ全てのビームを伝送/掃引する。このオプションは、SRS伝送インターバル中に規定ビームがないので、構成オーバーヘッドを節約することができる。
【0199】
ビームIDフィードバック方法の別のユースケースは、UEが、反復ビーム質測定技法をサポートするために、質測定時間中、規定された複数のビームまたは単一のビームを伝送するように要求され得ることである。反復ビーム質測定方法は、いかなるビーム掃引動作も伴わないものと称され、ビームは、各ビーム伝送時間に独立して構成されることができる。ビームID方法は、NRノードが、質測定目的のために、総当たり的に全ての構成されたビームを掃引することなく、規定ビームを構成することを可能にする。ビーム質測定周期は、RRCまたはDLシグナリングのいずれかを介して構成されることができる。各伝送インターバルXにおいて伝送されるSRSビームの数は、構成されることができる。各SRSビーム伝送持続時間がL個のシンボルおよびK個のsrs−multiBeamFactorに設定される場合、複数のビームが、同時に伝送されることができ、N個全てのビームのための全伝送持続時間は、
【0200】
【数80-1】
個のシンボルに等しい。N個のパラメータは、表2{TC TABLE7}にリストアップされるsrs−numberOfBeamsを介して構成されることができる。シンボルインデックスの開始は、インターバルX内のsrs−SymbolLocationによって構成される。構成されたsrs−beamIDsの数がN未満である場合、ビーム掃引動作は、実施されない。例えば、srs−numberOfBeamsNが8に設定され、srs−beamIDsが{2,3,5}として設定される場合、UEは、3つのビームを伝送するであろう。ビーム品質は、非コードベースのアプローチのためのsrs−beamPropertyの中で{{φ
2,θ
2},{φ
3,θ
3},{φ
5,θ
5}}として規定されることができる。コードブックベースのアプローチでは、複数のビーム形成ベクトルがコードブックから規定される場合、UEは、以下の式を使用して、伝送のための最適化されたビーム形成ベクトルを見出そうとすることができる。
【0201】
【数90】
式中、W
txは、UE伝送プリコーダまたはビーム形成重みであり、W
SRSは、NRノードによって再構成される標的プリコーダまたはビーム形成重みである。コードブックベースのアプローチに対して、W
SRSは、srs−codeBookIndexを介して構成されることができる。非コードブックベースのアプローチに基づく場合、W
SRSは、srs−beamPropertyを介して規定されることができる。加えて、アクティブ化されたビームIDは、DL制御チャネルを介して動的にシグナリングされることができる。図48は、例示的構成可能質測定方法を描写する。
【0202】
図48の例では、srs−beamIDsの数がsrs−numberOfBeamsと等しく設定される場合、ビーム掃引が実施されるであろう。図49は、チャネル質測定段階中にビーム掃引のために構成されるSRSを描写する。
【0203】
以下の4つの場合は、質測定方法中のUEとNRノードとの間の相互作用の例である。
【0204】
ケース1では、NRノードとのUE Txビーム質測定/トレーニングは、UE Txビーム精緻化のためにビームフィードバックを使用する。この場合、NRノードは、チャネル質測定精緻化のための規定ビームをフィードバックするようにUEを構成し、いかなるビーム掃引も関与しない。
【0205】
ケース2では、UE Txビーム質測定/トレーニングがないが、NRノードは、最良のNRノードのRxビーム、すなわち、ビームペアリングのために、NRノードフィードバックを用いてRxビーム掃引を実施する。この場合、UEは、ULチャネル質測定/ビームトレーニングのためのビームIDフィードバック方法を実施し、NRノードは、NRノード受信ビーム形成に関連付けられる、より良好な受信品質を有するビームを決定する。NRノードは、最良のペアにされるビームをこのUEにフィードバックすることができる。例えば、UEは、8つのビームI={1,2,…,8}を構成するが、ビームID={2,3,4}のみを伝送する。NRノードにおいて、NRノードは、16個の受信ビーム形成(16個の受信方向)を実施し、各受信ビーム形成も、ビームID、すなわち、J={1,2,…,16}に関連付けられる。したがって、それは、3×16=48個の伝送・受信ビームペアを有する。NRノードが伝送ビーム{i=3}を検出し、受信ビーム{j=7}が他のビームペアよりも最良の品質を有する場合、{i=3,j=7}ビームペアが、UEにフィードバックされることができる。NRノードは、複数のビームペアをフィードバックすることもできる。
【0206】
ケース3では、UE Txビーム掃引があり、NRノードRXビーム掃引がなく、最良のUE TxビームのためのNRノードフィードバックがある。この場合、NRノードは、チャネル質測定のためのビーム掃引を実施するようにUEを構成し、NRノードは、どの受信したビームがより良い品質を有するかをUEにフィードバックする。
【0207】
ケース4では、UE Txビーム掃引があり、NRノードは、RXビーム掃引を実施し、NRノードは、最良のUE Txビームおよび最良のNRノードRXビームのためにフィードバックする。この場合、UEは、ULチャネル質測定およびビームトレーニングのためのビーム掃引方法を実施し、NRノードは、NRノード受信ビーム形成に関連付けられたより良好な受信品質を有するビームを決定する。NRノードは、最良のペアにされたビームをUEにフィードバックすることができる。例えば、UEは、8つのビーム{1,2,…,8}掃引を実施し、NRノードは、NRノード受信ビーム形成に関連付けられる、より良好な受信品質を有するビームを決定する。NRノードは、最良のペアにされたビームをこのUEにフィードバックすることができる。例えば、UEは、8つのビームI={1,2,…,8}を構成する。NRノードにおいて、NRノードは、16個の受信ビーム形成(16個の受信方向)を実施し、各受信ビーム形成も、ビームID、すなわち、J={1,2,…,16}に関連付けられる。したがって、それは、3×16=48個の伝送・受信ビームペアを有する。NRノードが伝送ビーム{i=3}を検出し、受信ビーム{j=10}が他のビームペアよりも最良の品質を有する場合、{i=3,j=10}ビームペアが、UEにフィードバックされることができる。NRノードは、複数のビームペアをフィードバックすることもできる。
【0208】
ケース1−4の方法は、別個に、または任意の組み合わせで使用され得る。
【0209】
ビームトレーニングの場合、フィードバックは、ビーム方向情報(例えば、水平角、方位角等)、ビーム幅、またはTx電力であり得る。この情報は、ビームトレーニングフィードバック情報セットにグループ化され得る。フィードバック情報セットは、例えば、4つの可能なビームトレーニング情報フィードバックセットのための2ビットから、256個の可能なビームトレーニング情報フィードバックセットのための8ビットの間のいずれかで、量子化され、それにわたってコード化され得る。可能なビーム情報フィードバックセットは、規格の中で事前定義され得、セットの各々は、インデックス(例えば、2ビットから8ビットの間のいずれかにわたってコード化される)に対応し、NRノードによってUEにシグナリングされることができる。ビームトレーニング情報フィードバックセットの構成が、RRCシグナリングおよびMAC制御要素(MAC CE)シグナリングを通し得る一方、実際のトレーニングフィードバック(すなわち、ビームトレーニングフィードバックのためのコード化されたビット)は、より動的なphybackを要求し得、PHY層シグナリング(例えば、新しいNR DCI)を通してUEにシグナリングされ得る。
【0210】
プリコーディングまたはビーム形成されたSRSのための時間および周波数リソースは、プリコーディングされていないSRS構成ケースと同様に、RRCもしくはDL制御チャネルのいずれかによって行われることができる。ビーム形成は、コードブックまたは非コードブックベースのビーム形成を介して達成されることができる。非コードブックベースのビーム形成は、アナログビーム形成またはアナログおよびデジタルビーム形成(すなわち、ハイブリッドビーム形成)のいずれかを使用することによって、達成されることができる。さらに、プリコーディングまたはビーム形成設定は、DL制御およびRRCを介して達成されることができる。プリコーディングされていないSRSと同様に、各SRS伝送は、プリコーディングまたはビーム形成を実施するかどうかにかかわらず、各SRS伝送時間においてDL制御またはRRCによって構成されることができる。例えば、srs−preCodedEnableは、srs−preCodedEnableがRRC構成で無効に設定されるときでさえも、DL制御チャネルシグナリングによってトリガされることができる。ビーム形成またはプリコーディング情報は、異なるSRS伝送において変動させられることもできる。図50の例では、SRS伝送期間中、SRSは、プリコーディング/ビーム形成を伴って、または伴わずに、構成されることができる。この種類の構成は、DL制御チャネル指示によって動的にトリガされることができる。代替として、NR−SRS伝送パターンは、固定持続時間内のM
p個のプリコーディングされたSRSおよびM
np個のプリコーディングされていないSRSのパターンとして構成されることができる。
【0211】
srs−preCodedEnableが有効に設定されているとき、srs−Bandwidthは、プリコーディングまたはビーム形成されたSRSのコヒーレンス帯域幅に使用されることができる。図51の例では、プリコーディングまたはビーム形成されたSRSは、異なるBW設定を有することができる。srs−Bandwidthは、DL DCIによって動的に構成されることができる。
【0212】
