(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】2021501464
(43)【公表日】20210114
(54)【発明の名称】フィルム状放熱部材、曲げ可能な表示装置及び端末デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/36 20060101AFI20201211BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20201211BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20201211BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20201211BHJP
   B32B 3/28 20060101ALI20201211BHJP
   B32B 7/027 20190101ALI20201211BHJP
【FI】
   !H01L23/36 D
   !G09F9/30 308Z
   !G09F9/00 313
   !G09F9/00 304B
   !H05K7/20 A
   !B32B3/28 C
   !B32B7/027
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】25
(21)【出願番号】2020521984
(86)(22)【出願日】20180629
(85)【翻訳文提出日】20200615
(86)【国際出願番号】CN2018093582
(87)【国際公開番号】WO2019076081
(87)【国際公開日】20190425
(31)【優先権主張番号】201710983771.0
(32)【優先日】20171020
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所】中華人民共和国 518129 広東省深▲チェン▼市龍崗区坂田 華為総部▲ベン▼公楼
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ホゥイプオン
【住所又は居所】中国 518129 グァンドン シェンヂェン ロンガン・ディストリクト バンティェン ホァウェイ・アドミニストレーション・ビルディング
(72)【発明者】
【氏名】リー,チュエンミーン
【住所又は居所】中国 518129 グァンドン シェンヂェン ロンガン・ディストリクト バンティェン ホァウェイ・アドミニストレーション・ビルディング
(72)【発明者】
【氏名】ヤーン,グオ
【住所又は居所】中国 518129 グァンドン シェンヂェン ロンガン・ディストリクト バンティェン ホァウェイ・アドミニストレーション・ビルディング
【テーマコード(参考)】
4F100
5C094
5E322
5F136
5G435
【Fターム(参考)】
4F100AT00B
4F100BA02
4F100DD11A
4F100DD12A
4F100DD14A
4F100GB41
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4F100JJ10A
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5C094AA35
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5F136FA83
5G435AA12
5G435AA14
5G435EE14
5G435GG44
5G435LL07
(57)【要約】
この出願は、フィルム状放熱部材、曲げ可能な表示装置及び端末デバイスを提供する。フィルム状放熱部材は、放熱層を含む。放熱層の組成及び構造は、放熱層の接平面長さが表面曲げプロセスにおいて変化するように設計され、繰り返し曲げられることができ、曲げ可能な表示装置及び端末デバイスの両側の均一な温度を実現でき、それにより、曲げ可能な表示装置及び端末デバイスの放熱能力を改善する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルム状放熱部材であって、
当該フィルム状放熱部材は、放熱層を含み、
前記放熱層は、熱伝導材料で作られ、前記放熱層の表面は、非平面領域と、平面領域とを含み、前記非平面領域内の前記熱伝導材料は、しわが寄っており、それにより、前記放熱層の接平面長さは、前記しわが寄った熱伝導材料に基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化する、フィルム状放熱部材。
【請求項2】
前記しわの形状のヒンジゾーンは、以下の形状、すなわち、弧、山形及びボックスのうちいずれか1つ以上である、請求項1に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項3】
少なくとも1つのヒンジゾーンが存在する、請求項2に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項4】
前記非平面領域と前記平面領域との間の接続は、連続的な接続である、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項5】
前記非平面領域内のしわは、前記非平面領域と前記平面領域との間の接続の方向に平行な方向において不連続的なしわである、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項6】
フィルム状放熱部材であって、
当該フィルム状放熱部材は、放熱層を含み、前記放熱層の表面は、弾性材料と熱伝導材料とを接合することにより形成され、前記弾性材料は、前記熱伝導材料のいずれか1つ以上の端部において接合され、それにより、前記放熱層の接平面長さは、前記弾性材料の長さの変化に基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化する、フィルム状放熱部材。
【請求項7】
前記弾性材料と前記熱伝導材料とを接合する方式は、接合面を接着すること、又は前記弾性材料を前記熱伝導材料に挿入すること、又は前記熱伝導材料を前記弾性材料に挿入することである、請求項6に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項8】
フィルム状放熱部材であって、
当該フィルム状放熱部材は、放熱層を含み、前記放熱層の表面は、鋸歯状を使用することにより少なくとも2つの熱伝導材料を接合することにより形成され、それにより、前記放熱層の接平面長さは、接合中の鋸歯状のずれに基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化する、フィルム状放熱部材。
【請求項9】
前記鋸歯状は、矩形、台形、三角形及びU字形のうちいずれか1つである、請求項8に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項10】
曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材であって、
