(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019527266
(43)【公表日】20190926
(54)【発明の名称】織布接着テープ
(51)【国際特許分類】
   C09J 7/21 20180101AFI20190830BHJP
   C09J 201/00 20060101ALI20190830BHJP
   C09J 133/04 20060101ALI20190830BHJP
   B32B 27/00 20060101ALI20190830BHJP
   B32B 27/02 20060101ALI20190830BHJP
   B32B 27/36 20060101ALI20190830BHJP
   B32B 5/02 20060101ALI20190830BHJP
   B32B 7/022 20190101ALI20190830BHJP
   D03D 1/00 20060101ALI20190830BHJP
【FI】
   !C09J7/21
   !C09J201/00
   !C09J133/04
   !B32B27/00 M
   !B32B27/02
   !B32B27/36
   !B32B5/02 C
   !B32B7/022
   !D03D1/00 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】2019500494
(86)(22)【出願日】20170704
(85)【翻訳文提出日】20190305
(86)【国際出願番号】EP2017000790
(87)【国際公開番号】WO2018007006
(87)【国際公開日】20180111
(31)【優先権主張番号】102016212483.8
(32)【優先日】20160708
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】509120403
【氏名又は名称】テーザ・ソシエタス・ヨーロピア
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国、22848 ノルダーシュテット、フーゴー−キルヒベルク−ストラーセ、1
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100139527
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 克礼
(74)【代理人】
【識別番号】100164781
【弁理士】
【氏名又は名称】虎山 一郎
(72)【発明者】
【氏名】ケレプ・パトリック
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国、22767 ハンブルク、カール−ヴォルフ−ストラーセ、15
(72)【発明者】
【氏名】マランゴス・ダーヴィット
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国、21107 ハンブルク、フィビガーストラーセ、289
(72)【発明者】
【氏名】シュミットリン・アンドレアス
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国、21720 グーダーハントフィーアテル、ブリューテンストラーセ、77
(72)【発明者】
【氏名】シュミーデル・ゲオルク
【住所又は居所】ドイツ連邦共和国、22303 ハンブルク、ヴィーゼンダム、155
【テーマコード(参考)】
4F100
4J004
4J040
4L048
【Fターム(参考)】
4F100AK03A
4F100AK25B
4F100AK41A
4F100AK46A
4F100AK52B
4F100AN01B
4F100AN02B
4F100AT00A
4F100BA02
4F100BA07
4F100BA10A
4F100CB00B
4F100CB05B
4F100DG12A
4F100DG18A
4F100EC042
4F100EH51
4F100GB46
4F100JK02
4F100JK03
4F100JK09
4F100JL13B
4F100YY00A
4F100YY00B
4J004AA05
4J004AA10
4J004AA11
4J004AB01
4J004AB03
4J004CA06
4J004CB01
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4J004FA04
4J004FA05
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4J040DF021
4J040EK031
4J040JA09
4J040JB01
4J040JB09
4J040MA02
4J040MA10
4J040MB04
4J040MB06
4J040MB10
4J040NA19
4J040PB19
4L048AA13
4L048AA15
4L048AA20
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4L048AA34
4L048AB06
4L048AB07
4L048AB11
4L048CA01
4L048CA15
4L048DA24
4L048EB00
(57)【要約】
キャリアおよび少なくとも片面上に適用されている接着剤層からなる接着テープであって、
ここで前記キャリアは織布、好ましくはポリエステル織布であり、
前記織布が
・縦糸の糸数が34〜54/cmであり、
・横糸の糸数が15〜30/cmであり、
・縦糸が38〜55dtexの糸質量を有し、
・横糸が500〜750dtexの糸質量を有する、
ことを特徴とする前記接着テープ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアおよび少なくとも片面上に適用されている接着剤層からなる接着テープであって、
ここで前記キャリアは織布、好ましくはポリエステル織布であり、
