(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2019532770
(43)【公表日】20191114
(54)【発明の名称】電気外科システム用のアタッチメント
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/04 20060101AFI20191018BHJP
【FI】
   !A61B18/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】2019523050
(86)(22)【出願日】20171031
(85)【翻訳文提出日】20190625
(86)【国際出願番号】US2017059384
(87)【国際公開番号】WO2018081820
(87)【国際公開日】20180503
(31)【優先権主張番号】62/415,221
(32)【優先日】20161031
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】516317229
【氏名又は名称】ユー.エス. パテント イノベーションズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】U.S. PATENT INNOVATIONS LLC
【住所又は居所】アメリカ合衆国、20912 メリーランド州、キャロル アベニュー 6930、タコマ パーク、10階、スイート 1000
【住所又は居所原語表記】6930 Carroll Avenue, 10th Floor,Suite 1000,Takoma Park,MD 20912, USA
(74)【代理人】
【識別番号】100091502
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 正威
(72)【発明者】
【氏名】カナディ,ジェローム
【住所又は居所】アメリカ合衆国、33803 フロリダ州、レイクランド、イースト パーク 701
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,フェン
【住所又は居所】アメリカ合衆国、20912 メリーランド州、キャロル アベニュー 6930、タコマ パーク、スイート 1000、ユー.エス. パテント イノベーションズ エル.エル.シー.内
(72)【発明者】
【氏名】チュワン,タイセン
【住所又は居所】アメリカ合衆国、20852 メリーランド州、ロックヴィル、コングレッショナル レーン 241
(72)【発明者】
【氏名】チウ,デレク
【住所又は居所】アメリカ合衆国、20912 メリーランド州、キャロル アベニュー 6930、タコマ パーク、スイート 1000、ユー.エス. パテント イノベーションズ エル.エル.シー.内
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160CC02
4C160CC03
4C160KK04
4C160KK13
4C160KK20
4C160KK36
4C160KL03
4C160MM22
4C160MM32
4C160NN01
(57)【要約】
ガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメント。アタッチメントは、その内部にチャネルを有するハウジングと、電気外科用ブレードと、電気的コネクタと、を有する。電気外科用ブレードは、細長い遠位部分及び近位部分を備える伝導部材であって、遠位部分が、近位部分の幅よりも大きい幅を有し、遠位部分の幅が、遠位部分の厚さの少なくとも3倍である、伝導部材と、前記伝導部材の少なくとも一部分上のコーティングと、を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長いハウジングと、電気外科用ブレードと、前記電気外科用ブレードを電気外科用ジェネレータに連結するためのコネクタとを備える、ガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメントであって、
前記細長いハウジングは、
チャネルをその内部に有する細長いボディと、
複数のアームが延びる近位部分とを備え、
前記複数のアームの各々が、前記アタッチメントを電気外科用ハンド・ピースに固定するための外方に延びるフランジを有し、
前記電気外科用ブレードは、
平らな遠位部分及び細長い近位部分を備える伝導部材と、
前記伝導部材の少なくとも一部分上のコーティングとを備え、
前記平らな遠位部分が、前記近位部分の幅よりも大きい幅を有し、前記遠位部分の前記幅が、前記遠位部分の厚さの少なくとも3倍であり、
前記コネクタは、
ボディと、
前記ボディ内部のチャネルと、
前記伝導部材の前記近位部分を受容するための開口であって、前記伝導部材の近位端部が、前記開口に固定される、開口と、
前記ハウジングの前記複数のアームの前記フランジを受容するための前記チャネル内部の溝とを備える、アタッチメント。