前記曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、前記2つの支持部材の間に位置する曲げ部材とを含み、前記フィルム状放熱部材の表面は、前記曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、前記フィルム状放熱部材の接平面長さは、前記曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、前記フィルム状放熱部材は、放熱層を含み、
前記放熱層は、熱伝導材料で作られ、前記放熱層の表面は、非平面領域と、平面領域とを含み、前記放熱層は、前記2つの支持部材にまたがり、それにより、前記非平面領域は、前記曲げ部材の表面の一部又は全体の表面を覆い、前記非平面領域内の前記熱伝導材料は、しわが寄っており、それにより、前記放熱層の接平面長さは、前記しわが寄った熱伝導材料に基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化する、フィルム状放熱部材。
【請求項11】
前記しわの形状のヒンジゾーンは、以下の形状、すなわち、弧、山形及びボックスのうちいずれか1つ以上である、請求項10に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項12】
少なくとも1つのヒンジゾーンが存在する、請求項11に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項13】
前記非平面領域と前記平面領域との間の接続は、連続的な接続である、請求項10乃至12のうちいずれか1項に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項14】
前記非平面領域内のしわは、前記非平面領域と前記平面領域との間の接続の方向に平行な方向において不連続的なしわである、請求項10乃至12のうちいずれか1項に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項15】
曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材であって、
前記曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、前記2つの支持部材の間に位置する曲げ部材とを含み、前記フィルム状放熱部材の表面は、前記曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、前記フィルム状放熱部材の接平面長さは、前記曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、前記フィルム状放熱部材は、放熱層を含み、
前記放熱層の表面は、弾性材料と熱伝導材料とを接合することにより形成され、前記弾性材料は、前記熱伝導材料のいずれか1つ以上の端部において接合され、それにより、前記放熱層の接平面長さは、前記弾性材料の長さの変化に基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化し、前記熱伝導材料は、前記2つの支持部材にまたがり、それにより、前記熱伝導材料は、前記曲げ部材の全体の表面を覆う、フィルム状放熱部材。
【請求項16】
前記弾性材料と前記熱伝導材料とを接合する方式は、接合面を接着すること、又は前記弾性材料を前記熱伝導材料に挿入すること、又は前記熱伝導材料を前記弾性材料に挿入することである、請求項15に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項17】
曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材であって、
前記曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、前記2つの支持部材の間に位置する曲げ部材とを含み、前記フィルム状放熱部材の表面は、前記曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、前記フィルム状放熱部材の接平面長さは、前記曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、前記フィルム状放熱部材は、放熱層を含み、
前記放熱層の表面は、鋸歯状を使用することにより少なくとも2つの熱伝導材料を接合することにより形成され、それにより、前記放熱層の接平面長さは、接合中の鋸歯状のずれに基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化する、フィルム状放熱部材。
【請求項18】
前記鋸歯状は、矩形、台形、三角形及びU字形のうちいずれか1つである、請求項17に記載のフィルム状放熱部材。
【請求項19】
表示パネルと、曲げ可能な装置と、前記表示パネルと前記曲げ可能な装置との間に位置するフィルム状放熱部材とを含む曲げ可能な表示装置であって、
前記曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、曲げ部材とを含み、前記表示パネルは、表示領域を含み、前記表示領域は、第1の表示領域と、第2の表示領域と、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域との間に制限される曲げ領域とを含み、一方の支持部材は、前記第1の表示領域に対応する前記表示パネルの第1の領域を支持し、他方の支持部材は、前記第2の表示領域に対応する前記表示パネルの第2の領域を支持し、前記曲げ部材は、前記曲げ領域と重なるように前記2つの支持部材の間を接続し、前記曲げ領域に対して平面状態になるように展開されるか或いは曲げられるように前記表示パネルを案内し、前記フィルム状放熱部材の表面は、前記曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、前記フィルム状放熱部材の接平面長さは、前記曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、前記フィルム状放熱部材は、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載のフィルム状放熱部材である、曲げ可能な表示装置。
【請求項20】
表示パネルと、曲げ可能な装置と、前記表示パネルと前記曲げ可能な装置との間に位置するフィルム状放熱部材とを含む曲げ可能な表示装置であって、
