(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【住所又は居所】ベルギー王国 スヌッフ ビー−7180 リュ・ジュールス・ボルデ ダウ・コーニング・ヨーロッパ・ソシエテ・アノニム パーク・インダストリアル−ゾーン シー
【住所又は居所】ベルギー王国 スヌッフ ビー−7180 リュ・ジュールス・ボルデ ダウ・コーニング・ヨーロッパ・ソシエテ・アノニム パーク・インダストリアル−ゾーン シー
前記布地ケア成分が、界面活性剤などの表面活性材料、又は洗剤若しくは乳化剤、増粘剤、水相安定化剤、pH調整剤、防腐剤及び殺生物剤、タンパク質若しくはアミノ酸及びその誘導体、顔料、着色剤、シリコーンコンディショニング剤、カチオン性コンディショニング剤、ノニオン性コンディショニング剤、疎水性コンディショニング剤、UV吸収剤、日焼け止め剤、染料、芳香剤又は香料、酸化防止剤、汚れ落とし剤、酸化剤、還元剤、噴射剤ガス、分散助剤、無機塩、抗菌剤、抗真菌剤、漂白剤、金属イオン封鎖剤、酵素、希釈剤、起泡防止化合物、ビルダー、研磨剤、布地柔軟剤、光学的光沢剤、汚れ懸濁剤、分散剤、移染防止剤、染料封鎖剤、色定着剤、再付着防止剤、脂肪アルコール、カラーケア添加剤、アイロン掛け剤、懸濁剤並びにこれらの混合物から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の布地ケア組成物。
前記布地ケア成分が、カチオン性コンディショニング剤、ノニオン性コンディショニング剤、疎水性コンディショニング剤及びこれらの混合物から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の布地ケア組成物。
液体、ペースト、ランドリーバー、顆粒形態、クリーム、ゲル、フォーム、スプレー又はエアロゾルの形態である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の布地ケア組成物。
【背景技術】
【0001】
本発明は、2016年8月3日に出願された英国特許出願第1613399.3号、及び2017年2月6日に出願された英国特許出願第1701915.9号からの優先権を主張する。
【0002】
本開示は、適合する媒体中に、縮合硬化化学反応により硬化したシリコーン系材料、及び少なくとも1種の布地ケア成分を含む布地ケア組成物に関する。また、布地ケア組成物を調製するプロセス、及びその布地ケア組成物の使用も開示される。
【0003】
様々な種類のシリコーン材料を、様々な反応系を使用して調製することができる。シリコーン材料の例としては、少なくとも直鎖ポリマー、分枝状ポリマー、エラストマー系ポリマー、ガム、樹脂性構造体が挙げられる。これらのシリコーン材料は、ポリマー構造、粘度又は稠度、及び、一般的な多くの性質(例えば硬度、流動性、粘着性、相溶性)が異なる。
【0004】
広範な種類のシリコーン材料を作製するための様々な反応機構が存在する。例としては、ビニル官能性ポリマー、Si−H基を有するオリゴマー、及び金属錯体触媒(例えば白金(Pt))を利用するヒドロシリル化硬化又は付加硬化、高温で分解する有機過酸化物により生成されるフリーラジカルを利用し架橋反応を開始する過酸化物硬化又はフリーラジカル硬化、及び縮合硬化が挙げられる。
【0005】
シリコーン材料には、柔軟化、アイロン掛けの容易さなどの布地に対する感覚的利点のための、布地ケア用途における使用が見出される。
【0006】
布地基材のケアを提供するシリコーン材料が、継続的に必要とされている。
【0007】
本発明は、縮合硬化化学反応により硬化したシリコーン系材料を含む布地ケア組成物に関する。特に、本開示は、適合する媒体中に、縮合硬化化学反応により硬化したシリコーン系材料、及び少なくとも1種の布地ケア成分を含む布地ケア組成物に関する。縮合硬化化学反応により硬化したシリコーン系材料は、
(i)1分子当たり少なくとも1個、典型的には少なくとも2個の加水分解性基及び/又はヒドロキシル官能基を有する、少なくとも1個の縮合硬化性シリル末端ポリマーと、
(ii)少なくとも2個の加水分解性基を有するシラン、並びに/又は、少なくとも2個のシリル基を有するシリル官能性分子であって、各シリル基が少なくとも1個の加水分解性基を含有するシリル官能性分子から選択される架橋剤と、
(iii)ヒドロキシル基の加水分解性基に対するモル比が、モノシラン架橋剤を使用すると0.4:1〜2:1であり、又はジシリル架橋剤を使用すると0.2:1〜10:1であり、M−OR官能基(Mはチタン又はジルコニウムである)のヒドロキシル基に対するモル比が0.01:1及び0.6:1に含まれることを特徴とする、チタネート又はジルコネートの群から選択される縮合触媒と、の縮合反応生成物である。
【0008】
縮合硬化シリコーン材料は通常、ASTM D2240−05(2010)に従った00型スケールにおいて、Shore80を下回る硬度を示す。00スケールにおいて0を下回るShoreの硬度を有する生成物(すなわち軟質材料)もまた得ることができる。このような材料の硬度は通常、硬度計で補助して測定される。縮合硬化材料は、液体(流動性)形態、すなわち重力のみの影響下にて数分で(60分未満で)、1つの容器から別の容器に流し込むことができる材料の形態であることもまたできる。場合によっては、材料は、通常流し込みはできないが「ポンプ汲み上げ」可能な粘稠ペーストであってよい、すなわち、ポンプデバイスにより1つの容器(recipient)から別の容器に移動させることができる。
【0009】
縮合硬化化学反応により硬化した本発明のシリコーン系材料は、様々な弾性を有する流動性ポリマーから、異なる硬度を有するゲルまで、異なる粘度/稠度を有し得る。これらの材料は、布地ケア用途で使用することができ、シャンプーに存在する場合はコンディショニングの利点を、リーブインコンディショナーに存在する場合はホールドを、スキンケアクリームに存在する場合は滑らかな肌触りを、日焼け止めクリームに存在する場合はSPFの増加をもたらす。
【0010】
用語「シラノール」、「ヒドロキシシリル」、「ヒドロキシル」、「SiOH」は本発明の範囲内で同じ意味で用いられ得、少なくとも1個のヒドロキシル官能基を有する、ポリマーの縮合硬化性シリル末端基を示す。
【0011】
用語「アルコキシ」、「加水分解性」、「SiOR」は本発明の範囲内で同じ意味で用いられ得、少なくとも1個の加水分解性官能基を有する、ポリマーの縮合硬化性シリル末端基を示す。
【0012】
用語「比SiOH/SiOR」、「ヒドロキシル基の加水分解性基に対する比」、「比シラノール/アルコキシ基」は、本発明の範囲内で同じ意味で用いられ得る。
【0013】
分子量とポリジメチルシロキサンの粘度との関係は科学文献、例えば少なくともMills,E.,European Polymer Journal,1969,vol.5,p.675〜695に記載されている。この記事で公開されている式を使用して、ポリマーの重量平均分子量(Mw)を、およそ10%の精度で近似的に計算することができる。縮合重合に関して、多分散指数(PI)は比Mw/Mnであり、約2である。この関係から、数平均分子量(Mn)を計算することができる。
【0014】
シリコーンのMn及びMwは、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によってもまた、約10〜15%の精度で測定することができる。この技法は標準的技法であり、Mw(重量平均)、Mn(数平均)及び多分散指数(PI)[ここで、PI=Mw/Mn]の値が得られる。
【0015】
本出願で提供されるMn値は、GPCによって決定され、使用されるポリマーの典型値を表す。GPCによって提供されない場合、Mnは、上記ポリマーの絶対粘度に基づく計算から得られてもよい。
【0016】
例えば、ヒドロキシジメチルシリル末端ポリジメチルシロキサン100g当たりのシラノール含量は、以下の式を使用して、ポリマーの数平均分子量(Mn)を用いて測定することができる。
SiOH含量(mmol/ポリマー100g)=2×100×1000/Mn
(式中、100はグラムでの量であり、1000はmmolである)
【0017】
同様に、56,000mPa.sの、トリアルコキシシリル末端ポリジメチルシロキサン100g当たりのSiOR含量(mmol)は、以下の式を使用して、ポリマーの数平均分子量(Mn)を用いて測定することができる。
SiOR含量(mmol/ポリマー100g)=F×100×1000/Mn
式中、Fはポリマー中に存在するアルコキシ官能基(SiOR)の数を表す、すなわち、6はヘキサアルコキシ官能性ポリマーである(そして式中100はグラムでの量であり、1000はmmolである)。
【0018】
非ポリマー分子に関しては、以下の式を使用することができる。
SiOR含量(mmol/ポリマー100g)=F×100×1000/MW
式中、Fは分子内に存在するアルコキシ官能基を表し、MWは分子の分子量である(そして式中、100はグラムでの量であり、1000はmmolである)。
【0019】
ポリマーに関係するシラノールモル含量は、ポリマー中に存在するヒドロキシル官能基の平均数で乗じたポリマーの数平均分子量により除した、混合生成物100g中の、ヒドロキシル末端ポリマーの量(g)、通常2に等しい。配合物中にいくつかのヒドロキシル官能性ポリマーが存在する場合、各ポリマーのモル含量の合計を計算することで、配合物中における合計のシラノールモル含量が構成される。合計のシラノールモル含量を、混合配合物100gに対して計算する。
【0020】
物質に関係するアルコキシモル含量は、分子の分子量により除した、混合生成物100g中のアルコキシ官能性分子の量(g)、又は、分子内に存在するアルコキシ官能基の平均数で乗じたポリマーアルコキシ官能性分子である場合、数平均分子量に等しい。各分子又はポリマーのモル含量の合計を計算することで、配合物中における合計のアルコキシモル含量が構成される。合計のアルコキシモル含量を、混合配合物100gに対して計算する。
【0021】
次に、シラノールのアルコキシに対するモル比を、合計のシラノールモル含量を合計のアルコキシモル含量で除することにより計算する。
【0022】
ポリマー(i)は、少なくとも1種の、又はあるいは水分硬化性/縮合硬化性のシリル末端ポリマーである。ポリジアルキルシロキサン、アルキルフェニルシロキサン、又はシリル末端基を有する有機系ポリマー、例えばシリルポリエーテル、シリルアクリレート及びシリル末端ポリイソブチレン又は上記のいずれかのコポリマーを含む、任意の好適な水分/縮合硬化性シリル末端ポリマーを使用することができる。ポリマー(i)は、それぞれ少なくとも1個の加水分解性基を有する、少なくとも2個のヒドロキシル基若しくは加水分解性基を含有するポリシロキサン系ポリマー、及び/又はシリル末端基を有する有機系ポリマーから選択することができる。
【0023】
ポリマー(i)は、少なくとも2個のヒドロキシル又は加水分解性基を含有するポリシロキサン系ポリマーであってよい、あるいは、ポリマーは末端ヒドロキシル又は加水分解性基を含む。
【0024】
好適なヒドロキシル又は加水分解性基の例としては、−Si(OH)
3、−(R
a)Si(OH)
2、−(R
a)
2Si(OH)、−R
aSi(OR
b)
2、−Si(OR
b)
3、−R
a2SiOR
b、又は−(R
a)
2Si−R
c−SiR
dk(OR
b)
3−k[式中、各R
aは独立して、一価のヒドロカルビル基、例えば、特に1〜8個の炭素原子を有するアルキル基を表し、各R
b及びR
d基は、独立して、アルキル基又はアルコキシ基であり、ここで、アルキル基は好適には最大6個の炭素原子を有し、R
cは、最大6個のケイ素原子を有する1つ以上のシロキサンスペーサーにより中断されてよい二価の炭化水素基であり、kは値0、1、又は2を有する。]が挙げられる。
【0025】
ポリマー(i)は、一般式(1)
X
3−A−X
1 (1)
[式中、X
3及びX
1は、末端が水酸基又は加水分解性基であるシロキサン基から独立して選択され、Aは、シロキサン含有ポリマー鎖である。)を有する。]のものであってもよい。