【請求項2】
前記伝導部材は、ステンレス鋼及びタングステンのうちの一方を含む、請求項1に記載のガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメント。
【請求項3】
前記ハウジングの遠位端部にセラミック先端部を更に備え、前記セラミック先端部は、前記伝導部材の前記遠位部分の部分を取り囲み、前記セラミック先端部は、前記ハウジングの前記チャネル内部の近位部分と、前記ハウジングの前記チャネルの外に延びる遠位部分と、を有する、請求項1又は2に記載のガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメント。
【請求項4】
前記伝導部材の前記遠位部分は、丸い先端部を有する、請求項1又は2のいずれか一項に記載のガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメント。
【請求項5】
前記ハウジング・ボディの前記チャネル内部に、前記伝導部材を前記ハウジング内部に支持するための支持部材を更に備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメント。
【請求項6】
前記アタッチメント部材を電気外科用ハンド・ピースに連結するためのコネクタを更に備える、請求項1から5のいずれか一項に記載のガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメント。
【請求項7】
前記コネクタ・ボディは、前記コネクタを前記ハウジングと整列させるための平らな側面を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメント。
【請求項8】
前記コネクタの前記ボディは、形態が円筒形であり、前記伝導部材の前記近位端部を受容するための前記開口は、前記円筒形のコネクタ・ボディの中心から外れている、請求項1から7のいずれか一項に記載のガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメント。
【請求項9】
前記伝導ボディの前記チャネルは、伝導体ボディの中心軸に沿って走っている、請求項1から8のいずれか一項に記載のガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメント。
【請求項10】
前記伝導部材の前記遠位部分の前記幅は、前記コネクタの前記平らな側面に平行である、請求項7に記載のガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2016年10月31日に本発明者らによって出願された米国仮特許出願第62/415,221号の出願日の利益を主張する。
【0002】
本出願は、「Attachment For Electrosurgical System」と題された米国特許出願公開第2016/0051313号、「Cold Plasma Scalpel」と題された米国特許出願公開第2016/0095644号、及び、「Multi−Functional Electrosurgical Plasma Accessory」と題された第WO2015/164676号に更に関連し、これらのすべては、その全体が参照よって本明細書に組み込まれる。
【0003】
本発明は、電気外科システム及び方法に関し、より詳細には、ガス支援型の電気外科システム及び方法のための電極に関する。
【背景技術】
【0004】
外傷性の失血及び外科的な失血を制御するための標準的な手段は、電気外科用ジェネレータ及びレーザであり、これらのそれぞれが高周波電流又は光エネルギを方向付けて、出血している血管に熱を局在化させて、その上に横たわる血液や血管壁を凝固させる。止血及び組織破壊は、外科手術中及び治療的な内視鏡検査中に異常な組織を除去するときに、極めて重要である。単極の電気外科手術の場合、電気エネルギは、電気外科用ジェネレータに由来し、活性電極を介して対象組織に適用され、活性電極は、典型的には、電気エネルギを手術部位に集中させるために小さい断面表面積を有する。活性電極に対して大きい不活性対極板又は患者板は、手術部位から遠く離れた場所で患者に接触して、組織を通る電気回路を完成させる。双極の電気外科手術の場合、ペアの活性電極が使用され、電気エネルギは、2つの活性電極間の組織を直接通って流れる。
【0005】
McGreevyの米国特許第4,429,694号は、様々な異なった電気外科効果を開示しており、それらは主として電気外科用ジェネレータから送達される電気エネルギの特性に応じて達成され得る。電気外科効果は、純粋カッティング効果(pure cutting effect)、複合カッティング及び止血効果(combined cutting and hemostasis effect)、高周波療法効果(fulguration effect)及び乾燥効果(desiccation effect)を含む。高周波療法及び乾燥は、まとめて凝固と呼ばれることがある。