前記曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、曲げ部材とを含み、前記表示パネルは、表示領域を含み、前記表示領域は、第1の表示領域と、第2の表示領域と、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域との間に制限される曲げ領域とを含み、一方の支持部材は、前記第1の表示領域に対応する前記表示パネルの第1の領域を支持し、他方の支持部材は、前記第2の表示領域に対応する前記表示パネルの第2の領域を支持し、前記曲げ部材は、前記曲げ領域と重なるように前記2つの支持部材の間を接続し、前記曲げ領域に対して平面状態になるように展開されるか或いは曲げられるように前記表示パネルを案内し、前記フィルム状放熱部材の表面は、前記曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、前記フィルム状放熱部材の接平面長さは、前記曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、前記フィルム状放熱部材は、請求項6又は7に記載のフィルム状放熱部材である、曲げ可能な表示装置。
【請求項21】
表示パネルと、曲げ可能な装置と、前記表示パネルと前記曲げ可能な装置との間に位置するフィルム状放熱部材とを含む曲げ可能な表示装置であって、
前記曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、曲げ部材とを含み、前記表示パネルは、表示領域を含み、前記表示領域は、第1の表示領域と、第2の表示領域と、前記第1の表示領域と前記第2の表示領域との間に制限される曲げ領域とを含み、一方の支持部材は、前記第1の表示領域に対応する前記表示パネルの第1の領域を支持し、他方の支持部材は、前記第2の表示領域に対応する前記表示パネルの第2の領域を支持し、前記曲げ部材は、前記曲げ領域と重なるように前記2つの支持部材の間を接続し、前記曲げ領域に対して平面状態になるように展開されるか或いは曲げられるように前記表示パネルを案内し、前記フィルム状放熱部材の表面は、前記曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、前記フィルム状放熱部材の接平面長さは、前記曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、前記フィルム状放熱部材は、請求項8又は9に記載のフィルム状放熱部材である、曲げ可能な表示装置。
【請求項22】
曲げ可能な表示装置を含む端末デバイスであって、
前記曲げ可能な表示装置は、請求項19に記載の曲げ可能な表示装置である、端末デバイス。
【請求項23】
曲げ可能な表示装置を含む端末デバイスであって、
前記曲げ可能な表示装置は、請求項20に記載の曲げ可能な表示装置である、端末デバイス。
【請求項24】
曲げ可能な表示装置を含む端末デバイスであって、
前記曲げ可能な表示装置は、請求項21に記載の曲げ可能な表示装置である、端末デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2017年10月20日に中国特許庁に出願された、「FILM-LIKE HEAT DISSIPATION MEMBER, BENDABLE DISPLAY APPARATUS, AND TERMINAL DEVICE」という名称の中国特許出願第201710983771.0号に対する優先権を主張するものであり、その全内容を参照により援用する。
【0002】
[技術分野]
この出願は、放熱部材、特に、フィルム状放熱部材並びに放熱部材が適用される曲げ可能な表示装置及び端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
曲げ可能な端末、例えば、折り畳み可能な携帯電話は、柔軟な曲げ技術を使用することにより、タブレットコンピュータの大画面体験と携帯電話の携帯性との双方を実現できる。展開した状態の曲げ可能な端末はタブレットコンピュータであり、曲がった状態の曲げ可能な端末は携帯電話である。曲げ可能な端末は、曲げ部材を使用することにより2つの支持部材を接続し、支持部材は、別々に、或いは、共同して、1つの表示領域を支持する。低い遅延及び高い円滑さのような体験を提供し、曲げ可能な端末の2本のメインボードの間の配線を低減するために、曲げ可能な端末の主な発熱デバイス(システムオンチップ及びカメラモジュール等)は、通常では、1つのメインボードに統合される。その結果、曲げ可能な端末の熱が片側に集中する。さらに、全ての層におけるデバイスは、曲げ可能な端末を曲げるプロセスにおいて、伸長又は圧縮され、異なる接平面の、当該層におけるデバイスの接平面長さが変化する。したがって、曲げ部材を横切って熱を伝達するために、繰り返し曲げられることができる放熱部材が必要とされ、それにより、2つのメインボードの熱が均一になる。既存の放熱部材の熱伝導材料は弾性がなく、繰り返し曲げられることができず、繰り返し曲げる間に異なる接平面の接平面長さにおける連続的な変化に適応できない。しかし、繰り返し曲げられることができる弾性材料は、低い熱伝導効果を有し、曲げ部材を横切って熱を伝達できず、その結果、折り畳み可能な携帯電話の両側の均一な温度が実現できない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態は、フィルム状放熱部材並びに放熱部材が適用される曲げ可能な表示装置及び端末デバイスを提供する。フィルム状放熱部材は、曲げプロセスにおいて異なる接平面における接平面長さの変化に適応でき、繰り返し曲げられることが可能であり、折り畳み可能な携帯電話の両側の均一な温度を実現するように、曲げ部材を横切って熱を伝達できる。
【0005】
第1の態様によれば、本発明の実施形態は、フィルム状放熱部材を提供する。フィルム状放熱部材は、放熱層を含み、放熱層は、熱伝導材料の1つ以上の層で作られ、放熱層の表面は、非平面領域と、平面領域とを含む。非平面領域内の熱伝導材料は、しわが寄っており、それにより、放熱層の接平面長さは、しわが寄った熱伝導材料に基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化する。フィルム状放熱部材を曲げるプロセスにおいて、フィルム状放熱部材の接平面長さが変化する。熱伝導材料で作られ且つ比較的低い弾性を有する放熱層の場合、異なる接平面の接平面長さは、非平面領域内のしわの形状を圧縮及び伸長することにより変化させることができ、それにより、フィルム状放熱部材が繰り返し曲げられてもよい。
【0006】
第1の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、しわの形状のヒンジゾーンは、以下の形状、すなわち、弧、山形及びボックスのうちいずれか1つ以上である。
【0007】
第1の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、少なくとも1つのヒンジゾーンが存在する。
【0008】
第1の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、非平面領域と平面領域との間の接続は、連続的な接続である。言い換えると、放熱層は完全な熱伝導材料である。
【0009】
第1の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、非平面領域内のしわは、非平面領域と平面領域との間の接続の方向に平行な方向において不連続的なしわである。
【0010】