【0026】
ヒドロキシル末端基又は加水分解性基X
3又はX
1の例としては、
−Si(OH)
3、−(R
a)Si(OH)
2、−(R
a)
2Si(OH)、−(R
a)Si(OR
b)
2、−Si(OR
b)
3、−(R
a)
2SiOR
b又は−(R
a)
2Si−R
c−Si(R
d)
p(OR
b)
3−pが挙げられ、上記で定義されたとおり、各R
b基は、存在する場合、典型的にメチル基である。X
3及び/又はX
1末端基は、ヒドロキシジアルキルシリル基(例えばヒドロキシジメチルシリル基)、又は、アルコキシジアルキルシリル基(例えば、メトキシジメチルシリル若しくはエトキシジメチルシリル)であってよい。
【0027】
式(1)のポリマー鎖A内における好適なシロキサン基の例は、ポリジオルガノシロキサン鎖を含むものである。したがって、ポリマー鎖Aは式(2)
−(R
5sSiO
(4−s)/2)− (2)
[式中、各R
5は独立して、1〜10個の炭素原子を有するヒドロカルビル基などの有機基であり、任意選択で塩素又はフッ素などの1つ以上のハロゲン基で置換されており、sは、0、1、又は2である。]のシロキサン単位を含んでもよい。基R
5の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ビニル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル基、塩素又はフッ素で置換されたプロピル基、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル、クロロフェニル、β−(ペルフルオロブチル)エチル若しくはクロロシクロヘキシル基が挙げられる。好適には、少なくともいくつか、又はほぼ全ての基R
5はメチルである。
【0028】
本出願の目的で、「置換された」とは、炭化水素基中の1個以上の水素原子が別の置換基で置き換えられていることを意味する。このような置換基の例としては、塩素、フッ素、臭素及びヨウ素などのハロゲン原子;クロロメチル、パーフルオロブチル、トリフルオロエチル、及びノナフルオロヘキシルなどのハロゲン原子含有基;酸素原子;(メタ)アクリル及びカルボキシルなどの酸素原子含有基;窒素原子;アミノ官能基、アミド官能基、及びシアノ官能基などの窒素原子含有基;硫黄原子;並びにメルカプト基などの硫黄原子含有基が挙げられるが、これらに限定されない。
【0029】
典型的には、上記の種類のポリマーの粘度は、コーンプレートを使用するBrookfieldコーンプレート粘度計(RV DIII)の使用によって測定して、25℃で、1,000〜300,000mPa.s、あるいは1,000〜100,000mPa.sのオーダーである。
【0030】
式(2)の単位を含有する典型的なポリマー(i)はそれ故、上記のとおりの湿気を使用して加水分解可能な、末端のケイ素結合ヒドロキシル基、又は末端のケイ素結合有機基を有するポリジオルガノシロキサンである。ポリジオルガノシロキサンはホモポリマーであってもコポリマーであってよい。末端縮合性基を有する異なるポリジオルガノシロキサンの混合物もまた好適である。
【0031】
あるいは、ポリマー(i)は、それぞれが少なくとも1個の加水分解性基を有するシリル末端基を有する、有機系ポリマーであってよい。典型的なシリル末端基としては、シリルポリエーテル、シリルアクリレート、及びシリル末端ポリイソブチレンが挙げられる。
【0032】
シリルポリエーテルの場合、ポリマー鎖はポリオキシアルキレン系単位(有機)をベースにする。このようなポリオキシアルキレン単位は、平均式(−C
nH
2n−O−)
m[式中、nは2〜4を含む整数であり、mは少なくとも4の整数である。]により示される、反復オキシアルキレン単位の(−C
nH
2n−O−)からなる、直鎖が主となるオキシアルキレンポリマーを含むのが好ましい。各ポリオキシアルキレンポリマーブロックの平均分子量は、約300〜約10,000の範囲であってよいが、より高い分子量であってもよい。更に、オキシアルキレン単位は、ポリオキシアルキレンモノマー全体にわたって必ずしも同一でなく、単位ごとに異なっていてもよい。ポリオキシアルキレンブロックは、例えば、オキシエチレン単位(−C
2H
4−O−)、オキシプロピレン単位(−C
3H
6−O−)、若しくはオキシブチレン単位(−C
4H
8−O−)、又はこれらの混合物から構成され得る。
【0033】
他のポリオキシアルキレン単位としては、例えば、構造の単位
−[−R
e−O−(−R
f−O−)
p−Pn−CR
g2−Pn−O−(−R
f−O−)
q−R
e]−
[式中、Pnは1,4−フェニレン基であり、R
eはそれぞれ同一であるか又は異なり、2〜8個の炭素原子を有する二価の炭化水素基であり、R
fはそれぞれ同一であるか又は異なり、エチレン基又はプロピレン基であり、R
gはそれぞれ同一であるか又は異なり、水素原子又はメチル基であり、下付き文字p及びqのそれぞれは3〜30の範囲の正の整数である。]を挙げることができる。
【0034】
分子内に有機脱離基を含有し得る、ポリマー(i)の有機部分の主鎖は特に限定されず、様々な主鎖を有する有機ポリマーのいずれかであってよい。得られる組成物が優れた硬化性を有するため、主鎖は、水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子から選択される少なくとも1つを含んでよい。
【0035】
使用することができる架橋剤(ii)は一般に、
1分子団当たり少なくとも2個の加水分解性基、あるいは少なくとも3個の加水分解性基を有するシラン、及び/又は
少なくとも2個のシリル基を有するシリル官能性分子であって、各シリル基が少なくとも1個の加水分解性基を含有するシリル官能性分子
を水分硬化する。
【0036】
通常、架橋剤は、1分子当たり最低2個、好ましくは3個以上の加水分解性基を必要とする。いくつかの例において、2個の加水分解性基を有する架橋剤(ii)は鎖延長剤と考えることができる。したがって、架橋剤(ii)は、オルガノポリシロキサンポリマー(i)中の縮合性基に対して反応性である、1分子当たり2個、あるいは3個又は4個のケイ素結合縮合性基(好ましくはヒドロキシル及び/又は加水分解性基)を有してよい。
【0037】
本明細書の開示の目的のために、モノシラン架橋剤とは、少なくとも2個の加水分解性基を含有する、1個のシリル官能基を含有する分子を意味するものとして理解されなければならない。
【0038】
本明細書の開示の目的のために、ジシリル官能性分子とは、2個のシリル基を含有するシリル官能性分子であって、各シリル基が少なくとも1個の加水分解性基を含有する、シリル官能性分子である。ジシリル官能性分子は、それぞれ少なくとも1個の加水分解性基を有する2個のケイ素原子を含み、ケイ素原子は有機スペーサー又はシロキサンスペーサーにより分離されている。典型的に、ジシリル官能性分子上のシリル基は、末端基であってよい。スペーサーは、ポリマー鎖であってもよい。
【0039】
本明細書の開示の目的で、ジシランは、少なくとも2個のシリル基を有し、その2個のケイ素原子が互いに結合したシリル官能性分子である。
【0040】
シリル基上の加水分解性基としては、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ、オクタノイルオキシ、及びベンゾイルオキシ基);ケトキシミノ基(例えば、ジメチルケトキシモ(ketoximo)及びイソブチルケトキシミノ(isobutylketoximino));アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、及びプロポキシ)、並びにアルケニルオキシ基(例えば、イソプロペニルオキシ及び1−エチル−2−メチルビニルオキシ)が挙げられる。場合によっては、加水分解性基はヒドロキシル基を含んでもよい。
【0041】
モノシラン架橋剤(ii)としては、アルコキシ官能性シラン、オキシモシラン、アセトキシシラン、アセトンオキシムシラン、エノキシシランが挙げられる。
【0042】
架橋剤がシランであり、かつ、当該シランが1分子当たり3個のケイ素結合加水分解性基を有する場合、第4の基は、好適には非加水分解性ケイ素結合有機基である。これらのケイ素結合有機基は、好適には、任意選択でフッ素及び塩素などのハロゲンによって置換されたヒドロカルビル基である。このような第4の基の例としては、アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、及びブチル);シクロアルキル基(例えば、シクロペンチル及びシクロヘキシル);アルケニル基(例えば、ビニル及びアリル);アリール基(例えば、フェニル、及びトリル);アラルキル基(例えば、2−フェニルエチル)並びに前述の有機基中の水素の全部又は一部をハロゲンで置き換えることにより得られた基が挙げられる。第4のケイ素結合有機基は、メチルであってもよい。
【0043】
典型的なモノシランは、式(3)によって表すことができ、
R”
4−rSi(OR
5)
r(3)
[式中、R
5は、上記のとおりであり、rは2、3又は4の値を有する]によって記載することができる。典型的なシランは、R”がメチル、エチル又はビニル又はイソブチルを表すものである。R”は、直鎖及び分枝状のアルキル、アリル、フェニル及び置換フェニル、アセトキシ、オキシムから選択される有機基である。場合によっては、R
5はメチル又はエチルを表し、rは3である。
【0044】
別の種類の好適な架橋剤(ii)は、Si(OR
5)
4[式中、R
5は上記のとおり、あるいはプロピル、エチル又はメチルである]の種類の分子である。Si(OR
5)
4の部分縮合体も考えられる。
【0045】
一実施形態では、架橋剤(ii)は、それぞれ少なくとも1個、そして最大3個の加水分解性基を有する少なくとも2個のシリル基を有する、あるいは、各シリル基が少なくとも2個の加水分解性基を有する、シリル官能性分子である。
【0046】
架橋剤(ii)はジシリル官能性ポリマー、すなわち、2個のシリル基を含有し、それぞれが式(4)
Si(OR
7)
yRvSi(OR
7)
z(4)
[式中、y及びzは独立して、1、2、又は3、あるいは2又は3の整数である。]により表されるものなどの、少なくとも1個の加水分解性基を含有する、2個のシリル基を含有するポリマーであってもよい。Rvは有機又はポリシロキサン系断片である。
【0047】
ジシリル官能性架橋剤(ii)は、シロキサン、又は有機ポリマー主鎖を有してよい。そのようなシロキサン又は有機系架橋剤の場合、分子構造は、直鎖状、分枝状、環状又は巨大分子であり得る。好適なポリマー架橋剤(ii)は、上記式(1)で示されるポリマー鎖Aと類似のポリマー主鎖化学構造を有してもよい。
【0048】
アルコキシ官能性末端基を有するシリコーン又は有機ポリマー鎖を含有する、ジシリルポリマー架橋剤(ii)の例としては、1,6−ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン(あるいは、ヘキサメトキシジシリルヘキサン、HMSHとしても知られている)、少なくとも1個のトリアルコキシ末端を有するポリジメチルシロキサンが挙げられ、アルコキシ基はメトキシ又はエトキシ基であり得る。
【0049】
ジシリルポリマー架橋剤(ii)の更なる例は、一般式(5)
W−B−W(5)
[式中、
Wは、−Si(R
8)
2−(D)
f−R
9−SiR
8t(OR
12)
3−tであり、
Dは、−R
9−(Si(R
8)
2−O)
h−Si(R
8)
2−であり、
R
8は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、ビニル基若しくはフェニル基、又はフッ素化アルキルを表し、
R
9は二価の炭化水素基であり、
hは1〜6の整数であり、
fは0又は整数であり、
R
12は、アルキル又はアルコキシ基(アルキル基は6個以下の炭素原子を有する)であり、
tは値0、1、又は2を有し、
Bは、有機系又はポリシロキサン系のいずれかであることができる、任意選択で最大5%の分枝を有する、実質的に直鎖状の主鎖を表す。]により表され得る。