NR−SRSは、UL復調RS(DMRS)として使用され得、すなわち、NR−SRSは、ビーム質測定および復調の目的の両方を果たし、ULNR−DMRSのオーバーヘッドを低減させることができる。これは、NRノードが質測定およびUL復調の目的の両方のために供給されるNR−SRSを利用するからである。UL−DMRSの主要な目的は、ULデータまたは制御チャネル復調のためである。この方式は、NR DMRSオーバーヘッドを節約するように、質測定/ビーム精緻化中に有用である。NR−SRSがDM−RSのために構成されるとき、それは、ULデータおよび制御チャネルの復調に使用されることができる。NR−SRSがプリコーディングされる場合、ULデータおよび制御チャネルは、NR−SRSと同一のプリコーディング重みを使用することができる。NR−SRSがプリコーディングされない場合、ULデータおよび制御チャネルは、プリコーディングされ、プリコーダ重みが、eNBに把握され得る。
【0213】
図52では、NR SRSは、次のULデータまたは制御シンボルで構成される。したがって、構成されたSRSは、UL復調目的のために使用されることができる。この例では、NR SRSの構成された密度は、ULデータチャネルの復調を満足させることができる。
【0214】
ここで制御チャネルおよび参照信号を伴うフレーム構造を参照すると、参照数秘術のサブフレームでは、異なる種類のミニスロットが、異なる伝送数秘術をサポートする異なるデバイスのために配分され得る。
【0215】
図53を参照して、図示される例によると、広帯域URLLCスロットが図示されている。異なる部分サブバンドミニスロット(例えば、URLLCスロット1、2、および3)が、サブフレーム内の参照数秘術のスロット1の中に示され、異なる完全サブバンドミニスロット(例えば、URLLCスロット4および5)が、サブフレーム内の参照数秘術のスロット2の中に示される。
【0216】
図54を参照して、図示される例によると、異なるmMTCインターバル(例えば、集約ミニスロットを伴うmMTCインターバル1および2)ならびにmMTCミニスロット(例えば、mMTCスロット3および4)が、参照数秘術のサブフレームの中に示される狭帯域mMTCスロットが図示されている。
【0217】
ある場合、サブフレーム内の同一または異なるタイプのミニスロットは、例えば:システム運営によって事前定義もしくは再構成され得る;RRCシグナリングもしくはMAC CE等の上位層によって静的または半静的に構成され得る;または、スロット1の中のDL制御チャネルおよび/またはスロット2の中の二次DL制御チャネル(適用可能である場合)上で搬送されるDCIによって動的にシグナリングされ得る。
【0218】
制御チャネルおよび参照信号(RS)を伴うスロット/ミニスロットの例示的詳細が、図55および56(DLデータを伴う)ならびに図57および58(ULデータを伴う)に図示されている。
【0219】
ある場合、DL参照信号(RS)は、図68−71に図示されるように、スロットもしくはミニスロットの第1のシンボルにおいて配分され得、同期化信号が、DCIとインターリーブされているか、またはされていないかのいずれかである。例えば、ZC様シーケンス等の適切なシーケンスが使用される場合、DL RSは、同期化目的のためにも使用され得、例として図58(DCIとインターリーブされたDL RS)に示されるように、第1のシンボルにおいて挿入された同期化信号を排除し得る。例えば、DCIとインターリーブされた場合、副搬送波の中のDL RS間隔は、異なる数秘術(例えば、異なる副搬送波間隔)を用いた以下の例示的方程式により定義され得る。
y個の副搬送波=<整数[(チャネルコヒーレント帯域幅/副搬送波間隔)/j]
式中、j=1、2、3、または4である。
【0220】
ある場合、UL参照信号(RS)は、図12および13に図示されるように、スロットもしくはミニスロットの最後のシンボルにおいて配分され得、DCIとインターリーブされているか、またはされていないかのいずれかである。例えば、UCIとインターリーブされた場合、副搬送波の中のUL RS間隔は、異なる数秘術(例えば、異なる副搬送波間隔)を用いた以下の例示的方程式により定義され得る。
y個の副搬送波=<整数[(チャネルコヒーレント帯域幅/副搬送波間隔)/j]
式中、j=1、2、3、または4である。
【0221】
したがって、DLおよびUL UE特定の参照信号(RS)は、例えば、図12および13に図示されるように、異なるパターンでUEデータを伴って配分され得る。時間および周波数の中のRS間隔は、異なる数秘術(例えば、異なるシンボル長および副搬送波間隔)を用いた以下の例示的方程式により定義され得る。
X個のシンボル=<整数[(チャネルコヒーレント時間/シンボル長)/i]
式中、j=1、2、3、または4である、または
y個の副搬送波=<整数[(チャネルコヒーレント帯域幅/副搬送波間隔)/j]
式中、j=1、2、3、または4である。
【0222】
ある場合、UE RSは、システムリソースの最適化された利用のために、ならびに復調の品質を保証するために、伝送数秘術のためのチャネルコヒーレント時間および帯域幅に基づいて構成され得る。
【0223】
ここで、伝送チェーンを強化することによって信頼性を改良することを検討すると、一例では、TBは、複数のCBに分割され得、各CBは、異なるコードレートを用いて符号化されることができる。例えば、CBは、不均等なエラー保護を有することができる。各CBは、異なるMCSを有することができる。
【0224】
図59は、符号化レートおよびレートマッチング機能が各CBに対して調節されることができる、伝送チェーンの例を示す。追加の信頼性を要求するペイロードの部分は、より低いレートのコードを用いて符号化され得る。例えば、MAC CEを伴うCBは、追加の保護を提供され得る。加えて、さらなる信頼性を要求するコードワードを搬送するREは、低位変調を用いて変調され得る。
【0225】
LTEと異なり、NRは、よりフレキシブルなコードブロックセグメンテーションをサポートし、不均等なエラー保護をサポートし得る。LTEでは、6,144を上回るビットを搬送するTBのみが、CBにセグメント化される。例えば、ペイロードの部分が追加の保護を受けることができるように、オプションが、用途に従って、任意のTBサイズを可変および/または不均等サイズのCBにセグメント化するために使用され得る。
【0226】
NR−DCIは、不均等に保護されたペイロードの存在、対応するMCS、および異なるタイプのペイロードの相対場所についての情報を示すことによって、不均等なエラー保護のための構成を示し得る。境界内で制御シグナリングオーバーヘッドを保つために、構成は、所定のペイロード構成のリストの中へのインデックスとして示され得る。代替として、追加の信頼性を要求するビットが、TBの中で別個に伝送され得る。例えば、MAC CEは、データと多重化されることなく、別個のTBの中で伝送され得る。TBの中のペイロードが小さい(すなわち、40ビット未満)場合、LTEは、40ビットの最小TBサイズをサポートし、24ビットCRCをTBに適用するので、フィラービットを使用する。例えば、NRでは、より小さいCRCサイズ(例えば、24ビットよりも小さい)が、より小さいTBサイズをサポートするために提供され得る。TBがCBにセグメント化されるとき、異なるCBが、ペイロードサイズに応じて、異なる長さのCRCを用いて符号化され得る。
【0227】
制御シグナリング、超信頼性データ等のULデータのためのより高いエラー保護を提供するために、NRでは、高信頼性UL許可(HR−UL許可)が使用され得る。例えば、報告されたCQIに基づいて典型的に使用されるであろうものよりもより低いMCSが、HR−UL許可に使用されるであろう。例えば、MCSは、BLER<10%ではなく、BLER<1%を可能にするであろう。
【0228】
ある場合、UEは、図60に示されるように、拡張スケジューリング要求(SR)または拡張バッファステータスレポート(BSR)を使用して、HR−UL許可を要求し得る。本明細書では、拡張SRおよび拡張BSRは、それぞれ、NR−SRおよびNR−BSRと称され得る。NR−SRは、UEがスケジュールされたPUSCHリソースを有していないとき、PUCCH上でシグナリングされ得、NR−BSRは、UEがすでにスケジュールされているとき、PUSCH上でシグナリングされ得る。代替として、HR−UL許可が、UEデバイスタイプ、要求されるサービス等に基づいて、排他的に使用され得る。例えば、UR/LLデバイスは、一例によると、HR−UL許可を常に受信し得る。
【0229】
LTEでは、PUCCHフォーマット1は、SRをシグナリングするために使用されることができる。PUCCHフォーマット1を使用するとき、SRは、否定応答のためのそれと同じ配置点を使用する。NR−SRに対して、否定応答のためのそれと同じ配置点を使用する通常のUL許可の要求、および肯定応答のためのそれと同じ配置点を使用するHR−UL許可の要求が、シグナリングされ得る。SRリソースは、スケジューリング要求のタイプ、すなわち、通常または高信頼性を示すように、変調される。したがって、HARQ確認応答は、ACK/NACKおよびSRが同時に伝送され場合のシナリオに対して、LTEにおけるようにNR−SRに使用されるリソース上に多重化されることができない。
【0230】
LTEでは、PUCCHフォーマット3も、SRをシグナリングするために使用されることができる。PUCCHフォーマット3を使用するとき、SRビットは、存在する場合、確認応答と連結される。NRに対して、通常のUL許可を要求するとき、SRビットは、「0」に設定され得、HR−UL許可を要求するとき、SRビットは、「1」に設定される。
【0231】
UEが通常のUL許可をすでにスケジュールされているときにHR−UL許可を要求するために、高信頼性BSR(HR−BSR)が使用され得る。例示的な短いHR−BSR MAC CEが、図61に示される。短いHR−BSRの中のHRバッファサイズフィールドは、伝送される必要があるHRデータの量を示し、HRデータは、より高い信頼性で伝送される必要があるMAC CE(例えば、ビーム/モビリティ管理に使用されるMAC CE、状態遷移等)を含む。代替として、旧来の長いBSR MAC CEは、図62に示されるように、HRバッファサイズを含むように拡張され得る。
【0232】