第2の態様によれば、本発明の実施形態は、フィルム状放熱部材を提供する。フィルム状放熱部材は、放熱層を含み、放熱層の表面は、弾性材料と熱伝導材料とを接合することにより形成され、弾性材料は、熱伝導材料のいずれか1つ以上の端部において接合され、それにより、放熱層の接平面長さは、弾性材料の長さの変化に基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化し、熱伝導材料は、2つの支持部材にまたがり、それにより、熱伝導材料は、曲げ部材の全体の表面を覆う。弾性材料を接合することは、曲げプロセスにおける弾性材料の高い弾性に基づいて、放熱層が異なる接平面における接平面の変化に適応することを可能にし、それにより、フィルム状放熱部材が繰り返し曲げられることができる。
【0011】
第2の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、弾性材料と熱伝導材料とを接合する方式は、接合面を接着すること、又は弾性材料を熱伝導材料に挿入すること、又は熱伝導材料を弾性材料に挿入することである。
【0012】
第3の態様によれば、本発明の実施形態は、フィルム状放熱部材を提供する。フィルム状放熱部材は、放熱層を含み、放熱層の表面は、鋸歯状を使用することにより少なくとも2つの熱伝導材料を接合することにより形成され、それにより、放熱層の接平面長さは、接合中の鋸歯状のずれに基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化する。このように、フィルム状放熱部材が繰り返し曲げられることができる。
【0013】
第3の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、鋸歯状は、矩形、台形、三角形及びU字形のうちいずれか1つである。
【0014】
第4の態様によれば、本発明の実施形態は、フィルム状放熱部材を提供する。フィルム状放熱部材は、曲げ可能な装置に適用され、曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、2つの支持部材の間に位置する曲げ部材とを含み、フィルム状放熱部材の表面は、曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、フィルム状放熱部材の接平面長さは、曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、フィルム状放熱部材は、放熱層を含む。放熱層は、熱伝導材料で作られ、放熱層の表面は、非平面領域と、平面領域とを含み、放熱層は、2つの支持部材にまたがり、それにより、非平面領域は、曲げ部材の表面の一部又は全体の表面を覆う。非平面領域内の熱伝導材料は、しわが寄っており、それにより、放熱層の接平面長さは、しわが寄った熱伝導材料に基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化する。一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材内の放熱層の非平面領域にしわが寄った熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現できる。
【0015】
第4の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、しわの形状のヒンジゾーンは、以下の形状、すなわち、弧、山形及びボックスのうちいずれか1つ以上である。
【0016】
第4の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、少なくとも1つのヒンジゾーンが存在する。
【0017】
第4の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、非平面領域と平面領域との間の接続は、連続的な接続である。
【0018】
第4の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、非平面領域内のしわは、非平面領域と平面領域との間の接続の方向に平行な方向において不連続的なしわである。
【0019】
第5の態様によれば、本発明の実施形態は、フィルム状放熱部材を提供する。フィルム状放熱部材は、曲げ可能な装置に適用され、曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、2つの支持部材の間に位置する曲げ部材とを含み、フィルム状放熱部材の表面は、曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、フィルム状放熱部材の接平面長さは、曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、フィルム状放熱部材は、放熱層を含む。放熱層の表面は、弾性材料と熱伝導材料とを接合することにより形成され、弾性材料は、熱伝導材料のいずれか1つ以上の端部において接合され、それにより、フィルム状放熱部材の接平面長さは、弾性材料の長さの変化に基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化し、熱伝導材料は、2つの支持部材にまたがり、それにより、熱伝導材料は、曲げ部材の全体の表面を覆う。一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材の熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現できる。
【0020】
第5の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、弾性材料と熱伝導材料とを接合する方式は、接合面を接着すること、又は弾性材料を熱伝導材料に挿入すること、又は熱伝導材料を弾性材料に挿入することである。
【0021】
第6の態様によれば、本発明の実施形態は、フィルム状放熱部材を提供する。フィルム状放熱部材は、曲げ可能な装置に適用され、曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、2つの支持部材の間に位置する曲げ部材とを含み、フィルム状放熱部材の表面は、曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、フィルム状放熱部材の接平面長さは、曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、フィルム状放熱部材は、放熱層を含む。放熱層の表面は、鋸歯状を使用することにより少なくとも2つの熱伝導材料を接合することにより形成され、それにより、フィルム状放熱部材の接平面長さは、接合中の鋸歯状のずれに基づいて、表面曲げプロセスにおいて変化する。一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材の熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現できる。