【0050】
典型的な有機主鎖Bは、ポリエーテルである。典型的なシロキサン系主鎖Bは、−[SiO
(4−j)/2(R
1)
j]
w−[式中、wは50〜5000の整数であり、jは平均して1.9〜2であり、R
1は、1〜10個の炭素原子(あるいは1〜4個の炭素原子)の一価のアルキル基、又は、全て18個未満の炭素原子を有する、一価のハロ炭化水素基、シアノアルキル基から選択される。]である。
【0051】
場合によっては、R
8はメチルであり、R
9はメチレン基又はエチレン基のいずれかであり、tは0又は1であり、R
12はメチル基又はエチル基である。場合によっては、少なくとも1個のW基は、−Si(R
8)
2−(D)
f−R
9−SiR
8t(OR
12)
3−t基である。ほんの一部のW基は、Si(アルキル)
3−基[式中、アルキル基はメチル基であるのが好ましい。]であってよい。
【0052】
したがって、架橋剤(ii)としては、メチルトリメトキシシラン(MTM)及びメチルトリエトキシシランなどのアルキルトリアルコキシシラン、テトラエトキシシラン、部分縮合テトラエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン及びビニルトリエトキシシランなどのアルケニルトリアルコキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン(iBTM)が挙げられる。その他の好適なシランとしては、エチルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、アルコキシトリオキシモシラン、アルケニルトリオキシモシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、メチルトリアセトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、エチルトリアセトキシシラン、ジ−ブトキシジアセトキシシラン、フェニル−トリプロピオノキシシラン、メチルトリス(メチルエチルケトキシモ)シラン、ビニル−トリス−メチルエチルケトキシモ)シラン、メチルトリス(メチルエチルケトキシイミノ)シラン、メチルトリス(イソプロペノキシ)シラン、ビニルトリス(イソプロペノキシ)シラン、エチルポリシリケート、n−プロピルオルトシリケート、エチルオルトシリケート、ジメチルテトラアセトキシジシロキサン、オキシモシラン、アセトキシシラン、アセトンオキシムシラン、エノキシシラン及びその他の3官能性アルコキシシランなど、並びにこれらの部分加水分解縮合生成物;ビス(トリアルコキシシリルアルキル)アミン、ビス(ジアルコキシアルキルシリルアルキル)アミン、ビス(トリアルコキシシリルアルキル)N−アルキルアミン、ビス(ジアルコキシアルキルシリルアルキル)N−アルキルアミン、ビス(トリアルコキシシリルアルキル)尿素、ビス(ジアルコキシアルキルシリルアルキル)尿素、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)アミン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)アミン、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)アミン、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)アミン、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)N−メチルアミン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)N−メチルアミン、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)N−メチルアミン、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)N−メチルアミン、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)尿素、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)尿素、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)尿素、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)尿素、ビス(3−ジメトキシメチルシリルプロピル)アミン、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)アミン、ビス(4−ジメトキシメチルシリルブチル)アミン、ビス(4−ジエトキシメチルシリルブチル)アミン、ビス(3−ジメトキシメチルシリルプロピル)N−メチルアミン、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)N−メチルアミン、ビス(4−ジメトキシメチルシリルブチル)N−メチルアミン、ビス(4−ジエトキシメチルシリルブチル)N−メチルアミン、ビス(3−ジメトキシメチルシリルプロピル)尿素、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)尿素、ビス(4−ジメトキシメチルシリルブチル)尿素、ビス(4−ジエトキシメチルシリルブチル)尿素、ビス(3−ジメトキシエチルシリルプロピル)アミン、ビス(3−ジエトキシエチルシリルプロピル)アミン、ビス(4−ジメトキシエチルシリルブチル)アミン、ビス(4−ジエトキシエチルシリルブチル)アミン、ビス(3−ジメトキシエチルシリルプロピル)N−メチルアミン、ビス(3−ジメチキシエチルシリルプロピル)N−メチルアンミン、ビス(4−ジメトキシエチルシリルブチル)N−メチルアミン、ビス(4−ジエトキシエチルシリルブチル)N−メチルアミン、ビス(3−ジエトキシエチルシリルプロピル)尿素、ビス(3−ジエトキシエチルシリルプロピル)尿素、ビス(4−ジメトキシエチルシリルブチル)尿素、及び/又はビス(4−ジエトキシエチルシリルブチル)尿素、ビス(トリエトキシシリルプロピル)アミン、ビス(トリメトキシシリルプロピル)アミン、ビス(トリメトキシシリルプロピル)尿素、ビス(トリエトキシシリルプロピル)尿素、ビス(ジエトキシメチルシリルプロピル)N−メチルアミン、ジ又はトリアルコキシシリル末端ポリジアルキルシロキサン、ジ又はトリアルコキシシリル末端ポリアリールアルキルシロキサン、ジ又はトリアルコキシシリル末端ポリプロピレンオキサイド、ポリウレタン、ポリアクリレート;ポリイソブチレン;ジ又はトリアセトキシシリル末端ポリジアルキル;ポリアリールアルキルシロキサン;ジ又はトリオキシモシリル末端ポリジアルキル;ポリアリールアルキルシロキサン;ジ又はトリアセトノキシ末端ポリジアルキル又はポリアリールアルキルが挙げられる。使用される架橋剤(ii)は、上記の2種以上の任意の組み合わせも含んでよい。
【0053】
ヒドロキシル基の加水分解性基に対するモル比は、モノシラン架橋剤を使用すると0.4:1〜2:1、又は、ジシリル官能性架橋剤を使用すると、0.2:1〜10:1、あるいは0.1:〜10:1、あるいは0.1:1〜3:1である。
【0054】
組成物は、縮合触媒を更に含む。これにより、組成物が硬化する速度が増加する。特定のシリコーン組成物中に含むために選択される触媒は、必要とされる硬化速度に左右される。
【0055】
チタネート及び/又はジルコネート系触媒は、一般式Ti[OR
22]
4又はZr[OR
22]
4[式中、各R
22は同一でも異なっていてもよく、1〜10個の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状であり得る一価の、第一級、第二級又は第三級脂肪族炭化水素基を表す]に従う化合物を含んでよい。任意選択で、チタネート及び/又はジルコネートは、部分不飽和基を含有してもよい。R
22の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第三級ブチル及び分枝状第二級アルキル基、例えば2,4−ジメチル−3−ペンチルが挙げられるが、これらに限定されない。あるいは、各R
22が同一である場合、R
22は、イソプロピル基、分枝状第二級アルキル基又は第三級アルキル基、特に、第三級ブチルである。好適なチタネートの例としては、テトラn−ブチルチタネート、テトラt−ブチルチタネート、チタンテトラブトキサイド、テトライソプロピルチタネート、テトラキス(2−エチルヘキシル)チタネートが挙げられる。好適なジルコネートの例としては、テトラn−プロピルジルコネート、テトラn−ブチルジルコネート及びジルコニウムジエチルシトレートが挙げられる。
【0056】
あるいは、チタネート及び/又はジルコネートは、キレート化されていてもよい。キレート化は、アルキルアセチルアセトネート、例えばメチル又はエチルアセトネートなどの、任意の好適なキレート剤によってもよい。あるいは、チタネートは、例えば2−プロパノラト、トリスイソオクタデカノアトチタネート又はジイソプロピルジエチルアセトアセテートチタネートなどの3種のキレート剤をもたらすモノアルコキシチタネートであってよい。更なるキレートとしては、トリエタノールアミンチタネートキレート、ジエタノールアミンチタネート、又はジ−イソプロポキシ−ビス(β−ジエタノールアミンエトキシ)チタネートなどのアミノアルコールエステルキレートが挙げられる。更なるキレートとしては、乳酸チタネートキレートのアンモニウム塩などの、有機酸又は塩キレートが挙げられる。
【0057】
M−OR官能基(Mはチタン又はジルコニウムである)のヒドロキシル基に対するモル比は、0.01:1〜0.6:1に含まれる。少量の触媒を使用する場合、触媒を架橋剤と、又は任意選択の希釈剤と予混合することが有益であり得、これにより、一層信頼のおける投入が可能となる。本プロセスは当業者には典型的なものであり、「マスターバッチ」と呼ばれる場合もある。
【0058】
場合によっては、材料を硬化するために使用する組成物は、好適な架橋剤及びヒドロシリル化触媒と共に、ヒドロシリル化硬化性ポリマーと組み合わせた、上述したとおりの、縮合硬化性ポリマー(i)、架橋剤(ii)、及び縮合触媒(iii)の混合物である。ヒドロシリル化反応経路を介して硬化可能な任意のポリマーを利用してよい。このようなヒドロシリル化硬化性ポリマーは、当技術分野において公知である。場合によっては、材料を硬化するために使用する組成物は、ヒドロシリル化硬化性ポリマー、ヒドロシリル化架橋剤、及びヒドロシリル化触媒を非含有の、縮合硬化性ポリマー(i)、架橋剤(ii)、及び縮合触媒(iii)の混合物である。
【0059】
上述した材料は通常、2成分、すなわち成分I及び成分IIで貯蔵される、縮合硬化性材料組成物から作製される。2成分組成物を、動的又は静的ミキサを備えた、任意の適切な標準2成分混合装置を使用して混合してよい。
【0060】
通常、縮合硬化性組成物は、成分Iにポリマー(i)及び架橋剤(ii)を有し、成分IIにポリマー(i)及び触媒(iii)を有する2成分で貯蔵される。場合によっては、縮合硬化性組成物は、成分Iに架橋剤(ii)、並びに成分IIにポリマー(i)及び触媒(iii)を有する2成分で貯蔵される。更に場合によっては、縮合硬化性組成物は、成分Iに第1ポリマー(i)及び架橋剤(ii)、並びに成分IIに第2ポリマー(ii)及び触媒(iii)を有する2成分で貯蔵される。縮合反応の開始が所望されるまで、触媒は通常、ポリマー(i)及び(ii)から分離して保持される。添加剤が存在する場合、これらは成分I及び成分IIのいずれか、又は両方の成分に存在してよい。
【0061】
チタネート/ジルコネート硬化触媒をベースにする縮合硬化性材料組成物を硬化して、組成物に応じて、数分から数週間で、あるいは数分から数時間で、バルク硬化にすることができる。通常、硬化反応は15〜80℃、あるいは20〜50℃、あるいは20〜25℃の範囲の温度で行われる。