【0006】
アルゴン・プラズマ技術を介した単極電気外科手術の別の方法は、Morrisonによって1977年の米国特許第4,040,426号において、及び、McGreevyによって米国特許第4,781,175号において説明されている。この方法は、アルゴン・プラズマ凝固法(APC)又はアルゴンビーム凝固法(ABC)と呼ばれ、最近20年間の手術で広く使用されてきた電気凝固法のうちの非接触単極温熱切除方法である。一般に、APCは、活性電極を通過して対象組織までアルゴンなどのイオン化可能ガスを供給すること、及び、非アーク拡散電流としてイオン化経路で対象組織まで電気エネルギを伝導することを含む。Canadyは、米国特許第5,207,675号において、内視鏡検査でAPCを使用することを可能にする可撓性カテーテルを介したAPCの開発について記載した。これらの新たな方法は、外科医、内視鏡医が、標準の単極電気焼灼を組織の凝固用のプラズマ・ガスと結合することを可能にした。
【0007】
APCは、手術中に血管や人体の組織を凝固させるときに有効であることが実証されてきた。APCは、非接触の手法で機能する。電流は、ハンド・ピースやカテーテルの先端部が対象組織の1cmの範囲内にあるときだけ開始され、同質の1mm〜2mmの良好に輪郭付けされたかさぶたを作り出す。APCによって生み出されるかさぶたは、従来の電気外科高周波療法によるかさぶたと比較して、黒焦げや炭化の減少/無いことによって更に特徴付けられる。かさぶたは、凝固した血液の重なっている黒焦げ層が存在する他の凝固モダリティと対照的に、しっかりと組織にくっ付いたままである。APCには、最小限の組織の壊死が存在する。
【0008】
Delahuergaらの米国特許第5,217,457号及び第5,088,997号は、「アルゴン・シュラウデッド・カット(argon shrouded cut)」と呼ばれる手順を実行するためのデバイスを開示した。本デバイスは、電気外科ペンシルであって、生物組織をカットするための先端部を画定する遠位端部を備えた露出する電極と、電極をその先端又は近くで包み込む不活性ガスの流れのための経路を画定するために電極まわりに実装されるノーズ・ピースと、を有する。凝固モードにあるとき、不活性ガスの収束した流れは、電極の先端に直接導かれた。凝固モードでは、電圧は、不活性ガス中の放電を開始するのに十分であった。カット・モードでは、イオン化ガスの流れは、導かれて、電極の先端に隣接するが離れている点で電極に斜めに衝突した。カッティング・モードでは、開回路電圧は、不活性ガスを連続的にプラズマ化し放電を開始して維持するのに十分なほどには概して高くなかった。したがって、カット・モードでは、不活性ガスの機能は、放電を開始することではなく、電極のまわりの包み込みを提供することである。
【0009】
様々な市販の電気外科用ジェネレータ、及びそれらのジェネレータによって作り出される電圧波形を開示し、論じる多数の文献が存在する。例えば、A.Erwineの「ESU−2000 Series Product Overview A Paradigm Shift in Electrosurgery Testing Technology and Capability Is Here」BC Group International, Inc.(2007)は、とりわけ、ERBE Elektromedizin GmbH and ConMed Corporationからの電気外科用ジェネレータを記載している。
【0010】
米国特許出願公開第2013/0296848号において、Canadyらは、カッティング・モードの動作中にアルゴン・プラズマを使用する電気外科システム及び方法を記載した。開示された電気外科デバイスは、剛性ハウジングと望遠鏡式のノズル若しくは先端とを有するハンド・ピース又はペンシルを有していた。剛性ハウジングは、例えば、モールド成形された側部から形成されることがある。2つの側部は、中空のチャンバを内部に有するハウジングを形成するために接合される。ハウジングの内部には、針電極、電極チューブ、及び、ガラス繊維板がある。針電極は、電極チューブを通って延びる。電極チューブは、それの内部に、チャネルと、チューブと、不活性ガスをチューブの遠位端部から電極チューブを通って電極チューブの外に伝導するための他の手段と、を追加で有する。電極チューブのチャネルを去る不活性ガスは、その後にノズルの遠位端部で開口から出て行く。ガラス繊維板及び電極は、電気ケーブル組立体に連結される。電極チューブは、その遠位端部がPVCホース・チューブに連結される。Oリングは、望遠鏡式ノズルと電極チューブとの間に、シールをそれらの間に形成するために、配置される。セラミック先端部は、ノズルを熱損傷から防護するために、望遠鏡式先端部又はノズルの遠位端部に配置されることがあり、電極は、ノズルの遠位端部で開口を通過する。電気ケーブル組立体は、ハウジングの近位端部から延び、その遠位端部にプラグを有する。デバイスの動作中、コネクタは、電気外科用ジェネレータに連結される。