前記織布が
・縦糸の糸数が34〜54/cmであり、
・横糸の糸数が15〜30/cmであり、
・縦糸が38〜55dtexの糸質量を有し、
・横糸が500〜750dtexの糸質量を有する、
ことを特徴とする前記接着テープ。
【請求項2】
キャリアの厚さが、DIN EN 1942に準拠して測定して、最大で300μm、より好ましくは180〜280μm、最も好ましくは220〜265μmであることを特徴とする、請求項1に記載の接着テープ。
【請求項3】
前記縦糸が40〜50dtex、好ましくは42〜48dtexの糸質量を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の接着テープ。
【請求項4】
前記縦糸の糸数が40〜50/cm、好ましくは46/cmであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の接着テープ。
【請求項5】
前記横糸が600〜700dtex、好ましくは660dtexの糸質量を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の接着テープ。
【請求項6】
前記横糸の糸数が17〜23/cm、好ましくは20/cmであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の接着テープ。
【請求項7】
横糸は12000を超える横方向力価を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つに記載の接着テープ。
【請求項8】
前記キャリアが、200g/m以下、好ましくは120〜180g/m、より好ましくは165g/mの坪量を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載の接着テープ。
【請求項9】
前記キャリアが、ポリエステル織布、ポリアミド織布、ポリオレフィン織布、ビスコース織布および/または列挙した材料を含む混合織物織布、好ましくはポリエステル織布であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つに記載の接着テープ。
【請求項10】
接着テープは、DIN EN 14410に準拠の測定により、100N/cm未満、好ましくは50〜80N/cmの最大引張強度を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載の接着テープ。
【請求項11】
LV312規格において10mmの直径のマンドレルで測定されたときの接着テープの耐摩耗性が、摩耗クラスD、および/または、
LV312規格において5mmの直径のマンドレルで測定されたときの接着テープの耐摩耗性が、摩耗クラスDであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一つに記載の接着テープ。
【請求項12】
接着剤テープの面積に基づく接着剤コーティング量が、40〜160g/m、より好ましくは50〜100g/m、さらにより好ましくは60〜90g/mであることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一つに記載の接着テープ。
【請求項13】
接着剤コーティングが、好ましくは天然または合成ゴム、アクリレートまたはシリコーン、好ましくはアクリレートをベースとする自己接着型の接着剤コーティングであることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一つに記載の接着テープ。
【請求項14】
前記接着テープが細長い物品の周りをらせん状に導かれている、細長い物品を被覆するための、請求項1から13のいずれか一項に記載の接着テープの使用。
【請求項15】
細長い物品がテープによって軸方向に外装されている、細長い物品を被覆するための、請求項1〜14のいずれか一項に記載の接着テープの使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、好ましくは片面に少なくとも感圧タイプの接着剤コーティングを支持するキャリアから形成された、好ましくは特に線またはケーブル組立体のような細長い物品を被覆するためのテープに関する。本発明はさらに、テープの使用に関し、また本発明のテープで被覆されたケーブルハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
結束することによって電線束の所要スペースを減らすために、また保護機能を得るために、設置前または既に取り付けられているときに多数の電線の束が包装される多くの産業がある。フィルムで裏打ちされた接着テープは液体の侵入に対してある程度の保護を提供する。キャリアとしての厚い不織布または発泡体をベースとする嵩増および嵩高の接着テープは、減衰特性を提供し;耐摩耗性、安定なキャリア材料は擦り傷やこすりから保護する。
【0003】
ケーブル被覆用接着テープは、例えばLV 312−1 “Protective Systems for Wire Harnesses in Motor Vehicles, Adhesive Tapes; Test Guideline” (10/2009) as jointly operated by Daimler, Audi, BMW and Volkswagen、または、the Ford specification ES−XU5T−1A303−aa (Revision 09/2009) “Harness Tape Performance Specification”などの広範な規格に従って自動車業界で試験および分類される。以下、これらの標準規格の名称を、各々LV 312およびFordに短縮する。
【0004】
接着テープの耐擦傷性は、それらの耐摩耗性に関して測定される。
【0005】