【0022】
第6の態様に基づいて、いくつかの実現方式では、鋸歯状は、矩形、台形、三角形及びU字形のうちいずれか1つである。
【0023】
第7の態様によれば、本発明の実施形態は、曲げ可能な表示装置を提供する。曲げ可能な表示装置は、表示パネルと、曲げ可能な装置と、表示パネルと曲げ可能な装置との間に位置するフィルム状放熱部材とを含む。曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、曲げ部材とを含み、表示パネルは、表示領域を含み、表示領域は、第1の表示領域と、第2の表示領域と、第1の表示領域と第2の表示領域との間に制限される曲げ領域とを含み、一方の支持部材は、第1の表示領域に対応する表示パネルの第1の領域を支持し、他方の支持部材は、第2の表示領域に対応する表示パネルの第2の領域を支持し、曲げ部材は、曲げ領域と重なるように2つの支持部材の間を接続し、曲げ領域に対して平面状態になるように展開されるか或いは曲げられるように表示パネルを案内し、フィルム状放熱部材の表面は、曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、フィルム状放熱部材の接平面長さは、曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、フィルム状放熱部材は、第1の態様又は第1の態様の実現方式のうちいずれか1つによるフィルム状放熱部材である。一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材の熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現でき、それにより、曲げ可能な表示装置の全体の放熱能力を改善する。
【0024】
第8の態様によれば、本発明の実施形態は、曲げ可能な表示装置を提供する。曲げ可能な表示装置は、表示パネルと、曲げ可能な装置と、表示パネルと曲げ可能な装置との間に位置するフィルム状放熱部材とを含む。曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、曲げ部材とを含み、表示パネルは、表示領域を含み、表示領域は、第1の表示領域と、第2の表示領域と、第1の表示領域と第2の表示領域との間に制限される曲げ領域とを含み、一方の支持部材は、第1の表示領域に対応する表示パネルの第1の領域を支持し、他方の支持部材は、第2の表示領域に対応する表示パネルの第2の領域を支持し、曲げ部材は、曲げ領域と重なるように2つの支持部材の間を接続し、曲げ領域に対して平面状態になるように展開されるか或いは曲げられるように表示パネルを案内し、フィルム状放熱部材の表面は、曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、フィルム状放熱部材の接平面長さは、曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、フィルム状放熱部材は、第2の態様又は第2の態様の実現方式のうちいずれか1つによるフィルム状放熱部材である。一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材の熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現でき、それにより、曲げ可能な表示装置の全体の放熱能力を改善する。
【0025】
第9の態様によれば、本発明の実施形態は、曲げ可能な表示装置を提供する。曲げ可能な表示装置は、表示パネルと、曲げ可能な装置と、表示パネルと曲げ可能な装置との間に位置するフィルム状放熱部材とを含む。曲げ可能な装置は、2つの支持部材と、曲げ部材とを含み、表示パネルは、表示領域を含み、表示領域は、第1の表示領域と、第2の表示領域と、第1の表示領域と第2の表示領域との間に制限される曲げ領域とを含み、一方の支持部材は、第1の表示領域に対応する表示パネルの第1の領域を支持し、他方の支持部材は、第2の表示領域に対応する表示パネルの第2の領域を支持し、曲げ部材は、曲げ領域と重なるように2つの支持部材の間を接続し、曲げ領域に対して平面状態になるように展開されるか或いは曲げられるように表示パネルを案内し、フィルム状放熱部材の表面は、曲げ可能な装置の表面に取り付けられ、フィルム状放熱部材の接平面長さは、曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化し、フィルム状放熱部材は、第3の態様又は第3の態様の実現方式のうちいずれか1つによるフィルム状放熱部材である。一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材の熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現でき、それにより、曲げ可能な表示装置の全体の放熱能力を改善する。
【0026】
第10の態様によれば、本発明の実施形態は、曲げ可能な表示装置を含む端末デバイスを提供する。曲げ可能な表示装置は、第7の態様による曲げ可能な表示装置である。一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材の熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現でき、それにより、端末デバイスの全体の放熱能力を改善する。
【0027】
第11の態様によれば、本発明の実施形態は、曲げ可能な表示装置を含む端末デバイスを提供する。曲げ可能な表示装置は、第8の態様による曲げ可能な表示装置である。一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材の熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現でき、それにより、端末デバイスの全体の放熱能力を改善する。
【0028】
第12の態様によれば、本発明の実施形態は、曲げ可能な表示装置を含む端末デバイスを提供する。曲げ可能な表示装置は、第9の態様による曲げ可能な表示装置である。一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材の熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現でき、それにより、端末デバイスの全体の放熱能力を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明の実施形態又は従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下に、実施形態を説明するために必要な添付の図面について簡単に説明する。明らかに、これらの添付の図面は、単に本発明のいくつかの実施形態を示すに過ぎず、当業者は、創造的取り組みなしに、これらの添付の図面から他の図面を導き出すことができる。
【図1】曲げ可能な表示装置の概略図である。
【図2】本発明の実施形態によるフィルム状放熱部材の概略図である。