ここでビーム形成されたNR DL制御チャネルを検討すると、NR DL制御チャネルは、ビーム形成を伴って適用されることができる。初期アクセス段階では、ビーム掃引サブフレームのためのリソース配分は、同期化チャネル、ビーム掃引RS、および一次ブロードキャストチャネルのための固定または事前決定されたリソースを伴って、事前決定されることができる。このように、UEは、Txビーム掃引中に最良のTxビームを見出すことができる。共通NR DL制御が必要とされる場合において、NRノードTXビーム掃引ベースの伝送は、同期化チャネル、ビーム掃引RS、および一次ブロードキャストチャネルを伴う同一のカバレッジをサポートするために、使用されることができる。これらの共通NR DL制御チャネル検索空間は、同期化チャネル、ビーム掃引RS、および一次ブロードキャストチャネルのためのビーム掃引で使用される、同一のビームを用いて適用されることができる。図63を参照すると、共通NR DL制御がDLビーム掃引RSと同じビーム設定を共有することを示す。ビーム掃引RSは、共通NR DL制御チャネルの復調のために使用されることができる。
【0233】
例として、別のオンデマンドビーム形成されたNR DL制御チャネル(UE特定)は、初期アクセスまたはビーム精緻化段階で合意された最良のTxビームを使用することができる。一例として、PRACHプリアンブルリソース(グリッド、プリアンブルID、および長さ)は、単一または複数のTRノードから伝送する、検出された最良のTxビーム/ビームIDによって、示されることができる。共通DL制御を伝送している場合、最良のビームまたはULビーム掃引動作のいずれかを用いて、UL PRACHプリアンブル伝送のためのPRACHリソース情報を提供し得る。共通DL制御情報がない場合、UEは依然として、検出されたビーム情報からPRACHリソースを導出することが可能であり得る。配分されたPRACHリソースが、最良の伝送方向ビームの暗黙的指示として使用されることができるからである。NRノードは、事前配分されたPRACHリソースによって示される、ビーム形成されたPRACHプリアンブルを検出することができる。したがって、NRノードは、ランダムアクセス応答(RAR)を伝送するためにこのビーム形成情報を使用することができる。UEがランダムアクセス応答を検出すると、UEは、NR DL制御チャネルの受信のために受信ビーム形成を形成することができる。(UE特定の)NR DL制御チャネルの伝送の前に実施されているビーム精緻化方法がある場合、UEは、NR DL制御受信のための精緻化ビームを使用することができる。ビーム形成されたDL制御チャネルのための例示的UE方法が、図64で描写されている。図64では、鎖線は、随意の方法として扱われることができる。例えば、利用可能な共通NR DL制御チャネルがない場合、UEは依然として、ビームトレーニング段階からPRACHリソースを導出することができる。
【0234】
ここでサブフレームにおける許可不要UL伝送を検討すると、参照数秘術のサブフレームでは、異なる種類の許可不要スロットが、異なって配分され得る。例示的サブバンド許可不要スロットが、図65に図示されている。異なる部分サブバンド許可不要スロットが、サブフレーム内の参照数秘術のスロット1の中に示され、異なる完全サブバンド許可不要スロットが、サブフレーム内の参照数秘術のスロット2の中に示される。
【0235】
例示的狭帯域許可不要スロットが、図66に図示されている。異なる許可不要インターバルまたはスロットが、参照数秘術のサブフレームの中に示される。許可不要スロットは、システム運営によって事前定義もしくは再構成され得るRRCシグナリングもしくはMAC Ce等の上位層によって静的または半静的に構成され得るか、もしくはDL制御チャネルおよび/または適用可能である場合は二次DL制御チャネル上で搬送される許可不要DCIによって動的にシグナリングされ得る。
【0236】
許可不要DL信号および/または制御情報(すなわち、DCI)ならびに許可不要ULパイロット/プリアンブルの両方、制御情報(すなわち、UCI)、およびデータを含む、許可不要スロット構成の例が、図67および図68に図示されている。
【0237】
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、コーデック、セキュリティ、およびサービス品質に関する作業を含む、無線アクセス、コアトランスポートネットワーク、およびサービス能力を含む、セルラー電気通信ネットワーク技術の技術規格を開発している。近年の無線アクセス技術(RAT)規格は、WCDMA(登録商標)(一般的に3Gと称される)、LTE(一般的に4Gと称される)、およびLTE−Advanced規格を含む。3GPPは、「5G」とも称される、新しい無線(NR)と呼ばれる次世代セルラー技術の標準化に取り組み始めている。3GPP NR規格開発は、6GHzを下回る新しいフレキシブル無線アクセスのプロビジョンと、6GHzを上回る新しいウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスのプロビジョンとを含むことが予期される、次世代無線アクセス技術(新しいRAT)の定義を含むことが予期される。フレキシブル無線アクセスは、6GHzを下回る新しいスペクトル内の新しい非後方互換性無線アクセスから成ることが予期され、多様な要件を伴う3GPP NRユースケースの広範なセットに対処するように、同一のスペクトル内で一緒に多重化されることができる、異なる動作モードを含むことが予期される。ウルトラモバイルブロードバンドは、例えば、屋内用途およびホットスポットのためのウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供するであろう、センチ波およびミリ波スペクトルを含むことが予期される。具体的には、ウルトラモバイルブロードバンドは、センチ波およびミリ波特定の設計最適化を伴って、6GHzを下回るフレキシブル無線アクセスと共通設計フレームワークを共有することが予期される。
【0238】
3GPPは、データレート、待ち時間、およびモビリティのための多種多様なユーザ体験要件をもたらす、NRがサポートすることが予期される種々のユースケースを識別している。ユースケースは、以下の一般的カテゴリを含む:拡張モバイルブロードバンド(例えば、高密度エリア内のブロードバンドアクセス、屋内の超高ブロードバンドアクセス、群衆の中のブロードバンドアクセス、あらゆる場所での50+Mbps、超低コストブロードバンドアクセス、乗り物内のモバイルブロードバンド)、重要通信、マッシブマシンタイプ通信、ネットワーク動作(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング、移動およびインターワーキング、エネルギー節約)、ならびに拡張vehicle−to−everything(eV2X)通信。これらのカテゴリの中の具体的サービスおよび用途は、いくつか例を挙げると、例えば、監視およびセンサネットワーク、デバイス遠隔制御、双方向遠隔制御、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、無線クラウドベースのオフィス、緊急対応者コネクティビティ、自動車eコール、災害アラート、リアルタイムゲーム、多人数ビデオ通話、自律運転、拡張現実、触覚インターネット、および仮想現実を含む。これらのユースケースおよびその他は全てが、本明細書で考慮される。
【0239】
図69は、本明細書に説明および請求される方法ならびに装置が具現化され得る例示的通信システム100の一実施形態を図示する。示されるように、例示的通信システム100は、無線伝送/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、および/または102d(概して、集合的にWTRU102と称され得る)と、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105/103b/104b/105bと、コアネットワーク106/107/109と、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112を含み得るが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を考慮することが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102d、102eの各々は、無線環境内で動作および/または通信するように構成される任意のタイプの装置もしくはデバイスであり得る。各WTRU102a、102b、102c、102d、102eは、ハンドヘルド無線通信装置として図69−73で描写されるが、5G無線通信のために考慮される多種多様なユースケースの場合、各WTRUは、一例のみとして、ユーザ機器(UE)、移動局、固定またはモバイルサブスクライバユニット、ポケットベル、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、無線センサ、消費者電子機器、スマートウォッチまたはスマート衣類等のウェアラブルデバイス、医療またはeヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、車、トラック、電車、もしくは飛行機等の乗り物等を含む、無線信号を伝送および/または受信するように構成される、任意のタイプの装置もしくはデバイスを備え得るか、またはそのように具現化され得ることが理解される。
【0240】