国際規格ISO 6722、chapter 9.3 “Scrape abrasion test” (issue April 2002)は、自動車電装品の保護システムの耐摩耗性を測定する方法として確立された。ISO 6722規格に従い、接着テープの耐摩耗性をLV 312で試験する。長さ約10 cmの試験片を厚さ5または10mmのスチール製マンドレル(心棒)に縦方向に接着する。使用される研磨剤は、直径0.45mmの鋼製ワイヤであり、これは7Nの荷重下で試験片を中心に磨く。試験片を破壊する二重ストロークの数は、摩耗特性の測定基準として決定される。織布の場合、鋼線の移動方向は縦糸に対して平行に整列している。
【0006】
試験結果は、マンドレルの直径および荷重を評価さすることによって試験片の摩耗クラスに関して評価される。接着テープは表1に示すようにクラスAからFに分類される。
【0007】
直径5mmのマンドレルは通常、直径10mmのマンドレルよりも少ないストロークで試験片を破壊する。したがって、接着テープは、例えば、10mmの摩耗クラスDおよび5mmの摩耗クラスCを達成することができる。
【0008】
【表1】
【0009】
したがって、摩耗クラスDの接着テープは、高い耐摩耗性の接着テープである。
【0010】
最近の高い磨耗制御は、織布キャリア(例えば、ポリエステル織布)と接着剤層とからなる単層織布接着テープを多くの場合利用している。
【0011】
織布キャリア布は、糸材料(例えばポリエステル糸)、糸の糸質量(長さ当たりの質量、単位はdtex、1dtex=1g/10000mの糸)および糸密度または糸数(cmあたりの糸数)によって特徴付けられる。織布は縦糸(縦方向、縦方向、それから製造される接着テープの縦方向にも対応する)および横糸(横糸)からなる。
【0012】
糸は典型的には平織りで織り込まれている。他の種類の織り方はサテン/サテンであり、その中には規則的な形態と不規則な形態があり、そして綾織り(twill)がある。綾織り、例として「2 over 1 twill」は、布の上に縦方向(機械方向)に対して斜めに伸びる綾織線が作られる。綾織り織物は一般に平織り織物より幾分柔らかい。曲げ剛性は特に斜め方向に低い。これは、それから製造される接着テープにとって有利であり得る。
【0013】
織布は、その後染色されていても、紡糸糸からなっていてもよい。
【0014】
糸は紡績糸またはフィラメント糸(連続糸)からなることができる。典型的にはフィラメント糸が使用される。それは一定数の個々のフィラメントからなり、そして織込み(textured)またはフラットおよび点結合または非結合形態であり得る。
【0015】
糸は繊維を使用して製造される。
2つの形態の繊維が区別される。
【0016】
カット繊維(「ステープルファイバー」という用語は互換的に使用される)は有限の長さを有する。フィラメントとも呼ばれる連続繊維は、事実上無限の長さを有する。
【0017】
フィラメントは、フィラメント糸およびケーブルの構成部分として、化学工業における様々なプロセスによって製造された事実上無限の繊維についての繊維工学用語を指す。2本以上のフィラメントから形成されたフィラメント糸はマルチフィル糸として知られているが、1本のフィラメントから形成されたフィラメント糸はモノフィラメント糸と呼ばれる。
【0018】
織物の横方向力価は、1センチメートル当たりの横方向の糸の数(横糸)に、横方向の糸の糸質量をdtexで乗じたものを指す。単位はdtex/cmである。
【0019】
長手方向力価は、1センチメートル当たりの長手方向の糸の数(縦糸)に、長手方向の糸の糸質量dtexで乗じたものを指す。単位も同様にdtex/cmである。
【0020】
使用される糸、それらの数および織り方の性質が、最終的に織物の基本質量を決定するものとなる。
【0021】
ケーブル被覆テープのキャリアとして使用されるポリエステル織布は、通常、坪量が60〜180g/mである。接着テープの摩耗強度は、使用されるポリエステル織布の坪量と共に増加する。
【0022】
高度に耐摩耗性であると同時に手で引き裂くことができることは、これらの特性がキャリアに対して部分的に相反する要求であり、達成するのが困難である。
【0023】
高摩耗クラスの市販のケーブル被覆テープは、相応して太い糸を有する強固なキャリア材料に基づいている。線密度167〜330dtexの糸が、通常、縦方向と横方向の両方に使用される。
【0024】
しかしながら、これらは機械方向における高い糸の線密度のために手で引き裂くことができない。
【0025】
磨耗制御下でケーブルを包むためのポリエステル織布接着テープが知られている。それらは「tesa(登録商標)51026」または「Coroplast 837X」の商品名でケーブル被覆テープとして使用されています。それらは、125〜135g/mの坪量および80〜100g/mの接着剤層を有するポリエステル織布からなる。縦糸および横糸は、約167dtexの同じ糸質量を有する。高い糸質量を有する多数の縦糸のおかげで、接着テープは非常に耐摩耗性であり、かくして10mmのマンドレル直径でLV312摩耗クラスDの要件を満たす。
【0026】
これらの公知の接着テープの欠点は、使用される織布中の非常に多くの太い縦糸のために、それらが長手方向、すなわち加工方向に非常に硬いことである。接着テープの端部はしばらくすると固着する傾向があるので、長手方向に剛性があると接着テープをケーブル被覆テープとして使用するのに不利である。この動作はフラッグ(flagging)として知られている。
【0027】
それは、長手方向における接着テープの部分の高い剛性および包装された物品の部分の小さい直径によって促進される。
【0028】
貼付後の接着テープがそれ自体の裏面に対して高レベルの粘着力を有することにより、フラッグ発生傾向が低減される。高レベルの接着は、とりわけ、接着テープが高レベルの接着付加を有することを前提としている。
【0029】
曲げ剛性のレベルの低下のために、織布のためのより柔らかい織り目、例えば綾織りを用いることで、フラッグを立てる傾向は減少し得る。
【0030】