PVCホース・チューブは、ハウジングの近位端部から同じく延び、また、それの遠位端部に、ガス・コネクタ・ボディ、ガス・コネクタ先端部、及び、Oリングを有する。デバイスの動作中、ガス・コネクタ組立体は、アルゴンなどの不活性ガスの源泉に連結される。ハウジングは、複数の制御器又はボタンを収容するための複数の開口又は穴を有する。望遠鏡式ノズル又は先端部は、ハウジングのスロットを貫通する制御要素を有する。制御要素、タブ、ノブ、又は、スライダは、外科医が望遠鏡式先端部をハウジングの遠位端部の開口の中に又は外に移動させるために使用される。3つの制御器又はボタンは、ハウジングの開口から外に延び、また、それらの間のばねと、ガラス繊維板と、を有し、制御器又はボタンを板又はコネクタから離れるように付勢する。
【0011】
米国特許出願公開第2013/0296848号の電気外科デバイスは、例えば、4つの異なったモード、すなわち、従来のカット・モード、従来の凝固モード、アルゴン・プラズマ凝固モード、及び、ハイブリッド・プラズマ・カット・モードにおいて動作させられ得る。本発明によるハイブリッド・プラズマ・カット・モードでのカット及び凝固によるかさぶたは、従来の高周波療法、カッティング及びアルゴン・プラズマ凝固技術よりも実質的により良い。加えて、黒焦げ、炭化、組織の壊死、及び隣接組織の破壊が実質的に無い。こうして、組織は、正確にカットすることができ、隣接する血管は、最小の損傷深さ、組織の壊死、かさぶた及び炭化をもって、同時にシールすることができる。
【0012】
高周波電圧を供給して不活性ガスをイオン化し、ガス流れを形成する任意のジェネレータが使用され得る。好適なジェネレータには、Canady Plasma(商標)電気外科ユニットモデル(SS−601MCa)と、Canady Plasma(商標)電気外科ユニットモデル(SS−200E)と、が含まれ、それらはそれぞれアルゴン・プラズマ・ユニット、Canady Plasma(商標)アルゴン4コアギュレータ(CPC4)、Canady Plasma(商標)アルゴン2コアギュレータ(CPC2)と共に使用することが好ましい。CPC4は、アルゴン・プラズマ凝固モード中に、また、ハイブリッド・プラズマ・カット・モードで、制御された不活性ガスの流れを電気外科デバイスに供給する。流量及び電力は、手動で設定される場合がある。凝固モードでは、ジェネレータは、例えば、9000ボルト未満のピーク間電圧を送達する。例えば、カット・モードでは、ジェネレータは、例えば、3800ボルト未満のピーク間電圧を送達する。100〜9000ボルトのピーク間電圧は、ジェネレータによって送達されることが最も好ましい。任意の付属デバイスは、電気外科ユニット/プラズマ・ユニットの組合せに対して取り付けられる場合がある。例示的なデバイスは、剛体又は腹腔鏡の、電気外科デバイス(ハンド・ピース)又はアルゴン・プラズマ可撓性プローブ(カテーテル)である。
【0013】
米国特許出願公開第2013/0296848号に開示された電気外科デバイスを動作させるため、高周波電流は、従来の切断モードと従来の凝固モードそれぞれのための2つの押しボタンによって起動され得る。アルゴンガスは、第3の押しボタンを起動させることによって送達されることがある。この起動は、アルゴン・プラズマ凝固モードとハイブリッド・プラズマ切断モードを可能にするであろう。プラズマ切断モードは、同時に組織を切断して凝固させるであろう。それぞれのボタンを起動することによって、異なったモード間を容易に切り換えられる場合がある。プラズマ又は電流は、フットスイッチによって起動される場合もある。
【0014】
米国特許出願公開第2013/0296848号では、電気外科用メスは、針又はワイヤの形態を取っていた。そういった形態は、従来の電気外科用ステープラと共通する。しかしながら、電気外科用メスは、例えば、Ryanの米国特許第7,066,936号、Ellmanらの米国特許第6,610,057号、Erlichの米国特許第5,951,551号に示すように、多くの他の形態を取る場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0015】
好適な実施形態では、本発明は、ガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメントである。アタッチメントは、ハウジングと、前記ハウジング内部のチャネルと、前記チャネルをガス源に連結するためのコネクタと、電気外科用メス又はブレードと、前記電気外科用メスを電気外科用ジェネレータに連結するためのコネクタと、を備える。電気外科用メス又はブレードは、細長く、ワイヤのように丸くてもよいし平らでもよい近位部分又はステップ部分と、平らな又はパドルのような遠位部分と、を有する。平らな又はパドルのような遠位部分では、メス又はブレードの幅は、ブレードの厚さの約4倍であり、遠位端部は、丸くされ又は湾曲する。遠位のパドルのような部分の厚さは、0.49mm〜0.55mmの範囲にあることが好ましく、他方、幅は、2.19mm〜2.25mmであることが好ましい。ブレードは、ステンレス鋼で作製することが好ましく、表面コーティングは、Surface Solutions Group,LLCのElectroBond(商標)であることが好ましい。そういったコーティングに関する情報は、米国特許第7,390,326号、第7,288,091号、第7,147,634号に開示されている。