通信システム100は、基地局114aと、基地局114bとも含み得る。基地局114aは、WTRU102a、102b、102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク112等の1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであり得る。基地局114bは、RRH(遠隔無線ヘッド)118a、118bおよび/またはTRP(伝送および受信点)119a、119bのうちの少なくとも1つと有線ならびに/もしくは無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク112等の1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであり得る。RRH118a、118bは、WTRU102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク112等の1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される任意のタイプのデバイスであり得る。TRP119a、119bは、WTRU102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとり、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク112等の1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを促進するように構成される、任意のタイプのデバイスであり得る。一例として、基地局114a、114bは、送受信機基地局(BTS)、ノード−B、eNodeB、ホームノードB、ホームeNodeB、サービス拠点コントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータ等であり得る。基地局114a、114bの各々は、単一の要素として描写されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0241】
基地局114aは、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノード等の他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含み得るRAN103/104/105の一部であり得る。基地局114bは、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノード等の他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含み得るRAN103b/104b/105bの一部であり得る。基地局114aは、セル(図示せず)と称され得る特定の地理的領域内で無線信号を伝送および/または受信するように構成され得る。基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る特定の地理的領域内で有線および/または無線信号を伝送ならびに/もしくは受信するように構成され得る。セルは、セルセクタにさらに分割され得る。例えば、基地局114aに関連付けられるセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、実施形態では、基地局114aは、例えば、セルのセクタ毎に1つ、3つの送受信機を含み得る。実施形態では、基地局114aは、多重入出力(MIMO)技術を採用し得、したがって、セルのセクタ毎に複数の送受信機を利用し得る。
【0242】
基地局114aは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波等)であり得るエアインターフェース115/116/117を経由して、WTRU102a、102b、102cのうちの1つ以上のものと通信し得る。エアインターフェース115/116/117は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して、確立され得る。
【0243】
基地局114bは、任意の好適な有線(例えば、ケーブル、光ファイバ等)または無線通信リンク(例えば、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波等)であり得る有線もしくはエアインターフェース115b/116b/117bを経由して、RRH118a、118bおよび/またはTRP119a、119bのうちの1つ以上のものと通信し得る。エアインターフェース115b/116b/117bは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して、確立され得る。
【0244】
RRH118a、118bおよび/またはTRP119a、119bは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、高周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波等)であり得るエアインターフェース115c/116c/117cを経由して、WTRU102c、102dのうちの1つ以上のものと通信し得る。エアインターフェース115c/116c/117cは、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して、確立され得る。
【0245】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、複数のアクセスシステムであり得、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA等の1つ以上のチャネルアクセス方式を採用し得る。例えば、RAN103/104/105およびWTRU102a、102b、102c内の基地局114a、またはRAN103b/104b/105bおよびWTRU102c、102d内のRRH118a、118bならびにTRP119a、119bは、それぞれ、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用して、エアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cを確立し得るユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)等の無線技術を実装し得る。WCDMA(登録商標)は、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)等の通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
【0246】
実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102c、またはRAN103b/104b/105bおよびWTRU102c、102d内のRRH118a、118bならびにTRP119a、119bは、ロングタームエボリューション(LTE)ならびに/もしくはLTE−Advanced(LTE−A)を使用して、それぞれ、エアインターフェース115/116/117または115c/116c/117cを確立し得る進化型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)等の無線技術を実装し得る。将来、エアインターフェース115/116/117は、3GPP NR技術を実装し得る。
【0247】
実施形態では、RAN103/104/105およびWTRU102a、102b、102c内の基地局114a、またはRAN103b/104b/105bおよびWTRU102c、102d内のRRH118a、118bならびにTRP119a、119bは、IEEE 802.16(例えば、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定規格2000(IS−2000)、暫定規格95(IS−95)、暫定規格856(IS−856)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE)、GSM(登録商標) EDGE(GERAN)等の無線技術を実装し得る。
【0248】
図69の基地局114cは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントであり得、会社、自宅、乗り物、キャンパス等の場所等の局所的エリア内の無線コネクティビティを促進するための任意の好適なRATを利用し得る。実施形態では、基地局114cおよびWTRU102eは、IEEE 802.11等の無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立し得る。実施形態では、基地局114cおよびWTRU102dは、IEEE 802.15等の無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立し得る。さらなる実施形態では、基地局114cおよびWTRU102eは、セルラーベースのRAT(例えば、WCDMA(登録商標)、CDMA2000、GSM(登録商標)、LTE、LTE−A等)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立し得る。図69に示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114cは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスするように要求されないこともある。
【0249】
RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bは、音声、データ、アプリケーション、ならびに/もしくはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスを、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上のものに提供するように構成される任意のタイプのネットワークであり得るコアネットワーク106/107/109と通信し得る。例えば、コアネットワーク106/107/109は、コール制御、請求サービス、モバイル場所ベースのサービス、プリペイドコール、インターネットコネクティビティ、ビデオ配布等を提供し、および/またユーザ認証等の高レベルセキュリティ機能を果たし得る。
【0250】