手で引き裂くことができる織布ポリエステル布接着テープは、EP1074595 B1(および/または優先権付与FR991002A)から既知である。接着テープがいかなる耐摩耗性または摩耗クラスを有することについても言及されていない。
【0031】
縦方向および横方向の力価は、それぞれ2500dtex/cm以下および4500dtex/cm以下として報告されている。これは、織布の坪量が約70g/m以下になるであろう。そのような低い坪量では、10mmでの摩耗クラスDは達成不可能である。
【0032】
DE202007006816Uはまた、ポリエステル織布および接着剤層からなる手で引き裂くことができる織布接着テープを記載している。1つの織布は、2613dtex/cmの縦方向力価および5200dtex/cmの横方向力価で例示される。
【0033】
摩耗クラスは10mmにおいてCとして報告されている。計算すると織布の坪量は約78g/mであるので、これは矛盾せず、そのため摩耗クラスDは達成不可能である。
【0034】
EP2298845A1は、キャリアの少なくとも片面に接着剤の層からなる接着テープを開示しており、ここでキャリアは織布、好ましくはポリエステル織布である。
【0035】
当該発明の本質的な特徴は、布の単位幅当たりの縦方向糸の線密度を布の単位長さ当たりの横方向糸の線密度に割ることによって形成される商が2.2〜6、好ましくは2.8〜4であることであり、キャリアの坪量は110g/m以上である。
【0036】
EP2441813A1には、少なくとも片面に感圧接着剤の塗布層を支持する少なくとも1つのストライプ形状のキャリアを有する耐摩耗性接着テープが記載されている。ライナーが接着剤層の全部または一部を覆っている。キャリアがサテン織布によって形成されることは本発明の本質的な特徴であると述べられている。サテン織布は、2より大きい繰り返し数および1以上の段数によってさらに特徴付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0037】
【特許文献1】EP1074595 B1
【特許文献2】DE202007006816U
【特許文献3】EP2298845A1
【特許文献4】EP2441813A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0038】
本発明が解決しようとする課題は、先行技術に対する著しい改良を達成し、かつ個々の線を鋭利な縁ばり、ふち、若しくは溶接点における擦りおよび摩擦による機械的損傷に対する高い保護を与え、手で引き裂くことができるケーブル組立体に包帯することを可能にするテープを提供することである。
【0039】
この課題は、主請求項においてより詳細に特徴付けられるようなテープによって解決される。本発明の有利な実施形態は従属請求項に記載されている。本発明の概念はさらに、本発明によるテープおよびそのテープで被覆されたケーブルハーネスの使用を包含する。
【0040】
したがって、本発明は、キャリア、および少なくとも片面に適用されている接着剤層からなる接着テープを提供し、ここでキャリアは織布、好ましくはポリエステル織布である。
【0041】
織布が以下の構造を有することが本発明の本質的な特徴である。
・縦糸の糸数が34〜54/cmであり、
・横糸の糸数が15〜30/cmであり、
・縦糸が38〜55dtexの糸質量を有し、
・横糸が500〜750dtexの糸質量を有する。
【0042】
縦糸が比較的軽量である一方で横糸が非常に大きい質量を有する織布キャリアを使用すると、驚くべきことに接着テープも手で引き裂くことができる一方で、高い耐摩耗性の要件を満たすことが意外にも明らかとなった。達成された耐摩耗性は、LV312規格に対して10mmのマンドレルで測定されたときの摩耗クラスD、およびLV312に対して5mmの直径のマンドレルで測定されたときの摩耗クラスDである。
【0043】
縦糸は、好ましくは40〜50dtex、より好ましくは42〜48の糸質量を有する。
【0044】
横糸は、さらに好ましくは600〜700dtex、より好ましくは660dtexの糸質量を有する。
【0045】
本発明のさらに有利な実施形態では、縦糸の糸数は40〜50/cm、好ましくは46/cmである。
【0046】
本発明のさらに有利な実施形態では、横糸の糸数は17〜23/cm、好ましくは20/cmである。
【0047】
本発明のさらなる有利な実施形態では、横糸は12000を超える横力価を有する。横力価は、好ましくは13000〜18000、さらに好ましくは13500〜15000である。
【0048】
縦糸および横糸に使用される糸は、好ましくは、ポリエステル糸、ポリアミド糸、ポリオレフィン糸、ビスコース糸および/または列挙された材料を含む混合糸である。混合糸は、本発明の目的のためには、縦糸が横糸とは異なる材料の糸を利用し、一方で全ての縦糸と他方の横糸とが同じ材料からなることだけでなく、縦糸および/または横糸のための糸自体が異なる材料からなる実施形態を意味すると理解されるべきである。
【0049】
縦糸および横糸にはポリエステルの糸が特に好ましい。
【0050】
糸は紡績糸またはフィラメント糸(連続糸)からなることができる。典型的にはフィラメント糸が使用される。それは一定数の個々のフィラメントからなり、そして織込み(textured)またはフラットおよび点結合または非結合形態であり得る。織布は、その後染色されていても、紡糸糸からなっていてもよい。
【0051】
織布の厚さは、さらに好ましくは300μm以下、より好ましくは180〜280μm、最も好ましくは220〜265μmである。
【0052】
「厚さ」は、本発明の目的において、x−y平面が縦方向と横方向とによって定義される平面によって形成される仮想座標系のz座標に沿った特定の層/位相の拡張を意味すると理解されるべきである。
【0053】
本発明のさらなる有利な実施形態では、キャリアは、最大200g/m、好ましくは120〜180g/m、より好ましくは165g/mの坪量を有する。
【0054】