【0062】
純粋な形態において、硬化シリコーン系材料は、ゲル、分枝状ポリマー、エラストマー構造化シロキサンの形態であってよい。本発明の範囲における「純粋な形態」とは、反応物質であるポリマー(i)、架橋剤(ii)、及び触媒(iii)の反応生成物で構成される材料を意味する。純粋な材料の粘度及び稠度は変化し得る。同定方法には、質感分析器を使用して、硬度又は浸透を評価することが含まれる。通常、5mmで最大10gの正の浸透力を有する材料は、取り扱い及び乳化が一層容易である。材料の同定は、反応が完全に完了した後の数時間後に実施することができる。場合によっては、材料の同定は7日を超えた後に実施してよい。
【0063】
本発明の、縮合硬化化学反応により硬化したシリコーン系材料を、希釈剤の存在下で調製することができる。このような例において、硬化シリコーン系材料は希釈形態であってよい。
【0064】
希釈剤の例としては、ケイ素含有希釈剤、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、及びその他の短鎖直鎖状シロキサン、例えば、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、ヘキサデアメチルヘプタシロキサン(hexadeamethylheptasiloxane)、ヘプタメチル−3−{(トリメチルシリル)オキシ)}トリシロキサン、環状シロキサン、例えば、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン;任意選択で、25℃で測定すると500〜12,500mPa.sの粘度を有する任意のアリール官能性シロキサンを含む、更なるポリジオルガノシロキサン;有機希釈剤(例えば酢酸ブチル、アルカン、アルコール、ケトン、エステル、エーテル、グリコール、グリコールエーテル、炭化水素、ヒドロフルオロカーボン)、又は構成成分の材料のいずれかに悪影響を及ぼすことなく組成物を希釈することができる、任意の他の材料が挙げられる。希釈剤は、2種類以上の希釈剤の混合物であってよい。炭化水素としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、Isopar L(C11〜C13)、Isopar H(C11〜C12)、水素添加ポリデセン、鉱油、特に水素添加鉱油若しくは白色油、液体ポリイソブテン、イソパラフィン系油、又は石油ゼリーが挙げられる。エーテル及びエステルとして、イソデシルネオペンタノエート、ネオペンチルグリコールヘプタノエート、グリコールジステアレート、ジカプリリルカーボネート、ジエチルヘキシルカーボネート、プロピレングリコールnブチルエーテル、エチル−3−エトキシプロピオネート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、トリデシルネオペンタノエート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールメチルエーテル(PGME)、オクチルドデシルネオペンタノエート、ジイソブチルアジペート、ジイソプロピルアジペート、プロピレングリコールジカプリレート/ジカプレート、及びオクチルパルミテートが挙げられる。更なる有機希釈剤としては、脂肪、油、脂肪酸、及び脂肪アルコールが挙げられる。希釈剤の混合物もまた、使用してよい。
【0065】
シリコーン材料の希釈剤に対する重量比は例えば、100/0〜10/90、あるいは70/30〜20/80であることができる。希釈剤は、シリコーン系材料の縮合反応が生じる前、後、又は生じている間に添加することができるが、希釈剤は縮合反応に寄与しない、又は関与しない。取扱いの容易さから、希釈剤は、縮合反応の開始前に添加してよい。希釈剤は成分I及び成分IIのいずれか、又は両方に存在してよい。
【0066】
本発明の、縮合硬化化学反応により硬化したシリコーン系材料はエマルジョン形態で提供してよく、これは、任意の公知の方法により調製することができ、あるいは、以下で論じる方法で調製することができる。
【0067】
本開示は、更に、
I)
A)100重量部の、縮合硬化化学反応により硬化したシリコーン系材料と、
B)0.1〜50重量部の界面活性剤と、
を含む混合物を形成することと、
II)十分な量の水と工程I)の混合物とを混合してエマルジョンを形成することと、
III)任意選択で、更にエマルジョンを剪断混合し、かつ/又はエマルジョンを連続相で希釈することと、
によりエマルジョンを調製するプロセス、を提供する。
【0068】
工程Iで添加する界面活性剤の量は、それぞれ100重量部のシリコーン系材料に対して、0.1〜50重量部、あるいは1〜50重量部、あるいは2〜20重量部でなければならない。
【0069】
工程(I)の混合は、高粘度材料の混合を行うために、当該技術分野において公知の任意の方法によって達成され得る。混合は、バッチ法、半連続法又は連続法のいずれかとして行うことができる。混合は、例えば、チェンジカンミキサ、ダブルプラネタリーミキサ、円錐ねじミキサ、リボンミキサ、ダブルアーム又はシグマブレードミキサを含む、中/低剪断によるバッチ混合装置、Charles Ross & Sons(NY),Hockmeyer Equipment Corp.(NJ)により製造されたものを含む、高剪断・高速ディスペンサを備えたバッチ装置、Banbury型(CW Brabender Instruments Inc.,NJ)及びHenschel型(Henschel mixers,America(TX))を含む高剪断操作を備えたバッチ装置、Speed Mixer(登録商標)(Hauschild & Co KG,Germany)のような遠心力型高剪断混合装置を用いて引き起こすことができる。Krupp Werner & Pfleiderer Corp(Ramsey,NJ)、及びLeistritz(NJ)により製造されたものなどの、連続ミキサ/配合機の実例としては、短軸押出成形機、二軸押出成形機、及び多軸押出成形機、同時回転押出成形機;二軸逆回転押出成形機、二段階押出成形機、二軸回転式連続ミキサ、動的若しくは静的ミキサ、又はこの装置の組み合わせが挙げられる。
【0070】
工程(I)の混合が生じる温度及び圧力は重要ではないが、一般に、周囲温度(20〜25℃)及び圧力で行われる。典型的には、混合物の温度は、そのような高粘度材料の剪断に伴う機械的エネルギーのため、混合プロセス中に上昇する。
【0071】
プロセスの工程(II)は、水と工程Iの混合物とを混合してエマルジョンを形成する工程を伴う。典型的には、工程Iの混合物100重量部に対して5〜2000重量部の水を混合して、エマルジョンを形成する。そのような割合で工程Iの混合物に水を加え、更に混合して、工程Iの混合物のエマルジョンを形成する。この水の量は、界面活性剤の選択によって異なり得るが、一般に、水の量は、工程Iの混合物100重量部に対して0.1〜2000部、あるいは工程Iの混合物100重量部に対して5〜500部、あるいは工程Iの混合物100重量部に対して5〜100部である。
【0072】
工程(I)からの混合物への水の添加は、各増分が工程Iからの混合物の30重量%未満を成すように段階的に行われてよく、水の各増分は、前回の増分の水の分散後に前回分に連続的に添加され、十分な増分の水が加えられてシリコーン系材料のエマルジョンを形成する。
【0073】
工程(II)の混合は、粘度の高い材料の混合をもたらす、当該技術分野において公知の任意の方法によって達成することができる。混合は、バッチ法、半連続法又は連続法のいずれかとして行うことができる。工程(I)に記載される混合法のうちのいずれかを、工程(II)で混合をもたらすように使用することができる。あるいは、工程(II)における混合は、エマルジョンの生成をもたらすために、高剪断混合を得るための当該技術分野において公知の技法を介して起してもよい。そのような高剪断混合技術の代表的なものには、ホモジナイザー、ソノレーター、及びその他の類似の剪断装置が挙げられる。
【0074】
任意選択で、工程(II)で形成されるエマルジョンを工程(III)によって更に剪断し、粒径の低下、及び/又は長期保存安定性の改善を行ってよい。剪断は、上記に考察された混合技術のいずれかにより行うことができる。場合によっては、より低い圧力又は真空下で、工程I〜IIIのうちの1つ又はいくつかを実行する必要があり得る。
【0075】
本開示は、更に、
I)
A)100重量部の、
(i)1分子当たり少なくとも1個、典型的には少なくとも2個の加水分解性基及び/又はヒドロキシル官能基を有する、少なくとも1個の縮合硬化性シリル末端ポリマーと、
(ii)少なくとも2個の加水分解性基を有するシラン、並びに/又は、少なくとも2個のシリル基を有するシリル官能性分子であって、各シリル基が少なくとも1個の加水分解性基を含有するシリル官能性分子から選択される架橋剤と、
(iii)ヒドロキシル基の加水分解性基に対するモル比が、モノシラン架橋剤を使用すると0.4:1〜2:1であり、又はジシリル架橋剤を使用すると0.2:1〜10:1であり、M−OR官能基(Mはチタン又はジルコニウムである)のヒドロキシル基に対するモル比が0.01:1〜0.6:1に含まれることを特徴とする、チタネート又はジルコネートの群から選択される縮合触媒と、
(iv)任意選択の希釈剤と、
B)0.1〜50重量部の界面活性剤と、
を含む混合物を形成することと、
II)十分な量の水と工程I)の混合物とを混合してエマルジョンを形成することと、
III)任意選択で、更にエマルジョンを剪断混合し、かつ/又はエマルジョンを連続相で希釈することと、
IV)その後、乳化の完了後に縮合硬化反応を起すことと、
によりエマルジョンを調製する、第1の代替プロセスを提供する。
【0076】
この代替プロセスにおいて、混合及び添加条件は、第1のプロセスに関して開示されているとおりである。反応条件もまた、上述したとおりである。
【0077】
界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤又はこれら界面活性剤のいずれかの混合物であり得る。
【0078】
アニオン性界面活性剤の例としては、アルカリ金属、アミン、又は高級脂肪酸のアンモニウム塩、アルキルアリールスルホネート(例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)、長鎖脂肪アルコールサルフェート、オレフィンサルフェート及びオレフィンスルホネート、硫酸化モノグリセリド、硫酸化エステル、スルホン化エトキシ化アルコール、スルホスクシネート、アルカンスルホネート、ホスフェートエステル、アルキルイセチオネート、アルキルタウレート、アルキルサルコシネート、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0079】
カチオン性界面活性剤の例としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩、スルホニウム塩、及びホスホニウム塩が挙げられる。好適なノニオン性界面活性剤の例としては、エチレンオキサイドの、長鎖脂肪アルコール又は脂肪酸、例えばC12〜16アルコールとの縮合物、エチレンオキサイドのアミン又はアミドとの縮合物、エチレンとプロピレンオキサイドとの縮合生成物、グリセロールのエステル、スクロース、ソルビトール、脂肪酸アルキロールアミド、スクロースエステル、フルオロ界面活性剤、脂肪族アミンオキサイド、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0080】
両性界面活性剤の例としては、イミダゾリン化合物、アルキルアミノ酸塩、ベタイン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0081】