図69に示されていないが、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bならびに/もしくはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bと同一のRATもしくは異なるRATを採用する他のRANと直接または間接通信し得ることが理解されるであろう。例えば、E−UTRA無線技術を利用し得る、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bに接続されることに加えて、コアネットワーク106/107/109は、GSM(登録商標)無線技術を採用する別のRAN(図示せず)とも通信し得る。
【0251】
コアネットワーク106/107/109は、WTRU102a、102b、102c、102d、102eのためのゲートウェイとしての役割も果たし、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスし得る。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回路交換電話ネットワークを含み得る。インターネット110は、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびTCP/IPインターネットプロトコルスイートにおけるインターネットプロトコル(IP)等の共通通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークならびにデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線もしくは無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105および/またはRAN103b/104b/105bと同一のRATもしくは異なるRATを採用し得る1つ以上のRANに接続される別のコアネットワークを含み得る。
【0252】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたは全ては、マルチモード能力を含み得、例えば、WTRU102a、102b、102c、102d、および102eは、異なる無線リンクを経由して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含み得る。例えば、図69に示されるWTRU102eは、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114a、およびIEEE 802無線技術を採用し得る基地局114cと通信するように構成され得る。
【0253】
図70は、例えば、WTRU102等の本明細書に図示される実施形態による無線通信のために構成される例示的装置またはデバイスのブロック図である。図70に示されるように、例示的WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、伝送/受信要素122と、スピーカ/マイクロホン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128と、非取り外し可能メモリ130と、取り外し可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含み得る。WTRU102は、実施形態と一致したままで、先の要素の任意の副次的組み合わせを含み得ることが理解されるであろう。実施形態は、基地局114aならびに114b、および/または限定されないが、とりわけ、送受信機局(BTS)、ノード−B、サービス拠点コントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノード−B、進化型ホームノード−B(eNodeB)、ホーム進化型ノード−B(HeNB)、ホーム進化型ノード−Bゲートウェイ、およびプロキシノード等の基地局114aならびに114bを表し得るノードが、図70に描写され、本明細書に説明される要素のうちのいくつかまたは全てを含み得ることも考慮する。
【0254】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシン等であり得る。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境内で動作することを可能にする任意の他の機能性を実施し得る。プロセッサ118は、伝送/受信要素122に結合され得る送受信機120に結合され得る。図70は、プロセッサ118および送受信機120を別個のコンポーネントとして描写するが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップにともに統合され得ることが理解されるであろう。
【0255】
伝送/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を経由して、基地局(例えば、基地局114a)へ信号を伝送するように、またはそこから信号を受信するように構成され得る。例えば、実施形態では、伝送/受信要素122は、RF信号を伝送および/または受信するように構成されるアンテナであり得る。図69に示されていないが、RAN103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105と同一のRATまたは異なるRATを採用する他のRANと直接もしくは間接通信し得ることが理解されるであろう。例えば、E−UTRA無線技術を利用し得るRAN103/104/105に接続されることに加えて、コアネットワーク106/107/109は、GSM(登録商標)無線技術を採用する別のRAN(図示せず)とも通信し得る。
【0256】
コアネットワーク106/107/109は、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての役割も果たし、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスし得る。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回路交換電話ネットワークを含み得る。インターネット110は、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびTCP/IPインターネットプロトコルスイート内のインターネットプロトコル(IP)等の共通通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークならびにデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される、有線もしくは無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105と同一のRATまたは異なるRATを採用し得る1つ以上のRANに接続される、別のコアネットワークを含み得る。
【0257】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたは全ては、マルチモード能力を含み得、例えば、WTRU102a、102b、102c、および102dは、異なる無線リンクを経由して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含み得る。例えば、図69に示されるWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114a、およびIEEE 802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0258】
図70は、例えば、WTRU102等の本明細書に図示される実施形態による、無線通信のために構成される例示的装置またはデバイスのブロック図である。図70に示されるように、例示的WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、伝送/受信要素122と、スピーカ/マイクロホン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128と、非取り外し可能メモリ130と、取り外し可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含み得る。WTRU102は、実施形態と一致したままで、先述の要素の任意の副次的組み合わせを含み得ることが理解されるであろう。実施形態は、基地局114aならびに114b、および/または限定されないが、とりわけ、送受信機局(BTS)、ノード−B、サービス拠点コントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノード−B、進化型ホームノード−B(eNodeB)、ホーム進化型ノード−B(HeNB)、ホーム進化型ノード−Bゲートウェイ、およびプロキシノード等の基地局114aならびに114bを表し得るノードが、図70に描写され、本明細書に説明される要素のうちのいくつかまたは全部を含み得ることも考慮する。
【0259】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシン等であり得る。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境内で動作することを可能にする任意の他の機能性を実施し得る。プロセッサ118は、伝送/受信要素122に結合され得る送受信機120に結合され得る。図70は、プロセッサ118および送受信機120を別個のコンポーネントとして描写するが、プロセッサ118および送受信機120は、電子パッケージまたはチップにともに統合され得ることが理解されるであろう。
【0260】