【図3】本発明の実施形態によるフィルム状放熱部材の正面図及び上面図である。
【図4】本発明の実施形態による曲がった状態のフィルム状放熱部材の概略図である。
【図5】本発明の実施形態による曲がった状態のフィルム状放熱部材の放熱層の概略図である。
【図6】しわの概略図である。
【図7】しわのヒンジゾーンの概略図である。
【図8】本発明の実施形態による展開した状態のフィルム状放熱部材の正面図である。
【図9】弧の形状のヒンジゾーンを有するしわの側面図である。
【図10】図8における展開した状態の放熱層の上面図である。
【図11】本発明の実施形態による曲がった状態のフィルム状放熱部材の正面図である。
【図12a】本発明の実施形態による曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材の正面図である。
【図12b】本発明の実施形態による曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材の正面図である。
【図12c】本発明の実施形態による曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材の正面図である。
【図13】本発明の実施形態による展開した状態のフィルム状放熱部材の放熱層の概略図である。
【図14a】弾性材料と熱伝導材料とを接合する方式の概略図である。
【図14b】弾性材料と熱伝導材料とを接合する方式の概略図である。
【図15】本発明の実施形態による展開した状態のフィルム状放熱部材の正面図である。
【図16】本発明の実施形態による曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材の正面図である。
【図17】本発明の実施形態による展開した状態のフィルム状放熱部材の正面図である。
【図18】鋸歯状を使用することにより3つの熱伝導材料を接合することにより形成された放熱層の上面図である。
【図19】矩形の鋸歯状のずれの概略図である。
【図20】本発明の実施形態による曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
まず、この出願において導入されるいくつかの概念について説明する。
【0031】
熱伝導材料は、高い熱伝導特性(熱伝導係数は10W/m Kより大きくてもよいが、その値は限定を構成しない)を有する金属又は非金属材料である。この出願では、熱伝導材料は銅箔又はグラファイトでもよい。
【0032】
弾性材料は、特定の弾性を有し且つ圧縮又は伸長できる材料であり、弾性係数は限定されない。例えば、弾性材料の弾性係数は、同じ実施形態における熱伝導材料の弾性係数よりも大きくてもよい。この出願では、例えば、弾性材料は、発泡体、ゴム、ポリイミド又はポリイミドと他の有機材料とで作られた複合材料でもよい。
【0033】
接着層は、接着機能を実現する材料層であり、また、特定の弾性を有することができ、圧縮又は伸長できる。1つ以上の接着層が存在してもよい。
【0034】
この出願は、曲げ可能な端末デバイスのための放熱の解決策を提供するための、曲げ可能な端末デバイスに適用され得るフィルム状放熱部材を提供する。曲げ可能な端末デバイスは、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ又はマルチメディア再生デバイスのようなフレキシブルな或いは曲げ可能な形式の電子デバイスでもよい。
【0035】
本発明の実施形態は、曲げ可能な表示装置を含む曲げ可能な端末デバイスを提供する。
【0036】
図1は、曲げ可能な表示装置の概略図である。曲げ可能な表示装置は、表示パネル1と、曲げ可能な装置2と、表示パネル1と曲げ可能な装置2との間に位置するフィルム状放熱部材3とを含んでもよい。表示パネル1は、表示領域を含んでもよく、表示領域は、第1の表示領域101と、第2の表示領域102と、第1の表示領域101と第2の表示領域102との間に制限される曲げ領域103とを含む。本発明の他の実施形態では、フィルム状放熱部材は、代替として、曲げ可能な装置の外側に位置してもよい。
【0037】
図1に示すように、曲げ可能な装置2は、2つの支持部材201及び202と、曲げ部材203とを含む。一方の支持部材(例えば、支持部材201)は、第1の表示領域101に対応する表示パネルの第1の領域を支持し、他方の支持部材(例えば、支持部材202)は、第2の表示領域102に対応する表示パネルの第2の領域を支持する。曲げ部材203は、曲げ領域103と重なるように2つの支持部材の間を接続し、曲げ領域103に対して平面状態になるように展開されるか或いは曲げられるように表示パネルを案内する。例えば、図面に示すように、表示パネルは方向Aに折り畳まれる。本発明の他の実施形態では、表示パネルは、代替として、方向Aと反対の方向に折り畳まれてもよい。
【0038】
図2は、本発明の実施形態によるフィルム状放熱部材の概略図である。フィルム状放熱部材は、放熱層1を含み、フィルム状放熱部材は、放熱層1の表面に位置する保護層2を更に含んでもよい。保護層2は、弾性材料で作られてもよい。保護層と放熱層との間に1つ以上の接着層(図2に図示せず)が存在してもよい。
【0039】
図3に示すように、図3の(a)は、図2に示すフィルム状放熱部材の正面図であり、図3の(b)は、図5に示すフィルム状放熱部材の上面図であり、上面図は、この例では矩形であるが、他の実施形態では矩形に限定されない。図3の(b)に示すように、展開した状態のフィルム状放熱部材の接平面長さは全てLであり、図3の(a)では、フィルム状放熱部材の厚さはHである。
【0040】
フィルム状放熱部材を曲げるプロセスにおいて、フィルム状放熱部材の接平面長さが変化する。図4は、曲がった状態における図2に示すフィルム状放熱部材の概略図である。図4では、A1とA2との間の弧及びB1とB2との間の弧は、フィルム状放熱部材の異なる接平面上にあり、接平面は、厚さ方向に対して垂直である。A1とA2との間の弧及びB1とB2との間の弧の長さは、フィルム状放熱部材の異なる接平面の接平面長さであり、接平面長さは、L1及びL2である。フィルム状放熱材料は、曲げプロセスにおいて、フィルム状放熱材料の弾性に基づいて圧縮又は伸長されるので、フィルム状放熱材料の異なる接平面長さが変化する。L1>L>L2であることが認識され得る。
【0041】
本発明の実施形態は、放熱層を含むフィルム状放熱部材を提供する。図5は、曲がった状態の放熱層を示す。放熱層の表面は、非平面領域5aと、平面領域5b及び5cとを含み、放熱層は、熱伝導材料の1つ以上の層で作られてもよい。非平面領域と平面領域との間の接続は、連続的な接続である。言い換えると、放熱層は完全な熱伝導材料である。
【0042】
非平面領域5a内の熱伝導材料は、しわが寄ってもよい。図6は、しわの概略図である。しわ内の各ヒンジゾーン(例えば、図6における601)は、2つの翼部(例えば、図6における603及び604)を接続する。ヒンジゾーン(601及び602)は、以下の形状、すなわち、弧(図7における(a)及び図7における(b))、山形(図7における(c))又はボックス(図7における(d))のうちいずれか1つ以上でもよい。非平面領域5aは、少なくとも1つのヒンジゾーンを含む。