ノニオン性界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレン脂肪アルコール、例えばポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、エトキシ化アルコール、例えばエトキシ化トリメチルノナノール、C12〜C14第二級アルコールエトキシレート、エトキシ化C10ゲルベアルコール、エトキシ化イソC13アルコール、ポリ(オキシエチレン)−ポリ(オキシプロピレン)−ポリ(オキシエチレン)トリブロックコポリマー(ポロキサマーとも呼ばれる)、プロピレンオキサイド及びエチレンオキサイドをエチレンジアミンに連続添加することで誘導される、四官能性ポリ(オキシエチレン)−ポリ(オキシプロピレン)ブロックコポリマー(ポロキサミンとも呼ばれる)、シリコーンポリエーテル、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0082】
本開示のエマルジョンは、油/水エマルジョン、水/油エマルジョン、多相又は三相エマルジョンであってよい。
【0083】
一実施形態では、本開示のエマルジョンは油/水エマルジョンである。本発明の油/水エマルジョンは、連続水相中に分散した(油)相の平均体積の粒子により特徴付けることができる。粒径は、エマルジョンのレーザー回折により決定することができる。適切なレーザー回折技術は、当該技術において良く知られている。粒径は粒径分布(PSD)から得られる。PSDは、体積、表面、長さを基準に決定することができる。体積粒径は、所定の粒子と同じ体積を有する球体の直径と等しい。用語Dvは、分散粒子の体積平均粒径を表す。Dv0.5は、体積をもとに測定された粒径のうち、累積粒子集団の50%に相当するものである。換言すると、Dv0.5=10μmである場合、50%の粒子は、10μmを下回る平均体積粒径を有し、50%の粒子は、10μmを超える体積平均粒径を有する。特に記載のない限り、全ての平均容量粒径は、Dv0.5を使用して計算される。
【0084】
油/水エマルジョンに分散したシロキサン粒子の平均体積粒径は、0.1μm〜150μm、又は0.1μm〜30μm、又は0.2μm〜5.0μmで変化してよい。
【0085】
本開示は、
A)
(i)1分子当たり少なくとも1個、典型的には少なくとも2個の加水分解性基及び/又はヒドロキシル官能基を有する、100重量部の、少なくとも1種の縮合硬化性シリル末端ポリマーと、
(ii)少なくとも2個の加水分解性基を有するシラン、並びに/又は、少なくとも2個のシリル基を有するシリル官能性分子であって、各シリル基が少なくとも1個の加水分解性基を含有するシリル官能性分子から選択される架橋剤と、
(iii)ヒドロキシル基の加水分解性基に対するモル比が、モノシラン架橋剤を使用すると0.4:1〜2:1であり、又はジシリル架橋剤を使用すると0.2:1〜10:1であり、M−OR官能基(Mはチタン又はジルコニウムである)のヒドロキシル基に対するモル比が0.01:1〜0.6:1に含まれることを特徴とする、チタネート又はジルコネートの群から選択される縮合触媒と、
(iv)任意選択の希釈剤と、
(v)TA.XT Plus Texture Analyser(Texture Technologiesから入手可能であり、丸形末端プラスチックプローブを装着)により5mmの貫通にて測定される貫通力F(+)が1.2gを上回り、かつ4g未満となるまで、あるいは、コーンプレートBrookfield粘度計を使用して20RPM、30%の相対湿度にて20〜23℃にて、触媒非含有混合物に関しては粘度が2倍の増加となるまで成分(i)〜(iv)を混合し、硬化を進めることと、
を含む半硬化混合物を形成することと、
B)0.1〜50重量部の界面活性剤と、
を含む混合物を形成することと、
C)十分な量の水と工程A)の混合物とを混合してエマルジョンを形成することと、
D)任意選択で、更にエマルジョンを剪断混合し、かつ/又はエマルジョンを連続相で希釈することと、
E)続いて、乳化プロセスの終了時に縮合硬化反応を完了させることと、
によりエマルジョンを調製する、第2の代替プロセスを提供する。
【0086】
この第2の代替プロセスにおいて、混合及び添加条件は、第1の代替プロセスに関して開示されているとおりである。反応条件もまた、上述したとおりである。
【0087】
界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤又はこれら界面活性剤のいずれかの混合物であり得る。これらの界面活性剤のそれぞれの例は上で提供している。
【0088】
縮合硬化化学反応により硬化したシリコーン材料は、布地ケア組成物中に、任意選択で、適合する媒体中に、布地ケア成分と共に存在する。
【0089】
布地ケア組成物としては、液体洗剤、固形洗剤、前洗浄処理剤、布地柔軟剤、カラーケア処理剤などが挙げられ、当該組成物は、布地及び繊維、すなわち、繊維、布地又は織物、例えば衣類に、布地又は織物の外観又は状態を改善するため塗布するよう適合された任意の製品のケアに使用される。上記の繊維、又はそれにより作製した布地及び織物は、動物、植物、又は合成由来のものでもよい。動物繊維の例としては、シルク、並びにウール、アンゴラ、モヘア、カシミヤなどのタンパク質繊維が挙げられる。植物繊維の例としては、セルロース繊維又はコットン繊維が挙げられる。合成繊維の例としては、ポリエステル、ナイロン、スパンデックス及びレーヨンアセテートが挙げられる。
【0090】
適合する媒体としては、水、溶媒、希釈剤、又はこれらの混合物及びエマルジョンが挙げられる。溶媒には、水において可溶性が高い低分子量有機溶媒が挙げられ、例えばC1〜C4一価アルコール、C2〜C5多価アルコールであり、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、アルキレンカーボネート及びこれらの混合物が挙げられる。典型的な溶媒には、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセロール、プロピレンカーボネート及びこれらの混合物が挙げられる。
【0091】
布地ケア成分としては、界面活性剤などの表面活性材料、又は洗剤若しくは乳化剤、増粘剤、水相安定化剤、pH調整剤、防腐剤及び殺生物剤、タンパク質若しくはアミノ酸及びその誘導体、顔料、着色剤、シリコーンコンディショニング剤、カチオン性コンディショニング剤、ノニオン性コンディショニング剤、疎水性コンディショニング剤、UV吸収剤、日焼け止め剤、染料、芳香剤又は香料、酸化防止剤、汚れ落とし剤、酸化剤、還元剤、噴射剤ガス、分散助剤、無機塩、抗菌剤、抗真菌剤、漂白剤、金属イオン封鎖剤、酵素、希釈剤、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0092】
布地ケア組成物に使用することができる更なる成分としては、起泡防止化合物、ビルダー、研磨剤、布地柔軟剤、光学的光沢剤、汚れ懸濁剤、分散剤、移染防止剤、染料封鎖剤、色定着剤、再付着防止剤、脂肪アルコール、カラーケア添加剤、アイロン掛け剤、懸濁剤などが挙げられる。
【0093】
表面活性材料の例は、アニオン性、カチオン性又はノニオン性表面活性材料であってよく、ジメチコンコポリオール等の有機変性シリコーン;グリセロールのオキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化エーテル;セテアレス−30、C12〜C15パレス−7等の脂肪アルコールのオキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化エーテル;PEG−50ステアレート、PEG−40モノステアレート等のポリエチレングリコールの脂肪酸エステル;スクロースステアレート、スクロースココエート及びソルビタンステアレート等の糖エステル及びエーテル、並びにこれらの混合物;DEAオレス−10ホスフェート等のリン酸エステル及びその塩;二ナトリウムPEG−5シトレートラウリルスルホスクシネート及び二ナトリウムリシノールアミドMEAスルホスクシネート等のスルホスクシネート;ナトリウムラウリルエーテルサルフェート等のアルキルエーテルサルフェート;イセチオネート;ベタイン誘導体、及びこれらの混合物があり得る。
【0094】
ノニオン性界面活性剤の更なる例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、直鎖第一級アルコールアルコキシレート、直鎖第二級アルコールアルコキシレート、アルキルフェノールアルコキシレート、オレフィンアルコキシレート、分枝鎖アルコキシレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジエチレングリコール、エトキシル化トリメチルノナノール、ポリオキシアルキレン置換シリコーン(レーキ型又はABn型)、シリコーンアルカノールアミド、シリコーンエステル、シリコーングリコシド及びこれらの混合物が挙げられる。
【0095】
ノニオン性界面活性剤としては、ジメチコンコポリオール、ポリオールの脂肪酸エステル、例えば、ソルビトール又はグリセリルモノ−、ジ−、トリ−、又はセスキオレエート又はステアレート、グリセリル又はポリエチレングリコールラウレート;ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル(ポリエチレングリコールモノステアレート又はモノラウレート);ソルビトールのポリオキシエチレン化脂肪酸エステル(ステアレート又はオレエート);ポリオキシエチレン化アルキル(ラウリル、セチル、ステアリル、又はオクチル)エーテルが挙げられる。
【0096】
アニオン性界面活性剤としては、カルボキシレート(2−(2−ヒドロキシアルキルオキシ)酢酸ナトリウム)、アミノ酸誘導体(N−アシルグルタメート、N−アシルグリシネート、又はアシルサルコシネート)、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、及びこれらのオキシエチレン化誘導体、スルホネート、イセチオネート及びN−アシルイセチオネート、タウレート及びN−アシルN−メチルタウレート、スルホスクシネート、アルキルスルホアセテート、ホスフェート及びアルキルホスフェート、ポリペプチド、アルキルポリグリコシドのアニオン性誘導体(アシル−D−ガラクトシドウロネート)、及び脂肪酸石鹸、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0097】
両性及び双性イオン性界面活性剤としては、ベタイン、N−アルキルアミドベタイン及びこれらの誘導体、タンパク質及びその誘導体、グリシン誘導体、スルタイン、アルキルポリアミノカルボキシレート及びアルキルアンホアセテート、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0098】
増粘剤の例としては、アクリルアミドポリマー及びコポリマー、アクリレートコポリマー及びその塩(ナトリウムポリアクリレート等)、キサンタンガム及び誘導体、セルロースガム及びセルロース誘導体(例えば、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリプロピルヒドロキシエチルセルロース等)、デンプン及びデンプン誘導体(ヒドロキシエチルアミロース及びデンプンアミラーゼ等)、ポリオキシエチレン、カルボマー、ヘクトライト及びヘクトライト誘導体、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、カシアガム、グアーガム及びグアーガム誘導体、コカミド誘導体、アルキルアルコール、ゼラチン、PEG誘導体、糖類(フルクトース、グルコースなど)及び糖類誘導体(PEG−120メチルグルコースジオレートなど)、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0099】