伝送/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を経由して、基地局(例えば、基地局114a)へ信号を伝送するように、またはそこから信号を受信するように構成され得る。例えば、実施形態では、伝送/受信要素122は、RF信号を伝送および/または受信するように構成されるアンテナであり得る。実施形態では、伝送/受信要素122は、例えば、IR、UV、もしくは可視光信号を伝送および/または受信するように構成されるエミッタ/検出器であり得る。さらなる実施形態では、伝送/受信要素122は、RFおよび光信号の両方を伝送ならびに受信するように構成され得る。伝送/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを伝送および/または受信するように構成され得ることが理解されるであろう。
【0261】
加えて、伝送/受信要素122は、単一の要素として図70で描写されているが、WTRU102は、任意の数の伝送/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117を経由して無線信号を伝送および受信するための2つ以上の伝送/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0262】
送受信機120は、伝送/受信要素122によって伝送される信号を変調するように、かつ伝送/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE 802.11等の複数のRATを介して通信することを可能にするための複数の送受信機を含み得る。
【0263】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)表示ユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット)に結合され得、かつそこからユーザ入力データを受信し得る。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非取り外し可能メモリ130および/または取り外し可能メモリ132等の任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、その中にデータを記憶し得る。非取り外し可能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。取り外し可能メモリ132は、サブスクライバ識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカード等を含み得る。実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上等のWTRU102上に物理的に位置しないメモリから情報にアクセスし、その中にデータを記憶し得る。
【0264】
プロセッサ118は、電源134から電力を受電し得、WTRU102内の他のコンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に給電するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池、太陽電池、燃料電池等を含み得る。
【0265】
プロセッサ118は、WTRU102の現在の場所に関する場所情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成され得る、GPSチップセット136にも結合され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117を経由して、基地局(例えば、基地局114a、114b)から場所情報を受信し、および/または2つ以上の近傍基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を決定し得る。WTRU102は、実施形態と一致したままで、任意の好適な場所決定方法を介して場所情報を獲得し得ることが理解されるであろう。
【0266】
プロセッサ118は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線コネクティビティを提供する1つ以上のソフトウェアならびに/もしくはハードウェアモジュールを含み得る他の周辺機器138にさらに結合され得る。例えば、周辺機器138は、加速度計、バイオメトリック(例えば、指紋)センサ等の種々のセンサ、e−コンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートまたは他の相互接続インターフェース、振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ等を含み得る。
【0267】
WTRU102は、センサ、消費者電子機器、スマートウォッチまたはスマート衣類等のウェアラブルデバイス、医療またはeヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドローン、車、トラック、電車、または飛行機等の乗り物等の他の装置もしくはデバイスで具現化され得る。WTRU102は、周辺機器138のうちの1つを備え得る相互接続インターフェース等の1つ以上の相互接続インターフェースを介して、そのような装置もしくはデバイスの他のコンポーネント、モジュール、またはシステムに接続し得る。
【0268】
図71は、ある実施形態による、RAN103およびコアネットワーク106の系統図である。上記のように、RAN103は、UTRA無線技術を採用し、エアインターフェース115を経由して、WTRU102a、102b、および102cと通信し得る。RAN103は、コアネットワーク106とも通信し得る。図71に示されるように、RAN103は、エアインターフェース115を経由して、WTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上の送受信機を含み得るノード−B140a、140b、140cを含み得る。ノード−B140a、140b、140cの各々は、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられ得る。RAN103は、RNC142a、142bも含み得る。RAN103は、実施形態と一致したままで、任意の数のノード−BおよびRNCを含み得ることが理解されるであろう。
【0269】
図71に示されるように、ノード−B140a、140bは、RNC142aと通信し得る。加えて、ノード−B140cは、RNC142bと通信し得る。ノード−B140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介して、それぞれのRNC142a、142bと通信し得る。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して、互いに通信し得る。RNC142a、142bの各々は、それが接続されるそれぞれのノード−B140a、140b、140cを制御するように構成され得る。加えて、RNC142a、142bの各々は、外部ループ電力制御、負荷制御、受付制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、データ暗号化等の他の機能性を実施またはサポートするように構成され得る。
【0270】
図71に示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイル切り替えセンタ(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含み得る。前述の要素の各々は、コアネットワーク106の一部として描写されるが、これらの要素のうちの任意のものは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運営され得ることが理解されるであろう。
【0271】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のMSC146に接続され得る。MSC146は、MGW144に接続され得る。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108等の回路交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進し得る。
【0272】
RAN103内のRNC142aは、IuPSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のSGSN148にも接続され得る。SGSN148は、GGSN150に接続され得る。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110等のパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進し得る。
【0273】
上記のように、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを含み得るネットワーク112にも接続され得る。
【0274】
図72は、ある実施形態による、RAN104およびコアネットワーク107の系統図である。上記のように、RAN104は、E−UTRA無線技術を採用し、エアインターフェース116を経由して、WTRU102a、102b、および102cと通信し得る。RAN104は、コアネットワーク107とも通信し得る。
【0275】
RAN104は、eNode−B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、実施形態と一致したままで、任意の数のノード−Bを含み得ることが理解されるであろう。eNode−B160a、160b、160cの各々は、エアインターフェース116を経由して、WTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上の送受信機を含み得る。実施形態では、eNode−B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eNode−B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を伝送し、そこから無線信号を受信し得る。
【0276】