【0043】
以下に、しわの形状のヒンジゾーンが弧の形状である例を使用することにより、フィルム状放熱部材の構造について詳細に説明する。
【0044】
図8は、本発明の実施形態による展開した状態のフィルム状放熱部材800の正面図である。フィルム状放熱部材は、放熱層801を含み、放熱層の表面上に接着層(802及び803)と、接着層を使用することにより放熱層に接着された保護層(804及び805)とを更に含む。接着層は、放熱層801の非平面領域と保護層との間に配置されなくてもよい。放熱層801の非平面領域内の熱伝導材料は、しわが寄っており(これはまた、波形と理解されてもよい)、しわの形状のヒンジゾーンは、弧の形状である。展開した状態のフィルム状放熱部材800の接平面長さはLであり、フィルム状放熱部材の平面領域の厚さはHである。
【0045】
図9は、弧の形状のヒンジゾーンを有するしわの概略図である。図9に示すように、しわ内の隣接するヒンジゾーンの間の高さhは、必要に応じて設定されてもよく、Hよりも大きくてもよく、或いは、H以下でもよい。ヒンジゾーンにより接続される2つの翼部により形成される角度θは、1°〜179°でもよい。しわには少なくとも1つのヒンジゾーンが存在する。
【0046】
図10は、図8における展開した状態の放熱層の上面図である。破線は、図8における非平面領域内のしわのヒンジゾーンを表す。図10において、非平面領域内のしわは、図10の(a)に示すように、非平面領域と平面領域との間の接続の方向に平行な方向において連続的なしわでもよく、或いは、図10の(b)、(c)及び(d)に示すように、不連続的なしわでもよい。図10は、単にいくつかの可能な概略図を提示しているに過ぎず、限定を課すものではない。
【0047】
図11は、本発明の実施形態による曲がった状態のフィルム状放熱部材800の正面図である。
【0048】
フィルム状放熱部材を曲げるプロセスにおいて、フィルム状放熱部材の接平面長さが変化する。図11に示すように、非平面領域内のフィルム状放熱部材は、内側の曲げ側で圧縮され、非平面領域内のフィルム状放熱部材は、外側の曲げ側で伸長される。弾性を有する保護層及び接着層は、保護層及び接着層の長さの変化に基づいて、曲げプロセスにおいてフィルム状放熱部材の接平面長さの変化に適応できる。本発明のこの実施形態では、熱伝導材料で作られ且つ比較的低い弾性を有する放熱層の場合、接平面長さは、熱伝導材料を圧縮又は伸長することなく、非平面領域内のしわを圧縮及び伸長することにより変化させることができる。このように、本発明の本実施形態において提供されるフィルム状放熱部材の放熱層の熱伝導材料が繰り返し曲げられてもよい。
【0049】
本発明の実施形態は、曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材を提供する。以下に、例としてフィルム状放熱部材800を使用することにより、本発明のこの実施形態において提供されるフィルム状放熱部材800が曲げ可能な装置2に適用される具体的な構造について説明する。図12a〜図12cは、フィルム状放熱部材800が曲げ可能な装置に適用されることを示す正面図である。フィルム状放熱部材は、放熱層801を含む。曲げ可能な装置2は、2つの支持部材201及び202と、2つの支持部材の間に位置する曲げ部材203とを含む。フィルム状放熱部材の表面は、保護層を使用することにより、曲げ可能な装置の表面に直接的或いは間接的に取り付けられる。フィルム状放熱部材の接平面長さは、曲げ可能な装置が曲げられるにつれて変化する。放熱層801は、熱伝導材料で作られ、放熱層の表面は、非平面領域と、平面領域とを含み、放熱層は、2つの支持部材にまたがり、それにより、非平面領域は、曲げ部材203の表面の一部又は全体の表面を覆う。図12a及び図12bに示すように、非平面領域は、曲げ部材203の全体の表面を覆う。図12cに示すように、非平面領域は、曲げ部材203の表面の一部を覆う。図12bに示すように、放熱層の非平面領域の長さはL3であり、曲げ部材203の長さはL4である。この場合、L3はL4以上でもよく、或いは、L4未満でもよい。
【0050】
非平面領域内の熱伝導材料は、しわが寄っており、それにより、フィルム状放熱部材の接平面長さは、しわが寄った熱伝導材料に基づいて、曲げプロセスにおいて変化する。
【0051】
さらに、一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材内の放熱層の非平面領域にしわが寄った熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現でき、それにより、曲げ可能な表示装置及び曲げ可能な端末の全体の放熱能力を改善する。
【0052】
本発明の実施形態は、フィルム状放熱部材を提供する。フィルム状放熱部材は、放熱層を含み、放熱層の表面は、弾性材料と熱伝導材料とを接合することにより形成され、弾性材料は、熱伝導材料のいずれか1つ以上の端部において接合され、それにより、放熱層は、表面を曲げるプロセスにおいて伸長又は圧縮されてもよい。図13は、展開した状態の放熱層の概略図である。図13の(a)では、弾性材料は、熱伝導材料の両端において接合され、図13の(b)では、弾性材料は、熱伝導材料の一端において接合され、図13の(c)では、弾性材料は、熱伝導材料の周囲において接合される。
【0053】
具体的には、接合面が接着されるか、或いは、弾性材料が熱伝導材料に挿入されるか、或いは、熱伝導材料が弾性材料に挿入される。接合面は、図13に示すような平面でもよく、或いは、鋸歯状の形状でもよい。
【0054】
例として熱伝導材料が弾性材料に挿入されることを使用すると、接合方式は、図14a及び図14bに示すものでもよい。
【0055】
図15に示すように、フィルム状放熱部材1500は、放熱層1501の表面に位置する保護層1502を更に含んでもよい。保護層及び放熱層は、接着層1503を使用することにより互いに接着されてもよく、保護層は、弾性材料の1つ以上の層で作られてもよい。
【0056】
フィルム状放熱部材1500が曲げられるとき、弾性を有する保護層及び接着層は、保護層及び接着層の長さの変化に基づいて、曲げプロセスにおいて異なる接平面における接平面長さの変化に適応できる。放熱層について、本発明のこの実施形態では、弾性材料を接合することは、曲げプロセスにおける弾性材料の高い弾性に基づいて、放熱層が異なる接平面における接平面長さの変化に適応することを可能にする。
【0057】
本発明の実施形態は、曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材を提供する。図16は、フィルム状放熱部材1500が曲げ可能な装置2に適用されることを示す正面図である。曲げ可能な装置2は、2つの支持部材201及び202と、2つの支持部材の間に位置する曲げ部材203とを含む。フィルム状放熱部材1500の表面は、保護層を使用することにより、曲げ可能な装置2の表面に直接的或いは間接的に取り付けられる。フィルム状放熱部材1500の接平面長さは、曲げ可能な装置2が曲げられるにつれて変化する。熱伝導材料は、2つの支持部材にまたがり、それにより、熱伝導材料は、曲げ部材の全体の表面を覆う。