接着剤テープの面積に基づく接着剤塗布量(コーティング量)は、好ましくは40〜160g/m、より好ましくは50〜100g/m、さらにより好ましくは60〜90g/mである。
【0055】
本発明の好ましい実施形態では、接着テープは、DIN EN 14410に準拠の測定により、100N/cm未満、好ましくは50〜80N/cmの最大引張強度を有する。
【0056】
キャリアから接着テープを製造するために、任意の既知の接着剤系を使用することができる。天然または合成ゴムをベースとする接着剤に加えて、特にシリコーン接着剤およびポリアクリレート接着剤も使用可能である。
【0057】
接着剤は、感圧接着剤、すなわち、乾燥状態において室温で永久的に粘着性および粘着性を維持する粘弾性材料であることが好ましい。最小限の圧力で塗布すると、ほとんどすべての基材に接着力が即座に生じる。
【0058】
特に適切であることが証明される接着剤は、acResin UVの名称でBASFから入手可能な低分子量アクリレートホットメルト感圧接着剤である。低いK値を有するこの接着剤は、最終的な放射線化学的に誘発された架橋反応においてその使用指向特性を獲得する。
【0059】
非常に有用な接着剤は、EP2520627A1、EP2522705A1、EP2520628A1、EP2695926A1およびEP2520629A1にさらに記載されている。
【0060】
ポリマーの乾燥分散体の形態の感圧接着剤が特に好ましく、ここでポリマーは以下から重合される。
(a)95.0〜100.0質量%のn−ブチルアクリレートおよび/または2−エチルヘキシルアクリレート。
(b)0.0〜5.0質量%の酸官能基または酸無水物官能基を有するエチレン性不飽和モノマー。
【0061】
ポリマーは、好ましくは95.0〜99.5質量%のn−ブチルアクリレートおよび/または2−エチルヘキシルアクリレート、および0.5〜5質量%の酸官能基または無水物官能基を有するエチレン性不飽和モノマーからなり、より好ましくは98.0〜99.0質量%のn−ブチルアクリレートおよび/または2−エチルヘキシルアクリレートおよび1.0〜2.0質量%の酸官能基または無水物官能基を有するエチレン性不飽和モノマーからなる。
【0062】
列挙されたアクリレートポリマーは別にして、存在する任意の残留モノマーに加えて、感圧接着剤には、粘着付与剤および/または光保護剤もしくは老化防止添加剤のような添加剤をさらに加えてもよい。
【0063】
特に、感圧接着剤はエラストマーのようなさらなるポリマーを含まない。すなわち、感圧接着剤中のポリマーは、記載された量比のモノマー(a)および(b)のみからなる。
【0064】
アクリル酸n−ブチルがモノマー(a)を形成することが好ましい。
【0065】
モノマー(b)は、有利には、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸および/または無水マレイン酸であり得る。
【0066】
式Iの(メタ)アクリル酸が好ましい。
【化1】
ここで、Rは=HまたはCHであり、アクリル酸またはメタクリル酸の混合物が場合により使用されるのが好ましい。アクリル酸が特に好ましい。
【0067】
特に好ましい実施形態においては、ポリマーは以下の組成を有する。
(a)95.0〜100.0質量%、好ましくは95.0〜99.5質量%、より好ましくは98.0〜99.0質量%のn−ブチルアクリレート、
(b)0.0〜5.0質量%、好ましくは0.5〜5.0質量%、さらに好ましくは1.0〜2.0質量%のアクリル酸。
【0068】
ポリマー分散液は、言及した成分の乳化重合によって調製される。この方法の説明は、例えば、Peter A. LovellおよびMohamed S. El−Aasserによる「Emulsion Polymerization and Emulsion Polymers」−Wiley−VCH1997−ISBN0−471−96746−7またはEP1378527B1に見出される。
【0069】
重合による可能性は、全てのモノマーがポリマーに変換されるわけではないことである。これに関連して、残留モノマー含有量は可能な限り少なくあるべきであることは明らかである。
【0070】
(乾燥ポリマー分散液の質量に基づいて)1質量%以下、特に0.5質量%以下の残留モノマー含有量を有するポリマー分散液を含む接着剤を提供することが好ましい。
【0071】
「粘着付与樹脂」は、一般的な当業者の理解に従い、接着樹脂を含有しないがそのほかでは同一の感圧接着剤に比べて感圧接着剤の自着性(タック、自己接着性)を上昇させるオリゴマー性またはポリマー性の樹脂のことであると理解される。
【0072】
感圧接着剤の接着性を高めるための粘着付与剤の使用は、原則として既知である。この効果はまた、(乾燥ポリマー分散液の質量を基準にして)それぞれ5〜15質量部の、15質量部まで(<15質量部に相当する)接着剤に添加することによっても発現する。 (乾燥ポリマー分散液の質量を基準にして)添加される粘着付与剤の量は、好ましくは5〜12、より好ましくは6〜10質量部である。
【0073】
有用な粘着付与剤、または粘着付与樹脂は、原則として、あらゆる既知の種類の化学物質を含む。粘着付与剤としては、少し例を挙げるとすれば、例えば、炭化水素樹脂(例えば、不飽和CまたはCモノマーをベースとするポリマー)、テルペンフェノール樹脂、例えばβ−またはβ−ピネンなどの原料をベースとするポリテルペン樹脂、芳香族樹脂、例えば、クマロン−インデン樹脂、または、スチレンまたはα−メチルスチレンをベースとする樹脂、例えば、ロジンおよびその由来生成物、例えば不均化、二量化またはエステル化ロジン、例えばグリコール、グリセロールまたはペンタエリスリトールとの反応生成物などのが挙げられる。容易に酸化可能な二重結合を含まない樹脂が好ましく、例えば、テルペンフェノール樹脂、芳香族樹脂、より好ましくは水素添加により製造される樹脂、例えば水素添加芳香族樹脂、水素添加ポリシクロペンタジエン樹脂、水素添加ロジン誘導体または水素添加ポリテルペン樹脂である。
【0074】