eNode−B160a、160b、および160cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリング等をハンドリングするように構成され得る。図72に示されるように、eNode−B160a、160b、160cは、X2インターフェースを経由して、互いに通信し得る。
【0277】
図72に示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162と、サービングゲートウェイ164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ166とを含み得る。前述の要素の各々は、コアネットワーク107の一部として描写されるが、これらの要素のうちの任意のものは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運営され得ることが理解されるであろう。
【0278】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNode−B160a、160b、および160cの各々に接続され得、制御ノードとしての役割を果たし得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中の特定のサービングゲートウェイの選択等に責任があり得る。MME162は、RAN104とGSM(登録商標)またはWCDMA(登録商標)等の他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能も提供し得る。
【0279】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNode−B160a、160b、および160cの各々に接続され得る。サービングゲートウェイ164は、概して、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cへ/からルーティングおよび転送し得る。サービングゲートウェイ164は、eNodeB間ハンドオーバ中のユーザプレーンのアンカ、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cのために利用可能であるときのページングのトリガ、WTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶等の他の機能も果たし得る。
【0280】
サービングゲートウェイ164は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110等のパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進し得る、PDNゲートウェイ166にも接続され得る。
【0281】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を促進し得る。例えば、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108等の回路交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進し得る。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、またはそれと通信し得る。加えて、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセスを提供し得る。
【0282】
図73は、ある実施形態による、RAN105およびコアネットワーク109の系統図である。RAN105は、IEEE 802.16無線技術を採用し、エアインターフェース117を経由して、WTRU102a、102b、および102cと通信するアクセスサービスネットワーク(ASN)であり得る。以下でさらに議論されるであろうように、WTRU102a、102b、102c、RAN105の異なる機能エンティティとコアネットワーク109との間の通信リンクは、参照点として定義され得る。
【0283】
図73に示されるように、RAN105は、基地局180a、180b、180cと、ASNゲートウェイ182とを含み得るが、RAN105は、実施形態と一致したままで、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含み得ることが理解されるであろう。基地局180a、180b、180cの各々は、RAN105内の特定のセルに関連付けられ得、エアインターフェース117を経由してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上の送受信機を含み得る。実施形態では、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、基地局180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を伝送し、そこから無線信号を受信し得る。基地局180a、180b、180cは、ハンドオフトリガ、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービス品質(QoS)ポリシ施行等のモビリティ管理機能も提供し得る。ASNゲートウェイ182は、トラフィック集約点としての役割を果たし得、ページング、サブスクライバプロファイルのキャッシング、コアネットワーク109へのルーティング等に責任があり得る。
【0284】
WTRU102a、102b、102cとRAN105との間のエアインターフェース117は、IEEE 802.16仕様を実装するR1参照点として定義され得る。加えて、WTRU102a、102b、および102cの各々は、コアネットワーク109と論理インターフェース(図示せず)を確立し得る。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109との間の論理インターフェースは、認証、認可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理のために使用され得る、R2参照点として定義され得る。
【0285】
基地局180a、180b、および180cの各々間の通信リンクは、WTRUハンドオーバならびに基地局の間のデータの転送を促進するためのプロトコルを含むR8参照点として定義され得る。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182との間の通信リンクは、R6参照点として定義され得る。R6参照点は、WTRU102a、102b、102cの各々に関連付けられるモビリティイベントに基づいてモビリティ管理を促進するためのプロトコルを含み得る。
【0286】
図73に示されるように、RAN105は、コアネットワーク109に接続され得る。RAN105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、例えば、データ転送およびモビリティ管理能力を促進するためのプロトコルを含むR3参照点として定義され得る。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(MIP−HA)184と、認証、認可、会計(AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188とを含み得る。前述の要素の各々は、コアネットワーク109の一部として描写されるが、これらの要素のうちの任意のものは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運営され得ることが理解されるであろう。
【0287】
MIP−HAは、IPアドレス管理に責任があり得、WTRU102a、102b、および102cが、異なるASNおよび/または異なるコアネットワークの間でローミングすることを可能にし得る。MIP−HA184は、WTRU102a、102b、102cに、インターネット110等のパケット交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を促進し得る。AAAサーバ186は、ユーザ認証およびユーザサービスをサポートすることに責任があり得る。ゲートウェイ188は、他のネットワークとのインターワーキングを促進し得る。例えば、ゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、102cに、PSTN108等の回路交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102cと従来の地上通信デバイスとの間の通信を促進し得る。加えて、ゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、102cに、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線もしくは無線ネットワークを含み得る、ネットワーク112へのアクセスを提供し得る。
【0288】
図73に示されていないが、RAN105は、他のASNに接続され得、コアネットワーク109は、他のコアネットワークに接続され得ることが理解されるであろう。RAN105と他のASNとの間の通信リンクは、RAN105と他のASNとの間のWTRU102a、102b、102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含み得る、R4参照点として定義され得る。コアネットワーク109と他のコアネットワークとの間の通信リンクは、ホームコアネットワークと訪問したコアネットワークとの間のインターワーキングを促進するためのプロトコルを含み得る、R5参照点として定義され得る。
【0289】