【0016】
別の好適な実施形態では、本発明は、ガス支援型の電気外科デバイス用のアタッチメントである。アタッチメントは、細長いハウジングと、ハウジング内部の電気外科用ブレードと、ハウジングの近位端部の、伝導部材の近位端部に連結される伝導コネクタと、を有する組立体を備える。細長いハウジングは、チャネルをその内部に有する細長いボディと、近位部分であって、近位部分から延びる複数のアームを有し、複数のアームの各々が、外方に延びるフランジを有する、近位部分と、を備える。電気外科用ブレードは、平らな遠位部分及び細長い近位部分を備える伝導部材であって、平らな遠位部分が、前記近位部分の幅よりも大きい幅を有し、遠位部分の幅が、遠位部分の厚さの少なくとも3倍である、伝導部材と、伝導部材の少なくとも一部分上のコーティングとを備える。コネクタは、電気外科用ブレードを電気外科用ジェネレータに連結し、ボディと、ボディ内部のチャネルと、伝導部材の近位部分を受容するための開口であって、伝導部材の近位端部が、開口に固定される、開口と、を備える。伝導部材は、例えば、ステンレス鋼及びタングステンのうちの一方を含み得る。組立体は、ハウジングの遠位端部にセラミック先端部を更に備えてもよく、セラミック先端部は、伝導部材の遠位部分の部分を取り囲み、セラミック先端部は、ハウジングのチャネル内部の近位部分と、ハウジングのチャネルの外に延びる遠位部分と、を有する。伝導部材の遠位部分は、丸い先端部を有する。組立体は、ハウジング・ボディのチャネル内部に、伝導部材をハウジング内部に支持するための支持部材を更に備えてもよい。組立体は、組立体を電気外科用ハンド・ピースに連結するためのコネクタを更に含んでもよい。コネクタ・ボディは、コネクタをハウジングと整列させるための平らな側面を有してもよい。コネクタのボディは、形態が円筒形であってもよく、伝導部材の近位端部を受容するための開口は、円筒形のコネクタ・ボディの中心から外れている。伝導ボディのチャネルは、伝導体ボディの中心軸に沿って走っている。伝導部材の遠位部分の幅は、伝導部材をハウジングのチャネルに整列させるために、前記コネクタの前記平らな側面に平行とし得る。
【0017】
本発明の更に他の態様、特徴、及び利点については、好適な実施形態及び実装を単に例証することによって、以下の詳細な説明から容易に明らかになる。本発明は、他の実施形態及び異なる実施形態も可能であり、その幾つかの詳細は、様々な明らかな点で修正することができ、すべてが本発明の精神及び範囲から逸脱しない。したがって、図面及び説明は、実際には例証と考えるべきであり、限定と考えるべきではない。本発明の追加の目的及び利点は、以下に続く説明で部分的に記載されるであろうし、説明から部分的に明らかになるであろうし、又は、本発明の実施によって学習され得る。
【0018】
本発明及びその利点のより完全な理解のために、ここで、以下の説明及び添付の図面への参照がなされる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1A】本発明の好適な実施形態による電気外科用ブレードのためのハウジングの斜視図である。
【0020】
【図1B】本発明の好適な実施形態による電気外科用ブレードのためのハウジングの第1の側面図である。
【0021】
【図1C】本発明の好適な実施形態による電気外科用ブレードのためのハウジングの第1の側面断面図である。
【0022】
【図1D】本発明の好適な実施形態による電気外科用ブレードのためのハウジングの断面図である。
【0023】
【図1E】本発明の好適な実施形態による電気外科用ブレードのためのハウジングの図2Dの断面図の拡大部分図である。
【0024】
【図1F】本発明の好適な実施形態による電気外科用ブレードのためのハウジングの遠位端面図である。
【0025】
【図1G】本発明の好適な実施形態による電気外科用ブレードのためのハウジングの近位端面図である。
【0026】
【図1H】本発明の好適な実施形態による電気外科用ブレードのためのハウジングのX線斜視図である。
【0027】
【図2A】本発明の好適な実施形態による電気外科用ブレードの斜視図である。
【0028】
【図2B】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレードの遠位端面図である。
【0029】
【図2C】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレードの近位端面図である。
【0030】
【図2D】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレードの側面図である。