テルペンフェノールおよびロジンエステルをベースとする樹脂が好ましい。ASTM E28−99(2009)に従って80℃を超える軟化点を有する粘着付与樹脂も同様に好ましい。ASTM E28−99(2009)に従って90℃を超える軟化点を有するテルペンフェノールおよびロジンエステルをベースとする樹脂が特に好ましい。樹脂は分散形態で適切に使用される。その形態では、それらはポリマー分散液と容易に混和して微細に分割された状態になる。
【0075】
粘着剤に粘着付与樹脂を全く添加しないものが特に好ましい。
【0076】
当業者にとって予想外の驚きであったが、接着テープから粘着付与樹脂が存在しないことにより、−当業者が不十分な接着をもたらすことを予期していたであろうとは思わない−不十分な粘着力を誘導しなかった。さらに驚いたことに、フラギング(フラッグ)の挙動はそれほど悪化しない。
【0077】
特に以下の物質は感圧接着剤に添加されない:
・炭化水素樹脂(例えば、不飽和CまたはCモノマーをベースとするポリマー)
・テルペンフェノール樹脂
・例えば、α−またはβ−ピネンなどの原材料をベースにしたポリテルペン樹脂
・芳香族樹脂、例えば、クマロン−インデン樹脂または、スチレンまたはα−メチルスチレンをベースとする樹脂、例えば、ロジンおよびその由来生成物、例えば不均化、二量化またはエステル化ロジン、例えばグリコール、グリセロールまたはペンタエリスリトールとの反応生成物
【0078】
接着剤コーティングが合成ゴムをベースとする接着剤、すなわち少なくとも1種のビニル芳香族ブロックコポリマーおよび少なくとも1種の粘着付与樹脂を含む接着剤からなることも同様に好ましい。ブロックコポリマーの典型的な使用濃度は、30質量%〜70質量%、特に35質量%〜55質量%の範囲である。
【0079】
更なるポリマーとしては、純粋な炭化水素をベースとするもの、例えば、不飽和ポリジエン、例えば、天然又は合成ポリイソプレン又はポリブタジエン、化学的に本質的に飽和のエラストマー、例えば、飽和エチレン−プロピレンコポリマー、α−オレフィンコポリマー、ポリイソブチレン、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、および化学的に官能化された炭化水素、例えばハロゲン含有、アクリレート含有またはビニルエーテル含有ポリオレフィンが存在してもよく、それはビニル芳香族ブロックコポリマーの半分までを置きかえてもよい。
【0080】
有用な粘着付与剤としては、スチレンブロックコポリマーのエラストマーブロックと相溶性のある粘着付与樹脂が挙げられる。
【0081】
有用な添加剤としては、典型的には、光保護添加剤、例えば、UV吸収剤、立体障害アミン、オゾン劣化防止剤、金属不活性化剤、加工助剤、エンドブロック強化樹脂などのがさらに挙げられる。
【0082】
可塑剤、例えば液体樹脂、可塑剤油、または低分子量液体ポリマー、例えば、分子量<1500g/mol(数平均)の低分子量ポリイソブチレンまたは液体EPDMグレードが典型的に使用され得る。
【0083】
フィラー、例えば、シリカ、ガラス(粉砕または球形)、アルミナ、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カーボンブラック、ほんの数例を挙げると、同様の染料および着色顔料、さらには蛍光増白剤もまた同様に使用され得る。
【0084】
一次酸化防止剤および二次酸化防止剤が、典型的には、その老化耐性を改善するために感圧接着剤に添加される。一次酸化防止剤は、遊離オキシおよびペルオキシラジカルと反応し、これらは酸素の存在下で形成し、これらと反応して反応性の低い化合物を形成する。二次酸化防止剤は、例えばヒドロペルオキシドをアルコールに還元する。一次および二次老化防止添加剤の間に相乗効果があることが知られているので、混合物の保護効果はしばしば二つの個々の効果の合計よりも大きい。
【0085】
記載された接着テープに望まれる低い可燃性は、キャリアおよび/または接着剤に難燃剤を添加することによって達成可能である。これらの難燃剤は、必要ならば三酸化アンチモンのような相乗剤と共に、有機臭素化合物であってもよいが、接着テープがハロゲンを含まないという観点から、それは赤リン、有機リン、ミネラルまたはポリリン酸アンモニウム単独のような膨張性化合物であり、好ましくは使用される相乗剤と組み合わせる。
【0086】
感圧接着剤は、溶液、分散液から、そしてまた溶融物からも製造および加工することができる。好ましい製造方法および加工方法は溶融物から始まる。後者の場合の適切な製造方法には、バッチプロセスだけでなく連続プロセスも含まれる。
【0087】
接着剤は、部分的に、例えば接着テープキャリアの幅よりも小さい幅を有するストライプの形態で接着テープの長手方向に適用されてよい。
【0088】
使用シナリオに応じて、2つ以上の平行な接着剤のストライプがキャリア材料上にコーティングされていることも可能である。
【0089】
キャリア上のストライプの位置は自由に選択可能であるが、キャリアの一方の端部に直接配置することが好ましい。
【0090】
キャリア上の接着剤コーティングは、接着剤テープの長手方向に延在し、接着剤コーティングの20%〜80%を覆う1つ以上の被覆ストライプによって覆われてもよい。
【0091】
本発明の好ましい実施形態は、接着剤コーティングを覆う正確に1つのストライプを有する。
【0092】
接着剤コーティング上のストライプの位置は自由に選択可能であるが、キャリアの長手方向縁部の1つに直接配置することが好ましい。これにより、接着テープの長手方向に延び、キャリアの他方の長手方向縁部で終わる接着剤ストライプが得られる。
【0093】
ケーブルハーネスの周りにらせん状の動きでガイドされることによって接着テープがケーブルハーネスを被覆するために使用される場合、接着テープの接着剤が接着テープそれ自体に結合されるだけであるようにケーブルハーネスの被覆が行われ得る一方で、包装される物品はいかなる粘着剤とも接触しない。
【0094】