水相安定化剤の例としては、電解質(例えば、アルカリ金属塩及びアルカリ土類塩、特に、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウムの、クロライド、ホウ酸塩、クエン酸塩及び硫酸塩、並びにアルミニウムクロロハイドレート、及び高分子電解質、特に、ヒアルロン酸及びヒアルロン酸ナトリウム)、ポリオール(グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、及びソルビトール)、アルコール(エチルアルコール等)、及びハイドロコロイド、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0100】
pH調整剤の例としては、任意の水溶性酸(カルボン酸等)、又は鉱酸(塩酸、硫酸及びリン酸等)、モノカルボン酸(酢酸及び乳酸等)、及びポリカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、及びクエン酸等)、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0101】
防腐剤及び殺生物剤の例としては、パラベン誘導体、ヒダントイン誘導体、クロルヘキシジン及びその誘導体、イミダゾリジニル尿素、フェノキシエタノール、銀誘導体、サリチル酸塩誘導体、トリクロサン、シクロピロックスオラミン、ヘキサミジン、オキシキノリン及びその誘導体、PVP−ヨード、亜鉛塩及び亜鉛ピリチオンなどの誘導体、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0102】
タンパク質又はアミノ酸及びこれらの誘導体の例としては、小麦、大豆、米、トウモロコシ、ケラチン、エラスチン、又はシルクから抽出されたものが挙げられる。タンパク質は加水分解形態であってよく、第四級化されていてもよい、例えば加水分解エラスチン、加水分解小麦粉末、加水分解絹であってもよい。タンパク質の例としては、酵素、例えば、ヒドロラーゼ、クチナーゼ、オキシダーゼ、トランスフェラーゼ、レダクターゼ、ヘミセルラーゼ、エステラーゼ、イソメラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼ、ペルオキシダーゼ、ラッカーゼ、カタラーゼ等、及びこれらの混合物が挙げられる。ヒドロラーゼの例としては、プロテアーゼ(細菌性、真菌性、酸性、中性又はアルカリ性)、アミラーゼ(アルファ又はベータ)、リパーゼ、マンナナーゼ、セルラーゼ、コラゲナーゼ、リゾチーム(lisozymes)、スーパーオキサイドジスムターゼ、カタラーゼ、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0103】
顔料及び着色剤の例としては、表面処理又は未処理酸化鉄、表面処理又は未処理二酸化チタン、表面処理又は未処理雲母、酸化銀、シリケート、酸化クロム、カロチノイド、カーボンブラック、ウルトラマリン、クロロフィリン誘導体、及び黄土が挙げられる。有機顔料の例としては、D&C及びFD&C青、茶、緑、オレンジ、赤、黄色等として指定される、アゾ、インジゴイド、トリフェニルメタン、アントラキノン、及びキサンチン染料を含む芳香族型、並びにこれらの混合物が挙げられる。表面処理剤としては、レシチン、シリコーン、シラン、フルオロ化合物及びこれらの混合物に基づく処理剤が挙げられる。
【0104】
シリコーンコンディショニング剤の例としては、ジメチコン等のシリコーン油、ジメチコノール等のシリコーンガム、トリメチルシロキシシリケート、ポリプロピルシルセスキオキサン等のシリコーン樹脂、シリコーンエラストマー、アルキルメチルシロキサン、アモジメチコン、アミノプロピルフェニルトリメチコン、フェニルトリメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、シリコーンクオタニウム−16/グリシドキシジメチコンクロスポリマー、シリコーンクオタニウム−16等の有機変性シリコーン油、糖類官能性シロキサン、カルビノール官能性シロキサン、シリコーンポリエーテル、シロキサンコポリマー(ジビニルジメチコン/ジメチコンコポリマー)、アクリレート又はアクリル官能性シロキサン、及びこれらの混合物又はエマルジョンが挙げられる。
【0105】
カチオン性コンディショニング剤の例としては、グアーガムのヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム誘導体等のグアー誘導体、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン誘導体、セルロースエーテルの第四級窒素誘導体、第四級化トリエタノールアミンエステル(エステル第四級アンモニウム塩)、ジメチルジアリルアンモニウムクロライドのホモポリマー、アクリルアミド及びジメチルジアリルアンモニウムクロライドのコポリマー、エステル又はアミド結合によってポリマーに結合するカチオン性窒素官能基を含むアクリル酸又はメタクリル酸に由来するホモポリマー又はコポリマー、脂肪族アルキルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースのポリマー第四級アンモニウム塩、N,N’−ビス−(2,3−エポキシプロピル)−ピペラジン又はピペラジン−ビス−アクリルアミドとピペラジンとの重縮合生成物、並びに、四価の窒素官能基を有する、ビニルピロリドン及びアクリル酸エステルのコポリマーが挙げられる。具体的な材料としては、様々なポリクアット(polyquats)、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−8、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−11、及びポリクオタニウム−23が挙げられる。他の分類のコンディショナーとしては、カチオン性界面活性剤(セチルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、及びステリアルトリメチルアンモニウムクロライド等)、及びこれらの混合物が挙げられる。場合によっては、カチオン性コンディショニング剤も、疎水変性されたもの(疎水変性第四級化ヒドロキシエチルセルロースポリマー、カチオン性疎水変性ガラクトマンナンエーテル、及びこれらの混合物等)である。
【0106】
ノニオン性コンディショニング剤の例としては、多価アルコールの脂肪酸部分エステル又はその無水物が挙げられ、エステルの多価アルコール部分が、エチレングリコール、グリセロール、ポリ(例えば、ジ−、トリ−、テトラ、ペンタ−、及び/又はヘキサ−)グリセロール、キシリトール、スクロース、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソルビトール又はソルビタンであってもよく、エステルの脂肪酸部分が、約12個〜約30個の炭素原子を有する脂肪酸から誘導されたもの、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びベヘン酸である。
【0107】
疎水性コンディショニング剤の例としては、グアー誘導体、ガラクトマンナンガム誘導体、セルロース誘導体、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0108】
布地柔軟化化合物の例としては、カチオン性化合物及びノニオン性化合物が挙げられる。布地柔軟化化合物の更なる例としては、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジ(硬化タロウアルキル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジパルミチルヒドロキシエチルメチルアンモニウムクロライド、ステアリルベンジルジメチルアンモニウムクロライド、N,N−ジ(タロイル−オキシ−エチル)−N−メチル、N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロライドなどのポリアルキル第四級アンモニウム塩;1つ以上の完全飽和アルキル鎖を有するエステル結合第四級アンモニウム材料及びこれらの混合物が挙げられる。
【0109】
UV吸収剤及び日焼け止め剤としては、約290〜320ナノメートルの紫外線(UV−B領域)を吸収するもの、及び320〜400ナノメートルの紫外線(UV−A領域)を吸収するものが挙げられる。
【0110】
日焼け止め剤のいくつかの例は、アミノ安息香酸、シノキセート、ジエタノールアミンメトキシシンナメート、ジガロイルトリオレエート、ジオキシベンゾン、エチル−4−[ビス(ヒドロキシプロピル)]アミノベンゾエート、グリセリルアミノベンゾエート、ホモサレート、ジヒドロキシアセトンを有するローソン、メンチルアントラニレート、オクトクリレン、エチルヘキシルメトキシシンナメート、オクチルサリチレート、オキシベンゾン、パラジメートO、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、赤色ワセリン、スリソベンゾン、二酸化チタン、トロラミンサリチレート、及びこれらの混合物である。
【0111】
UV吸収剤のいくつかの例は、アセトアミノサロール、アラントイン(allatoin)PABA、ベンザルフタリド、ベンゾフェノン、ベンゾフェノン1−12、3−ベンジリデンカンファー、ベンジリデンカンファー加水分解コラーゲンスルホンアミド、ベンジリデンカンファースルホン酸、サリチル酸ベンジル、ボルネロン(bornelone)、ブメトリオゾール(bumetriozole)、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ブチルPABA、セリア/シリカ、セリア/シリカタルク、シノキセート、DEA−メトキシシンナメート、ジベンゾオキサゾールナフタレン、ジ−t−ブチルヒドロキシベンジリデンカンファー、トリオレイン酸ジガロイル、ジイソプロピルメチルシンナメート、ジメチルPABAエチルセテアリールジイモニウムトシレート、ジオクチルブタミドトリアゾン、ジフェニルカルボメトキシアセトキシナフトピラン、ビスエチルフェニルトリアミノトリアジン(tiamminotriazine)スチルベンジスルホン酸二ナトリウム、ジスチリルビフェニルトリアミノトリアジンスチルベンゼンジスルホン酸二ナトリウム、ジスチリルビフェニルジスルホン酸二ナトリウム、ドロメトリゾール、ドロメトリゾールトリシロキサン、ジメチルPABAエチルセテアリールジイモニウムトシレート、エチルジイソプロピルシンナメート、エチルメトキシシンナメート、エチルPABA、ウロカニン酸エチル、エトロクリレンフェルラ酸、グリセリルオクタノエートジメトキシシンナメート、グリセリルPABA、グリコールサリチレート、ホモサレート、イソアミルp−メトキシシンナメート、イソプロピルベンジルサリチレート、イソプロピルジベンゾリルメタン、イソプロピルメトキシシンナメート、メンチルアントラニレート、メンチルサリチレート、4−メチルベンジリデン、カンファー、オクトクリレン、オクトリゾール、オクチルジメチルPABA、エチルヘキシルメトキシシンナメート、オクチルサリチレート、オクチルトリアゾン、PABA、PEG−25PABA、ペンチルジメチルPABA、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、メトキシケイ皮酸カリウム、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸カリウム、赤色ワセリン、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸ナトリウム、ウロカニン酸ナトリウム、TEA−フェニルベンゾイミダゾールスルホネート、TEA−サリチレート、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、二酸化チタン、トリPABAパンテノール、ウロカニン酸、VA/クロトネート/メタクリルオキシベンゾフェノン−1コポリマー、及びこれらの混合物である。
【0112】