【0031】
【図3A】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びハウジング組立体の斜視図である。
【0032】
【図3B】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びハウジング組立体のX線斜視図である。
【0033】
【図3C】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びハウジング組立体の第1の側面図である。
【0034】
【図3D】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びハウジング組立体の断面側面図である。
【0035】
【図3E】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びハウジング組立体の第2の側面図である。
【0036】
【図3F】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びハウジング組立体の遠位端面図である。
【0037】
【図3G】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びハウジング組立体の近位端面図である。
【0038】
【図4A】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びコネクタ組立体の斜視図である。
【0039】
【図4B】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びコネクタ組立体の第1の側面図である。
【0040】
【図4C】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びコネクタ組立体の第2の側面図である。
【0041】
【図4D】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びコネクタ組立体の遠位端面図である。
【0042】
【図4E】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレード及びコネクタ組立体の近位図である。
【0043】
【図5A】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレードのためのコネクタの斜視図である。
【0044】
【図5B】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレードのためのコネクタの第1の側面図である。
【0045】
【図5C】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレードのためのコネクタの第2の側面図である。
【0046】
【図5D】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレードのためのコネクタの前面図である。
【0047】
【図5E】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレードのためのコネクタの底面図である。
【0048】
【図5F】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレードのためのコネクタの上面図である。
【0049】
【図5G】本発明の好適な実施形態による電気外科用外科ブレードのためのコネクタの断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
本発明のガス支援型の電気外科システム用のアタッチメントは、ハウジング100と、ハウジング内部のチャネルと、前記チャネルをガス源(図示せず)に連結するためのコネクタ(図示せず)と、電気外科用メス又はブレード200と、前記電気外科用メスを電気外科用ジェネレータ(図示せず)に連結するためのコネクタ500と、を有する。
【0051】
本発明の好適な実施形態による電気外科用ブレードのためのハウジング100は、図1A〜図1Hに示す。ハウジング100は、例えば、プラスチックで作製された複数のセクション110、120、122、及び190と、ハウジング100の長さに沿って走っているチャネル170と、ノズルすなわち先端130と、を有する。セクション110、120、122及び190は、別個の部品であることがあり、部分的又は全体的に望遠鏡式であることがあり、或いは、モールド成形によるなど一体部品として形成されることがある。ノズルすなわち先端部130は、ベベル付き縁部132をその遠位端部に有する。更に、前記ノズルすなわち先端部130の内部の及び/又はそこから延びる、セラミック先端部134があることがある。部分110は、ユーザの手によるハウジングの把持を容易にするためのリッジ又は溝111、ベベル付き近位端部112、及び、肩部114、などの構造部材を有する。ハウジング100の近位部分190は、ハウジングを電気外科用ハンド・ピースに連結するためのベベル付き縁部194を有する複数のフランジ192を有する。