このように被覆されたケーブルハーネスは、ケーブルがいかなる接着剤によっても固定されていないため、非常に高度の柔軟性を有することになる。これは設置時、特に狭い空間、急な屈曲における、曲げ性を明確に向上させる。
【0095】
物品への接着テープのある程度の固定が望まれる場合、接着剤ストライプが部分的に接着テープ自体に接着され物品の他の部分が接着剤テープに接着されるように、被覆を施すことができる。
【0096】
別の有利な実施形態では、ストライプは接着剤コーティングの中央に位置し、その結果、キャリアの長手方向縁部に沿って接着テープの長手方向に延びる2本の接着剤ストライプが生じる。
【0097】
ケーブルハーネスの周りの前記らせん状の動きにおける接着テープの確実で経済的な適用と、得られる保護された包装の滑りに抵抗するためである1本のストライプ、通常2本のストライプのうち狭い方のストライプが固定補助具として機能し、2本目の、より広いストライプがファスナーとして機能する場合に、接着テープの長手方向の縁に沿ってそれぞれ存在する2つの接着剤のストライプが有利となる。このようにして、接着テープは、ケーブルアセンブリが滑らないよう安全であるにもかかわらず、柔軟性があるように、ケーブルにおよびケーブル上に接着される。
【0098】
接着剤コーティング上に2つ以上の被覆ストライプがある実施形態もある。いずれのただ1つのストライプであっても、2つ以上のストライプが同時に完全に接着剤コーティングを覆うことも可能であり得ることは当業者にとって当然に読み取れることである。
【0099】
ストライプは、好ましくは、接着剤コーティングの50%〜80%を完全に覆う。適用範囲およびケーブルアセンブリの直径に応じて、被覆の程度が選択される。
【0100】
その結合幅がキャリアの幅の20〜50%を構成する1つまたは2つの接着剤ストライプが残ることが特に好ましい。
【0101】
特に有利な変形例は、各々がキャリアの縁部領域に存在し、かつ機械方向に延びる2本の接着剤のストライプを有する。ここでは、キャリアの縁部と接着剤のストライプの外側縁部とが、好ましくは縁部が正確な方法で上下に互いに配置されているとよい。
【0102】
横方向におけるキャリアの幅に基づいて、接着剤のストライプの幅の合計は、キャリアの幅の最大50%である。ストライプは好ましくは同じ幅を有する。
【0103】
特に接着剤が全領域に亘ってではなく、例えばストライプ状にコーティングされている場合には、記載されたパーセンテージはキャリヤの幅に対する被覆のストライプの幅に対応する。すなわち、本発明によれば、1つまたは複数の被覆ストライプは、キャリアの幅の20から80%の間の幅を有する。
【0104】
次いで、このようにして得られた接着剤を、一般に知られている方法を使用してキャリアに塗布することができる。これらは、溶融物から加工するためのノズルまたはカレンダーによるコーティング方法であり得る。
【0105】
溶液からの既知のコーティング方法は、ほんの数例を挙げると、ロッド、ブレードまたはノズルを含む。
【0106】
他の可能性としては、非粘着性のバッキングクロスまたは剥離ライナーからキャリアアセンブリ上に接着剤を転写することである。
【0107】
接着テープの裏側は、アルキメデスのスパイラルに巻かれた接着テープの巻き戻し特性を促進するために裏側ラッカーのコーティングを有することができる。この裏面ラッカーは、この目的のために、粘着剤としてシリコーンまたはフルオロシリコーン化合物、さらにポリビニルステアリルカルバメート、ポリエチレンイミンステアリルカルバミドまたは有機フッ素化合物を付与されていてもよい。
【0108】
仮にあったとしても、後に接着される接着テープの一部にフラッグを立てないようにするため、裏面ラッカーは非常に少量に使用する必要がある。
【0109】
本発明の目的のための一般的な表現「接着テープ」は、二次元的に伸長されたフィルムまたはフィルム部分、伸長された長さおよび限られた幅のテープ、テープ部分などのような任意のシート状構築物、最終的にはダイカットまたはラベルも包含する。
【0110】
接着テープは、ロールの形、すなわちアルキメデスのスパイラルの形に自己巻き取るだけでなく、接着面にシリコン処理紙またはシリコン処理フィルムのような剥離材料を裏打ちすることもできる。
【0111】
好ましい剥離材料は、プラスチックフィルムまたは高サイズの長繊維紙のような非毛羽立ち材料である。
【0112】
接着テープは、特に、ケーブルアセンブリのような、細長い物品が接着テープによって軸方向に被覆されているか、または接着テープが細長い物品の周りをらせん状に動くように導かれているような、細長い物品を被覆するために使用される。結果として生じる形状は、螺旋の形状である(いわゆる、ねじ、ねじ線、円筒形の螺旋、またはコイル;螺旋は円柱の表面の周りに一定のピッチで曲がっている曲線である)。
【0113】
本発明の概念は最後に、本発明の接着テープで被覆された細長い物品も包含する。細長い物品は、好ましくはケーブルアセンブリである。
【0114】
その優れた適合性のために、接着テープは、少なくとも自己接着性を付与された接着テープが被覆部の縁部領域に存在する被覆部からなる被覆物において有用であり、接着テープは、被覆部の長手方向縁部の一方を越えて延び、これはカバーの幅と比較して狭い縁部領域にあるのが好ましい。
【0115】
この種の製品およびその最適化された実施形態は、EP1312097A1に開示されている。EP1300452A2、DE10229527A1およびWO2006108871A1は、本発明の接着テープが同様に非常に有用であるさらなる開発を提示している。本発明の接着テープは、EP1367608A2に開示されているような方法において同様に使用することができる。
【0116】
最後に、WO2016/023921A1、WO2016/045890A1、EP2627539A1、EP1315781A1およびDE102014114794A1およびDE10329994A1は、本発明の接着テープにおいて、使用できるタイプの接着テープの実施形態を開示している。