染料は、概ね、それが塗布される基材への親和性を有する着色物質と記載することができる。染料の例としては、アニオン性染料(例えば、直接染料若しくは酸性染料)、反応染料、ノニオン性染料(例えば、分散染料)又は顔料染料(pigment dye)(例えば、建染染料)が挙げられる。直接染料は、一般的に、大型の、平面状の、芳香族系のもの、例えばダイレクトレッド80又はダイレクトブラック56であり、一般にコットンを染色するのに使用される。反応染料は、中型の大きさであり、例えば、レマゾールブリリアントブルーR及びプロシオンブルー3Gがあり、布地の原子と共有結合を形成する繊維反応性末端基を有するコットン及びウールに一般的に使用される。分散染料は、小型の芳香族分子であり、ポリエステルに使用されるか、又はナイロンに濃い色合いを与えるものであり、ディスパースブルー11が挙げられる。建染染料は、コットン、主にプリント柄及びデニムに使用される。水溶性還元体をin situで酸化し、不溶性染料が形成される。例としては、バットブルー4が挙げられる。染料の更なる例としては、インジゴ抽出物、シコウカ(ヘナ)(ローソニア・イネルミス)抽出物、1−アセトキシ−2−メチルナフタレン、5−アミノ−4−クロロ−o−クレゾール、5−アミノ−2,6−ジメトキシ−3−ヒドロキシピリジン、3−アミノ−2,6−ジメチルフェノール、2−アミノ−5−エチルフェノールHCl、5−アミノ−4−フルオロ−2−メチルフェノールサルフェート、4−アミノ−2−ニトロフェノール、4−アミノ−3−ニトロフェノール、2−アミノ−4−ニトロフェノールサルフェート、m−アミノフェノールHCl、p−アミノフェノールHCl、m−アミノフェノール、o−アミノフェノール、4,6−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)−m−フェニレンジアミンHCl、2−クロロ−5−ニトロ−N−ヒドロキシエチルp−フェニレンジアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、3,4−ジアミノ安息香酸、4,5−ジアミノ−1−((4−クロロフェニル)メチル)−1H−ピラゾール−サルフェート、2,3−ジアミノジヒドロピラゾロピラゾロンジメトスルホネート、2,6−ジアミノピリジン、2,6−ジアミノ−3−((ピリジン−3−イル)アゾ)ピリジン、ジヒドロキシインドール、ジヒドロキシインドリン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミンサルフェート、直接染料、4−エトキシ−m−フェニレンジアミンサルフェート、3−エチルアミノ−p−クレゾールサルフェート、N−エチル−3−ニトロPABA、グルコンアミドプロピルアミノプロピルジメチコン、ヘマトキシロン・ブラジレット(Haematoxylon brasiletto)木材抽出物、HC染料、ヒドロキシエチル−3,4−メチレンジオキシアニリンHCl、ヒドロキシエチル−2−ニトロ−p−トルイジン、ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミンサルフェート、2−ヒドロキシエチルピクラミン酸、ヒドロキシピリジノン、ヒドロキシスクシンイミジルC21〜22イソアルキルアシデート;イサチン、アイサティス・ティンクトリア(Isatis tinctoria)葉粉末、2−メトキシメチル−p−フェニレンジアミンサルフェート、2−メトキシ−p−フェニレンジアミンサルフェート、6−メトキシ−2,3−ピリジンジアミンHCl、4−メチルベンジル4,5−ジアミノピラゾールサルフェート、2,2’−メチレンビス4−アミノフェノール、2,2’−メチレンビス−4−アミノフェノールHCl、3,4−メチレンジオキシアニリン、p−フェニレンジアミンサルフェート、フェニルメチルピラゾロン、N−フェニル−p−フェニレンジアミンHCl、ピグメントブルー15:1、ピグメントバイオレット23、ピグメントイエロー13、ピロカテコール、ピロガロール、レゾルシノール、ピクラミン酸ナトリウム、スルファニル酸ナトリウム、ソルベントイエロー85、ソルベントイエロー172、テトラアミノピリミジンサルフェート、テトラブロモフェノールブルー、2,5,6−トリアミノ−4−ピリミジノールサルフェート、1、2、4−トリヒドロキシベンゼン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0113】
芳香剤又は香料の例としては、ヘキシルシンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、メチル−2−n−ヘキシル−3−オキソ−シクロペンタンカルボキシレート、ドデカラクトンガンマ、メチルフェニルカルビニルアセテート、4−アセチル−6−tert−ブチル−1,1−ジメチルインダン、パチョリ、オリバナム樹脂状物質、ラブダナム、べチベル、コパイババルサム、バルサムモミ、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、メチルアントラニレート、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、リナロール、シトロネロール、テルピニルアセテート、ベンジルサリチレート、2−メチル−3−(p−イソプロピルフェニル)−プロパナール、フェノキシエチルイソブチレート、セドリルアセタール、オーベピン、ムスク芳香剤、大環状ケトン、マクロラクトンムスク芳香剤、エチレンブラシレート、並びにこれらの混合物が挙げられる。更なる香料成分は、例えばPerfume and Flavour Chemicals,1969,S.Arctander,Montclair,New Jersey等の標準的な教本参考文献に詳細に記載されている。
【0114】
酸化防止剤の例は、アセチルシステイン、アルブチン、アスコルビン酸、アスコルビン酸ポリペプチド、ジパルミチン酸アスコルビル、ペクチニン酸アスコルビルメチルシラノール、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、BHA、p−ヒドロキシアニソール、BHT、t−ブチルヒドロキノン、コーヒー酸、チャノキ(Camellia sinensis)油、アスコルビン酸キトサン、グリコール酸キトサン、サリチル酸キトサン、クロロゲン酸、システイン、塩酸システイン、クエン酸、デシルメルカプトメチルイミダゾール、エリソルビン酸、ジアミルヒドロキノン、ジ−t−ブチルヒドロキノン、チオジプロピオン酸ジセチル、ジシクロペンタジエン/t−ブチルクレゾールコポリマー、トリオレイン酸ジガロイル、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジミリスチル、ジオレイルトコフェリルメチルシラノール、イソクエルシトリン、ジオスミン、アスコルビル硫酸二ナトリウム、ルチニル二硫酸二ナトリウム、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸ジトリデシル、没食子酸ドデシル、フェルラ酸エチル、フェルラ酸、ヒドロキノン、塩酸ヒドロキシルアミン、硫酸ヒドロキシルアミン、チオグリコール酸イソオクチル、クエン酸イソプロピル、コウジ酸、マデカシコシド(madecassicoside)、アスコルビン酸マグネシウム、アスコルビルリン酸マグネシウム、メラトニン、メトキシ−PEG−7コハク酸ルチニル、メチレンジ−t−ブチルクレゾール、アスコルビン酸メチルシラノール、ノルジヒドログアイアレチン酸、没食子酸オクチル、フェニルチオグリコール酸、フロログリシノール、アスコルビルトコフェロールリン酸カリウム、チオジグリコールアミド、亜硫酸カリウム、没食子酸プロピル、ロスマリン酸、ルチン、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビル/コレステリルリン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオグリコール酸ナトリウム、ソルビチルフルフラール、ティーツリー(Melaleuca aftemifolia)油、ジエチレントリアミン五酢酸、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル、テトラヒドロジフェルロイルメタン、リノール酸/オレイン酸トコフェロール、チオジグリコール、コハク酸トコフェロール、チオジグリコール酸、チオグリコール酸、チオ乳酸、チオサリチル酸、チオタウリン、レチノール、トコフェレス−5、トコフェレス−10、トコフェレス−12、トコフェレス−18、トコフェレス−50、トコフェロール、トコフェルソラン、リノール酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、トコキノン、o−トリルビグアニド、亜リン酸トリス(ノニルフェニル)、ユビキノン、及びジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、及びこれらの混合物である。
【0115】
汚れ落とし剤の例としては、テレフタレート及びポリエチレンオキサイド若しくはポリプロピレンオキサイドなどのコポリマーブロックが挙げられる。
【0116】
酸化剤の例は、過硫酸アンモニウム、過酸化カルシウム、過酸化水素、過酸化マグネシウム、過酸化メラミン、臭素酸カリウム、カロ酸カリウム、塩素酸カリウム、過硫酸カリウム、臭素酸ナトリウム、炭酸ナトリウム過酸化物、塩素酸ナトリウム、ヨウ素酸ナトリウム、過ホウ素酸ナトリウム、過硫酸ナトリウム、二酸化ストロンチウム、過酸化ストロンチウム、過酸化尿素、過酸化亜鉛、及びこれらの混合物である。
【0117】
還元剤の例は、重亜硫酸アンモニウム、亜硫酸アンモニウム、チオグリコール酸アンモニウム、チオ乳酸アンモニウム、システアミン(cystemaine)HCl、システイン、システインHCl、エタノールアミンチオグリコレート、グルタチオン、グリセリルチオグリコレート、グリセリルチオプロピオネート、ヒドロキノン、p−ヒドロキシアニソール、イソオクチルチオグリコレート、チオグリコール酸マグネシウム、メルカプトプロピオン酸、メタ重亜硫酸カリウム、亜硫酸カリウム、チオグリコール酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、ヒドロキシメタンスルホン酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸ストロンチウム、スーパーオキサイドジスムターゼ、チオグリセリン、チオグリコール酸、チオ乳酸、チオサリチル酸、亜鉛ホルムアルデヒドスルホキシレート、及びこれらの混合物である。
【0118】
噴射剤ガスの例としては、二酸化炭素、窒素、亜酸化窒素、揮発性炭化水素(ブタン、イソブタン、又はプロパン等)、並びにジクロロジフルオロメタン及びジクロロテトラフルオロエタン等の塩素化又はフッ素化炭化水素、又はジメチルエーテル、並びにこれらの混合物が挙げられる。分散助剤を使用して、すすぎ水中での組成物の分散を容易にすることができる。
【0119】
分散助剤の例としては、モノアルキルカチオン性第四級アンモニウム化合物、モノアルキルアミンオキサイド及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。
【0120】