【0052】
ハウジング100は、更に、電極を支持するためのチャネル170内部のスペーサ又はサポート134を有する。スペーサ134は、チャネル170の中への複数の開口と、電極を受容するための開口184と、を有する。
【0053】
本発明の好適な実施形態による外科ブレードは、図2A〜図2Dに示す。電気外科用メス又はブレード200は、細長く、また、ワイヤのように丸くてもよいし平らでもよい近位部分210と、平らな又はパドルのような遠位部分220と、を有する。平らな又はパドルのような遠位部分220は、その厚さの少なくとも4倍の幅を有する。遠位ブレード部分220の先端部222は、丸くされ又は湾曲する。遠位のパドルのような部分220の厚さは、0.49mm〜0.55mmの範囲にあることが好ましく、他方、幅は、2.19mm〜2.25mmであることが好ましい。ブレード200は、ステンレス鋼で作製することが好ましく、表面コーティング230は、Surface Solutions Group, LLCのElectroBond(商標)であることが好ましい。そういったコーティングに関する情報は、米国特許第7,390,326号、第7,288,091号、第7,147,634号に開示されている。
【0054】
本発明の好適な実施形態によるハウジング100内部の外科ブレード200の組立体は、図3A〜図3Gに示す。外科ブレードは、電極であって、チューブ、ハウジング又はボディ100の遠位端部に挿入される。
【0055】
アタッチメント300が組み立てられると、ブレード200は、ハウジング100のチャネルのほぼ中央を下向きに、ハウジング100の遠位端部及び先端部130の近く又はそれから延びる位置まで、延びる。セラミック先端部136は、ノズルすなわち先端部130の近くのブレードを取り囲み、また、ノズル130の内側にあることがあり、及び/又は、ノズル130の外側に延びることがある。
【0056】
本発明の好適な実施形態による外科ブレード200の組立体400は、図4A〜図4Eに示す。電極すなわちブレード200は、細長い近位部分210と、パドルすなわちブレード遠位部分220と、を有する。
【0057】
コネクタ500及びブレード200は、同じ又は異なった材料から形成されることがある。例えば、コネクタ500は、ニッケルめっきされた真鍮であることがあり、ブレードは、コーティングされたステンレス鋼であることがある。タングステンなどの他の材料は、使用されることがある。コネクタ500は、ブレード200の近位端部にある。電極の近位端部210は、コネクタ500の近位端部514に対して開口550で連結され、コネクタ500の遠位端部514から延びる。
【0058】
本発明の好適な実施形態による外科ブレード用の金属コネクタ500は、図5A〜図5Gに示す。コネクタ500は、ベベル付け又は丸み付けされた近位端部512と遠位端部514を有するコネクタ・ボディ510を有する。コネクタは、一般に形状がシリンダ状であることがあるが、電気外科用ハンド・ピースとの整列のために平らな部分516を有することがある。ボディ510は、それを貫いて延びるチャネル540と、リッジすなわち肩部又はフランジ518と、を有する。
【0059】
ハウジング100及びブレード200との組立て時に、コネクタ500の丸み付け又はベベル付けされた部分512は、電気外科用ジェネレータ(図示せず)に連結されるコネクタ(図示せず)に対する連結を作り出すための伝導表面を提供する。ハウジング100との組立て時に、コネクタのチャネル540は、ハウジングのチャネル170と整列し、ガスが、コネクタ500のチャネル540を通って、ハウジングのチャネル170に、流れるのを可能にする。代替的な実施形態では、ブレード200の近位部分210は、折り曲げ部を更に有することがあり、コネクタ500及びハウジング100のチャネル同士の整列を可能にする。
【0060】
本発明の好適な実施形態の以上の説明は、例証及び説明の目的のために提供してきた。意図していないことは、本発明を、開示したまさにその形態に、徹底することや限定することであり、修正や変形は、上記の教示に鑑みて可能であり、或いは、本発明の実施から習得され得る。実施形態は、選択して説明したが、その目的は、本発明の原理とその実際の用途とを解説して、当業者が、熟慮される特定の使用に相応しいように、本発明を様々な実施形態で利用するのを可能にすることである。意図していることは、本発明の範囲が、本明細書に添付された特許請求の範囲とそれらの等価物とによって画定される、ということである。前述の文書の各々の全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図1G】
【図1H】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【国際調査報告】