【0117】
接着剤を含まないキャリアは、接着剤または接着剤のストライプでコーティングされたキャリアと同様に上記の被覆物のいくつかに存在する。1つの好ましい態様において、これらの接着剤を含まないキャリアは、それでも本発明によるキャリアからなる。製造中の織物キャリアは、好ましくは全て本発明によるキャリアからなる。
【図面の簡単な説明】
【0118】
ここで、接着テープについて、これにいかなる限定する意図もないが、図を参照してより詳細に説明する。
【図1】図1は、接着テープの横断面図を示す。
【図2】図2は、キャリアを形成する織布を示す図である。
【図3】図3は、個々のケーブルの束からなり、本発明の接着テープで被覆されたケーブルハーネスの詳細を示す図である。
【図4】図4は、公知の接着テープと比較したときの本発明の接着テープの引き裂き挙動を示す写真である。
【図5】図5は、接着テープの有利な用途を示す。
【図6】図6は、接着テープを使用した製品を示す。
【0119】
図1は、片側が自己接着コーティング12の層でコーティングされた織布キャリア10からなる接着テープを側方断面で示す。
【0120】
図2は、キャリア10を形成する織布の詳細図を示す。織布は、横糸が縦糸よりはるかに大きい糸質量を有するという点で注目に値する。
【0121】
図3は、個々のケーブル7の束からなり、本発明の接着テープ11で被覆されているケーブルハーネスの詳細を示す。接着テープがケーブルハーネスの周りに巻きつけられている。示されているケーブルハーネスの詳細は、接着テープの2つの巻線IおよびIIを示している。ここに示されていないが、さらに巻線が左に伸びている。被覆のさらなる実施形態では、本発明の2つの接着テープ60および70を、それらの接着面を(好ましくはそれぞれ50%ずつ)ずらして互いに貼り合わせて、図6に示すような製品を形成する。
【0122】
ここで、本発明を、実施例および3つの反例を参照してより具体的に説明するが、それによっていかなる意味においても本発明を限定するものではない。
測定は次の基準で行われた:
・織布および接着剤コーティングの坪量はDIN EN ISO 2286−1に準拠)
・糸の質量はDIN 53830 Part 3に準拠
・糸数はDIN EN 1049 Part 2に準拠
・DIN EN 14410による応力−ひずみ曲線の最大値での長手方向の織布および接着テープの最大引張強度および最大引張強度の伸び(クランプ長さ100mm、伸び率300mm/分)
・DIN EN 1939に準拠
・織布や接着テープの厚さはDIN EN 1942に準拠
・LV312 1に対する耐摩耗性
・曲げ剛性はDIN 53362に準拠して測定
【0123】
SWAT法による耐フラッグ性の測定
SWAT試験は、接着テープがケーブルの周りにらせん状に巻かれた後の接着テープのフラッグ挙動を調査するために利用される。
【0124】
試験は標準的な条件(23±1℃および50±5%相対湿度)および40℃で実施する。高温は輸送中のより困難な要求を仮定する。
【0125】
この試験では、幅19mmの接着テープを使用する。それは、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン)で被覆されたケーブルの周りに手作業で巻き付けられ、追加の圧力なしで直径1mm、4回り(1440°)巻かれる。はさみは接着テープを切断するために使用される。
【0126】
接着テープの端部が押されない限り、平均5mmの長さのフラッグ(立ち上り)が残っていると仮定する。
【0127】
ケーブルの周りには合計7つのラップが作られている。
【0128】
標準状態で3日、10日および30日後に、定規によりフラッグを測定する。これを図4に示す。絶対フラグ値は、実際に測定されたフラッグ長から5mmを引いて計算される。従って、図4では、フラッグ値は23mm(28mm−5mm)である。
【0129】
結果として報告されるフラッグ値は、7つのラップの平均フラグ値の結果である。40℃での試験は、通常使用される乾燥キャビネットで同様に行われる。
【0130】
本発明の接着テープは、報告されているSWAT法により、乾燥キャビネット内で40℃で以下に評価される。
【0131】
ここで、フラッグの10mm以下(≦10mm)の値は、耐性の下限値と認識される。
平均値<5は2のスコアとし、平均値5〜10の1のスコアとし、平均値>10はスコア0とされる。
(I)反例
(II)反例
(III)反例
(IV)本発明による実施例
【0132】
【表2】
【0133】
【表3】
【0134】
手による引き裂きやすさは、それぞれ105g/m乾燥質量の接着剤で被覆され、そして20mm幅のストライプにスリットされている表2からの織布PETにより評価された。その後、5人の異なる人々が各サンプルを横方向(機械方向に対して直角)に引き裂くことを試み、したがってそれを「手で引き裂くことができる」または「手で引き裂くことができない」と判断した。従って、5回手で破ることができないと評価されたサンプルは評価0/5を受けた。逆に、すべての試験者が引き裂くことができたサンプルは評価5/5を受けた。
【0135】
実施例(IV)は、本発明の利点、すなわち良好な手引き裂き性と相まって接着テープの高い耐摩耗性を実証する。これら2つの利点は、横方向力価と縦方向力価との比が本発明の範囲内であり、横方向力価が12,000を超える横方向力価を有する場合に組み合わせることができる。
【0136】
図5は、既知の接着テープと比較した、本発明による接着テープの引き裂き挙動を描写する写真を示す。
【0137】
既知の接着テープは、167dtexの糸質量を有する慣用の横糸を有する織布キャリアからなるが、本発明の接着テープは、660dtexの糸質量を有する横糸を有する織布キャリアを含む。
【0138】
驚くべきことに、太い横糸であり、フィラメントが裂け目から擦り切れることが見いだされていない。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【国際調査報告】