無機塩の例としては、当該技術分野において公知の、布地柔軟剤組成物の添加のための任意の無機塩が挙げられる。好適な無機塩の非限定的な例としては、MgI2、MgBr2、MgCl2、Mg(N03)2、Mg3(PO4)2、Mg2P207、MgS04、ケイ酸マグネシウム、NaI、NaBr、NaCl、NaF、Na3(PO4)、NaS03、Na2S04、Na2S03、NaN03、NaI03、Na3(PO4)、Na4P207、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、テトラクロロアルミン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム(STPP)、Na2Si307、ジルコン酸ナトリウム、CaF2、CaCl2、CaBr2、CaI2、CaS04、Ca(N03)2、Ca、KI、KBr、KC1、KF、KN03、KIO3、K2SO4、K2SO3、K3(P04)、K4(P207)、ピロ硫酸カリウム、ピロ亜硫酸カリウム、LiI、LiBr、LiCl、LiF、LiNO3、A1F3、AlCl3、AlBr3、Alls、A12(SO4)3、A1(PO4)、A1(NO3)3、ケイ酸アルミニウム;これらの塩の水和物、並びに、これらの塩の混合物又は塩と混合カチオンとの混合物、例えば、カリ明礬AlK(SO4)2、及び塩と混合アニオンとの混合物、例えば、テトラクロロアルミン酸カリウム及びテトラフルオロアルミン酸ナトリウムが挙げられる。原子番号が>13である周期表のIIIa族、IVa族、Va族、VIa族、VIIa族、VIII族、Ib族及びIIb族のカチオンを組み込んでいる塩も、希釈の低減に有用である。原子番号が>20であるIa又はIIa族のカチオンとの塩、同様にラクチニド(lactinide)及びアクチニド系列のカチオンとの塩、並びにこれらの混合物は、希釈粘度の低減に有用である。
【0121】
抗菌剤の例としては、クロロヘキサジエングルコネート、アルコール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、過酸化水素、塩化メチルベンゼトニウム、フェノール、ポロキサマー188、ポビドンヨード、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0122】
抗真菌剤の例としては、ミコナゾールニトレート、ウンデシレン酸カルシウム、ウンデシレン酸、ウンデシレン酸亜鉛、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0123】
漂白剤の例としては、塩素、二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、塩素酸ナトリウムなどの塩素漂白剤;過酸化水素、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムなどの過酸化物漂白剤;亜ジチオン酸ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムなどの還元漂白剤;オゾン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0124】
金属イオン封鎖剤(更にキレート剤)としては、ホスホネート;アミノカルボン酸化合物(エチレンジアミン四酢酸(EDTA);N−ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸;ニトリロトリ酢酸(NTA);及びジエチレントリアミン五酢酸(DEPTA)など);有機アミノホスホン酸化合物(エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸);1−ヒドロキシエタン1、1−ジホスホン酸(HEDP);及びアミノトリ(メチレンホスホン酸)など);並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0125】
酵素の例としては、リパーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、マンナナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0126】
また、本発明の配合物は、希釈剤も含む。このような希釈剤は、多くの場合、配合物の粘度を、塗布するのに十分に低下させるために必要である。布地ケア組成物の希釈剤は、シリコーン系材料の縮合硬化の枠内において、上記のように検討された任意選択の希釈剤と同一であっても異なっていてもよい。
【0127】
希釈剤の例としては、ケイ素含有希釈剤、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、及びその他の短鎖直鎖状シロキサン、例えば、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、ヘキサデアメチルヘプタシロキサン(hexadeamethylheptasiloxane)、ヘプタメチル−3−{(トリメチルシリル)オキシ)}トリシロキサン、環状シロキサン、例えば、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、有機希釈剤、例えば、ブチルアセテート、アルカン、アルコール、ケトン、エステル、エーテル、グリコール、グリコールエーテル、ハイドロフルオロカーボン、又は、化粧品組成物の構成成分材料のいずれにも悪影響を及ぼすことなく配合物の希釈可能な任意の他の材料が挙げられる。炭化水素としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、Isopar L(C11〜C13)、Isopar H(C11〜C12)、水素添加(hydrogentated)ポリデセンが挙げられる。エーテル及びエステルとしては、イソデシルネオペンタノエート、ネオペンチルグリコールヘプタノエート、グリコールジステアレート、ジカプリリルカーボネート、ジエチルヘキシルカーボネート、プロピレングリコールnブチルエーテル、エチル−3−エトキシプロピオネート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、トリデシルネオペンタノエート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールメチルエーテル(PGME)、オクチルドデシルネオペンタノエート、ジイソブチルアジペート、ジイソプロピルアジペート、プロピレングリコールジカプリレート/ジカプレート、及びオクチルパルミテートが挙げられる。更なる有機希釈剤としては、脂肪、油、脂肪酸、及び脂肪アルコールが挙げられる。
【0128】
布地ケア組成物に好適な更なる材料は当業者に公知であり、多くのテキストに加え他の出版物にも記載されている。
【0129】
布地ケア組成物中の材料の総濃度は、布地ケア組成物の総重量に対して、0.1重量%〜50重量%、あるいは0.1重量%〜20重量%、あるいは0.5重量%〜10重量%、あるいは0.5重量%〜5重量%、あるいは0.5重量%〜2重量%で変化し得る。布地ケア成分は、布地ケア組成物の総重量に対して、0.01重量%〜99.99重量%の濃度で存在する。布地ケア成分は、上に列挙した布地ケア成分の混合物であってもよい。
【0130】
いくつかの例において、材料は、カチオン性コンディショニング剤、ノニオン性コンディショニング剤、疎水性コンディショニング剤、及びこれらの混合物から選択される布地ケア成分と共に使用される。
【0131】
布地ケア組成物は、
i.シリコーン材料と、
ii.少なくとも1種の布地ケア成分と、を
iii.任意選択で、適合する媒体の存在下で、混合する工程
を含む、プロセスによって調製することができる。
【0132】
布地ケア組成物は、最終布地ケア組成物の適切な相内でシリコーン系材料を混合することにより調製することができる。
【0133】
シリコーン系材料を純粋な形態で使用する場合、シリコーン系材料を疎水性相に添加してよい。いくつかの事象において、疎水性相は単相、すなわち単相系又は無水系であってよい。いくつかの事象において、第2の親水性相又は水相を疎水性相と混合して、分散体又はエマルジョンを提供することができる。
【0134】
シリコーン系材料をエマルジョン形態で使用する場合、シリコーン系材料を水相成分と混合し、任意選択で続いて、任意選択の第2の疎水性相と混合してよい。多相が存在する場合、異なる相を後で、任意選択で加熱しながら、共に混合してよい。
【0135】
プロセスは、単純なプロペラミキサ、逆回転ミキサ、又はホモジナイジングミキサを用いて、15〜90℃、あるいは20〜60℃、あるいは室温(25℃)の温度で実施し得る。特別な装置又は加工条件は、典型的には必要ない。調製される組成物の種類に応じて調製方法は異なるが、このような方法は当技術分野において公知である。
【0136】
シリコーン系材料を含む布地ケア組成物は、洗濯機での使用、又は手での洗浄のための使用に適合することができる。本発明の布地ケア組成物は、液体、ペースト、ランドリーバー又は顆粒形態であってもよい。布地ケア組成物の他の形態としては、クリーム、ゲル、フォーム、スプレー又はエアロゾルが挙げられる。布地ケア組成物は、単相系、二相系、あるいは交互多相系;エマルジョン(例えば、水中油型、油中水型、水中シリコーン型、シリコーン中水型);複数のエマルジョン(例えば油中水中油型、水中シリコーン中ポリオール型、シリコーン中水中油型)の形態であってもよい。
【0137】
洗濯プロセスは、布地又は織物、特に衣類、家庭用布地から汚れ、しみ及び悪臭を除去するために必要である。しかし、洗濯プロセスは、布地の傷み、例えば、布地のケバ立ち、縮み、並びに色の彩度の低下及び/又は色の鮮明度の低下をもたらすことが多い、過酷な条件を伴う。
【0138】
布地柔軟化組成物を洗濯プロセスで使用して、洗濯した布地中の静電気によるまとわり付きを防止し、それにより布地をより柔軟にすることができる。カラーケア添加剤は、その色の統一性、例えば、布地の色の彩度及び色合いを保持するためのものである。
【0139】
シリコーン系材料を、液体の注ぐことができる形態で使用してもよく、又は造粒/凝塊化して、固形布地ケア組成物中で組み合わせてもよい。
【0140】
顆粒形態で得る場合、顆粒の組成物は、ベース顆粒成分、例えば、界面活性剤、ビルダー、水などをスラリーとして組み合わせ、得られたスラリーを、残留水分が低濃度(5〜12%)になるまで噴霧乾燥することにより、作製することができる。いくつかの例では、更なる成分、例えば、カラーケア添加剤、芳香剤を、造粒プロセス中に添加してもよい。
【0141】
布地ケア組成物は、シリコーン系材料を布地ケア組成物の他の液体成分と混合することにより調製することができる。固形の場合、布地ケア組成物は、造粒した形態のバイモーダルの水連続エマルジョン(E)の、更なる成分との混合により調製してもよく、又は、シリコーン系材料を含む液体布地ケア組成物の噴霧乾燥/凝塊化により調製してもよい。
【0142】
シリコーン系材料を含む布地ケア組成物の使用から得られる利点としては、以下の利点のうちの1つ以上、すなわち、布地柔軟化及び/又は感触増進、衣料形状保持及び/又は回復、及び/又は弾性、アイロン掛けの容易性、カラーケア、磨耗防止、ケバ立ち防止、シリコーン付着、吸水性、シワの低減及び/又は除去及び/又は防止、布地補強(若しくはコンディショニング)、又はこれらの任意の組み合わせが挙げられる。染色プロセスでは、利点としては、色堅牢度、色吸収性、色の長期持続性が挙げられる。
【0143】
また、本発明は、本発明の第1の態様による布地ケア組成物を、それに塗布することによって、布地基材及び繊維を処理する方法を含む。
【0144】
布地基材及び繊維を洗浄するプロセスは、
i.シリコーン系材料を、少なくとも1種の布地ケア成分と、任意選択で、適合する媒体の存在下で、混合する工程と、
ii.混合物を、布地基材及び繊維に塗布する工程と;
iii.任意選択で混合物を布地基材及び繊維の上で放置する工程と;
iv.任意選択で布地基材及び繊維をすすぐ工程と、
を含む。
【0145】
布地基材及び繊維のコンディショニングを行うプロセスは、
i.シリコーン系材料を、少なくとも1種の布地ケア成分と、任意選択で、適合する媒体の存在下で、混合する工程と;
ii.混合物を、布地基材及び繊維に塗布する工程と;
iii.任意選択で混合物を布地基材及び繊維の上で放置する工程と;
iv.任意選択で布地基材及び繊維をすすぐ工程と、
を含む。
【0146】
布地基材及び繊維をケアするプロセス又はコンディショニングを行うプロセスの、任意選択の放置時間は、10秒〜24時間、あるいは10分〜12時間、あるいは10分〜3時間、あるいは10分〜1時間の範囲であってよい。
【0147】
一実施形態では、本発明は、布地基材をケアするための、すなわち、布地の洗浄、コンディショニング、リフレッシュのための、本発明の布地ケア組成物の使用を提供する。