本明細書に説明され、図69−73に図示される、コアネットワークエンティティは、ある既存の3GPP仕様におけるそれらのエンティティに与えられる名称によって識別されるが、将来において、それらのエンティティおよび機能性は、他の名称によって識別され得、あるエンティティまたは機能は、将来の3GPP NR仕様を含む3GPPによって公開される将来の仕様の中で組み合わせられ得ることが理解される。したがって、図69−73に説明ならびに図示される特定のネットワークエンティティおよび機能性は、一例のみとして提供され、本明細書で開示および請求される主題は、現在定義されているか、または将来的に定義されるかどうかにかかわらず、任意の類似通信システムで具現化もしくは実装され得ることが理解される。
【0290】
図74は、RAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、または他のネットワーク112内のあるノードもしくは機能エンティティ等の図69−70に図示される通信ネットワークの1つ以上の装置が具現化され得る、例示的コンピューティングシステム90のブロック図である。コンピューティングシステム90は、コンピュータまたはサーバを備え得、主に、そのようなソフトウェアが記憶またはアクセスされる場所もしくは手段にかかわらず、ソフトウェアの形態であり得るコンピュータ読み取り可能な命令によって制御され得る。そのようなコンピュータ読み取り可能な命令は、コンピューティングシステム90を稼働させるように、プロセッサ91内で実行され得る。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態マシン等であり得る。プロセッサ91は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはコンピューティングシステム90が通信ネットワーク内で動作することを可能にする任意の他の機能性を実施し得る。コプロセッサ81は、追加の機能を果たし得るか、またはプロセッサ91を支援し得るメインプロセッサ91とは明確に異なる随意のプロセッサである。プロセッサ91および/またはコプロセッサ81は、本明細書に開示される方法ならびに装置に関連するデータを受信、生成、および処理し得る。
【0291】
動作時、プロセッサ91は、命令をフェッチ、復号、および実行し、コンピューティングシステムの主要データ転送パスであるシステムバス80を介して、情報を他のリソースへ、ならびにそこから転送する。そのようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内のコンポーネントを接続し、データ交換のための媒体を定義する。システムバス80は、典型的には、データを送信するためのデータラインと、アドレスを送信するためのアドレスラインと、インタラプトを送信するため、およびシステムバスを動作させるための制御ラインとを含む。そのようなシステムバス80の例は、PCI(周辺コンポーネント相互接続)バスである。
【0292】
システムバス80に結合されるメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82と、読み取り専用メモリ(ROM)93とを含む。そのようなメモリは、情報が記憶されて読み出されることを可能にする回路を含む。ROM93は、概して、容易に修正されることができない記憶されたデータを含む。RAM82内に記憶されたデータは、プロセッサ91または他のハードウェアデバイスによって読み取られるか、もしくは変更されることができる。RAM82および/またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御され得る。メモリコントローラ92は、命令が実行されると、仮想アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換機能を提供し得る。メモリコントローラ92は、システム内のプロセスを隔離し、ユーザプロセスからシステムプロセスを隔離するメモリ保護機能も提供し得る。したがって、第1のモードで起動するプログラムは、それ自身のプロセス仮想アドレス空間によってマップされるメモリのみにアクセスすることができ、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることができない。
【0293】
加えて、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91から、プリンタ94、キーボード84、マウス95、およびディスクドライブ85等の周辺機器に命令を通信する責任がある周辺機器コントローラ83を含み得る。
【0294】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューティングシステム90によって生成される視覚出力を表示するために使用される。そのような視覚出力は、テキスト、グラフィックス、動画グラフィックス、およびビデオを含み得る。視覚出力は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)の形態で提供され得る。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルを伴って実装され得る。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するために要求される電子コンポーネントを含む。
【0295】
さらに、コンピューティングシステム90は、図69−73のRAN103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110、または他のネットワーク112等の外部通信ネットワークにコンピューティングシステム90を接続し、コンピューティングシステム90がそれらのネットワークの他のノードもしくは機能エンティティと通信することを可能にするために使用され得る、例えば、ネットワークアダプタ97等の通信回路を含み得る。通信回路は、単独で、またはプロセッサ91と組み合わせて、本明細書に説明されるある装置、ノード、もしくは機能エンティティの伝送および受信ステップを実施するために使用され得る。
【0296】
本明細書に説明される装置、システム、方法、およびプロセスのうちのいずれかまたは全ては、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログラムコード)の形態で具現化され得、その命令は、プロセッサ118または91等のプロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書に説明されるシステム、方法、およびプロセスを実施ならびに/もしくは実装させることが理解される。具体的には、本明細書に説明されるステップ、動作、または機能のうちのいずれかは、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装され、無線および/または有線ネットワーク通信のために構成される装置もしくはコンピューティングシステムのプロセッサ上で実行し得る。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、情報の記憶のための任意の非一過性(すなわち、有形または物理)方法もしくは技術で実装される揮発性および不揮発性媒体、取り外し可能および非取り外し可能媒体の両方を含むが、そのようなコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、信号を含まない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または所望の情報を記憶するために使用されることができ、かつコンピュータによってアクセスされることができる任意の他の有形もしくは物理媒体を含むが、それらに限定されない。
プロセッサと、メモリと、通信回路とを備えている装置であって、前記装置は、その通信回路を介して通信ネットワークに接続され、前記装置は、前記装置の前記メモリの中に記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、
第1のコンテナの中にアップリンク制御情報を配分することであって、前記第1のコンテナは、時間周波数リソースグリッド内に、アップリンクおよびダウンリンクリソースのための配分を備えている、ことと、
無線リソース制御、媒体アクセス制御要素更新、またはダウンリンク制御情報を通して、第1の構成のインジケーションを伝送することと
を前記装置に行わせ、
前記第1の構成の前記インジケーションは、所定のコンテナ構成の組の中へのインデックスである、装置。
前記後続のコンテナのうちの1つ以上のものは、時間、周波数、または符号分割多重化を通して、複数のユーザ機器のためのアップリンクの多重化を提供する、請求項2に記載の装置。
前記第1のコンテナは、アップリンク制御情報の高品質検出を提供するために、アップリンク制御情報に隣接して汎用参照信号マッピングを含む、請求項1に記載の装置。
前記コンピュータ実行可能命令は、チャネル品質推定に関連付けられたアップリンク制御情報、それらの暗黙的変調、および符号化導出を合同で符号化することを前記装置にさらに行わせる、請求項1に記載の装置。
プロセッサと、メモリと、通信回路とを備えている装置であって、前記装置は、その通信回路を介して通信ネットワークに接続され、前記装置は、前記装置の前記メモリの中に記憶されたコンピュータ実行可能命令をさらに備え、前記命令は、前記装置の前記プロセッサによって実行されると、
第1のコンテナのインジケーションを受信することであって、前記第1のコンテナは、時間周波数リソースグリッド内に、アップリンクおよびダウンリンクリソースのための配分を備え、第1の構成のインジケーションは、所定のコンテナ構成の組の中へのインデックスである、ことと、
アップリンク制御情報のためのリソースマッピングを前記第1のコンテナから暗黙的に導出することと
を前記装置に行わせる、装置。
前記コンピュータ実行可能命令は、ACK/NACKおよび信頼性についてのソフト情報のための変調および符号化を前記第1のコンテナから暗黙的に導出することを前記装置にさらに行わせる、請求項8に記載の装置。
前記コンピュータ実行可能命令は、ACK/NACKおよび信頼性についてのソフト情報を合同で符号化またはバンドルすることを前記装置にさらに行わせる、請求項8に記載の装置。