【0058】
さらに、一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材の熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現でき、それにより、曲げ可能な表示装置及び曲げ可能な端末の全体の放熱能力を改善する。
【0059】
本発明の実施形態は、放熱層1701を含むフィルム状放熱部材1700を提供する。図17は、フィルム状放熱部材1700の正面図である。フィルム状放熱部材1700は、放熱層1501の表面上に保護層1502を更に含む。保護層及び放熱層は、接着層1503を使用することにより互いに接着されてもよく、保護層は、弾性材料の1つ以上の層で作られてもよい。
【0060】
放熱層1701の表面は、鋸歯状を使用することにより少なくとも2つの熱伝導材料を接合することにより形成される。
【0061】
具体的には、鋸歯状は、矩形、三角形、台形及びU字形のうちいずれか1つであり、対応する上面図は、図18の(a)、(b)、(c)及び(d)にそれぞれ示されている。図18における放熱層は、鋸歯状を使用することにより3つの熱伝導材料を接合することにより形成される。
【0062】
フィルム状放熱部材1700が曲げられるとき、弾性を有する保護層及び接着層は、保護層及び接着層の長さの変化に基づいて、曲げプロセスにおいて異なる接平面における接平面長さの変化に適応できる。しかし、放熱層の異なる接平面の接平面長さは、接合中の鋸歯状のずれによって変化する。図19は、矩形の鋸歯状のずれの概略図である。
【0063】
本発明の実施形態は、曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材を提供する。図20は、フィルム状放熱部材1700が曲げ可能な装置2に適用されることを示す正面図である。曲げ可能な装置2は、2つの支持部材201及び202と、2つの支持部材の間に位置する曲げ部材203とを含む。フィルム状放熱部材1700の表面は、保護層を使用することにより、曲げ可能な装置2の表面に直接的或いは間接的に取り付けられる。フィルム状放熱部材1700の接平面長さは、曲げ可能な装置2が曲げられるにつれて変化する。
【0064】
さらに、一方側の一方の支持部材上の熱は、フィルム状放熱部材の熱伝導材料を使用することにより、曲げ部材を横切って他方側の他方の支持部材に伝達されてもよい。これは、放熱領域を拡大し、両側の支持部材の均一な温度を実現でき、それにより、曲げ可能な表示装置及び曲げ可能な端末の全体の放熱能力を改善する。
【0065】
上記の説明は、単に本発明の具体的な実現方式に過ぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者により容易に理解される如何なる変更又は置換も、本発明の保護範囲に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うものとする。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12a】
【図12b】
【図12c】
【図13】
【図14a】
【図14b】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【手続補正書】
【提出日】20200615
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下に、実施形態を説明するために必要な添付の図面について簡単に説明する。明らかに、これらの添付の図面は、単に本発明のいくつかの実施形態を示すに過ぎず、当業者は、創造的取り組みなしに、これらの添付の図面から他の図面を導き出すことができる。
【図1】曲げ可能な表示装置の概略図である。
【図2】本発明の実施形態によるフィルム状放熱部材の概略図である。
【図3】本発明の実施形態によるフィルム状放熱部材の正面図及び上面図である。
【図4】本発明の実施形態による曲がった状態のフィルム状放熱部材の概略図である。
【図5】本発明の実施形態による曲がった状態のフィルム状放熱部材の放熱層の概略図である。
【図6】しわの概略図である。
【図7】しわのヒンジゾーンの概略図である。
【図8】本発明の実施形態による展開した状態のフィルム状放熱部材の正面図である。
【図9】弧の形状のヒンジゾーンを有するしわの側面図である。
【図10】図8における展開した状態の放熱層の上面図である。
【図11】本発明の実施形態による曲がった状態のフィルム状放熱部材の正面図である。
【図12a】本発明の実施形態による曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材の正面図である。
【図12b】本発明の実施形態による曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材の正面図である。
【図12c】本発明の実施形態による曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材の正面図である。
【図13】本発明の実施形態による展開した状態のフィルム状放熱部材の放熱層の概略図である。
【図14a】弾性材料と熱伝導材料とを接合する方式の概略図である。
【図14b】弾性材料と熱伝導材料とを接合する方式の概略図である。
【図15】本発明の実施形態による展開した状態のフィルム状放熱部材の正面図である。
【図16】本発明の実施形態による曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材の正面図である。
【図17】本発明の実施形態による展開した状態のフィルム状放熱部材の正面図である。
【図18】鋸歯状を使用することにより3つの熱伝導材料を接合することにより形成された放熱層の上面図である。
【図19】矩形の鋸歯状のずれの概略図である。
【図20】本発明の実施形態による曲げ可能な装置に適用されるフィルム状放熱部材の正面図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
図3に示すように、図3の(a)は、図2に示すフィルム状放熱部材の正面図であり、図3の(b)は、図に示すフィルム状放熱部材の上面図であり、形状は、この例では矩形であるが、他の実施形態では矩形に限定されない。図3の(b)に示すように、展開した状態のフィルム状放熱部材の接平面長さは全てLであり、図3の(a)では、フィルム状放熱部材の厚さはHである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
本発明の実施形態は、放熱層1701を含むフィルム状放熱部材1700を提供する。図17は、フィルム状放熱部材1700の正面図である。フィルム状放熱部材1700は、放熱層1701の表面上に保護層1702を更に含む。保護層及び放熱層は、接着層1703を使用することにより互いに接着されてもよく、保護層は、弾性材料の1つ以上の層で作られてもよい。
【国際調査報告】